菅野所長のエッセイ:上も下もインモラル


先日、友人たちにナイキのロゴを思い出せない話をしたら「さすがにそれは-(ないんじゃない?)」という反応だった。みな同じような年齢のくせにね。「でも、スポーツブランドだとわかっていたからまだ大丈夫」とも言われ、それもそうだなと納得。ゴルフの景品でナイキのスポーツバッグをもらえばもう忘れないと言ったが、それは取り合ってもらえなかったね。
2月と違って、3月はそういった交友があったので少し気分は良好。今後気温が上がってくればよりマシになっていくだろう。

コンビニなどで、いわゆる「バイトテロ」というのが収まらない。小倉智昭が「何でこんなバカなことやるのかわからない」と言っていたが、本気かと思う。それは「バカだから」である。
しかし、もっと構造的な問題だとして、給料が安いからと言う人もいる。が、つまりは、給料を上げれば自覚や責任感が高まるということなのだろうが、ほんとにそうか?少なくとも待遇だけの問題ではないだろう。
以前ある学生が言ったことには、学生にとってたとえばスタバでバイトすることは、他よりもずっとグレードが高いのだそうだ。もうひとつはディズニーとか言ってたかな。競馬で言えば、この辺がGⅠ級、要するに羨ましがられるらしい。よく職業に貴賎はないなんてことは言われるが、実際はまったくそうでない。もっとも、正確には職業に貴賎などない、しかし人の心にはあるということなのだが。
まあそういう学生の気持ちもわからないではないが、個人的には、若い頃には肉体労働しかしなかった僕にとってはつまらない考え方に映る。つらくて終わるとすぐに飲んでしまうのがナンだが、そういう仕事のほうが尊いという感覚はいつまでも捨てきれない。
それはともかく、バカな連中がバカなことをやるのも、結局帰属意識の希薄さということに行き着く問題であって、それはつまり非正規に頼りすぎている現状の深刻さ、生産性の上がらない社会全般の根本的な問題ではある。

そんな中、やはり不祥事のあった大戸屋が全店舗を休んで研修を行うのはなかなかの英断だ。問題の深刻さを理解しているのではないか、と思える。逆に、厚労省がデータ不正の問題で職員研修を行ったというのに違和感。問題にすべきは上層部であって、下っ端職員にあるわけではないだろう。ああいう不祥事というのはたいがい上のほうの人間がやっていることで、この場合は政権、官邸とのかかわりがある連中である。それを全職員のモラルの問題にすり替えようとしているわけだよね。ああ、そういえば、セクハラやパワハラの企業研修に出向いたとき、「一番聞かせたい人は出席しないんですよね」といつも言われるのと同じだ。

ひどい話だなあ。

先日トランプが日本の大きな工場がアメリカに7つ来るとばらしてしまったしまったが、首相にとっては自国の経済よりもアメリカの経済のほうが大事らしい。アメリカは、日本を始め、各国の駐留経費の全額にプラスアルファまでも要求してくるらしいが、現政権は何の抵抗もしないだろう。金ばかりせびってくるダメ夫と別れられない妻のようだな。首相はよく愛国心が大事だと言っているが、売国心の間違いじゃないのか。