菅野所長のエッセイ:「心理学とは何なのか-人間理解のために」

このところ余裕がない、ようだ。なんか面接が忙しい。毎年、2月と8月は面接数も減るはずなのに、今年はまったくそういうことがない。
先週も仕事が終わった安堵感で、エッセイのことをすっぱりと忘れてしまった。今週はなぜか不眠である。よく理由もわからないので、とりあえず原稿一本を二週間前にもかかわらずやってしまった。しかし、明日からはペースが変わるのではないかと期待している。
明日は好例の法研営業部コンペだ。僕はゲスト参加になるので優勝資格がないのが残念だが、お世話になっている営業部なので必ず参加するようにしている。ただし、僕の実力でハンデ8はきついなあ。しかも、この季節酷暑の中を歩きのラウンド。このところ、後半はいつも座り込むことが多い。ハンデ10以上はくれてもいいんじゃないか。
で、来週後半は学会で福岡に行く。2~3年に1回は学会発表をしているが、今回はそれに加えて学会企画のシンポジウムにも呼ばれている。それに再来週はまた大阪で研修と、いろいろ予定がびっしりだ。がんばらなくてはな。年は取っても、現役である以上進化していきたい。発表を自分に課すのはその証だと思うからである。

今週は島田紳助の引退に揺れた。会見以上に、内実は暴力団とズブズブの関係だったのだろう。親密メールくらいで引退なんておかしいし、かなり危険を感じた吉本側がクビにしたといったところだろう。しかし、揺れたのはワイドショーとか、かかわりのある二流芸能人であって、案外世間全体の反応は薄いようだ。司会としての仕切りやツッコミの力は世間が認めるところであっても、どうあっても漂ってくるそもそもの暴力的な体質、感性はどうしようもなかった。

実は、とくに言うまでのことではないと思っていたのだが、島田紳助にかんしてはずっと不思議に思っていたことがある。それはたいがいのタレントは、苦労して売れて、そしてビッグになってくるにしたがって、顔つきがよくなっていくものなのである。むしろそれまでは悪相、貧相の部類なのに。明石家さんましかり、ビートたけししかり。島田紳助の場合、ある時期まではそうだったのだが、今のような存在になり始めた頃から、再び顔つきが悪くなっていったのである。
人は衣食住足りて礼を知るなどと昔から言うように、自分の地位が確立すれば揺るぎない自信や余裕が備わってくる。当然それは顔に出るものだ。「40過ぎれば顔に責任」とリンカーンが言うことには至極リアリティがある。
今回の件でその疑問にも少し納得がいった。と同時にそれだけ暴力団との関係は根深いんだろうなと思うのである。

自分も年を取ったからと言って偉そうにしていると顔つきが悪くなるだろう。これ以上悪くなるのは嫌だし。というわけで、これからもただのカウンセラーとして生きようと、改めて思うのである。
そんなことを思っていたら、昨日だったか、新聞一面の下の新刊広告が目にとまった。

中公新書「心理学とは何なのか」永田良昭。

ナヌ、これは買わねばとさっそく本屋で購入。実は、この方は私の恩師なのである。大恩も大恩。この先生と出会わなければ今の私はない。その話をすると長くなるので、3分の1しか読んでないが、感想を。私からすると先生らしい本。原点から心理学を見直すという本だ。東京のどこかの食堂で出てくる料理のひとつを説明するのに、全世界的な植物や動物の生態から紐解いていくような感じ? まあしかし、それでも先生が持つ知見からすればわずかなものだろう。しかし、難解なわけではない。一般の人が読んでも面白いと思うが、専門家が読めばより了解は速いだろう。

御年76歳。僕もまだこういった仕事をできるかなあ、やりたいけど。

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