菅野所長のエッセイ:中止と延期


入院生活も2週間になる。この二日は、気道がしっかりしてきたというか、息苦しさは減った。こうなると、睡眠もよくなるはずだが、あいかわらず、点滴の交換や検査とか、つぎつぎに「菅野さ~ん」が来るので、たぶん夜中で3時間くらいかな。それに昼間うとうとして2時間といったところ。もうなれたね。

で、昨日はペットボトル飲料を6本試した。いいのは小岩井の純水りんご、ただの天然水、カルピスだな。シンプルなものじゃないとだめみたい。桃が加わったカルピスよりも、ただのカルピスの方が味がよくわかる。実は最も期待していたのは「午後の紅茶」だったのだが、これはだめ。たぶん、紅茶の渋み成分が唾液と混じるからではないか。午後ティーには罪はないが。

意外なのは、水だ。基本、甘みとか塩みとかうま味とかないわけでしょ。でも、味がある。ほかの飲料と断然違うのは、舌のどの部分が触れているかで味が違うことだ。これはお茶でもあるかも。とにかく、いっぺんに飲める量は少ないので、口、舌、喉とゆっくりと落ちていくことでこうなるんだろう。図らずも、ちびりちびり味わうことになっている。こりゃミネラルウォーターのテイスターになれちゃうかもね。

で、経口食事の準備として、昨日の夜から重湯と吸い物、それに流動的なデザートとかが出てきている。もう10日間チューブだったから、直接来るのは重い。重湯などは2口、吸い物も4口くらい、飲むヨーグルトを半分、もうひとつのプリンは食べられなかった。食い意地だけは誰にも負けないと思う僕だが、なかなか厳しい。今日の朝は、卵豆腐という、いかにもなものが出てきてのだが。これがスムースに喉を落ちていかないのである。で、計画は変更。池袋のフルーツパーラーに行きたかったが、ジュース以外は無理だな。バナナ、メロン、いちご。桃、そんなものでも今の喉にはつらいだろう。この計画は数日延期だな。中止じゃないよ。

オリンピックはまだ中止にならないねえ。IOCは「謝罪したから問題ない」と言ったでしょ。あれがIOCの本質だよね。五輪の理念なんてどうでもいいわけさ。とにかく開催して金を引っ張りたいだけ。

JOCもまた森を辞任させない。僕の業界も同じようなもので、昔から森と同じような人がいるけど、結局ほかの理事とか役員も同じような利権の中にいるからだよね。そんなのとは関係ない僕がそこにいれば、必ず首を取るけどね。そうやってかつてある学会を大掃除したからな。五輪委も、上の方の役員の手当は月に200万。五輪委員会を解散したくない訳よ。まったく、なんて連中だろう。

橋下徹とかも森をかばったりするよね。そのまんまも、森の顔の広さとか手腕を評価する。それって違うよね。長い時間をかけてスポーツ界についてはほかの誰も口や手を出せないようにしてきただけの話で、それは純粋な能力や手腕と言うことではない。そもそも森は、「早稲田大学の、元ラガーマン」でなんて紹介されるが、ラグビー部じゃない、同好会だぜ。同好会の実態なんてあってないようなものでしょ。早大ラグビー部出身なら確かにちょっとすごいけどね。

まあ、僕の入院生活はどうなっていくのか。次は、基本的に楽しみのない日々をどうやって過ごしているのかを話してみようか。