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真の実力

 そろそろ梅雨入りなのか。昭和通りのイチョウは新緑からどんどん色を深くしていっているようだ。場外馬券売り場近くのマロニエもこんもりと繁って、晴れた日には涼しい木陰をつくりだす。銀座に限らないけど、東京は緑の多い都市だな。

 そんな東京の八王子の市街地で熊が出没。彼らが山を下りてくるのは時間の問題と見ていたが、次は予想踊り多摩川沿いを下って府中あたりにも出てくるのではないか。

 東京には240頭の熊がいるという話だ。その大多数は奥多摩地区にいるはずであるが、当然そこでも被害が出ている。先日は、六ツ石近辺の登山道で熊に襲われたというニュースが少しショックだった。昔は氷川駅、現在の奥多摩駅の登山口から、鷹巣山、雲取山へと至る山道があって、それは石尾根縦走路と呼ばれるものである。六つ石山は鷹巣山の手前にあるのだが、このあたりは左右に広く拓け、とても眺めがよいところだ。高校生のときの春、鷹巣山まで登り、頂上付近の避難小屋に泊まったことがある。寒くて寒くて一睡もできなかったのは強烈な思い出だが、石尾根のすばらしさはそれに勝るものだった。あそこに熊が出るなんてことがちょっと考えられない。今年こそ、熊対策には本腰を入れてほしいものだ。

 熊被害とともに、山林火災も深刻だよね。2年前に愛媛県の大洲で山林火事があったときは、まだ日本では珍しいものだった。その少し前に大洲に行っていたので、このコラムでも上げている。でも、それから1,2年の間に次々と火災が発生しているではないか。これはどういうことか。

 最近の専門家の言によると、どうもこれは単なる乾燥気候だけの問題ではなさそうなのである。問題はあまり計画性もなしに植林していることにあるらしい。対策としては、間伐すること、ということだ。つまりは、木が多すぎると、水分が山土に十分に行き渡らない。山全体が保湿をなくし、乾燥してしまう。雨が降らなければさらに事態は深刻化すると。

 確かに日本の植林はすごく密だよね。以前、大分から宮崎まで車で南下したことがあるのだが、その高速(無料だけど)沿いの山は植林された杉で埋め尽くされていた。あれほど杉が植林されている場所が他にあるだろうかと思うほどだった。ああいうところでは、大きく育てて回収するのが当然の目的であるからして、間伐して木を減らすなんて発想は出てこないのではないか。

 いまだ間伐を始めたというニュースも聞かないけど、それにもお金がかかるんだろうね。国交省だろうか農林省だろうか。まあ、間伐する根拠、エビデンスがないということで進まないのかもね。上の方のやることはなかなか理解しがたいのだが。

 理解しがたいと言えば、W杯メンバー発表。三苫が出られないのはほんとに痛い。中村敬斗がいてよかったけど。で、一人分の枠が空くとしても、なんで長友なのか? どう理解できようか? 守田(ポルトガルリーグ)でなく、佐野航大(オランダリーグ)でもなく。長友は所属のFC東京でも重用はされていない。この間なんか。大事な試合でベンチだったし。左サイドをハーフラインくらいまで上がってはバックパス、それしかできないんだもの。

 とくに守田は、かつて世界一の監督と言われたモウリーニョが、今回も含めて3度もオファーしている選手なのである。サッカー版「三顧の礼」だぜよ。そのモウリーニョが欲しがる選手を森保は要らないと言う。WHY? 

 たぶんだが、森保にとって守田は自分の戦略に異を唱える不穏分子なのだろうね。一方で、長友は自分には絶対吠えない忠犬ということだろう。まあ、もちろん使いやすい選手を選んだり、和を乱すと見なされれば外したりとかはある。それを否定するつもりはない。でも、それは実力的にさほど差のない選手同士を比較し,選別するというのが基本のはずでは? 守田と長友では差がありすぎるよね。

 とここで想起するのが、なでしこジャパンの熊谷である。なでしこの失点メーカーとも言える彼女がなぜいまだに使われるのか? ベテランの力? いや、そういうことではないだろう。

 僕が思うに、長友も熊谷もチーム内政治に長けているんじゃないかと。相当に巧みなんじゃないかと。だから案外チーム内での評判は悪くない。上司への覚えがよく、同僚とも友好関係を築く。チームのリーダーであるかのように、いわゆる精神的支柱であるかのように、上からは見える。いまどき、中田ヒデみたいに誰に対しても忖度しないような選手はいないしね。「あの人は使わないほうがいい」とか真実を述べる選手もいない。たぶん唯一守田だけがそういうものを持っているのだろうな。

 守田よ、腐らずにがんばれ。プレミアからもオファーが来ているらしいし、新天地で、その実力を天下に知らしめてくれ。

 さて、先週の金曜には懸念だったインタビュー原稿を完成させた。読み返すとまるで武勇伝のようでちょっと恥ずかしくもある。でも、40年間くらいの記憶が掘り起こされたのは、齋藤憲司(東京科学大学)氏以下のお三方がわざわざインタビューに来てくれたおかげである。前々回、お名前を失念したりしたので、ここで改めてお礼を申し上げたい。阿部千香子さん(東京都市大学)桶谷雅人さん(東京科学大学)である。

 阿部さんにはカラオケでアイドルソングをリクエストした記憶がうっすらとあったのだが、どうも松田聖子を10曲連続で歌ってもらったのだそうだ。ご迷惑をおかけしたのだな。酒癖はまったく悪くないのだが、ときに調子にのることがあったね。北山修氏と行ったときには、西宮の高橋哲氏と二人で、延々とフォーククルセイダースを歌いまくり、ご本人をうんざりとさせたことがあったな。まあ、いずれも30年から40年前のこと。時効ということでご容赦を。しかも、こんなふうになっては二度とカラオケなんかは行けないしね。

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