菅野所長のエッセイ:日本はそんなに弱くない

 コンフェデのブラジル戦。0-3と完敗は完敗で、みな「ブラジル強え!」「日本弱え!」と言うのだが、僕の中では違う印象だった。終わって思ったのは「ブラジルってこんなに弱かったけ?」なのである。古い話、あのロナウジーニョがまだ代表成り立ての頃とかがとくにそうだったが、ブラジルはもっとすごいはずなのだ。

 もちろん、試合が決した後の3点目は除いて、2点は見事なゴールだった。でもブラジルにしたってあれはバカづきのゴールである。普通あんなのはそう決まるもんじゃない。決定的に崩されてゴールされたわけでもないし。
 で、そんなに弱いブラジルに完敗なんて、日本はどうにもならないのかと、まずは絶望的な気分になった。しかし、それと同時にまた違った考えも浮かぶのである。もしかしたら、ブラジルが強く見えないような試合を日本はしていたのではないかと、これは欲目、希望的な観測なのかとも思うのだが、それが拭えない。

 そもそもの違和感。今回のブラジルはこれまでのブラジルと違った。いつものブラジルはあんなにガツガツと当たってこない。南米のチームはみなそうで、中盤は相手にボールを持たせ、最終ラインは破らせない、そういうサッカーなのである。しかし、地元開催の緒戦、来年のW杯開催、FIFAランク22位という落ち込みよう、もろもろの逆風の中で、ブラジルこそ「絶対に負けられない」試合だったのである。「W杯反対!」の国内デモもすごいし。これまでなら強豪国からは甘く見られていた日本だが、今回ブラジルにはそういう気配は全くなかった。

 これはみなが言うほど絶望的なことでもないかもしれないと、希望的な観測かもしれないと自分を疑いつつ、しかし、イタリア戦でその答えは出るだろうと思った。怖いけど。

 で、イタリア戦。開始から、あのイタリアを日本が圧倒。しかも、これまで観たことのない果敢で美しいサッカーだった。しかし、これは飛ばしすぎではないかと心配。と思ってたところに、PKの笛。これはジャッジが甘い。ブッフォンが気の毒。けど、いいサッカーをしたご褒美か。本田の表情を見て、これは真ん中じゃないなと感じたので安心。やはりブッフォンは動かなかったね。まあ幸運な先制点。でも、2点目は香川の見事なゴール。僕はおもわず嬌声を上げましたよ、一人で。

 そのまま2-0で折り返せば、勝ちも見えたがね。コーナーからの失点が痛かった。解説者によれば、このとき水を飲みに行った選手がいたと。マイボールならいいが、敵ボールのときはそれはやらないのが常識でしょ。マークを外した長谷部なのか?
 後半ブラジル戦の3点目でミスった吉田がまたもやボーンヘッド。こうなってくると、もうイタリアペース。試合もぐずぐずになってくる。そして、PK。これまた誤審ぽいが、審判も前半のPKのお返しをしたかったのだろう。その後岡崎のヘッドで同点にしたが、ま、それで精一杯。

 予選敗退だが、収穫は大きいんじゃないの。吉田、今野のDF陣がどうにかならんと思うが、もはやどうにもならんのだろうね。イタリアは中2日、日本は3日という利もあったけど、それでも運がよければ強豪に勝てるかもしれないところまでは来ているんだなあと。やはり、そんなに絶望しなくてもいいんだと。勝負事に負けはつきもの、勝てないことが多い。僕にとっては、結果、勝ち負けよりも大切なことがある。負けても、どのように負けたが肝心。ああいうサッカーをやってくれたから満足。オーストラリア戦とかは、勝ったが嫌な後味だったものな。これとは別に選手が悔しがるのはけっこうなことで、それだけレベルアップした証拠でもある。

 一方、女子サッカー、なでしこはやばい。W杯のときとメンバーが同じだもんな。あの監督はできあがった選手を使い回すしかできないのか?という疑問もわいてきたな。

 さて、日曜日は出かけているが、GⅠ宝塚記念。オルフェーブルが出ないのは残念。これは4頭立てではないのか。ゴールドシップ、ジェントルドンナ、フェーノーメノ、トーセンラー。4頭ボックスと、ジェントルドンナからの1頭軸流し。

そういえば、AKBの総選挙も3連単発売してくれればよかったのにねえ。前から、一番タレント性があるのは指原莉乃だと言っていて、訝しがられていたんだよね。

最初に戻る