菅野所長のエッセイ:突然の急降下

今週はひじょうに調子がよくない。
 火曜の夜に、訳もなく気分が急降下した。これはどうしたことか、何かいつもと違うなと感じた。それでも、一晩寝れば気分も軽くなるかもと思ったが、翌朝も同じだった。しかし、仕事には行かねばならないと、気力を振り絞る感じで出たのだが、改札に行くと財布がない。それには定期も何も入っているのだ。携帯とか小銭入れとか、そういうものは忘れることもあるが、財布を忘れたのは初めてのことではないかと思う。ものすごいショックだったが、とにかく急いで帰ってまたここまで来なければととって返した。

 それで何とか銀座まで来た。お昼を買おうとコンビニに立ち寄り、お待たせしまたとふくろを受け取ったつもりだったが、ちゃんと持ってなかったので、それが床にぽーんと落ちてしまった。まあパックに入っているので大丈夫だったが、それにしても完全な不注意で、今日の自分は一体どうなってんだ? と。

 この調子では仕事で大失敗をやらかすのではないかと心配だったが、ものすごく気を遣って何とか無事に終えた。しかし、次の日に自信がない。幸いというか、面接予約がキャンセルでなかったので、おそるおそる「明日来なくてもいいかなあ?」と言うと、温かく許してもらえた。それで少し気が楽になって、ついでに父親への訪問も勘弁してもらおうとその旨FAXする。これで明日は何もしなくてもいい日になったのでまた少し気分が楽になった。

 でも、次の日に目が覚め、ああ、今日は何もしなくてもいいんだと、よかったと思ったのだが、何かまた妙な気分。何と言うか、生まれて初めての気分と言っていいのだが、一口に言うと「怖い」のである。ものすごく恐ろしいというのじゃなく、胸騒ぎを覚えるというのでもなく、うっすらとした怖さが胸に漂う。
 これはヘンだと、また寝ることにして1時間。さっきよりはいいが、まだ残るので、また30分くらい寝る。10時半くらいになってだいぶよくなったのでのろのろと起き出す。出かける用意もしなくていいし、まったくの休日のように何もしないで過ごす。食欲がないこともない。食べれば美味しいと感じるので最悪の事態ではないが、これはやはりうつなのかと思う。

 それにしても、今週は月曜は普通に大学に行ったし、火曜は出張で山梨。大雪で運行が危ぶまれた電車も動き、都内と山梨の雪景色はきれいだった。講演も普通にこなしたし、ごく順調に1週間が始まっていたのに。

 今日はきのうよりもまたちょっとよくなっている。たぶんこうやって来週にはまた普通に戻っていると思うので、あんまり気にしないようにしようか。これまでも、こういうことになっても仕事はちゃんとしてきたもんね。

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