菅野所長のエッセイ:かくも大きな隔たり

 まだ一日あるのだが、今週はヘンだった。
先週からの不調が底のほうで続いているのか、ちょっと風邪気味になり、珍しくも木曜はそれで休みをいただくことになった。面接予定の方にはたいへんなご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。

 別に普通のスタートを切ったように思えたのだがなあ。水曜に横浜に出張で、これを無事に終え、なおかつあちらの方が楽しい酒席をご用意くださり、僕としてもなかなか楽しいひとときを過ごしたのだった。で、帰りは湘南新宿ラインという便利な路線があるので、それで池袋まで一気に帰ることができる。それに乗ったのはいいが、途中からぐっすりと寝込んでしまい、ふと気づくとちょうど大きな駅を発車した後である。あ、あの大きさなら池袋だなと思い、何てことだ、でも次はたぶん赤羽で止まるだろうから大したことではないなと。

 しかし、その駅は池袋ではなく大宮だったのである。「次はトロに止まります」なんてアナウンスがあってそれを知ったのだが、トロなんて駅名は聞いたこともない。漢字では「土呂」と書くその駅は暗くて小さな駅だった。そこに寒風が吹きすさぶ。都心とは比べものにならない感じだ。酔い覚めだから余計に堪えるし。上りの電車はなかなか来ないし。
 このときに身体が冷え切ってしまったようだ。何とか家に帰ってからもどうにも調子がよくない。こりゃ父親の所も完全に無理だなと。一応早朝に起きたが、やはりダメ。その旨のFAXを送り、そしてなるべく早い時間にとTCCに休みの連絡を入れる。いつものようにスタッフの手厚いフォローで何とか休んでもいいという状況を作ってもらった。ほんとにいつも助けてもらってばかり。ありがたい。

 で、明日さえがんばればと、今は気力を奮い立たせている。実は今度の月曜日は大学に行く日だが、入試でお休み。これでかなり休養が取れるし。ああ、何もしたくない。
 なんてことを終わってから話してたら、来週は土曜が祝日だということで二重のラッキーである。でも、一般社会ではそもそも土曜は休みなので、人々はけっこうがっかりしてるんですと。それはそうだなあ。日曜に祝日がきたら月曜が休みになるんだから、土曜が祝日になったら金曜を休みにしてはどうか? そういう意見や考えはあまり聞いたことがないが、僕が総理大臣になったら必ずやそうするだろう。てなことを言ってるくらいだから、先週よりはだいぶマシな感じがする。
 
 そういえば、先週は嫌な夢を見て起きた。僕はどこかの会社でサラリーマンをしているのだが、何をやっても上司からだめ出しをされるのである。もうこれじゃあどうしようもないと絶望的な気分になり、こうなったら辞めちゃおうと思う。しかし、辞めたらどうなるんだとと錯綜。そこで起きた。

 こういう嫌な夢を見たときによく思うのは「ああ、夢でよかった」である。禁煙を誓った友人が最初の頃よく見た夢はタバコを吸っている夢だったと言う。「あ、いけねえ」と思ったらそれは夢だった。そして「ああ、夢でよかった」となる。
 しかし、先日、東北の被災者の記事を読んで衝撃だったことがある。その人は今でも津波に遭う夢を見るということだ。そして、夢から覚めて思うのは「夢じゃなかったんだ」なのである。
 この、かくも大きな隔たりに、今さらながら被災者の大変さを思う。近年にない豪雪で日本海側の方たちはたいへんだ。雪よ、もうこれだけ降れば十分だろう。

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