菅野所長のエッセイ:フルームも自転車から落ちる


先週の金曜は、電車に乗り遅れてはいけないとばかり思ってて、せっかく書いてあるコラムをアップするのを忘れました。すみません。

で、昨日はW杯出場決定という、久しぶりにめでたい出来事だった。しかし、実はすっかり忘れてて、家に帰ってしばらくして気がついた。まだどっちが勝ったのかも分からないうちに、日本の先発メンバーを見たら、乾と浅野がいるし、本田はいないし、念のためDFを見ると槙野がいないのでひと安心。やっとハリホジもわかってきたのかなと。

ダイジェストでしか観られなかったが、完勝だったようだね。オーストラリアは、ユリッチ、ケーヒルとかは途中出場だったので、チーム事情は相当悪かったのかもしれない。とにかくコンフェデ杯がピークだったのか、日本にはラッキーなところもあったと思える。前日にサウジが負けてたしね。
ま、とにかくよかった。これで本田、香川路線から脱することができるんじゃないか。
しかし、本戦はもっと相手が強いわけで、今の戦力では予選落ちが濃厚だ。井手口、原口のようなハードワーカーがもっと必要だし、何と言ってもDF陣の強化がいちばんの課題なのだが。世界相手にはね。

ゴルフでは、米国ツアーの松山がこの間まで賞金ランク一位というとんでもないレベルにいるが、最終戦とも言えるプレーオフの初戦はあえなく予選落ち。僕以外のゴルフ好きもみなガッカリしている。

しかし、しかし、すごい男が出てきた。柔道男子66キロ級の阿部一二三だ。まだ20歳だが、とんでもない強さ。あれは野村、古賀よりすごいな。世界でも”ワンダーキッド”と言われ、注目の的である。世界選手権決勝では、袖釣りでものの見事な一本勝ち。あれだな、マンガ「柔道部物語」の三五十五のようだな。柔道など知らない人でも、彼の試合は一見の価値があるよ。
ブエルタ・ア・エスパーニャは、あいかわらず王者フルームが好調で、10日目ではステージ優勝、翌日は2位である。フルームのステージ優勝というのはひじょうに珍しく、今年初のようだ。世界一のロードレーサーではあるのだが、総合優勝狙いだと、各ステージはライバルとの秒差だけに気をつけて走るからね。
でも、よほど好調なんだなと思わせ、今回もこれで万全、盤石と思ったところが、好事魔多し。第12ステージでは何と2度も落車するというアクシデント。幸い、大きなケガはなかったようで、その後がんばって多少遅れを取り戻し、20秒のロスで済んだけどね。でも、勝負事というのはほんとに何が起きるかわからない。

このとき、この日は本気では踏まない日だなと判断した僕は、後半、他の番組に浮気したりして落車シーンを観られなかった。VTRで二度目のを観たが、他との接触ではなく、単独で走っていてのスッテンコロリだった。フルームでもあんなことがあるんだなあと驚きだ。

あのフルームだってあんなふうに転ぶんだから、僕なんかがちょっと失敗したりうまくいかなかったとしてもまったく不思議ではない。「サルも木から落ちる」、「フルームも自転車から落ちる」である。松山だって予選落ちくらいするよな。彼を責めるのはよそう。