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菅野所長のエッセイ:それぞれのゴール

ジュネーブ軍縮会議で日本の高校生の発言に圧力をかけたのは中国だった。あの国の横暴さは今に始まったことことでないから驚かないが、それを呑んでしまう日本の弱腰こそが情けない。結局、安倍政権が軍縮や核放棄には反対だからそうなってしまうわけだな。日本の高校生が「世界から核をなくそう」と訴えるのは、中国だけでなく、首相にとっても都合が悪いということだね。

やっぱり両者は似ているよね。中国は、強国はいくら縄張りを広げてかまわないという考えであるが、これは議席数が多いから発言時間を多くしてもかまわないというのとかなり似通った論理である。

そもそも、普通に考えれば、アメリカが北朝鮮の核保有をやめさせたいなら、本来は自らが核放棄をするのが筋なのである。すでに持っている国はよくて、これから持つのはダメなんてどこから見ても筋が通らない話ではあるのだ。だから、イランや北が核を持ちたいと思うのは、その視点からは責められない。

僕は日本が国際社会において筋を通す立ち位置であって欲しいと思っていて、それが独立した国家のあり方だろうと思っている。北の脅威を言うなら、同時にアメリカなどの軍拡にも言及するべきだろう。少なくとも、軍縮という問題において、世界で唯一の被爆国であることに立脚するならば、その発言力には重みがあるはずなのだ。
これは平和ボケなんてこととは無縁だぜ。戦中派ではないけど、戦争世代のことはよく知ってるし、ベトナム、湾岸と、数々の戦争について知っている。そもそも問題は日本の主体性、独立性にあるんだからさあ。

それはそうと、昨日は学会に合わせて上京してきた若い客人と飲んだのだが、自分のことを話しているうちに、自分にはゴールがないんだなあと思った。もとより、何にかんしても目的だの目標は持ち合わせていないのだが、やっぱり仕事のこともそうだな。
目標とするゴールなどどこにもない。たぶんそれは要らないのだ。そう考えると、もう疲れ切って動けなくなった所、それが自分のゴールということになる。若いときから、ずっと目標も目的もない人生を送ってきたわけだが、こう考えるとひじょうにすっきりする。自分というものが明確に把握されるね。そうかあ、何やっても達成感を感じられないのはこういうことだからだな。でも感じる必要もなかったし。
とにかく、そういうときが来るまで、ただひたすら歩いたり走ったりしていくわけよね。
しかし、競馬にはゴールがある。ないと困る。客は困るし、馬も困る、たぶん。

先週のエリザベス女王杯。戦前はヴィブロスで堅いと思っていたが、パドックを見るとどうも2200mは長そうだなと思った。そこで、急きょ、人気薄だが、先行逃げの④クロコスミアからの馬連、3連複を買い足し。そしたら、2着に入り、これをゲット。何とか壊滅は免れた。うん、主体性があったようなないような。でも、調教から4着だった11番人気マキシマムドパリに目をつけたのはわれながらだな。

日曜のマイルチャンピオンSも、有力馬に不安材料ありと見て、また馬場も悪いと見て、先行馬⑧マルターズアポジー⑯ウインガニオンと⑪エアスピネルの3連複を買ってみよう。しかし、意中の本命は⑦レッドファルクス。追い込みだが3着には来ると見て、ここから3連単マルチ。相手筆頭は⑪エアスピネルね。本命決着とそうでない馬券の二本立てだ。一見主体性がないように見えるが、僕の見た調教の評価は、ウインガニオンとレッドファルクス、そしてエアスピネルがベスト3。間違いなく調子はいい。

さて、一番先にゴールを駆け抜けるのはどの馬だろうか。

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