菅野所長のエッセイ:どこまで進む中国化


2018.04.13

将棋では藤井君のいつも話題が中心だが、羽生のほうはというと、次の目標は大山康晴の公式戦1433勝を塗り替えることだと言う。現在1400勝、いつのまにかあの大山に並ぶのかと思うと古い世代には感慨深い。羽生の将棋の面白い特徴は、勝ちが見えると途端に駒を指す手がぶるぶると震えてしまうことだ。本人も十分にわかっているのだろうから、直せない類のものなのだろう。

ところで、将棋の世界の常識としては、もはや勝ち目がないとわかると、「負けました」「ありません」と宣言し、最後の最後まで指すことはしない。最後には神風が吹くとかは考えない。
こういうところは高潔なゲームだ。

森友、加計、そして厚労省の不正データ、防衛省など次々とでたらめなありさまが露呈する中で、安倍政権も完全に詰んだなと大方は見ているわけだが、それでもまだ言い逃れをする態度は、棋士たちとは真逆だ。当初の予想通り、これは忖度とかいうレベルのことではない。政治の私物化としか言いようがないな。
加計問題で「私は柳瀬さんの言葉を信じる」と首相は言ったが、この発言とは「記憶の限りでは会っていない」である。「絶対に会っていない」を信じるならまだわかるが。そんなことを言いい方をする部下を信じる上司がどこにいるかね。いたら相当おめでたい人だ。まあ、茶番なのだが。それにしても、もはや詰んでるはずなのだが、野党は素人丸出しの質問ばかりで、いわゆる寄せが甘い。詰みが見えていないのか。「光速の寄せ」といわれた谷川を見習ってほしい。
もっとも政権はまだ持ち駒を隠し持っている可能性もある。そのひとつが地検なのだが。

しかし、トップ官僚の人たちが気の毒になってきたな。ニュースで取り沙汰されるのは皆エリート中のエリート官僚なわけだが、バカな上司に仕えることほどつらいことはないからね。民主政権の頃は出すべき資料を出さなかったりして、完全に上に逆らっていた。あれはあれで問題だが、人事権を内閣に掌握されてしまってからというもの、当時の面影もなく、ただひたすら上に盲従するばかりとなった。「これはちょっと・・・」ともの申すこともできないんだろう。

加計の場合なども、業者と会うのはまずいんじゃないですか? それは大臣規範に反しますよと言うこともできないんだろう。
まあ、腹の中ではバカにしているのだろうが、同じ罪を背負うこともないよね。あるいは、そうしたことを注進できるコンプライアンス窓口があるといいのかも。そんな話は聞いたことがないけど、完全独立した組織にしてちゃんと機能すれば、彼らの身も守られる。多くの企業のようにこれを設置したら少しはまともになるんじゃないか。官僚たちがアホな議員の言うままに悪事に手を染めたくないのなら、どこかからこうした提案があってもいい。そうすれば、彼らのストレスも減るだろうし。

僕が気の毒と思うのは、彼らはまずいことをやっていることがわかっていると思うからだ。議員と違って。だって、議員とはスペックが違うもの。日本の議員は世間一般の人よりも能力不足の人が多いわけで、そんな人を上司にしたらたまんないよね。上司に恵まれなかったという点では僕も人後に落ちない。ほんとに嫌になるんだよね。だから、そういう点では官僚たちのの気持ちもわからないではない。まあしかし、あの並はずれた出世欲があるからなあ、僕とは違う。やっぱり同罪か。出世のためなら何してもいい、とやはり彼らも政権と同じメンタリティになっているということだろう。
多くの企業もそうであるように、ある頃からみなそういう風になっている。あれだけ世間を賑わしていてもパワハラはいっこうに減らないしね。財務省内部ではパワハラ番付というのがあって、佐川元局長は最上位の「恐竜クラス」に入っていたらしい。こういう人が出世するのは企業も同じ。財務省事務次官のセクハラ疑惑についても大臣は調査さえしない。それにしても、佐川、迫田、福田と、みな入省同期なのが驚く。僕よりも年下で、安保も学園闘争も知らず、何の思想信条もない世代ではあった。むべなるかな。

今年の国家公務員の採用のうち、女性は34%と、過去2番目の割合。こういう中から偉い人が出て、政治家に転向して首相になる以外に道はないのではないか。そうすれば、相撲界も、優勝力士の表彰式で土俵にあげないわけにはいかなくなる。そういえば、政界も相撲界と同レベルかな。

でも農水省から文書が出たり、静かに反乱は起こっている。こんなことじゃいけないと思ってるまともな官僚もいるようだ。大阪地検特捜部からのリークもあったようだし。と思ってたら、同じく大阪地検は森友の文書改ざんについて立件見送りとの判断。ほんとかよと思うが、エキセントリックな特捜部長以外、地検は政権に取り込まれているんではないかという見解もあったので、ああやっぱりねとも思う。しかし、事実上公的文書は改ざんしてもかまわないという見解が示されたわけだな。この異常な決定に対して検察審議会がどうするか?

でも、嫌だねー。当初から危惧していが、安倍政権のもと、こんなに中国化が進んでいるとはね。
競馬はやはり予想通り。桜花賞、アーモンドアイが驚異的な末脚で一番人気ラッキーライラックを下した。6回まで完全試合の大谷のようだったね。この馬はブエナビスタ級だな。しかし、いかんせん3連単がつかなさすぎたな。まあ、珍しくも、今年の春のGⅠはピタリと予想が的中しているな。

今週は皐月賞。断然の実力馬ダノンプレミアムが故障で出てこない。混戦。どの馬も帯に短しという感じだが、信頼がおけるのは②ワグネリアンということか? 圧勝もあるが、3着以内なら間違いないか。でも内枠だし、気性がよくない。それとも⑮ステルヴィオなのか。でも、2000mは長いような気もする。体型的に一番いいと思っているのは⑩ジェネラーレウ-ノなのだが。
この3頭に⑨オウケンムーンを加えてボックスで買ってみるか。それと②ワグネリアンからのマルチ買いね。

菅野所長のエッセイ:春の胎動


2018.04.07

体が元に戻ってきて、当たり前のことができることに感謝である。何が一番かといえば、やっぱりトイレで普通に座れることかなあ。これが一番つらかったことかも。
先週、何とかゴルフもできたし。しかし、2週間くらい、ただひたすら横になっていただけなので、体を動かすこと自体がつらかった。だから、その後疲れが抜けないでいる。でも、明日明後日と休めばかなり回復するだろう。

海外では大谷君が開幕から大活躍。オープン戦の頃は調子悪かったようだが、僕は何の心配もしていなかった。これまでメジャーにいった日本人選手を見てきているから、大谷がどれくらいの選手なのかはよくわかる。活躍できないわけがない。ただ、バッティングでは苦労すると見ていたから、今のところは出来過ぎではないのか。なんか今日もホームラン打ったらしい。これで3試合連続。
逆にピッチングはあんなものじゃないよね。ダルビッシュや田中は逃げのピッチングに活路を見いだしているが、大谷は真っ向勝負でねじ伏せるようになって欲しい。

大谷のように、力で明日のGⅠ桜花賞を勝って欲しいのが⑬アーモンドアイだ。一番人気は4戦無敗の①ラッキーライラックだが、これに勝てるとすればアーモンドアイしかいないだろう。この2頭からの3連単が本線。他は⑮プリモシーン⑰マウレア⑨リリーノーブルくらいか。まあ、ラッキーライラックもいい馬だし、オルフェーブル産駒のクラシック制覇というのも悪くないのだが。

先週のGⅠ大阪杯も、現在実力ナンバーワンと見たスワーヴリチャードが見事に勝ったし、その前週と言い、読みは当たっている。あまり儲かってはいないが、いちおう春のGⅠは2連勝中だ。大谷のようにホームランこそ打てないが。
と思っていたら、今日の東西の重賞、どちらも3連単が的中。やっぱり、読みはとてもいいみたいだ。

先週の日曜は、ごく身近な仲間で高良さんを偲ぶ会というのをやった。奥さんを交えて8人。僕で30年来の付き合いなのだが、みな僕よりも古い。命日は冬だけど、こういうものは桜の季節にやるのがいいのかもしれない。4月1日というのも高良さんに合ってるかも。今はもう何でも軽い笑い話にできる感じになってる。久しぶりにお酒が美味しかったな。けっこう酔っぱらって、疲れもあってか、帰ったらすぐにグーグー寝てしまった。

4月は、どこかに出かける用事も今のところはなく、仕事ばかりだな。来週からは原稿に取りかかって、ゴールデンウィーク前には必ず終わらそう。

菅野所長のエッセイ:涅槃からの脱出


2018.03.29

人の体というのは良くできているもので、あの状態から約20日になりなんとしている中で、細胞が徐々に復活しているようだ。右臀部を覆っていた紫色の内出血もいつのまにか半分ほどになっている。最近ではようやく仰向けに寝られるし、生活上の支障はかなりなくなった。1週間前は、車に乗ると激痛が走ったが、この間は何とか乗れたし、ソファから起きあがるのもだいぶ平気になったし。

問題は金曜からの恒例のゴルフなのだが、はたしてできるのか、歩けるのか。何十年も続いているコンペで、幹事だから、行かないという選択肢はないのだが。
家では、あれからずっと涅槃のスタイルでテレビを観ているしかないのだが、何とも嫌な映像ばかりで気が重い。証人喚問など予想通りとはいえバカバカしい内容で、とても先進国の議会とは思えない。
サッカーは2戦連続でひどい試合だった。マリ、ウクライナともにW杯には出ない国だが、日本よりもはるかに強い。いや日本が弱すぎる。かつてないほどに弱い。本戦では、参加国最弱の自覚を持って戦う必要があるな。唯一の光明はやはり中島ではないのか。ポルトガルでずいぶん成長したものだ。
で、これ観た?と、ユーチューブで話題になっている中国での映像を見せてもらった。全人代の後あたりでの政権への取材で、「全米テレビ」の記者を名乗る妙に色っぽい赤い服の中国女性が質問をしている映像。これが完全なヨイショ質問、習近平体制への讃辞なのだが、その隣にいる青い服の女性がうんざりした表情を何度か見せる。これが大きな話題になったそうだ。
調べると、この「全米テレビ」というのがインチキで、つまり見え見えのやらせなのである。これに対する街の声は、誰もがやらせとわかっているようで青い服の彼女に好意的であった。これを見せてもらっての僕の心配は、青い服の女性がたちまち左遷、粛正の対象になってしまうだろうなということと、インタビューに応じた市民もかなり危険だではないかということだ。

習近平以降の中国はますます怖い国になっている。監視カメラの数が急増し、現在2億から3億台が設置され、なお増え続けている。すなわち、国全体がパノプティコンシステムの監獄となりつつあるのである。権力者の欲望は果てしない。

まあ、民族的に50くらいあって国土は広大、人口も世界一。こいつをまとめるというのは至難の業であって、いつの時代も力による専制、独裁でしか社会をつくれない国ではあるのだが。
中国なんかと比べれば、日本なんてまとまりやすい国ではあって、そこに統制的な政治など必要はない。のに、現政権の考え方はウルトラに前時代的、中国的なのである。そもそも森友の問題なんか、教育勅語を園児に暗唱させるような学校に安倍夫妻が肩入れしていたことから始まっているわけだし、財務官僚を含めて、国を滅ぼす人っていうのはこの問題で浮かび上がる一連の人たちを指すのではないだろうか。実際、公文書がこうも簡単に改ざんされるのであるから、国の中枢にはすでにたくさんのシロアリが巣くっているという他はない。

さて、お尻と違って競馬の傷は癒えない。高松宮杯、読みはバッチリなのに馬券に繁栄されず。3連複しか取れなかったなあ。今週は、大阪杯。人気はスワーヴリチャード、アルアイン、サトノダイヤモンド、次いでシュヴァルグランなのだが、狙い目は人気のないシュヴァルグランだろう。これと右回りに不安はあるが、今の実力は断トツと思えるスワーブリチャードとの馬連、馬単、3連単中心だな。

菅野所長のエッセイ:春の訪れ


2018.03.23

一雨ごとの温かさとか、この季節は言うが、僕のケガの場合は一眠りごとに少しずつ良くなるという感じである。とは言え、電車に乗るごとに2、3日前くらいの状態になってしまうので、三歩進んで二歩下がるというのが近い。靴下を履くのも前よりは時間がかからない。が、立ったままや座ってはできず、寝っ転がって何とかかんとか履き終える。右足はまだ20センチくらいしか上がらない。とにかく電車がつらい。

たかが打ち身で何でそんなにと思うだろうが、かなり普通ではないのだ。痣の様子を撮影できたので、何人かの人に公開したが、そのすごさにみな驚きを隠せない。もう人体の神秘、驚異と言ってもいいくらいだ。あれで全体の3分の2くらいなのだがね。まあしかし、すごいものを見たと皆に喜んでもらったのは良かった。

心配なのは月末の恒例のゴルフなのだが、それまでには何とか無事に歩けるようにはしたいものである。でも、車の運転は代わってもらおう。

昨日、「公認心理士の基礎と実践」シリーズの第一巻が届けられた。つい忘れていたが、僕が産業分野の章を書いているからである。一週前には「児童心理」も届いたな。こちらは編集部の趣旨に反するようなこと書いてしまったのでちょっと申し訳なかった。巻頭なのにね。いよいよ次からは依頼が来ないのではないか。もともと子どものことはわからんし。
と思っていたら、今度は「こころの科学」から原稿依頼。うまいこと他と重複しないペースで原稿の仕事が来る。助かるなあ。今度も好きなこと書こうっと。でも、お尻がこうなので、集中して書くのはまだまだ無理。残念だ。

内閣支持率が急落だが、それでも支持する人がいるから不思議だ。財務省ばかりでなく、文科省もまたまたヘンなことをしているが、こちらは議員の圧力が明らか。
森友の国有地値引き、公文書改ざんについても、忖度ばかりが言われるが、僕はそんなわけないと思っている。
しかし、たとえ忖度だったとしても、政権の罪に変わりはない。なぜなら部下がどんな忖度をしているかによって、上司の考えや思想、品位が明らかになるものだからだ。公文書の改ざんなど「あってはならない」ことだと言うのはまことにその通りなのだが、そのような「あってはならないこと」をしてもあの上司たちはは許してくれる、それどころか喜んでくれると確信しているからやるのである。そのような行為は民主主義の根幹を揺るがすものであり、国会をなめてるというのも本当だが、それはその上司たちも同じ姿勢であることを示すものに他ならない。つまり、現政権自体が民主主義や国会をなめてるわけで、そのあり方は何度も言うように中国共産党と同質ということだ。
現実に佐川元局長は自分たちをを守った論功賞として国税庁長官に出世する。それでもって今度は、全部佐川がやったこととするシナリオを作っているわけだが、これも例によって安倍のポチみたいな自民議員が国会質問で見え見えのフォロー。すべてがバカバカしい光景だ。
喚問で佐川が何を言うのかは不明だが、全部自分がやりましたとなれば、官房機密費から莫大な礼金が出ることになっているに違いない。ただし、それは文書改ざんについてのことで、値引き問題は前局長や首相夫人のお付きの人などの喚問が必須になる。どうあっても、首相はこの問題から当面逃げられない。このようなことになっても内閣が存続していることが異常と思えるのだが。

さて、僕の体がどうあれ、春は確実にそこに来ている。マンションの前の公園では桜が3分咲きだ。そして日曜からは春のGⅠシリーズが開幕。まずは高松宮記念。中京競馬場はパワー型の馬が来るイメージがある。本命はいちおう⑥レッドファルクス。相手は⑧レッツゴードンキか⑨ファインニードルの人気どころなのだが、穴馬は人気薄の③ブリザードと⑯シャイニングレイと僕は考える。他は⑪ダンスディレクター ①セイウンコウセイ⑦ナックビーナス。ただし、レッドファルクスは追い込み一手なので、いちばん確実性のありそうなファインニードルからも流そう。本命が来たらガミだがまあいい。

菅野所長のエッセイ:不名誉の負傷


2018.03.17

スキーでケガを負い、今週は大変だ。臀部の打撲。かっこわるい。
でもあれは僕のせいではない。僕はスキーはうまいのです。レンタルの靴のせいなのだ。

とにかく、右臀部が大きく腫れ上がり、痛くてまともに動けない。水曜になって腫れが少し引いたかな。家では、ソファに横になってお尻を冷やすだけ。日曜から水曜まで靴下が脱げなかった。

家にいるとマジックハンドが欲しいと思ったね。起きあがるのも大変だし。階段に手すりが着いていることがどれほどありがたいのかを理解した。木曜、金曜と仕事場に来たが、電車がつらい。端で左側にもたれないと座っていられない。タクシー通勤にしようと思ったが、もったいないしね。これで今日終われば、2日間は静養できるので、かなりよくなるだろう。

ということで、椅子にじっと座るのもきついので、今日はこれでお終い。

菅野所長のエッセイ:耳に残る言葉


2018.03.09

” Thanks  for  your  patience”

と、英語が苦手の僕にもはっきりと聞こえた。月曜夜、羽田に着陸した後で流れた機内アナウンスである。
いやはや、運悪くも、羽田上空が強風のため九州からの帰りは大変だった。遅れただけでなくて、また福岡に戻るか、名古屋のセントレアに降りる可能性もあるという条件付きである。便も大幅に遅れたので、空港で酒を飲むしかない。何とか出発したが、けっこう酔っぱらってて、離陸する前に寝てしまい、目が覚めたときにはじきに着陸するところだった。揺れながらも無事着陸したのだがね。
その前夜は九州が雷雨強風で、強烈な稲光と雷鳴で夜中何度も起こされた。全般的にはまあ大変だったね。仕事についてはなかなか評判が良かったそうなのでそれはいいのだが、他のスケジュールはほぼ全滅。
飛行機はこういうことがあるなあ。滅多にないけど。後で聞いたら、僕よりも早い便では、上空を2周してから着陸した機もあったらしい。帰ってニュースを見ると、東京は昼間から嵐のような天気。あれでは降りられないよなあ。帰って来れただけでも良しとするか。いや待てよ、寝てたから気づかなかっただけで、本当は上空を一周くらいしてたのかもしれないな。もはや知るよしもないが。

そんなわけで今週は疲れてはいるが、今度の日曜はスタッフと日帰りのスキーだ。4,5年前にも行って、それ以来だな。スキーの日帰りはきつい。筋肉痛になりにいくようなものかも。あまり無理しないでおこう。天候もどうなるのか油断はできないし。今のところそう悪くもないようだが。

国際情勢も楽観は許されない。韓国と北朝鮮が破格の歩み寄りを果たしたというのもそうだ。この民族の約束事への感覚はひじょうに疑問だ。北朝鮮は言うに及ばないのだが、韓国もだ。
平昌オリンピックでは、周辺の飲食店がドタキャンにひどく悩まれたという。これを取り上げたTV番組で、韓国の人に訊きましたとさ。「これまで店の予約を無断キャンセルしたことがありますか?」と。すると、「ある」と答えた人は80%以上。驚きの数字である。文化的に、多くの韓国人は、約束というのはこちらの都合で違えてもいいものだと考えているということだ。
キャンセルする理由もあるにはある。たとえば、会社の飲み会を予約しました、しかし当日や間際になって上司が「あそこに行きたい」と言えば、幹事や部下たちはそれに従うしかないとか。事情はわかるがキャンセルの電話くらい入れなさい。お店の人が何回も幹事に電話入れても絶対に出ないらしいじゃないか。

この番組を観ていろんなことが理解できた。慰安婦問題なんかも、以前の日韓合意はおかしいとか平気で言ってくるのもよくわかる。そもそも約束とか合意、契約ということにあまり重みがないわけだ。日本的、国際的に見たら相当におかしいのだが、かの国の人間はあまりわかってはいない。「あのときはあれでいいと思ったけど、今は違うんだよねゴスミダ」ということなんだな。今回、そういう国同士の「合意」であるから、ちょっとねえ、信用はならない。でも、日本の外交も、相手はそういう国だということを十分に理解しないといけないんだよね。

で、今週耳に残った言葉は冒頭の残念なアナウンスなのだが、先週は違った。練馬近くの横断歩道でよちよち歩きの子ども連れとすれ違った老夫婦。奥さんが「可愛いわねえ」と言い、旦那さんのほうがこう言った。「可愛い、可愛い。上野のパンダよりよっぽど可愛い」。これは耳に残った。そうだよね。パンダは確かに可愛いけど、子どもは社会の宝。比較にならない。パンダより大事にしなきゃ。

菅野所長のエッセイ:道の途上


2018.02.24

このところ1週間がすごく長く感じる。つらい。でもオリンピックがあるので助かってるね。まったくいい時期にやってくれてるものだ。
今回、いちばん観たかった小平の500mが観られてよかったなあ。僕にとっては他の競技は価値が落ちる。競技と言うよりも小平なのだが。それにしても、勝った後の立ち居振る舞いといい、すべてにおいて品がいいよね。こういう人が総理大臣だったらな。

今回、パシュートも金確実の競技だった。決勝でオランダと競ったのは、準決でカナダが色気を出して日本に勝ちに来たからだ。一方の準決オランダ対アメリカは、三決狙いのアメリカが最初からまともにやらず、オランダは力を温存できた。その差があるので、ちょっと競ってしまっただけのことだ。しかし、次のオリンピックは多分無理だろう。日本を見習って各国がチーム練習を重視するからである。女子サッカーと同じでね、なでしこのパスワークでつなぐサッカーを他の国も身につけてしまったので、もう勝てなくなった。かりにオランダがパシュートの合宿を一ヶ月やったら、世界に勝てるチームはない。

ノルディック複合ラージの渡部は、ジャンプで一位通過。能天気なマスコミは今度は金を取れるんじゃないかと思ったようだが、本人は上位にドイツ勢がいるのを確認してほぼあきらめていた。実際ドイツ勢は3人一組となり渡部を追った。これは絶対に勝てない。構図としては渡部ひとり対ドイツ3人、ロードレースと同じで、協調されたらもうダメである。しかし、それでも渡部は果敢に走った。そして力尽きて5着。それは見事な負けっぷりであったな。1,2,3着までドイツが独占だもん。仮に渡部に協調できる日本選手が一人でもいれば、2着か3着もあったかもしれないが。

今回の日本はよくやったね。マイナーじゃない競技で勝負できてるのがすごい。これでアルペン滑降あたりかでメダル取れたらと思うが、それは欲張り過ぎか。それにしても、もうすぐ終わっちゃうのが淋しい。

今回大活躍は、小平と高木美帆だが、二人とも挫折感からあきらめずにやってきた。特に高木は前回は落選だったわけで、そこからがんばって今回は三色のメダルだ。ほんとによかった。多くの選手たちは、そういう挫折からスタートしているといっても過言ではない。体操からエアリアルに転じて、37歳でオリンピック初出場とか。日本だけでなく、海外でもそういうのがある。この辺はよくわかる気がするのだが、挫折というのはいわば絶好のスタート点なんだと思う。でも、どこかにゴールを想定している人はそういうことができないのかもしれない。ゴールを想定していない人間はいつでも途上のことだと思えるよね。いつもスタート地点に立ってるのだ。それは要するに結果を気にする、しないの問題でもあるな。人生に目標さえない僕なんかはいつだって道の途上にいる。まだ、登り坂は続くぜ。前よりも緩やかな気はするけど。

 

国内では、あいかわらずの情勢だなあ。厚労省のデータ、不備?不正? まあ確実に故意だな、あれは。誰が命じたのか。ま、企業経営層におもねる政権の姿が浮き彫りだ。ああまでして裁量労働にこだわるのは、残業代を払わずに済ませたいがため。うつ病が減らないわけだ。
とにかくこんなメチャクチャなことをやっていても、内閣も政権も揺らがないのはどういうことなんだろう。どっかの国に近いなあ。それに、今回のことに視線を誘導すれば、首相は森友問題を追求されないし。僕はこのデータ問題は二重の故意があるとにらんでいるのだ。まあ、いろいろと政情は異常な事態ではないかと僕は思うのだが、みんな慣れちゃったのかね? オリンピックはあるし、日本人は寛大だし。

さて、来週末は長崎に行くのでこのコラムはお休みとなるが、その準備が思ったよりも大変で、それで今週はしんどいんだなあ。しかも、木曜にちょっと困ったというか、一般的には悪いことではなく、良いとされることなのだが、自分としては複雑というか、そういうのがあって、夜眠れなかったなあ。まあ、翌日は大丈夫だったので大したことではないが、長崎の仕事を万全にしておけばもっと安心になるしね。

もうそろそろ2月も終わりだし、暖かくなれば自分の調子も上がると思うのだが。

菅野所長のエッセイ:日曜日は金色か


2018.02.17

いやはや本当の実力者というのはこういうものだと、昨日の羽生のSPを観て思った。これなら転びさえしなければ金メダルは確実と思っていたら、さっき金メダルゲットのネットニュース。点数から見て圧勝だったようだな。さすが。
僕はフィギュアはたいして好きじゃないが、羽生は特別だ。過去、フィギュアで心を動かされたのは、羽生とジャネット・リンだけだな。とにかくめでたい。
水曜日は日本のメダルがたくさん期待できる日だった。今回の注目、スピードスケートの小平、スノボハーフパイプの平野、スキー複合の渡部だったが、揃って銀メダル。惜しいと言えば惜しいが、順当と言えば順当な結果。何よりも残念なのは、その戦いぶりをライブで観られなかったことである。

が、再放送で観る限りは、3人ともあっぱれなパフォーマンスである。小平の場合は、勝った相手が驚くようなタイムをたたき出したので、あれには勝てない。インコーススタートならタイムは違っただろうが、それでも勝つまではいかなかっただろう。が、専門はあくまで500mだから、次は金を取る確率はひじょうに高い。
とは言え、勝ったスケート王国オランダのヨリン・テルモルスはちょっと神がかったような状態にあるのではないか。本来長距離系の選手だが500mでも最大のライバルになりそうだ。何しろ、名前がヨリン=四輪だもん。駆動力が違いそう。1000mではあったが、今の小平を負かすというのは、ショーン・ホワイトを負かすようなものだからね。
この選手がいちばん怖い。

スノボの平野はひどいケガから良く立ち直ったものだ。立派である。でも、相手はあの絶対王者ショーン・ホワイト。これも去年の秋に転倒し、顔面60針以上のケガだったそうで、その辺は痛み分けか。内容的にはほぼ互角だったが、勝敗を分けたのは華があるかどうかではなかったか。難度的には平野がやや上だったが、ショーン・ホワイトの魅せる力には及ばなかったように思える。こういうのはあるよね。たとえば、フィギィアの羽生くんの演技にはすごく華があるように。
それにしても、ショーンホワイト31歳、平野歩夢19歳、この年齢差があってなお王者に君臨するホワイトには脱帽である。

複合の渡部。ソチのときと同じワンツーフィニッシュ。五輪連勝のフレンツェルは強いの一言。渡部も悔しいながらも、一方で「完敗」と認めていたな。
小平の場合もそうだが、他から観れば「少しの差」と思うけど、その少しの差がとてつもなく大きいということをこのレベルの競技者はわかっている。とくにスノボやスケート短距離などと違って、ノルディックではほんの小さなミスが命取りになるというものでもない。だからこそ努力が報われる競技でもあるのだと思うが。

日曜には女子500mがあり、月曜には女子パシュートがある。日本の金メダルが最も期待できる競技がここまで残ったのは何かの巡り合わせなのか。しかし、日曜は仕事なので観られるのかどうかまだわからん。多分大丈夫だろうが。

そして日曜は、久々のGⅠフェブラリーステークス。これも生では観られないのが確定だが、ここで金メダルを取る馬は何か?
それはもちろん⑭ゴールドドリーム(金の夢)だろう。人気だけどこれが大本命。相手はこれも人気馬の⑩テイエムジンソク。

しかし、さっきの四輪駆動から連想してしまった。ジンソクは「迅速」だと思っていたが、「人足」というのもあるな。
まあいいか。他は⑫ノンコノユメ、⑥インカンテーション、⑯サンライズノヴァ、②ケイテイブレイブ、⑤サウンドトゥルー、⑮ベストウォーリアまで。

ゴールドドリームからの3連単と、ジンソクとの3連複で勝負。とくにノンコノユメが来ると夢がだぶるのでいいかも。

ああ、そうだ。24日からだが、国立西洋美術館でプラド展が始まる。昔、マドリードで毎日プラドに通った日から20年以上は経ったかな。これくらい間が空くと新鮮に違いない。副題が「ベラスケスと絵画の栄光」となっていて、ベラスケスが7点来る。「ラス・メニーナス」がないのは残念だが、まあしかたない。あれはちょっとやそっとでは出せないんだろう。

菅野所長のエッセイ:油断は禁物


2018.02.09

昨日の夜、どうも喉が痛い。これは扁桃腺が腫れているのではないかと職場に備え付けの薬を飲んだら少し収まったが、風邪の引き始めかもしれないと早めに帰った。このところ、2日連続してふつうに朝起きられなかったのはこのためかもしれない。慣れてきたとはいえ、厳しい寒さが続いているし、僕の部屋は寒さに弱いし。油断は大敵だ。今日もまた喉は痛いし。

福井の豪雪では車が立ち往生し、やっとのこと出られたらしいが、パリでも記録的な雪で700キロ超の渋滞が起きたという。700キロの渋滞と言ったらもはやわれわれの日常感覚を越えているな。
福井では自衛隊の雪かき部隊が活躍してくれているが、それに頼らず自力で脱出した人もいたり、早々に地元の人による炊き出しの支援活動があったりもした。こういうところが日本の強さだなと思う。700キロもの渋滞を生んでしまう国にはそういうメンタリティがないのではないか。車で出るのは控えてくれと言われても、お構いなしの人が多いからに違いない。

自動車大手3社が過去最高の利益を出した。トヨタが2兆超、ホンダが1兆、日産が8千億とか、数字はすごいのだが、アメリカでの法人税が大幅に下がったことによる恩恵であって、アメリカ市場での売れ行きはどこも芳しくないのが実態である。同じように、日本の経済が上向きであるとは言っても、油断はできないところだ。求人率の上昇にしても、その前がずっとひどかったのだから少し前に戻ったというのが正解だろう。くれぐれも見かけに騙されてはいけない。そもそも国債乱発による景気だからな。まるで健康な状態と言えない。
見かけと言えば、仮想通貨の問題があるね。通貨と言いつつ、あれは通貨ではない。あれで支払いもできますよということではあるが、実は客から店へと通貨が動いているわけではない。持ち主の口座から通常の通貨が引き落とされて、そのお金が受け手側に入るという仕組み。だから、「仮装」通貨が正しいのではないか。
で、過去にも同じようなコンセプトでの「通貨」があったわけだが、仮想通貨だけがこうも価値を認められ投機の対象になるのか、それがよくわからない。たぶん、使用地域の限定が外れ、世界に通じているからなのだろうが、それにしてもである。まあ、貨幣や金のようにその価値を国が保証するものではないにしても、人気を博せば、国の保証などなくても価値が生じることはあるわけなのだが。まあしかし、手は出さないほうがいいんじゃないの? こういうこと言う自分は遅れてるのかなあという懸念もないではないが。

何となく頭がボーっとしているので、じっくり体を休めたいものだが、冬季オリンピックが時差がないのが大助かりだ。でも、僕の場合はそのぶん生では観られないんだけどね。
まずは、今日明日と大過なく過ごしたい。

 

菅野所長のエッセイ:一年の日々


2018.02.02

今週はあれだな。高良さんが亡くなってちょうど一年。
振り返れば、あの頃の自分はどうしようもない感じだった。命日にはどこかで飲んでようかなとも思ったが、それもせずにいつもと変わりなく過ごした。
今週は平生よりも濃い目に思い出すのだが、なんとなくぼんやりと思い出している。たぶん誰かと話したりすると違うのかもしれない。もっと鮮明な記憶が甦るのかもしれない。

とにかく、あれから一年が経ち、今はふつうに毎日を送れている。この一年で自分が何か変わったのかと言えば、まるで何も変わっていない。しかし、退歩もしていないかな。評定する第三者もいないので何とも言えないけど。まあ、年齢的に進歩などあまり望めないのだろうが。
その点、若い人は違うはずだ。もうすぐ平昌オリンピックだが、今回の日本はなかなか大したものだ。スピードスケートの小平、スノボの平野に加え、世界ではいつも銀銅がいいところだった複合の渡部暁斗が最近3連勝とか。ちょうどBSでこの人の特集をやっていて、ちょっと感動ものだった。

ストイックはストイックだが、目指すレベルが高いこと高いこと。スポーツ選手であるが、見かけによらずかなりの哲学者なのである。キングオブスキーと呼ばれる競技であれだけやっているのだから、そりゃメンタルもすごいに決まっていると思っていたが、予想をはるかに越えていた。かつて日本のスポーツ選手の中でこんなのいたか? いや、間違いなくいなかっただろう。何しろ自分は「科学の先をやっている」と言ってのけるんだから。そして、もはや金や銀という結果にもさしてこだわっていなく、ひたすら競技の本質に迫ること、これを極めることに邁進しているのである。
いいねえ。おこがましいが、僕と同じじゃないか。ほんとにおこがましいけど。
それでも金が取れるとは限らないが、小平ともども、何の疑問もなく応援したい。
こんなふうにオリンピックを目指して、この一年確実に向上した選手がいる一方、ジャンプの高梨沙羅ちゃんが悲しい。飛び級で大学に行ったのが良くなかったんだろうね。彼女が化粧に精を出している間に、同い年のルンビやアルトハウスはどれほどの鍛練を重ねたのだろうか。そして故障していた超ベテラン34歳のイラシュコシュトルツは、復帰して2戦目のW杯に、若い彼女ら全員を抑えて優勝してみせた。かつて高梨にまったく勝てず、高梨をサイボーグと呼んだ彼女もまたこの間、復活に向けての炎を燃やしていたのだ。ほんと、これが競技の世界というものだな。

高梨沙羅は今までの貯金があるので3位とか4位は可能だけどね。しかし、すべての結果が出てから後悔してももう遅い気がする。一度緩んでしまった心では、次の4年に打ち込めるほどのモチベーションも心の準備もなかなかできないだろうし。このままでは、これが最後の五輪となるかもしれない。でも負けるのがいけないわけじゃない。負けてもまた立ち上がること、挑戦することが大事なんだよね。もし、やる気ならば、ひとまず小平か渡部に弟子入りすることだね。

一年という単位は長いのか短いのか、よくわからないけど、がんばれば相当のことができる時間ではある。とくに若いうちは飛躍することがあってもおかしくない。でもそのために必要なのは何だ?
最近ではモチベーションとか言うけど、違うね。そういう軽いものじゃない。一言で言えば覚悟。覚悟と言えば、危機感あるでしょ。背水の陣、そういうふうに追い込まれる、自らを追い込むことでしょ、きっと。

と書いているうちに、このところの自分には危機感があまりないなあと思った。今までずっと、なんやかやで危機感を持ってたよなあ。傍目にはわからないかもしれないが、必要以上に持ってたね。そこらへん強迫的だから。
不調続きのゴルフでは、最近とても危機感を持ってる。だから、ほとんど変えないのに、新しいクラブ買ったりしたんだけどね。しかし、渡部をもっと見習おう。ということで、次の分の原稿を早々に書いたのだがね。

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