菅野所長のエッセイ:「心理学とは何なのか-人間理解のために」


2011.08.26

このところ余裕がない、ようだ。なんか面接が忙しい。毎年、2月と8月は面接数も減るはずなのに、今年はまったくそういうことがない。
先週も仕事が終わった安堵感で、エッセイのことをすっぱりと忘れてしまった。今週はなぜか不眠である。よく理由もわからないので、とりあえず原稿一本を二週間前にもかかわらずやってしまった。しかし、明日からはペースが変わるのではないかと期待している。
明日は好例の法研営業部コンペだ。僕はゲスト参加になるので優勝資格がないのが残念だが、お世話になっている営業部なので必ず参加するようにしている。ただし、僕の実力でハンデ8はきついなあ。しかも、この季節酷暑の中を歩きのラウンド。このところ、後半はいつも座り込むことが多い。ハンデ10以上はくれてもいいんじゃないか。
で、来週後半は学会で福岡に行く。2~3年に1回は学会発表をしているが、今回はそれに加えて学会企画のシンポジウムにも呼ばれている。それに再来週はまた大阪で研修と、いろいろ予定がびっしりだ。がんばらなくてはな。年は取っても、現役である以上進化していきたい。発表を自分に課すのはその証だと思うからである。

今週は島田紳助の引退に揺れた。会見以上に、内実は暴力団とズブズブの関係だったのだろう。親密メールくらいで引退なんておかしいし、かなり危険を感じた吉本側がクビにしたといったところだろう。しかし、揺れたのはワイドショーとか、かかわりのある二流芸能人であって、案外世間全体の反応は薄いようだ。司会としての仕切りやツッコミの力は世間が認めるところであっても、どうあっても漂ってくるそもそもの暴力的な体質、感性はどうしようもなかった。

実は、とくに言うまでのことではないと思っていたのだが、島田紳助にかんしてはずっと不思議に思っていたことがある。それはたいがいのタレントは、苦労して売れて、そしてビッグになってくるにしたがって、顔つきがよくなっていくものなのである。むしろそれまでは悪相、貧相の部類なのに。明石家さんましかり、ビートたけししかり。島田紳助の場合、ある時期まではそうだったのだが、今のような存在になり始めた頃から、再び顔つきが悪くなっていったのである。
人は衣食住足りて礼を知るなどと昔から言うように、自分の地位が確立すれば揺るぎない自信や余裕が備わってくる。当然それは顔に出るものだ。「40過ぎれば顔に責任」とリンカーンが言うことには至極リアリティがある。
今回の件でその疑問にも少し納得がいった。と同時にそれだけ暴力団との関係は根深いんだろうなと思うのである。

自分も年を取ったからと言って偉そうにしていると顔つきが悪くなるだろう。これ以上悪くなるのは嫌だし。というわけで、これからもただのカウンセラーとして生きようと、改めて思うのである。
そんなことを思っていたら、昨日だったか、新聞一面の下の新刊広告が目にとまった。

中公新書「心理学とは何なのか」永田良昭。

ナヌ、これは買わねばとさっそく本屋で購入。実は、この方は私の恩師なのである。大恩も大恩。この先生と出会わなければ今の私はない。その話をすると長くなるので、3分の1しか読んでないが、感想を。私からすると先生らしい本。原点から心理学を見直すという本だ。東京のどこかの食堂で出てくる料理のひとつを説明するのに、全世界的な植物や動物の生態から紐解いていくような感じ? まあしかし、それでも先生が持つ知見からすればわずかなものだろう。しかし、難解なわけではない。一般の人が読んでも面白いと思うが、専門家が読めばより了解は速いだろう。

御年76歳。僕もまだこういった仕事をできるかなあ、やりたいけど。

菅野所長のエッセイ:こんな代表観たことない


2011.08.13

今週は、ほんとに「夏!」という感じで、これがピークならいいかなと思う。というのも、明日からちょっと涼しいところにいってくるので、帰ってくるのが怖いからである。
今週は、しかし、暑さを吹き飛ばす日韓戦。仕事で生は観られないので、ぬかりなく録画しといたのを帰宅後すぐに観た。いやあ、びっくり。最初の5分は魅了されたくらい。こんな代表は今まで見たことない。

それというのもドルトムントの香川である。ほぼピッチの王様だったな。あの1点目などは、代表戦の歴史でもベストゴールではないのか。「おおー!」と、思わずでかい声を出してしまったほどだ。あの素早い動きは、一週間前のブンデスリーガ初戦のシャルケ戦でみせたシュートの再現みたいだった。こっちはポストに当たってゴールはならなかったけどね。

香川は今や日本のパク・チソンである。そのパク・チソンが代表を引退した韓国は交代期で、しかもKリーグの八百長事件などで実情が悪い。ベストの韓国ではなかったから点差を鵜呑みにはできないけど、それでも今回の日韓戦は世界レベルな感じがした。全体的には、やはりなでしこジャパンの影響というのも感じられるな。

それと岡崎負傷により急きょ入った代表初選出の清武(セ大阪)がよくやった。五輪代表からの飛び級ってやつだが、あれだけやれるのはたいしたものだ。ザッケローニはこういう才能をちゃんと見出せる人である。思い起こせば、香川の才能と実力を見抜けなかったのは岡田だったなあ。

後半かなり攻め込まれたが、これは長谷部と遠藤を外したからだろう。阿部や家長ではこの二人の代役としてはかなり役不足。そういうことがわかったのも収穫といえば収穫だ。とにかく灼熱のアジア予選は多くの選手を使わなければならないし、つねにベストメンバーで戦うわけにもいかない。

ここにアーセナルの宮市がそのうち入ってくるのかと思うとわくわくするが、案外あれほど厚いとされた中盤が今は手薄なのかもしれないと心配になる。FWは香川、岡崎、本田でいいもんな。弱体のDFをカバーできるボランチ候補がもう1,2枚欲しい。遠藤は年齢的に次のW杯となるとなあ。

9月になると学会とかいろいろ忙しい。それまでに片づけておかなければいけない原稿とか資料がたくさんあって、こういうのはまとまった時間がないとできないのが情けない。
2,3時間あると思うと1時間でできるが、1時間しかないと思うと全然できない。気力が衰えたのかなあ。枯渇したのか。

しかし、昨日はパワーポイントの資料をバイトの学生さんに頼んだらあっという間にやってくれた。若い人は違うぜ。この窮地だから、ありがたいことこの上なし。今度うなぎ屋さんに連れて行ってあげよう。原稿も3つ送ったし、資料もほぼできたし。少し安心して休みを迎えることができそうだ。

菅野所長のエッセイ:原発に思う


2011.08.06

このところ、どうも調子がいいとは思えない。体調はさほどでもないのだが、どうも心理的な部分にあるようだ。先日見た夢は、学会に行っていて、僕は発表があってその会場に急いでいる。しかし、どの教室や校舎に行っても、発表会場がどこだかわからない。人もいない。焦りながらかけずり回るという悪夢である。
こういうのは僕の悪夢のパターンのひとつだが、はたして今何が問題なのかよくわからない。不安要素、心配要素は数えればきりがないのだが、これといったものはないしなあ。まあ、そのうち何とかなるか。

世の中には、原発反対派と原発擁護派がいるが、日常的な場で、この二者が話し合うという機会はほとんどないのだそうだ。そういわれれば、僕は擁護派の人と話したことはないような気がする。たぶんお互いに話にならないと思っているのだろう。「お前らは」わかってねえ」と。

まあ、そういうことはよくあることだが、今回ばかりは擁護派の分が悪い。というのも、擁護する根拠からなにからだいたいが国によって操作されていたことが明らかになったからだ。つまりこの国は中国と同じようなものなのだ。そもそも忌野清志郎が反原発ソングを出したとき、流しちゃいけないと圧力がかかったよね。「安全神話」にブレーキをかけることがあってはいけないと、そこまでやるかというくらいのことを国はやってきたのである。中国とどこが違うのか。

原発にかんしては、電力会社と国が一体となって情報操作しているのだからたまったものではない。原発に異を唱える学者もみな圧力がかかる。ある人は、研究室の同僚から「私は、電力会社から、あなたを監視するよう言われて赴任してきた」と言われたそうだ。中国なら当たり前だが、恐ろしいことだ。天安門の翌年、縁あって中国に行き、北京大学や精華大学といった大学の人たちと話す機会があった。学長や教授は何かどこかで口ごもる。実はここでは学長や教授はあまり偉くなく、共産党から派遣された学生部長が権力を握っている。つまり彼らからつねに監視されているのである。日中の差は、こういうことが公になっているかいないかの違いに過ぎない。

それでも人は自分の主張をそう簡単には変えない。擁護派には「じゃ電気使うな」とか乱暴なことをいう人もいる。原発を擁護し、その主張を守るために費やした労力を簡単にフイにしたくはないのである。まあ、それもしかたないが、根本に立ち戻れば、そもそもわれわれはあまり選択の余地を与えられなかった。現実的に言うと、われわれは電力会社を選ぶことができない。だから電気料金は税金なのである。しかも、税金とは言ってないので、簡単に値上げできる。

もしも、原発でつくった電気を売る会社と、自然エネルギーでつくった電気を売る会社のふたつがあれば、みなどちらを選ぶだろう。原発はランニングコストがいいから安価で電気を提供できると、ほんとうか嘘かわからないことを言うが、たとえ電気代が高くても自然エネルギーのほうを選ぶ人はけっこういると僕は思う。安いからいいという経済原則は必ずしも成り立たないこともある。そもそも経済がすべてに先行し、みながそれを望んでいるという考え方がおかしい。それもまた擁護派の根拠のひとつであるのだが。

菅野所長のエッセイ:ポリシーの有無


2011.07.29

中国の列車事故だが、運行を再開後にすぐに乗っている人がいたのにびっくり。よく事故があった後のほうが安全だという人がいるけれども、そこに一理あるのは、そもそもある程度信頼がおけるという前提があるからだ。しかし、中国はどうか? 信用なんかできるのか。

中国の国民もこれにはだいぶ気づいたようで、ネットでは非難囂々。しかも、驚くことには新聞までもが鉄道省の批判していることである。つまり政府への批判だ。こんなことがこれまであったのか? ひょっとしてこの事件は中国民主化の一歩になるかもしれないとも、過剰には期待せずに、ちょっと思うのだった。

とは言え、原発にかんする政府と東電の発信を見れば、日本も中国と大差はないと思わざるを得ない。そもそもマスコミも偏重だし。あいかわらずこの国はどうなるのかと。どうも復興のためという名目で所得税の一割アップをもくろんでいるようだが、大多数の人にとってこれはたまらん。復興のために、はいいのだが、削るところはたくさんあるはずなのに、それは無しで、国民だけに負担を強いるわけだ。やっぱり財務省のいいなりになっているのだな。
どさくさにまぎれて、マニュフェストは見直すと言うし、この政権は自ら敗北を認めているわけだが、しかし、それでも権力にしがみつこうとするんだから、まったく恥知らずというか。

そもそも電力産業ていうのは、民間企業でありながら、電気料金という名の税金を搾り取る。「徴収」だもんな。内訳を見ると訳わからんようになっているし。
NHKもそうだ。先日、引っ越してから、旧住所での料金を取られ続けていることに気づき、これの返還を求めてNHKに電話したら「それはできません」と言われた人が怒り狂っていたが、そういう理不尽なことも行われているようだ。

そういえば、ノルウェーでの乱射事件もショックだった。世界でも最もリベラルな国でもああいうことがある。しかし、ノルウェー政府は厳罰化や治安強化にはあまり踏み出したくない様子である。この事件の犯人でも最大禁錮30年。警察官は銃を携帯しない。そういう方針を曲げたくないのだろう。自分たちはどういう社会を目指すのか、この辺は、どこかの国と違って確固としたポリシーを感じるね。

まあとにかく、これからも日本は苦しい状況が続くことは間違いないが、自分だけでも少しはきちんとしなければなと思う。でも、日本の国民はみな、政治家や官僚等々と比べれば聖人のようだな。日本人は偉いとつくづく思う。

菅野所長のエッセイ:なでしこは偉い


2011.07.23

まあ世の中にはありえそうもないことがときに起こる。
女子サッカーのW杯優勝もそうだろう。

かなり期待はしていたのだが、試合を観ている限り、勝つ要素はひじょうに少なかった。もっとも、アメリカ戦は記録上引き分けなので、勝ってはいないのだが。

ドイツ戦もそうだったが、3:7くらいで試合内容は押されていたな。女子サッカーは現在アメリカとドイツが抜けて強い。しかし、一発勝負。この2チームと当たって優勝だからケチのつけようはないよね。
もう情報はだいぶ広まったろうが、女子サッカーはずっと低迷期で、一番どん底のときにはリーグ戦の観客数が180人平均だったとか。これからは5000人は入ってほしいね。それから協会はボーナスをドンと上げるべきだろう。男子の場合、W杯の優勝は一人5000万、女子は150万。なんと3%。それはないだろ。1000万くらいは出したらどうか。もちろんそれくらいの価値は十分にある。僕からすれば、自分の生きているうちにこんなことがあろうかというくらいの出来事だもんな。

それにしても、オシムの言う「日本の日本化」は女子サッカーの中で結実したと言える。これで男子サッカーの進むべき道もますますはっきりしたことが喜ばしい。

しかし、実に面白いチームだね、なでしこジャパンは。よく観ていると、どの選手もたくさん凡プレーをして、同じくらいに好プレーをする。で、失敗をみなで取り返す。誰も献身を惜しまない。安藤なんかいい見本。ほんとに偉いなあ。

日本はやっぱり女性のほうがすごいんだと思わざるを得ない。自分も含め、男はダメだからなあ。おそらく「日本の日本化」を邪魔し、経済でも何でもすべての領域で停滞している原因は、男のエゴにあるのではないかと思ってきた。
宮間なんか、優勝が決まったときに、すぐにアメリカチームを慰めにいってるんだから。そんなことができる選手は男子にはいないだろう。

ということもあり、何事もあきらめずにやっていけばこういう素晴らしいこともあると。「あきらめたらそこで終わりだよ」の、スラムダンクは安藤先生の言葉が思い出される。僕もいつかは2億円が当たるかもしれないと、WIN5を買い続けていこう。って、何を学んだのだ!のお叱りを受けそうだが。そういうことじゃないよね。

でも、いま何も楽しいことがないので、競馬をやっている日曜が唯一の楽しみなのだ。

菅野所長のエッセイ:優勝祈願


2011.07.15

いやあ、恐れ入りました。

なでしこジャパン、何と決勝まで勝ち進んだ。
まさかドイツに勝てるとは思わなかったもんな。
ドイツに勝てれば、当然スウェーデンにも勝つよね。

ドイツ戦の勝因は、FW永里をハーフタイムで交代させたことだろう。今回のチームは永里を絶対的なFWのエースとして構成されていたが、予選から明らかにこれが機能していなかった。つまりは力不足。永里の代わりに入った選手が3得点だから、それはかなり明らかではないのか。先週はそういう采配についてダメ出ししたが、よく思いきったものだ。一転、名監督になっちゃった。永里がまだ若いからできたかな。スウェーデン戦は川澄が大当たりだし。当然、決勝もそれでいくのではと思うが。でも、スウェーデン戦のベストプレイヤーに選ばれたのは、川澄の2点につながるパスを出した宮間。ときどき雑なプレイをするのが難点だが、あいかわらずキックの正確性は世界一と言ってよい。何でも女ベッカムと呼ばれているらしい。気になるのはバックスだな。右サイドの近賀には替えはいないのか。

しかしねえ、昔から女子のほうがいいサッカーをしていると僕は言ってきたが、決勝ラウンドからのプレイはほんとに素晴らしい。小さい身体で世界に互すには、ああいうサッカーしかないよね。必ず数的優位に立ってのデフェンス、高い位置でボールを奪う。でもあれをずっとやるのはほんとに大変なんだ。相手の倍くらい走るつもりでやっていないと。ほんとに尊敬しちゃうなあ。誰も怠けないし。

それにしても、あのイングランド戦はいったい何だったんだ?と。NZ戦もそうか。決勝からはほんとに見違えた。澤も、やはりパスミスが目立つが、それでも視野の広さは随一である。それからFW陣はなかなか層が厚い。それに比べてバックス陣は層が薄いのか、交代要員がいないようだ。いつもひやひやするのはバックス陣のボール回しで、プレッシャーをかけられると、すぐにバックパスをする。これは男子も同じか。どうも日本人のメンタリティとかかわっているようだな。スウェーデン戦でも澤の横パスがカットされたが、アメリカはこれをもっと意識的に狙ってくるのではないか。アメリカはドイツ並み。スウェーデンよりプレッシャーがきつい。苦戦は必至である。日本は気持ちの上で絶対に守りに入ってはいけない。つねに1点を追いかける気持ちでやれるかどうかだな。メンタル的には。

まったく体調があまりよくないっていうのに、睡眠不足もはなはだしい。しかし、その甲斐はあったな、おつりが来るほど。その健闘ぶりにはまったくもって感動するしかない。たとえ負けても、ああいうサッカーをしてくれれば僕は満足です。
でも、ドイツに勝ったというのは、ほぼ世界一に勝ったということなので、一度も勝ってないアメリカ戦も勝機は十分にある。と思っているのは、僕だけじゃなくて、世界中がそう思っている。世界中が女子サッカーの概念を変えた日本チームに魅せられてしまっている。アメリカ人以外はみな日本の味方だろう。でもって、これは互角の勝負と。
まさかこんな日が来るなんてねえ。世情は明るくないが、いまはこれが唯一の光だ。

菅野所長のエッセイ:1週間が長い


2011.07.08

今週は長く感じるなあ。一年はあっという間なのに、一週間は何でこんなに長いのだ。

だいたいこういうときは調子がよくない。先週の日曜も仕事があったし、のんびりする日がない。6月に入ってから、2~3週休み無しというのが多い。加えてこの暑さである。

そういえば先週もWIN5が当たったが、配当が何と190倍しかない。まさかWIN5で取りガミ(当てても儲からないこと)なんてことがあるとは思わなんだ。ま、外れるよりはいいけど。

サッカーのU-17日本代表はなかなかだった。さすがにブラジルには勝てないが、将来の代表候補もいるのではないか。とくにいいDFが出てきてほしいね。放映時間の問題で生中継はひとつも見られず、ブラジル戦を再放送で見ただけだが。

夜中ぎりぎり観られる女子サッカーのほうは、ちょっと微妙。決勝トーナメントに進めたのはいいが、次がドイツなのでまず勝ち目はない。メキシコ戦で澤がバカづきのハットトリックだったが、他の試合を含めずっと観ているとかなり力が落ちていて、パスミスやボールを奪われることが多い。宮間、坂口と安定した選手がいるので試合になっているところもあるが、前回のW杯よりも内容はよくない印象である。あれは監督の采配にも問題ありと見た。
五輪代表のほうは、アジア予選で最弱のグループに入るという幸運に恵まれた。バーレーン、シリア、マレーシア、これはどう考えても勝ち抜けるだろう。決勝になるとわからんが。

それにしてもサッカーというのは、チームとしてのまとまり、バランスがないとダメなスポーツである。つくづくそう思う。アルゼンチンを観るとよくわかるね。今やっているコパ・アメリカ大会、下手をすると予選落ち。あのメッシでさえ、自分一人の力ではどうにもならない。
逆に言えば、そのようなスターがいなくても何とかなるということだ。ここが日本の突破口。Jリーグでは柏と仙台が好調だが、両チームとも代表を張る選手なんかいないんだから。仙台の関口一人か。でも次は招集されないでしょ。監督の戦略、采配、サッカー観といったものがひじょうに重要なのだ。これは野球とかなり差がある。見た目とは違い(違わないか)野球のほうがずっと個人競技に近い。

そういえば、ダルビッシュと楽天の田中はもうアメリカにいってほしいね。日本ではもうやっててもしょうがないでしょ。松井と松坂は完全に終わったし、イチローは衰えたしで、メジャーリーグを観る楽しみが減っているのは僕にとって大問題なのだ。これからの球団経営戦略は、若いうちにポスティングでアメリカに選手を売ると。長友で大儲けしたイタリアのチェゼーナ方式である。数球団を除いて大幅な赤字らしいから、球団存続のためにはそれしかないのでは。選手も喜ぶじゃない。
こんなことしか書けない自分が情けないが、今度の日曜はのんびりできそうだ。

菅野所長のエッセイ:晴れて無罪


2011.07.01

うーん、まあ、ラッキーだったのかなと。
もちろん、2億が出たWIN5に当たったわけじゃない。
何と言おうか、身体のことです。

実は、ちょっと前に、前立腺が調子悪いという話をしていたが、その後の血液検査PSAの数値がよくなくて、ガンの確率が30%から40%と言われていたのだ。
それが今日の検査結果で「セーフ」「がんは見つかりませんでした」となったのである。まあ、まだ悪運は尽きていないようだが、もっと仕事しなさいってことなのかと思うとそれもなあ。晴れて無罪を勝ち取るまで数ヶ月。自分の都合で時間がかかったのだからしかたないけど、ちょっと長かったなあ。

まあしかし、こういうのも大事な経験ではある。

あれは2月か3月だったか、最初の血液検査で「3、4割」と言われたとき、すぐに頭をよぎったのは仕事のことだった。今年は6月に2つ研修に呼ばれているからなあ、それが中止になるのはナントモ申し訳ない。これが終わるまでは入院はしないと。
で、大学病院のほうで再度血液検査をしてもらうことにした。それでシロになることはほとんど期待できないのだが、とにかく真実を知るのは遅らせたいと管政権のような露骨な引き延ばし策である。
もう5月になってたかな。よくわからん。で、この結果、ちょっと数値は下がったものの、確率的には変わりないラインである。これはもうしかたないとあきらめ、次なる本格的な検査をすることに。これは前立腺の細胞組織を調べるのだが、肛門から、なにやらホッチキスのような機械で10数カ所刺すらしい。聞くだけで恐ろしいではないか。

ただ、5月の学会で、九州のTさんが「菅野さん、菅野さん」ということには・・・・。そこからさかのぼること半年、冬の研修会で一緒に飲んだとき、僕が自分の症状をいろいろと話し、二人で前立腺の問題について話したのだった。すると。そのときは「僕もトイレは近いけどそういうことはないなあ」と言っていたのだが、しかし、実はそうではなかった。「その後検診を受けたとき、菅野さんとの話を思い出して、ついでに前立腺の血液検査もしてもらったんだよね。そしたら、なんとガン100%だったんだよ」

ということでTさんは、すぐに検査と手術。悪性でもないのでまったく問題なしと、今はすこぶる快調とのことだった。
「僕は3~40%なんですよね。あの検査って痛そうですよね」
「いやあ、あんなのどうってことないよ。麻酔もするし、全然痛くなかったよ」
「ほう、それなら安心しました」

で、6月17日、18日と検査入院。
これが全然痛くないはずなのに、とんでもなかった。もちろん麻酔はするのだが、まるで工事用の鋲撃ち銃を肛門に付き入れられてバシンバシンと撃ち込まれるようである。脂汗がにじみ、その都度うめき声が出る。たぶん12回あったと思うが、そのうちの2回はとくに強烈。尿道にまで針状のものが通っていく感じ。もうほんとにつらかったなあ。麻酔の効きが悪いからかなあ。あれはできるなら全麻にしてほしい。
このダメージはほんとに大きかったなあ。身体だけじゃなくて心までもズタズタになった感がある。ずっと血尿が続くし。もう2週間経ったが、今日の採尿でも潜血が確かめられているが、まあ見た目にはもう大したことない。血尿というのは嫌なものですよ。自分で見えるからね。それにアルコールもダメだったし。2週間も飲まないなんて飲み始めてから初めてだ。しかもこの暑いのにビールが飲めないとは。

でも、そんな生活もこれで終わりだ。今日からは飲める。ま、だからたくさん飲もうという気にもならないけど。まだダメージがある感じなのである。まあしかし、今回は良しとしよう。

菅野所長のエッセイ:感謝のメカニズム


2011.06.24

先週末は用事があってコラムをアップできませんでした。申し訳ない。

先日、セリエAのインテルに行って化けた長友のインタビューを興味深く見た。
世界的な選手が集まるビッグクラブの中で、長友は当初ほとんど機能しなかった。それは地元紙の厳しい評価に表れている。「臆病」「何をしていいのかわからない」などと酷評されていたのである。
まあ入ったばかりだからしかたない、そのうち慣れれば少しはよくなっていくのではないかと、当時の僕は見ていたのだが、当の長友本人は状況を楽観していなかったようである。このままではどうにもならないと、早々に危機感を覚えていたのである。

何試合もベンチから他の選手を見ると、みな余裕を持ってプレイしていることに気づいたという。自分にはそれがない。結論としてメンタルの問題だと長友はした。しかし、そもそもがボール扱いがうまくない選手である。僕は、根本的な問題は圧倒的な技術差にあると思ってはいるし、何でもメンタルな問題に還元するのはいかがなものかと考えることが多い。けれども、それはすぐには向上するものではない。たぶん長友もそれはわかっているのではないかと思う。

で、長友は思考する。ゆとりをもってプレイするには何が必要かと。長友が到った結論は「感謝すること」。それは大げさなことではなく、今日もご飯が食べられて幸せだなあとか、とにかくフットボールができてありがたいことだなあとか、きわめて身近なことに対してでいいというのである。うーん、何か学校の先生とか、一見温厚そうに見える宗教家みたいなことを言うなあと、つまらない番組になりそうな予感がしてきたとき、僕はこの選手のなかなかな部分を見せられた。

「感謝するというのは、心に余裕がないとできないことですよね。それはつまり自分以外のものが見えているということになります。それは視野が広がるということです」
ほう、これはひじょうに理屈にかなっている。こいつなかなか頭がいいなあと僕は感心したのである。

そして、このように考えたところ、ピッチでもそれまでふさがっていた視野が一気に広がったというのである。そうなると次に自分がどう動けばいいのかも瞬時にわかってくる。実際長友は水を得た魚のようにピッチを躍動し始めた。その足取りを見ていた僕は、そこに何があったのか知るよしもなく、ただ「化けた」とだけ思っていたのである。

何でもメンタルなことに還元するのはどうかという思いは変わらないが、それでも心に余裕を持てさえすれば、さまざまなことがそれまでよりもうまく運ぶことは間違いない。長友は別に特段うまくなったわけではないが、それでもほんのちょっと心の持ち方を変えるだけでインテルのレギュラー級となった。そうやって自信をつけていくうちに技術も向上するものなのだろう。
「感謝する」というのは、いやらしい道徳的な意味でなく、意識が自分のことだけになっている「自己という病」から抜け出すひとつのあり方なのである。

ということで、ひょっとして心の余裕を持てているからか、先週は早々とWIN5(主要5レースを当てる)を的中。4レースまで当てて、最後の5レースを見るときには、ほんとに競馬をやっててよかったなあという高揚感があった。で、⑧フミノイマージンが刺しきったときには欣喜雀躍。1人で競馬を見ながらこんなに喜んだのはいつ以来だ。昔、タケノベルベットがエリザベス女王杯を勝ったとき(馬連700倍超)以来だろうか。
しかしながら、配当はWIN5過去最低の28万円。これにはがっくり。まあ当たらないよりはいい。感謝が足りんなあ。長友を見習おう。

で、今週は夏のグランプリ宝塚記念。これを最後にGⅠは当分ない。
勝つのは、⑧ブエナビスタ④エイシンフラッシュ③ルーラーシップのどれかではないか。実力場が揃った力勝負。波乱はないと見た。2番手グループとして②アーネストリー⑨ローズキングダム⑩ドリームジャーニー⑭トゥザグローリーだが、②アーネストリーを最上位としたい。

菅野所長のエッセイ:遙かなるオシム


2011.06.10

サッカーのキリンカップは3試合ともに0-0。面白くないと評判だった。
でも、僕の見たところ、ペルーはなかなか強かったのでしかたない。あれは内容的には0-2の試合だった。チェコはそうでもなかったが、これまでにない布陣が僕はわりと面白いと思った。でも、3-4-3をやるならデフェンスがしっかりしてないと。攻撃的なサッカーをやるためには、まずもって守備が肝心なのだ。チェコが大したことなかったから、それでも前線に人はいたが、たとえば長友と岡崎との距離が近すぎたりするとまったくダメ。彼らには細かいパス交換などできないからね。しかし、長友は、前よりも走り方がよくなって相手のつぶし方もうまくなっていた。さすがインテルでレギュラーを掴んだだけのことはあるな。
まあ試合自体はうまくはいかなかったけれど、チェコ戦では、選手がザックの戦術を理解し、実行しようとしていたのはわかったと。そういう試合なのだった。点が入らないことになんかこだわることはない。そもそも「決定力不足」なんてのは、ごく一部のチームを除けば日本に限ったことじゃないし。

ちなみに今号の「Number」は名将の特集。モウリーニョ、グアルディオラ、ビラスボアスといった現代サッカーの知将である。のだが、とは別に、ボスニアヘルツェゴビナ・サッカー界の危機を回避するために、あのオシムが立ち上がったという記事もすごい。

まったくこの人くらいになると、ひとつのチームだけでなく、対立止まない国をマネージメントする力を持っているわけである。一時ではあったが、日本サッカーがどれほどの人材を失ったかを改めて思う。それにしても日本の政治家にはこういう人物がまるでいないな。政治と言えば総選挙。AKB48に狂奔する姿を見ると何だかなあと思う。ま、人の嗜好に文句も言えないが、今の日本がどういう状況なのか・・・考えちゃいないな。票を得るために10万20万は当たり前、中には1000万超を使った奴もいるらしい。そんな金があるんなら寄付でもしろ言いたいところだが、まあAKBのほうが大事なのか。それでも「おっ」と思ったのは、ヤフーのアンケートで次期首相候補1位が小沢一郎だということだ。またぞろマスコミの小沢排除が盛んな中それには惑わないのもけっこういるということか。

さて、桜花賞からのGⅠシリーズが終わった。あとは宝塚記念のみ。最後の安田記念は惨敗だったが、天皇賞とこの安田記念以外はいちおう全部馬券は取ったなと。これはかなりの快挙ではないのか。今度はWIN5を当てたいなあ。
日曜はGⅢのエプソムカップとCBC賞。土曜から大阪で仕事なのでまたもやレースは観られないが、エプソムは順当、CBC賞は荒れるのではないかと。

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