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へそ曲がりな人たち

 イチローが野球界の殿堂入りということで、日本でもアメリカでも、満票じゃなかったことが話題となった。アメリカでは394人のうち1人だけが投票をしなかったので、何かの間違いというか誤差みたいなものであって、つまり無視していいと捉えることができる。

 しかし、日本の場合は7%ほどがイチローの殿堂入りを認めなかった。7%となるとこれには意味があると考えられる。たぶん日本でプレーした年数がアメリカの半分だったことが背景として大きいのだろう。でも、9年連続首位打者とか、そんなことは問題にならないくらいの記録、実績があり、アメリカに行ってからも日本の野球界、ファンに与えた影響は計り知れない。あるいは、WBCでのあの活躍が日本や球界への貢献でなくて何なのだ。満票になるのが当然のことと考える人も多かっただろう。

 その内の一人である王貞治さんは、満票でなかった結果に対して、「世の中にはへそ曲がりがいる」とコメントした。あの温厚で鳴る王さんがこのようなことを言うのを僕は見たことがない。よほど憤っていたのだろうと察する。  

 実は、個人的にはイチローをあまり好きではない。尊敬はしているけどね。たぶん投票資格のある記者たちも、イチローのことを好きじゃない人もいるだろう。何でかというと、イチローはあまりインタビューを受け付けないし、記者もえり好みするからだ。でも、自分の好き嫌いで投票しちゃいかんよね。

 とにかく、どのような理由であれ、投票しない理由が投票する理由よりも大きいとはまったく思えないわけで、日本野球の殿堂制度についてはあまり信用できない事が分かる。サッカーでいえば、カズに投票しないようなもんだからね。こんな文化が続けば、将来、大谷は日本では殿堂入りできない公算も高い。それは野球界の問題ではあるが、メディアの問題でもあるんじゃないか

 メディアの問題といえば、中居正広という元アイドルのスキャンダルがテレビ局消滅の危機に及んでいる。ほんとにどこの企業も不祥事への対処がなってないよね。数々の不祥事とその対処の失敗を見ているはずなのに。

 まあ、しかし、局全体の体質というものなんだろうな。ウィルスが至る所にはびこっているから、とても制御できるようなものではないのかもしれない。だから上層部が一斉に辞職するのはアリだな。昔キース・リチャードが全身の血を入れ替えたように、フジテレビも濁った血を入れ替えないといけないのかも。政治の世界なら選挙で入れ替えることもできるが、企業では難しい。

 その選挙に圧勝したトランプの恩赦にも参ったなあ。まさに権力の乱用。こういうのって韓国と似てるか。かと思えば、いきなり中国に接近して仲良くする構えだ。やはり商売人。得になることなら何でもする。韓国とはやっぱり違うか。

 そして損得で動くのは中国も同じわけで、福島の原発周辺の海洋水に対して「放射能濃度に異状なし」と発表。いきなり何だ? こないだまで海産物の輸入禁止にしてたのだから、これは唐突の極みである。意表を突かれたね。でも、対米、対日姿勢の転換ということだろう。変わり身が早い。というよりも、前もって用意していたカードではあるのだろうがね。さすが中国というべきか。右手で相手の頬を張り、左で握手を求める。昔から全然変わっていない。柔軟といえば柔軟。とくに韓国と比べるとそう思う。日本としては、こっちのほうが付き合いやすいんじゃないの。中国には思想とか優先する価値倫理とかはないからね。

 そういう意味では、イチローに投票しなかった記者には、ある種の思想、価値倫理があるのだろう。だから、自分の考えを押し通す。たとえ、その理由のほうに分がないと思っていても。そこが王さんが「へそ曲がり」と言ったところではある。要は、韓国もそういうことかな。

 ところで、今年も春節がやってきた。日本に中国人があふれるのは迷惑の極みではあるなあ。観光地の人は大変だ。

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