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ルールを守ろう

 非公認となった萩生田の事務所がひろゆきに噛みつき、しかし的確な反撃に遭ってすぐに謝罪した。謝罪は正解である。「事実無根」と言いつつ、どこが事実無根なのかは伏せていたわけで、しかし、「一部に事実誤認があります」と正しいことを言ってしまうと、他のことは真実だと認めてしまうことになる。で、法的処置も辞さないと脅かせば相手がたじろぐと思ったのだろうが、何しろ2チャンネルのとき30億の損害賠償を踏み倒した男である。落ち目の政治家の脅迫など意に介すわけがない。もはや頭を下げるしか道はなかったね。あとは八王子市民がどう裁定するかだなあ。

 野党は文句を言うしかないけど、非公認を10人以上出した石破新首相はよくやったと思うね。先日は能登を視察し、次にはアジア外交に飛んだ。内憂にも外患にも目を配り、いまのところよくやってると思う。

 この内閣が打ち出した6箇条の一番目が「ルールを守る」というもの。まるで小学校の教室の張り紙みたい。でも、これくらいしないとダメなレベルということだろう。そもそも議員には罰が甘いしね。

 最近JRAでは若手の「ルーム違反」が横行。この夏、まだ20歳そこそこの有望騎手が飲酒の上、夜の函館競馬場に車を乗り入れ、馬場を走った。当然厳しい罰が与えられたが、本人は自殺。波紋を呼んだが、JRAはこの件をあまり公にはしていない。

 先日は、開催中に外部とスマホ連絡をしたという違反で、何人もの若手が、騎乗停止などの処分。その中には、女性騎手として人気の藤田菜七子がいて、彼女は2度目のことでもあり、泣きながら引退届けを書き、それを提出した。まだ27歳である。

 JRAでは、八百長防止のために、競馬の開催期間になると騎手たちは競馬場内の調整ルームから出られず、外部の人間と連絡を取ってもいけないというルールがある。それは絶対的なルールなのだが、近年、生まれたときから携帯やスマホになじむ若い世代が、その禁を破る事件が増えている。その背景として、コロナ禍での競馬開催のときに、競馬場内の調整ルームでの待機ではなく、ホテルを使っていた期間が長かったこともあるようだ。

 いずれにしても、若い世代にとっては、「わかっちゃいるけどやめられない」のかもしれない。要するにスマホ依存なのである。これを断ち切るには、現時点では厳しい罰則くらいしかないが、藤田菜七子という人気騎手が引退するという事態は相当の抑止につながるだろう。

 ということで、自民党の裏金議員、統一教会ズブズブ議員も厳しい罰を受けねばならない。非公認となって落選となればルール違反の抑止となりえるのだから。

 JRAは農林省特殊法人、職員は準公務員、騎手は厩舎の従業員か個人事業主。だから、騎手には厳しい罰則を与えることができるのだろう。それでもJRAは、基本、騎手には優しいけどね。僕は前に仕事を依頼されたからよく知ってるんだ。国会議員は国家公務員なのに、たぶん最も犯罪率が高い職業である。いっそのこと、議員は個人事業主にしたらどうなのか? あるいは国家公務員ならば、資格試験をやったらどうなのか。

 で、この公務員か否かというのは、公営か民営かという問題でもある。まえに僕は電力会社はより純然たる民営にしたほうがいいと言ったことがあるが、国策企業としての電力会社は永遠に「親方日の丸」の意識が抜けず、自分たちは何があっても潰れないという甘えがあり、それが経営や運営に影響を与える。そして国民生活に大きくのしかかる。では、国営化したほうがいいのではないかという考えもあるが、それはあまり現実的ではないだろう。それでも僕は、現在の状況であれば、国営化のほうがいいのかもしれないと思い始めた。それは、珠洲の町を見てきたからだけではない。その前から、原発を巡って、電気、エネルギーという根本の問題についてちょっとは考えてきたからである。

 まずは電気事業の歴史について知らなければならない。日本では、鉄道、郵便などが国営から民営となったが、それらと電気は違い、もともと民営なのだった。そして、明治期、初めて電気と電灯がもたらされたとき、これを公営として管理したい村や町と、最初に電気事業に手をつけた「電灯会社」との間で、各地ですさまじい戦いがあったらしい。

と、その話はまた今度にしたい。

 

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