このⅠ週間ほど調子がよくない。何というか、身体が全体的にだるくて、いろんなところが痛くて、とくに朝がひどい。最初は風邪かなと思ったのだが、どうもそういう感じでもない。で、よくよく考えてみたのだが、寝ているときに呼吸がつらくなっているのかもしれないという仮説が浮上した。

　喉を手術した後の僕の呼吸は、起きているときも十全ではない。たぶん普通の人の七割か八割の呼吸量ではないかと思う。口と鼻では呼吸ができないし、喉穴には痰が詰まるしで。それが夜寝ているときには、痰が増えても処理できないし、寝る態勢によっては喉穴が狭くなってしまうこともあるだろうしね。だからさらに十分な睡眠をとれていないのではないかと思うのである。時間的には､自分としては十分と思っても、起きてみるととてもつらいんだよなあ。前回、シャント孔のチューブ交換があまり上手くいかなかったせいか、痰の量が増えている感じがするしね。

　あくまで仮説に過ぎないのだが、当たっていたとしても根本的な解決はないよね。せいぜい、寝る前に丁寧に痰の処理をしておくことか。あとは寝る時間を増やすことか。しかし、仮説とは言え、人は原因が分かると気持ちが少し楽になる。今回はそういうことにしておこう。

　さて、広島の安芸高田市長が東京都知事選に打って出るということだ。この人は前にここで取り上げ、ちょっと好感を持ってはいるが、これはやめといたほうがいいと思うぞ。だってこの人の戦闘性は、権力にツッコむことで生きる個性でしょ。反権力ならいいけど、権力者側にいてはダメでしょ。だから、とりあえずは国会議員がいいんじゃないかと思うのだが。安芸高田市の市長の座に着いたときには、議会という旧態権力と戦うポジションだった。地方市長の権力なんてそんなものだから、彼の個性が生きた。でも都知事ともなるとまるで違うよ。まあ、表だって逆らう人間なんて一人か二人だからね。かつて石原都知事などはヒットラーとも天皇とも呼ばれていた。陰で。

　ひろゆきやホリエモンが石丸市長を応援するっていうのがまたそれを物語っている。石丸市長も彼らもみな、旧態な議会、議員たちの旧い体質は悪で、自分たちはそれを懲らしめる正義の側だと思っているよね。その自己評価が正しいかどうかはともかく、そこには世の中を正邪に二分割、勧善懲悪の単純な思考がある。イノセント。それが彼らの燃料にもなっているんだけど。

　だから小池知事も悪の権化みたいに映っているのかもしれない。そして、石丸市長はそれを打ち負かす正義の騎士のように思っているのかもしれない。でも、そういう感覚では、たとえ選挙には勝ててもその後の治世はままならない。なんつうか、清濁併せのむような器量がないとうまくいかない。

　つまりは彼らの持つイノセントさ、そういう正義感こそが旧いというか、認識不足というか。

　正義の対義語は必ずしも悪ではなく、正義でもあるということもわかっていないとまずいんじゃないかと僕は思うのである。ま、若さゆえなので致し方ないのだが。

　ということで、今週はいよいよダービーだ。先週のオークスはまあ堅かった。今週も大荒れはしないだろうが、伏兵は多い。

　本命は⑮ジャスティンミラノ、対抗⑥コスモキュランダ、穴馬⑫シックスペンス、以下②レガレイラ⑧アーバンシック⑨ダノンエアズロック⑪シュガークンとなる。⑥ー⑮２頭軸の３連複。⑮から②⑥⑧⑨⑪への３連複を買う。あとは⑮←→⑥－⑫ー②⑧⑨⑪の３連単。