菅野所長のエッセイ:アメリカ尽くしですみません


2週間前のことだが、ナイキのロゴを見て、「どこのロゴだっけ?」と、いつまでも思い出せなかった。「ああ、ナイキだった」とわかったのはスポーツブランド一覧を調べたからである。近年、とくに固有名詞が出てこないのは当たり前になってきているのだが、さすがに「ナイキ」が出ないのはショックだったね。

と思っていたら、アメリカの大学バスケットの試合で、「第二のジョーダン」と言われているスター選手がプレイ中に派手な転倒。シューズの底が突然剥がれたのである。履いていたナイキの靴が映し出され、これを受けてナイキの株は暴落。時価1200億円の損失だそうだ。ベトナム製ということだが、こうした製品はほぼすべてがアジア製であるから、品質が落ちるわけでもない。でも、2メートルの身長、100キロ越えの巨体であるから靴への負荷はさぞかしすごいんだろう。プロでは3試合くらいで新しいのに交換するのが普通だと言う。学生でもあるし、その辺を怠ったのが原因と見られている。予想外の損失を被ったナイキだが、この選手がプロ入りするときには必ず契約するらしい。この辺は商魂たくましいなと言いたいところだが、結局株価による損失なんてのは見せかけの損失に過ぎない。裏を返せば、株価による儲けというのも見せかけ。製品が売れるか売れないかが肝だからね。ナイキとすれば、今回のことはいい宣伝になったと見てるふしもあるのではないか。

そういえば、日本の男子バスケットがW杯出場を決めた。一時の醜悪な内紛とゴタゴタを解消し、Bリーグも誕生してからはなかなか強い。サッカーよりもかなり安定しているな。今回はNBAで活躍する渡辺雄大、アメリカ大学リーグでも注目の的の八村塁を抜いて出場を決めたのだから価値は高い。くれぐれも靴の交換をケチらないようにしてもらいたいものだ。

それから、ベトナムといえば、ハノイでの米朝会議が注目されるところだが、アメリカのメディアは、トランプの「ロシア疑惑」にかんする公聴会一色ということだ。アカデミー賞でも何度か揶揄されたようにアメリカでのトランプ包囲網はなかなかだ。
それでも北との会談に成果があれば多少は巻き返せるかもしれないが、やはり会談は不調に終わったようである。公聴会から逃げる算段だったのか、ポーズに過ぎなかったのか、やるからには相当の譲歩策を用意しているのかと思っっていたのだが、実は大した切り札はなかったのかもしれない。
もっとも、そもそも両者とも話し合いで物事を解決する人間とは思えないのでうまくいくはずもないのだが。ま、拉致のことなどは塵ほども話題に上がらないことは確実である。
アメリカとすれば、北朝鮮との交渉の先にあるのはあくまで中国のことだから。

 

話題がアメリカ尽くしだが、昔「アメリカンアイドル」の姉妹番組として「アメリカンダンスアイドル」というのがFOXであった。これもまあまあ面白くていつも観ていたが、2年前から「アメアイ」と同じでリニューアル。「アメリカンダンスバトル」として再開している。これもBSなのでいつやるのかがよくわからなかったのだが、先日今シーズンの一挙放送があった。いやあ、もうものすごく面白い。レベルが高い、「アメアイ」よりもはるかに。以前観ていたときにはこんなにレベルが高くなかったぜ。

何でかなあとつらつら考えるに、歌よりもダンスというのは鍛錬する時間が長いからということがあると思った。だから、番組が始まったころに子どもだった子が、ダンスを始めて15年とか経過したのが最近なのである。それくらい鍛錬しないとダンサーにはなれない。だから、ダンスの基本をちゃんと身につけている。昔は、そうやってバレエの基礎を身につけた出場者と、自己流のストリートダンサーのどちらか。で、ストリートは勝てない。

そういう背景だから、予選を通っただけでもすごいのだが、さらにベスト20,ベスト10くらいになってくると、ここまでできるようになるにはほんとに大変だろうなということが伝わってくる。歌というのはけっこう天性のものでカバーできるところがあるが、ダンスはそうはいかない。それがあるからだろう。視聴者投票の結果が実力そのものを映し出す。「アメアイ」のようなことはない。今シーズンの優勝者は、アメリカ人だが、両親ともに日本人の純日本人。こいつは予選のときからずば抜けていた。そして、2位も同じ、渡米した両親について育った日本人の女の子なのである。全米の人気投票で日本人のワンツーフィニッシュという、ありえないような結果がそれを物語ってるでしょ。次のシーズンは3月の初旬から始まるということなので、今回からはできるだけ観ようと思う。これはオススメだね。
国内では、この30年以内に、東日本の太平洋側でM7~M7,5くらいの地震が起こる確率は90%という報告があった。衝撃だな。この間東日本大震災があったばかりなのに。中でも青森、宮城、茨城沖がやばいらしい。世間を不安に落とし込むかのような発表だが、それでもこういうことはちゃんとやったほうがいい。たとえば、僕だって引退した後どこに住もうかなんてことを考えるわけで、しかも海の近くがいいなと思ったりするわけで、その参考になるものね。隠蔽がいちばんいかんのよ。安倍政権では、隠蔽どころか改ざんまでして、景気はいいなんてことをいうわけだが、正確な数字を上げなければ国民は参考にできないじゃない。どうもいろいろな情報を総合すると、アベノミクスによって実質賃金は4%ほど下がってしまったようだ。まあ、人々の実感のほうがだいたいは正しい。

さて、2月も終わりだが、ほんとに何もない1ヶ月だった。やっぱり楽しいこと、嬉しいこと、ワクワクすることとかないとなあ。3月は多少イベントがあるので期待してみようか。