菅野所長のエッセイ:見えない詐欺


天安門事件から30年だそうで、これに呼応するかのように香港では市民の大規模なデモがあった。僕が中国に行ったのは天安門の次の年で、いくつかの大学におもむき、その内部事情をひしひしと感じつつ、中国という国を少しだが知ることができた。その頃も今もなかなか大変な国である。

日本では、老後の生活のためには年金以外に2000万の貯蓄が必要という金融庁のショッキングな報告があり、さらに自分たちで調査させておいてその報告書は「もうない」という政権のありかたを見ると、本質的にこの国は中国とどこが違うのかと首をかしげざるを得ない。まあ、実際的な計算では1500万くらいだろうが、一般庶民にとってのショックの大きさは変わらない。

こうなると国による壮大な(年金)詐欺と言っても過言ではないのではないか。おりしも、6月はいろいろな税金で搾り取られる季節であり、これにまた消費税アップも控え、みな大変である。知らない人は知らないだろうが、年金は後からもらうほど給付金が多くなるという触れ込みだが、これもどうも怪しいらしく、もらえるときからもらった方が実は得なのだという情報も出てきた。これまた巧みな詐欺ではないのか。

とにかく今の政権は不都合な情報はひた隠し、「うまくいってますよ」とばかり言うが、どのような情報であれ、正確な情報でないと国民は的確な対策が立てられないのである。よく言えば、政治家に対してこれほど寛容な国もなかなかないだから、正直に情報を示したほうがいいのにねえ。悪く言えば、国民のほとんどはいまの政治に期待や希望を抱いていない。安倍政権がさまざまな事実を隠蔽する理由とは、これでは国民の期待を裏切ってしまうからよくないと考えるからだろうが、余計な心配、勘違いかもね。だってこれだけ長期政権になっているのがその証拠である。

先日、日本代表のエルサルバドル戦の後半30分くらいを観たら、ちょうど久保がピッチに入ってきた。代表の中でも、技術だけならもう一番かもね。ドリブルでの左足のタッチがすばらしい。一度シュートチャンスがあったが、キーパー正面。あそこはループシュートが欲しかったなあ。まあ、デビュー戦だからしかたないのか。スケールこそ小さいがメッシのような存在だな。慎重居士な森保ももっと積極的に使ったほうがいい。それから3バックシステムは危険だ。せっかく富安、昌子というCF2枚がいるのだから、4バックのほうが収まりがいいだろうに。SBをもっと動かしたいのはわかるがね。

と思っていたら、久保にレアル・マドリードからオファーが来ているらしい。バルサ育ちだからバルサのようなサッカーをするチームのほうがいいとは思うが、レアルに行ったらビッグニュースだ。