電車に乗っていると、最近、外国人間観光客が少ないのが分かる。中国との問題ばかりではなくて、やはり真冬ともなると客足も減るのだろう。東京の冬なんてあまり面白くもないしね。いいのは晴れの日が多いこと、空気がいいので遠くまでくっきり見えることかな。でもこういうときには、北海道とか東北とか、雪のあるとこに行って、その良さを知ってほしいものだね。初来日の人には無理だろうが、リピーターにはお勧めだ。
日本に四季があり、亜熱帯から亜寒帯までの地域があることは、一年中観光客を引きつけられる好材料だ。さらなる観光立国を目指すのであれば、冬の間の観光減に対してより効果的な対策を示し、活気のない地方にも光を当ててほしいと思うのである。
先日、蔵王の雪景色をユーチューブで観たのだが、ほんとに見事なものだった。今年は寒くて雪も多いせいか、完成形の樹氷が連なっている。ほんとにすごいぜ、美しい。樹氷は世界でも唯一蔵王にしかできないもので、雪と自然が織りなす芸術と言える。一年中は観られないが、富士山とか上高地とかに匹敵する価値があるんじゃないか。冬の山形といえば、近年銀山温泉が人気だけど、世界でここだけ、唯一無比ということで、蔵王ももっと人が来てもいいんじゃないかな。
僕はこれまで蔵王に3回スキーに行っているけど、完成された樹氷を見たことがないのだった。おまけに、天候がすべて悪かった。ゴルフでもそうだが、泊まりでスキーに行ったなら最低1日は必ずピーカンになるくらいの晴れ男なんだけどね、蔵王に限っては全敗なのである。まことに残念。
実は、春を過ぎたら山形に行こうと思っていて、ついでに蔵王のお釜も観に行きたいとも考えているのだがね。しかし、先日樹氷の映像を観てからは、スキーをやらずともいいから、太陽をさんさんと浴びた樹氷を観てみたいと思うようになっている。あれもこれもとは、ちょっと贅沢かもしれないがな。
スキーと言えば、今週末には冬季五輪の開催。いろんな競技で日本勢が期待されているけど、得てしてこういうときは外国勢の底力にやられるんじゃないか、という不安もある。たとえば、ジャンプ王国スロベニアのプレブツ兄妹とかすごいしね。とくに妹のニカ・プレブツはまだ20歳でW杯31勝の怪物ぶり。昔の高梨レベルで、いくら丸山希が覚醒したと言っても、ちょっと彼女にはかなわない。目指せ銀メダル。それが君の金メダル。
このプレブツ家っていうのが、親も他の兄弟もと、破格のジャンプ一家らしいのだが、でもまだ五輪の金メダルはないんですと。だから一家の悲願でははないのか。そうした動機の比較からもかなわないかも。
兄弟と言えば、サッカー欧州リーグで活躍中の佐野兄弟である。兄はブンデスリーガの佐野海舟25歳、弟はオランダリーグの佐野航大22歳。海舟のほうはマインツの中心選手で、日本代表でもすでにスタメン級だ。ときに怪物的な働きをしてわれわれを驚かす。
一方、NECナイメヘン所属、弟の航大がいま大注目で、名門チームから次々と高額オファーが来ているらしい。オランダリーグはレベルが低いのであまり注目していなかったのだが、ちゃんと観ると確かに現在の佐野航大はすばらしい。リーグのレベルを勘案してもなお、日本代表としても活躍できるだけのものがある。兄のほうは日本人離れしたフィジカルが売りだけど、弟のほうはコマネズミのような俊敏な動きだ。兄弟というのはこんなふうにまったく個性が違うものだな。
代表のMFはタレントが多くて選ばれるのは大変だが、少なくとも前田よりは佐野のほう断然いい。スピードは変わらず、技術は上、運動量も上なんだから。NECが拒絶したので移籍はならなかったが、プレミアのノッティンガム・フォレストが36億という高額オファーを出した。これは破格だ。日本からヨーロッパに移籍してまだ半年だもの。フォレストは現在降格争い、一部残留のためには何が何でも佐野という戦力が欲しかったのだろう。しかし、NECも佐野がどれだけの宝か分かっているので、そんな額では売れないということだな。佐野航大はそれくらいヨーロッパで評価されているわけだが、そんな彼の実力について、あの”アジアの森保”監督が分かっているのだろうか。それがいちばんの問題な気がする。
ちなみにノッティンガム・フォレストと言えば、クラブチームの世界一を決めるトヨタカップが日本で初開催されたときに、ウルグアイのナシオナル・モンテビデオと戦ったのがフォレストだった。当時はヨーロッパの王者と南米の王者が戦うイベントだった。今は実力が違いすぎるけど、当時は南米も強いチームが多かったんだよね。
初の中立国開催ということで、トヨタカップと名づけられたこの大会、このときはナシオナルが勝ったのだが、僕は国立競技場で生観戦してたんだよね。すごいでしょ。いつのことだ?1981年だって。45年前! しかも2月11日、ちょうど今頃だ。天気は快晴、外国からの応援団もすごく多くて、スタンドは一杯だった。ああ、世界ではサッカーの試合っていうのはこういう雰囲気なのかと、おとなしい観戦スタイルの日本人としてはちょっとしたカルチャーショックだったな。
で、当時のスタジアムの芝は悲惨も悲惨だった。真冬だから尚更。枯れた薄い芝で、ほとんど土という感じ。外国から来た選手にはほんとに気の毒なコンディションだったな。
あれからずいぶんな月日が流れた。そして、こんなふうに日本サッカーは次々といい選手が輩出されている。とくに長い間懸念だったDFにもいい選手が出てきている。もう27歳になるけど、富安が500日ぶりに復帰したのはいい材料だし、ブンデスリーガにレンタル移籍となった21歳の高井が、ケガが治り、試合に出始めた。22歳デンマークリーグの鈴木淳之介は、チャンピオンリーグでも堂々の活躍を見せている。この3人だけでも、日本サッカー史上最高レベルのDF陣だね。これに加えて、ケガしてるけど、渡辺、瀬古がいて、一応板倉とか谷口もいるからかなりいい。この陣容なら、W杯でもオランダに後れは取らないのではないか。次の代表の試合が楽しみだ。そのときに佐野航大はいるのだろうか。そして兄弟の同時出場はなるのだろうか。
