菅野所長のエッセイ:夜の街と昼の街


今週よかったことは、松岡直也のモントルーライブDVDを手に入れたことだな。
CDは前からあったが、DVDは待望だった。先日、音友に「あれのDVD出たよ」と聞かされ、欣喜雀躍して購入。
このライブ映像はBSか何かで観たことはあるけどね。モントルーはジャズフェスティバルとして有名だが、ステージが狭い。だから、その点はちょっとガッカリするかもしれんがね。しかし、少なくともCDは名盤中の名盤。僕の中ではベスト3に入る。
と思ってDVDのケースを見ると、どうも何か違う。そもそも1983年というのがおかしい。それからメンバーが全然違うぜ。
やってしまった。僕が買ったのは、二度目のモントルーライブのほうだった。粗忽だなあ。で、急ぎ、本来のものを買う。こちらは1980年。これが本物というか、欲しかったほうだ。とんだ散財だが、まあ、聴き比べることくらいはできるか。で、昨日観たのだが、ホーンセクションがないとちょっと迫力不足。夏のBGMが多いライトタッチな松岡直也か。これはこれで悪くないけど。
うっかり者は東京の若者に多いらしく、感染者はかなり増えた。もっとも、検査数もけっこう増えたので、感染数も増えるのが当然だがね。しかし、陽性率もじんわりと上昇傾向だな。あまりよい傾向とは言えない。この時期にキャバクラやホストクラブに行くなんてのもね。とは言え、「夜の街」がやり玉にあげられているものの、全体的には「昼の街」での感染のほうが多いのだ。身近な日常に危険あり。たとえば、スーパーやコンビニの籠なんかはけっこう危ないのでは。
兵庫県知事が「諸悪の根源は東京」と言って、すぐに訂正した。こういう言い方はよくないとは思うが、これだけをもってこの知事をバッシングするのもどうか。2009年に世界で新型のインフルが拡大したときに、日本では唯一アメリカ帰りの神戸の高校生がウィルスを持ち帰り、当時神戸は日本中から冷たい視線を浴びた。その高校生や学校も言われなき誹謗中傷を受けた。兵庫県知事は、春頃に大阪府知事と喧嘩したりして、好戦的な人ではあるが、今回はコロナをがっちり抑え込んでいるわけで、東京のぬるいやり方が気に入らないのだろう。当時は苦しんだろうからね。
そして、確かにぬるすぎる。たとえば最近武漢では990万人に検査をして陽性者を300人発見したが、その作業も数日で終えている。東京でも、新宿や池袋中心に大きな規模で検査をやればいいと思うのだが、なぜかやらない。新宿区は感染者に見舞金を出すことにしたが、検査数を増やすには良案であろう。病院が足りないとは言っても、ほとんどは軽傷や無症状なのだから、隔離さえできれば自宅でもホテルでもいいわけで、目的は果たせる。
新宿は感染症研究所が所在しており、いわばお膝元にもかかわらず、ただ傍観しているっていうのは、この研究所は何のためにあるのかよくわからない。やっぱり厚労省ファミリーはダメだな。問題を解決することよりも、自分たちが主導権を握ることが何よりも大事なわけだから。
そんな中、山中教授が「ファクターX」と呼ぶものについて精緻な研究を進める児玉東大名誉教授は、「専門家は国民のために戦う姿勢を持たなくてはいけない」と、元専門家会議に代表される、解説するだけの感染症の専門家を強烈に批判していた。そんな両教授とも、コロナ対策の中心には立てない。行政は耳の痛い話はワイドショーだけにして、かつそれを参考にして、どうしたら批判されないのかを考えるだけのようである。