どこまで進む中国化


将棋では藤井君のいつも話題が中心だが、羽生のほうはというと、次の目標は大山康晴の公式戦1433勝を塗り替えることだと言う。現在1400勝、いつのまにかあの大山に並ぶのかと思うと古い世代には感慨深い。羽生の将棋の面白い特徴は、勝ちが見えると途端に駒を指す手がぶるぶると震えてしまうことだ。本人も十分にわかっているのだろうから、直せない類のものなのだろう。

ところで、将棋の世界の常識としては、もはや勝ち目がないとわかると、「負けました」「ありません」と宣言し、最後の最後まで指すことはしない。最後には神風が吹くとかは考えない。
こういうところは高潔なゲームだ。

森友、加計、そして厚労省の不正データ、防衛省など次々とでたらめなありさまが露呈する中で、安倍政権も完全に詰んだなと大方は見ているわけだが、それでもまだ言い逃れをする態度は、棋士たちとは真逆だ。当初の予想通り、これは忖度とかいうレベルのことではない。政治の私物化としか言いようがないな。
加計問題で「私は柳瀬さんの言葉を信じる」と首相は言ったが、この発言とは「記憶の限りでは会っていない」である。「絶対に会っていない」を信じるならまだわかるが。そんなことを言いい方をする部下を信じる上司がどこにいるかね。いたら相当おめでたい人だ。まあ、茶番なのだが。それにしても、もはや詰んでるはずなのだが、野党は素人丸出しの質問ばかりで、いわゆる寄せが甘い。詰みが見えていないのか。「光速の寄せ」といわれた谷川を見習ってほしい。
もっとも政権はまだ持ち駒を隠し持っている可能性もある。そのひとつが地検なのだが。

しかし、トップ官僚の人たちが気の毒になってきたな。ニュースで取り沙汰されるのは皆エリート中のエリート官僚なわけだが、バカな上司に仕えることほどつらいことはないからね。民主政権の頃は出すべき資料を出さなかったりして、完全に上に逆らっていた。あれはあれで問題だが、人事権を内閣に掌握されてしまってからというもの、当時の面影もなく、ただひたすら上に盲従するばかりとなった。「これはちょっと・・・」ともの申すこともできないんだろう。

加計の場合なども、業者と会うのはまずいんじゃないですか? それは大臣規範に反しますよと言うこともできないんだろう。
まあ、腹の中ではバカにしているのだろうが、同じ罪を背負うこともないよね。あるいは、そうしたことを注進できるコンプライアンス窓口があるといいのかも。そんな話は聞いたことがないけど、完全独立した組織にしてちゃんと機能すれば、彼らの身も守られる。多くの企業のようにこれを設置したら少しはまともになるんじゃないか。官僚たちがアホな議員の言うままに悪事に手を染めたくないのなら、どこかからこうした提案があってもいい。そうすれば、彼らのストレスも減るだろうし。

僕が気の毒と思うのは、彼らはまずいことをやっていることがわかっていると思うからだ。議員と違って。だって、議員とはスペックが違うもの。日本の議員は世間一般の人よりも能力不足の人が多いわけで、そんな人を上司にしたらたまんないよね。上司に恵まれなかったという点では僕も人後に落ちない。ほんとに嫌になるんだよね。だから、そういう点では官僚たちのの気持ちもわからないではない。まあしかし、あの並はずれた出世欲があるからなあ、僕とは違う。やっぱり同罪か。出世のためなら何してもいい、とやはり彼らも政権と同じメンタリティになっているということだろう。
多くの企業もそうであるように、ある頃からみなそういう風になっている。あれだけ世間を賑わしていてもパワハラはいっこうに減らないしね。財務省内部ではパワハラ番付というのがあって、佐川元局長は最上位の「恐竜クラス」に入っていたらしい。こういう人が出世するのは企業も同じ。財務省事務次官のセクハラ疑惑についても大臣は調査さえしない。それにしても、佐川、迫田、福田と、みな入省同期なのが驚く。僕よりも年下で、安保も学園闘争も知らず、何の思想信条もない世代ではあった。むべなるかな。

今年の国家公務員の採用のうち、女性は34%と、過去2番目の割合。こういう中から偉い人が出て、政治家に転向して首相になる以外に道はないのではないか。そうすれば、相撲界も、優勝力士の表彰式で土俵にあげないわけにはいかなくなる。そういえば、政界も相撲界と同レベルかな。

でも農水省から文書が出たり、静かに反乱は起こっている。こんなことじゃいけないと思ってるまともな官僚もいるようだ。大阪地検特捜部からのリークもあったようだし。と思ってたら、同じく大阪地検は森友の文書改ざんについて立件見送りとの判断。ほんとかよと思うが、エキセントリックな特捜部長以外、地検は政権に取り込まれているんではないかという見解もあったので、ああやっぱりねとも思う。しかし、事実上公的文書は改ざんしてもかまわないという見解が示されたわけだな。この異常な決定に対して検察審議会がどうするか?

でも、嫌だねー。当初から危惧していが、安倍政権のもと、こんなに中国化が進んでいるとはね。
競馬はやはり予想通り。桜花賞、アーモンドアイが驚異的な末脚で一番人気ラッキーライラックを下した。6回まで完全試合の大谷のようだったね。この馬はブエナビスタ級だな。しかし、いかんせん3連単がつかなさすぎたな。まあ、珍しくも、今年の春のGⅠはピタリと予想が的中しているな。

今週は皐月賞。断然の実力馬ダノンプレミアムが故障で出てこない。混戦。どの馬も帯に短しという感じだが、信頼がおけるのは②ワグネリアンということか? 圧勝もあるが、3着以内なら間違いないか。でも内枠だし、気性がよくない。それとも⑮ステルヴィオなのか。でも、2000mは長いような気もする。体型的に一番いいと思っているのは⑩ジェネラーレウ-ノなのだが。
この3頭に⑨オウケンムーンを加えてボックスで買ってみるか。それと②ワグネリアンからのマルチ買いね。