菅野所長のエッセイ:道の途上


このところ1週間がすごく長く感じる。つらい。でもオリンピックがあるので助かってるね。まったくいい時期にやってくれてるものだ。
今回、いちばん観たかった小平の500mが観られてよかったなあ。僕にとっては他の競技は価値が落ちる。競技と言うよりも小平なのだが。それにしても、勝った後の立ち居振る舞いといい、すべてにおいて品がいいよね。こういう人が総理大臣だったらな。

今回、パシュートも金確実の競技だった。決勝でオランダと競ったのは、準決でカナダが色気を出して日本に勝ちに来たからだ。一方の準決オランダ対アメリカは、三決狙いのアメリカが最初からまともにやらず、オランダは力を温存できた。その差があるので、ちょっと競ってしまっただけのことだ。しかし、次のオリンピックは多分無理だろう。日本を見習って各国がチーム練習を重視するからである。女子サッカーと同じでね、なでしこのパスワークでつなぐサッカーを他の国も身につけてしまったので、もう勝てなくなった。かりにオランダがパシュートの合宿を一ヶ月やったら、世界に勝てるチームはない。

ノルディック複合ラージの渡部は、ジャンプで一位通過。能天気なマスコミは今度は金を取れるんじゃないかと思ったようだが、本人は上位にドイツ勢がいるのを確認してほぼあきらめていた。実際ドイツ勢は3人一組となり渡部を追った。これは絶対に勝てない。構図としては渡部ひとり対ドイツ3人、ロードレースと同じで、協調されたらもうダメである。しかし、それでも渡部は果敢に走った。そして力尽きて5着。それは見事な負けっぷりであったな。1,2,3着までドイツが独占だもん。仮に渡部に協調できる日本選手が一人でもいれば、2着か3着もあったかもしれないが。

今回の日本はよくやったね。マイナーじゃない競技で勝負できてるのがすごい。これでアルペン滑降あたりかでメダル取れたらと思うが、それは欲張り過ぎか。それにしても、もうすぐ終わっちゃうのが淋しい。

今回大活躍は、小平と高木美帆だが、二人とも挫折感からあきらめずにやってきた。特に高木は前回は落選だったわけで、そこからがんばって今回は三色のメダルだ。ほんとによかった。多くの選手たちは、そういう挫折からスタートしているといっても過言ではない。体操からエアリアルに転じて、37歳でオリンピック初出場とか。日本だけでなく、海外でもそういうのがある。この辺はよくわかる気がするのだが、挫折というのはいわば絶好のスタート点なんだと思う。でも、どこかにゴールを想定している人はそういうことができないのかもしれない。ゴールを想定していない人間はいつでも途上のことだと思えるよね。いつもスタート地点に立ってるのだ。それは要するに結果を気にする、しないの問題でもあるな。人生に目標さえない僕なんかはいつだって道の途上にいる。まだ、登り坂は続くぜ。前よりも緩やかな気はするけど。

 

国内では、あいかわらずの情勢だなあ。厚労省のデータ、不備?不正? まあ確実に故意だな、あれは。誰が命じたのか。ま、企業経営層におもねる政権の姿が浮き彫りだ。ああまでして裁量労働にこだわるのは、残業代を払わずに済ませたいがため。うつ病が減らないわけだ。
とにかくこんなメチャクチャなことをやっていても、内閣も政権も揺らがないのはどういうことなんだろう。どっかの国に近いなあ。それに、今回のことに視線を誘導すれば、首相は森友問題を追求されないし。僕はこのデータ問題は二重の故意があるとにらんでいるのだ。まあ、いろいろと政情は異常な事態ではないかと僕は思うのだが、みんな慣れちゃったのかね? オリンピックはあるし、日本人は寛大だし。

さて、来週末は長崎に行くのでこのコラムはお休みとなるが、その準備が思ったよりも大変で、それで今週はしんどいんだなあ。しかも、木曜にちょっと困ったというか、一般的には悪いことではなく、良いとされることなのだが、自分としては複雑というか、そういうのがあって、夜眠れなかったなあ。まあ、翌日は大丈夫だったので大したことではないが、長崎の仕事を万全にしておけばもっと安心になるしね。

もうそろそろ2月も終わりだし、暖かくなれば自分の調子も上がると思うのだが。