菅野所長のエッセイ:まずはナイジェリアのユニから


W杯前の最終、パラグアイ戦は久々にいいものを見た。これまでのメンバーをがらっと入れ替えたわけだが、僕からすれば、やっと第一候補が数多く入った。乾、武藤、柴崎というヨーロッパでもチームの主力となっている3人。そして、吉田、槙野という鈍重なCBコンビから、若い植田、昌子の鹿島コンビ。同じくらいの不安材料があるとすれば、若い方を使うのがいいに決まってるのだ。
これが皆控えだったところに、監督たちの不明があったな。そういう意味でこの試合は大収穫。彼らがいいと思った選手でやってたら全部ダメダメで、やけになって総入れ替えしたら、それが最強の布陣だったと西野にもわかった(かもしれない)ことが大きい。
しかも、この試合で何よりすばらしかったのは、みな全力でハードワークに徹したことだ。右SBの遠藤も下手は下手なりによく動いたし、ワントップの岡崎も例によって走り回った。点取る気配はゼロだったけど。前半0-1だったが、僕はそこそこ満足してたもんな。パラグアイの1点は、どうしようもなかったしね。後半のパラグアイは、シュート1本だったのではないか。それが入っちゃったけど。
まあ、パラグアイもまったく大したチームじゃなかったのは確かで、その辺にケチをつける奴もいるだろう。セルジオ越後とか。が、いままでそういうチームとやってて全然勝てなかったんだからね。A代表の勝利は中国戦以来だと。情けな。
それから本田もベンチのままでいい。守備しないし。チームの中心は完全に柴崎だ。柴崎がタクトを揮えるよう動ける選手が必要である。しかも、柴崎は反則ギリギリで相手の速攻を止めるディフェンスをしていた。あれはリーガ・エスパニョーラで相当鍛えられたな。乾も同様だが。
よほどのアホじゃない限り、W杯でのメンバーは決まってくるでしょ。基本はこれでしょ(下記)。吉田、槙野は昌子のサブ、宇佐美、川島は出さない。とくに宇佐美は。柴崎と武藤は必ずずっと出す。初戦、ハメス・ロドリゲス潰しのために山口を起用するのはあり。要は、柴崎がやりやすいようにメンバー構成するか、それと労を惜しまず走る選手だ。宇佐美を使うような監督だから、そのへんわかってんのか心配だ。
それでも勝てるかというと微妙すぎるが、全員がハードワークして恥ずかしくない試合をして欲しいね。パラグアイ戦を観て、そういう期待は持てると思った。南米チームはそこそこボールを持たせくれるので、コロンビア戦がいちばんチャンスありそう。引き分けの。

 

(FW)                      岡崎(大迫)

 

(MF)     乾       香川        武藤

 

(MF)         柴崎       長谷部(山口)

 

(DF)   長友     昌子    植田     酒井(高)

 

(GK)            中村
予選リーグをざっと見回すと、いちばんガチンコで面白いのは、ポーランド対セネガルだろう。H組は日本が全敗濃厚だが、他の3チームにとっても「死の組」と言えるのだ。一般的にはポルトガル対スペインがベストマッチだと思われているけど、この2チームは引き分けでもよしと思ってるからね。とくにスペインは。今のポルトガルは強いし。
次は2回戦のアルゼンチン対クロアチアで、条件としては、どちらかのチームが初戦に負けか引き分けを喫している場合に限る。ポルトガル対スペインと並んで予選リーグ屈指のカードはイングランド対ベルギーだが、これは3回戦だ。予選突破を決めての消化試合になる可能性が高い。

結局、予選で熱くなれるのは弱いチームであって、その意味では、日本人はかなり予選を楽しめることになる。2回戦までは太鼓判だ。
予選の楽しみ、あとは何かな? ああ、そうだ。W杯史上最高のデザインと評判のナイジェリアのユニフォームだな。ナイジェリアは予選敗退が濃厚だから、早めに見といたほうがいいよ。