災難はたたみかける


第3波が来ているという認識だが、政府も行政も手をこまねいている。気をつけろと言いつつ、G0T0キャンペーンはやめないわけだから、バブルバインドだな。もっとも、G0T0自体が拡大に影響しているのかというと何とも言えない。里帰りのように、人に会う目的の旅は危険だが、ただの観光ならさほどの影響はないだろう。ただし、旅に出ると気がゆるむことは確かなのでそこは気をつけないといけない。

夏に札幌に行ったときに、すすきのが人で若い人であふれていることをここで書いたが、その後の感染拡大をみれば当然の成り行きだなと僕は思う。みんな飲み屋とかカラオケとか行くからね。そして、やはり家庭内や会食からの感染が第一位になってきたな。これも僕が早期から言い続けてきたことだ。電車とか乗り物とかそういうのは問題じゃなく、マスクを外したときが危ないのである。「三密」は流行語大賞になりそうだが、コロナ禍にとって本質的なことでもない。日常生活においてのほとんどの危険は飲食時にあると思ったほうがいい。

でも、そういう問題よりも、馬鹿馬鹿しいアメリカのことよりも大変なのは、先週僕を襲った悲劇である。まず、火曜の夜になって、どうもおしっこが出ない。猛烈な尿意があっても出ない。それが20~30分に来る。悶絶。
以前やはりおしっこが出にくいことがあって、医者に行き前立腺に問題があることはわかっている。その後も頻尿気味になったり、少量だったりとか、排尿については難があった。しかし、今回はとんでもなく苦しい。「誰か助けて~」と何度叫んだことか。これは救急車を呼ぶべきなのか迷った。でも、こんなことで呼んでいいのか?という考えがよぎる。
そんなこんなで悶絶の夜を過ごすうちに、7時を過ぎた。至近の病院は9時から診療とわかっていたが、もう藁にもすがる思いで電話する。これでダメならもう救急車だと。すると、「はいMクリニックです」と受付らしき返事。何でと思いつつ、「あのう、おしっこが出ないんです」と伝える。
「そうですかあ。では、いらっしゃいますか?」
「え、こんな時間にいいんですか?」
「はい、大丈夫ですよ。おつらいでしょう?」
「わかりました。すぐ行きます」
というやりとりの後に出発。「おつらいでしょう?」と言われたときには、ありがたくてありがたくて落涙しそうになったな。
病院に行くと医師、看護師、受付などスタッフ、たぶん勢揃いしていた。どうもこういうことはよくあるらしく、7時からスタンバイしてるらしい。医者はすぐに事情を察し、すぐにパンツを脱がされ(看護師2名注視の下)尿道へのカテーテル処置。何かされてるなと思ったが、痛くはなかった。お腹を押されつつ、おしっこがどんどん出ているようで楽になっていく。全部出た感じでもないが、処置後に600CC出たと聞かされた。どれくらいなのか実感できないが、たくさん出たのだろう。そうやってから診察椅子に座ったとき、僕は生まれて初めて「人心地」という言葉の意味を知った。
それで薬をもらい、その後の家での排尿記録をつけるよう言われた。すると、最初は30分くらいだったのが、40分になり、1時間になりと間隔が長くなっていく。同時に尿量も増えていき、50CCくらいだったのが100を越え、150を越えるようになっていった。すべて吉兆だ。

翌日報告すると排尿にかんしてはもう心配要らないとのことだった。しかし、膀胱から尿道かの炎症は治まっていないので、今後4週は薬を飲み続けなければならない。
まあ、窮地は脱したのでよかったが、水曜の夜からどうも脚が痛い。それも裏側。何とも奇っ怪だ。最初は尿閉の副症状なのかなと思ったが、痛みは増していく。夕方くらいからはまたもや悶絶するくらいになる。足腰の裏側全体が痛いが、右太もも裏がとくに痛い。たまらない。夜もまったく眠ることができない。これはおかしいと調べると、坐骨神経痛がピタリ当てはまる。なんてことだ。一難去ってまた一難。「災難てやつはたたみかけるのが世の常だ」というロロノア・ゾロの台詞が浮かぶ。
そして今度は整形外科に。やはり坐骨神経痛だが、レントゲンの結果は軽傷の域らしい。こんなに痛いのに。
しかも、僕の腰骨の具合はいいらしくてヘルニアなどの心配はまず要らないそうだ。
で、薬を出されて「しばらくすれば治まるでしょう」と言われた。すぐに痛みが引くわけではないが、睡眠に支障がなくなったのでよかった。

病院嫌いの僕だが、今回ばかりは病院があってよかったと思う。昔の人はこんな症状があってもどうしようもできなかったんだろうなと思うと同情を禁じ得ない。とくに尿閉の苦しさは筆舌に尽くしがたい。これが拷問に取り入れられたら、全部吐いちゃう、やってなくても自供しちゃうね。間違いなく。それくらいつらい。クリニックの人が「おつらいでしょう?」と言ったのは、たくさんの患者さんを見ているからよくわかってるんだろう。みんな僕と同じことを訴えるんだろうな。

ということで、先週はまるごと仕事に出られなかった。このコラムも当然休み。多くの方にご迷惑をおかけしました。すみません。年をとると思わぬ難事が降りかかるということでお許し願いたいです。どっちもいかにも年寄り特有なのが嫌だなあ。

先週はGⅠはなく、今週はエリザベス女王杯。大本命ラッキーライラックは大外⑱番なので、心配ではある。で、ボックスかな。⑥ノームコア⑧センテリュオ⑪ラヴズオンリーユー⑱ラッキーライラックの4頭に、①シャドウディーヴァ⑬サラキアあたりを付け足す。