菅野所長のエッセイ:困ることはあるけれど

本来なら、今週から発声のトレーニングを始める予定だったのだが、コロナ禍にあって休講が続いているらしい。現状では、再開の見込みがあるのかどうかも疑わしいな。この分では、本格的な訓練は4月以降からかも。僕的にはちょっと誤算、痛手だ。まあしかたないけど。

 

話せないというのはやっぱり困るね。何でも一人でやってこれたのは、話せるからだったのだな。当たり前だから気がつかなかった。

たとえば、今車が故障中なのだが、自力ではこれをどうすることもできない。JAF、ディーラーに連絡できないからね。で、考えるに、このまま車を持っていても、一人で運転しているときに故障とかトラブルがあったらどうにもできないことがわかる。それを思うと、廃車がいいかも。ま、25年以上乗っているオンボロなんでちょうどいいかもしれない。

 

僕としては、話せないこと自体にそれほどネガティブな思いを抱いてはいない。これについては、自分の予想以上に平気、術前、術後とも同じくきちんと受け入れている。でも、生活レベルでの困りごとには閉口だ。車の問題は悩ましい。

 

まあ、長期戦という設定にするしかないな。予定ではたちまちのうちに発声をマスターして不便を解消しようと思っていたけど、ここにもコロナの壁があったか。でも、喉摘者(喉頭摘出者の略)にはあまり関係ないんじゃないの?

 

 

ところで、退院後初めて外来診療があったが、まあまあ予後は順調らしい。でも、近々またもやCT検査をするというのが意外だった。手術後、一月以内に転移の有無を確認するなんてね。やっぱり、それだけ僕のガンは危険なものなんだなと実感する。普通のガンは3年から5年後に転移がなければオーケーというものだが、僕の場合は術後2年間が危ないみたい。発見自体は「早期」だったが、ガンの種類と場所からいうと「3期から4期」ともいえる、というのが主治医の見解だったからね。さっさと摘出を決断したことが吉と出てほしいものである。

 

 

体の方はちょっと体力が戻っているような気がする。電車に乗るのは疲れるけど。食べるほうは順調で、いろんなものが食べられるようになった。すごく固いものは敬遠しているけど。それから、パンとか、水気のないものは嚥下に苦労する。喉奥に詰まっちゃうのだ。そんなだから、食べる愉しみっていうのはなくなったかな。お酒もまだ一滴も飲んでないな。そういうのはちょっと先にとっておこう。

 

当面は、原稿依頼があったので、これを楽しく仕上げることかな。締め切りは9月だが、その気になれば1週間くらいでできそうだ。20枚じゃそんなもんだぜ。下手すると1日。でも、できるだけ楽しみたいので時間をかけよう。

とにかくこんな状態でもできることをやっておこう、できるだけ。

 

 

 

 

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