菅野所長のエッセイ:よいお年を!


2011.12.24

「家政婦のミタ」最終回は視聴率40%越えだったそうで、連ドラとしては最高の視聴率ということだ。評判が評判を呼んだわけだが、正直最終回は物足りない感じ。2週に分けて丁寧にやったほうがよかったと思うけれどもね、まあこれは無い物ねだりというやつで、トータルとしてひじょうに満足いくものだった。

 実際、芸人を騒がせるしか能のないような、テレビ離れの時代にあって、この視聴率はずば抜けている。これはひょっとして日本のテレビドラマ史上で最たる傑作なのではないかと思わないでもない。僕個人としては「HERO]と「高校教師」が好きだったが、このふたつははるかに超えているな。

 このドラマは家族ものというジャンルになるわけだが、そうすると「北の国から」「岸辺のアルバム」あたりが思い浮かぶ。しかし、これらと決定的に違うのは、「家政婦」では、あらかじめ失われてしまったところから始まるというところだろう。夫と子どもを亡くした家政婦と、母親(妻)を亡くした阿須田家の面々。そうするとこれは、東北の大震災という出来事があまねくわれわれの意識に浸透しているところに訴えている物語だと言うことができる。
 そうした背景がなくとも、このドラマはすごいと思うが、それが満を持していたかのようにこの秋放映されたということにも大きな意味があったのではないか。そうしたすべてを含めて、このドラマを史上最高と言ってもいいのではないかと思う。この脚本家の次の作品が待たれるな。

 さて、TCCの忘年会も終わり、いよいよ今年も終わりだ。29日までは仕事だが、もう終わったも同然である。年賀状もだいぶ書いたし。

 明日は暮れのグランプリ有馬記念。今年は何かと大変な年だったけれども、こいつを当ててまあよかったということにしたいものだ。①ブエナビスタと⑩オルフェーブル、どっちが強いのか? ここに割って入るとすれば⑩トーセンジョーダンで、基本この3頭立てにしてみたい。3頭の3連単ボックス、これが本線。あとはヴィクトワールピサの巻き返しがあるかどうかといったところだ。

 と、ここまで予想したところで、思わぬ参考人の登場。今日来ているアルバイトの子の名前が有馬さん。彼女の意見によると、誕生日に少しちなんで⑤エイシンフラッシュと⑩トーセンジョーダン。(本当は5月15日だが、⑮はないので)この⑤-⑩は馬連でも1万円近いな。百円買ってあげて、当たったらプレゼントしよう。というわけで、①、⑤、⑨、⑩の3連単ボックスも買っておこうか。おっと馬単ボックスで①⑨⑩もあった。
とにかく当たればよい年越しになるが、はたしてどうだろう?

 そういうわけで皆さんよいお年を!

菅野所長のエッセイ:君は「ミタ」を観たか


2011.12.16

 今週は日帰りで札幌に仕事。先週は名古屋日帰りというのがあったな。やはり日帰りはきついものがある。とはいえ、先週までの忙しさに比べたら楽である。

 何と言っても、今週はクラブチャンピオン杯、昔のトヨタカップである。予想通り、決勝はバルサ対サントス。まあバルサが勝つんだろうが、日曜なのでちゃんと観られるのがとても嬉しい。柏もよくがんばったものだが、まああんなものだろう。
それにしてもネルシーニョ監督の手腕は衰えずだ。昔、ヴェルディを率いてた頃のチームはすごかったもんな。例によって僕は読売嫌いなので応援はしたくなかったが、他のJチームとは異次元のサッカーをしていて、当時は何だかよくわからないくらいの衝撃だった。比較しちゃ悪いが、その昔オランダの「トータルフットボール」が世に出たときのような驚きというのか、そんな感じだった。一人一人の技量ではなく、柏はチームとして素晴らしい。
 サッカー界には「いい選手は金で買えるが、いいチームは金では買えない」という名言がある。まったく、巨人に聞かせてやりたいものだ。杉内、ホールトンを獲らんとし、村田も獲りで、あいかわらずだ。でも、村田は絶対に活躍しないだろう。ラミレスを残した方がマシなのにね。
 東海大の菅野君も、今回のごたごたを見て何も思わんのかなあ。まあ、ドラフトを拒否した選手は、長野以外、ろくなモンじゃない歴史があるので、たぶんプロ入りしてからは「あれっ?」ってことになるんじゃなかろうか。というのも、精神的に大人じゃないからだ。22歳でしょ。おじさんのいる会社に入りたいなんて、何だかなあ。そういうの普通は嫌でしょ? まあ東海大野球部は巨人とズブズブなんで抜き差しならないのかもしれないが。
 ダルビッシュがいなくなるし、日本の野球はますますつまらなくなる。サッカーは、バルサとか観れば、やはり日本のはなあ。ひとつの希望は松本山雅がついにJ2入りを果たしたことだ。Jリーグ構想を体現するようなクラブが上がってきたというのは、新潟以来か。映画「クラシコ」を涙して観た者としては、応援するしかないチームである。

 スポーツはつまらないし、面白いものが少ない世の中だが、例外的に面白いのはドラマ「家政婦のミタ」である。これはなかなかですね。リアルタイムでは観られないが、先日、ケーブルの有料コンテンツに入っていた。いやあ、噂には聞いていたがまさかこれほどとは。「南極大陸」なんか観てる場合じゃないですよ。僕の場合は自分の仕事とリンクするせいもあるのだが。

 競馬。ブエナビスタの妹、まだ新馬戦をひとつ勝っただけのジョワドヴィーヴルがあっさりとGⅠを完勝。こんなことがあっていいのかと、これはひょっとして姉を超えるのか、はたまたディープインパクト級なのかと、418㎏という小さな馬体であることも手伝い、この先はまるで見当がつかない。競馬場にいた人もそうだったらしく、レース後の場内は、ざわざわざわざわとさざ波のようだった。ひじょうに珍しい光景である。 

 今週は今度は2最牡馬のGⅠ、朝日ヒューチャリティS。なんか抜けた馬がいない感じでmこれまた難しい。あまりじっくり考えず、馬体の良さを優先して、本命は③アルフレードと対抗⑥スノードンとした。ここから3連単、3連複だな。

菅野所長のエッセイ:はやぶさの話


2011.12.10

 いやあ、この疲れは相当のものだなあと、昨日の帰りによくわかった。しかし、ひじょうに忙しいのは今日までではないかなとあまり根拠のない安堵感もあるのだが。

 とにかく先週である。3連続の研修会の次の日には九州に行ったので、1週間空けてしまったしわ寄せがどうも今週にきているらしい。そうだった、長崎から帰るときには予定の飛行機が整備が進まずに欠航してしまうというトラブル。何時間か遅れでANAからJALになり、それに乗れたのはいいが、せっかくいい席を取っておいたのに、一番後ろの最端である。これでもお金も何も帰ってこない。例によって1000円の食事券が渡されるだけ。天候不良でもないのに、まったくもうである。何年か前にも大分から帰るときがそうだったが、どうにかならんのかねえ。

 まあしかし、なんとか気力が持つのも川口さんのおかげである。どこの川口さんかというと、JAXAの川口淳一郎さん。あのはやぶさのチームリーダーである。研修会で特別講演に呼んだのだが、いつもはこれをサボる僕が珍しくも早起きして聴きに行ったわけである。この講演が大変によかった。
 あまり人の話を聞かないし、聞いてもあまり感心することがない僕なのであるが、生まれて初めてというくらい、この講演には心が震えましたね。まあ機会があったらぜひ行ってみるといいのではないかと思う。勇気とか力とかが湧いてくる感じである。今のご時世そういうことってあまりないもんね。
 
 川口さんはしきりに自分は科学者じゃなくて工学者だと言う。これは机上の論理をはたらかすのではなくて、つねにはやぶさのミッションを遂行する、プロジェクトを進ませることに全力を注ぐということだ。考えるよりも行動ね。行動に密着した知恵ね。映画「アポロ13」で、機内にあるがらくたのようなものを組み合わせて、ハッチだったかをふさぐシーンがあったでしょ。はやぶさの飛行もああいうトラブルと対処の連続だった。
川口さんは「トラブルは勲章です」と言う。なぜなら、燃料漏れを起こしたのもチャレンジした結果だからだと。何もしないでそのまま帰還するだけなら燃料漏れなど起こさず、何もなく帰れたらしい。
 一番心に残った言葉は「セカンドベストに甘んじる」というもの。ファーストベストにこだわっていたらプロジェクトというものは進まないと。はやぶさのプロジェクトもつねにセカンドベストを選択したようだ。しかし、これが僕がよく言う「自分のできることをする」につながっていると思う。僕が思うにこういうことは実は「妥協する」ということではまったくない。セカンドベストの選択こそが実は最良、最善の選択なのだということ、それが現実を受け容れるということでもある。
 川口さんは何回も「われわれは運がよかった」というが、それもこれもつねにそのときできうる決断と選択を繰り返したからだと思うね。つまり、もっといい選択があると思うのは、実は幻想みたいなもので、「セカンド」とは言うものの、それが最上ということなのである。

 で、ジャパンカップダートも儲からないながらも当然当てて、明日は阪神ジュベナイルS。わりと得意な牝馬のGⅠだが、かなり混戦。当日のパドックを見ないとどうかだが、今のところでは⑯エピセアロームと⑱サウンドオブハートとの3連単マルチか。相手は、⑤ファインチョイス⑩アナスタシアブルー⑪アイムユアーズ⑫ラシンティランテ⑬ジョウドヴィーヴル⑮トーセンベニザクラ。まあ、今日の阪神の新馬戦で大きいところを当てたし、競馬眼の調子は悪くない。これも川口効果か。

菅野所長のエッセイ:がんばれ”バリ”アシオン


2011.11.26

 全開バリバリだぜと言いたいところが、肩と背中がバリバリな1週間だった。ただし、今日は少しいい。なぜかというと、昨日の仕事なのだが、浅草橋の方に講演出張があったのだ。それが終わって懇親会があるというので、急きょそれに出席。大事なおつきあいですからね。
 つがれるままにずっとワインを飲んだのだと思う。最近日常的にあまり飲まなくなっているので、どうも酒に弱くなったという自覚がある。まあしかし、時間にしてたぶん2時間くらいだったので、ほろ酔い気分で電車に乗った。たぶんそれが7時頃、それより前だったかも。
 で、つぎに気がつくとまだ浅草橋の近くの駅ではないか。方向も違うし。10時過ぎてるし、3時間くらい経っている。この電車に乗って何往復かしてしまったらしい。で、また電車を乗り換えて家に着いたのは11時くらいだったか、よく覚えてないのだが。帰っても眠いし、気分もよくないしで、すぐに寝る。今朝は8時くらいに起きたかな。
なんか相当疲れていたからなあ。こんなに寝たのは久しぶりというか近年ないほどだ。で、気がつくとバリバリだった肩や背中が少し軽いのである。懇親会のおかげだな、これは。東京機器の皆様に感謝である。

 今週が終わると来週はすべて出張となる。とくに3日連続の全国研修会がきつい。これまた毎晩飲む羽目になるからなあ。でも、今回は少し控えたいところだ。ほんとに酒が弱くなっているしねえ。情けない。後半は長崎に出かけるのだが、こっちでも毎夜飲み会が待ち構えているし。
 まあ、大学でのセミナーは、出来は悪かったが、24日に終わったし、原稿仕事は全部終わってるしで、来週が終わればかなりホッと一息となるかもしれない。これで競馬が当たれば言うこと無し。

 先週のマイルチャンピオンシップ。夜来の豪雨があり、考えは千々に乱れた。日曜になっての結論は3着になった⑬サプレザを中心と思ったが、ときすでに遅し。3連複、馬単はとったが、3連単までは届かなかった、残念。
 
 今週はジャパンカップである。凱旋門賞を圧勝した⑬デインドリームは見たところもすばらしい馬体である。これとジャパンカップと有馬記念に標準を定めていた感のある②ブエナビスタとの3連単マルチ。これを本線としようか。相手は、⑥トゥザグローリー⑦ペルーサ⑫ウィンバリアシオン⑮エイシンフラッシュ⑯トーセンジョーダン。⑧ヴィクトワールピサは、ここは叩き台のレースと見た。今日のテーマからしたら、人気薄⑫ウィン”バリ”アシオンが一発やってくれると嬉しいが。 で、来週のこのコラムはお休みです。

菅野所長のエッセイ:一人じゃ何もできないが


2011.11.18

今週はお葬式があった。
以前にTCCでも働いてもらっていて、提携機関にもなっていただいていた高橋規子氏。
まだ48歳。いかにも早すぎる。
 僕などは人から用意された道を歩んだわけだが、彼女は強い意志でこの道に入り、そのほとばしる才気とともに、あれよあれよとこの業界を駆け上がっていった人である。ちなみに、彼女の在学中はほとんど接点がなかったが、大学の後輩に当たる。
 彼女がいた頃には、TCCで学会を主催することができた。僕がお飾りの大会会長になり、彼女が実行委員長。彼女のおかげでユニークな企画が実現し、大会自体も大成功を収めたのだった。惜しい人を亡くした。通夜の日はなかなか眠れなかった。合掌。

 来週、これは大学関係で大事なセミナーがあるのだが、その準備もほぼ終わった。これのために、依頼の原稿はすべて早々に片づけたのだが、自分にまだこれだけやる気力や体力があるのが意外だ。
 再来週には、毎年恒例、3日連続の研修会があるのだが、こちらはパートナーに準備をいろいろとやってもらっているので助かっている。最近ようやく悪夢を見なくなったな。高橋さんもそうだったが、何とかなりそうなのもみなこういう人たちのおかげである。そういえば、資料のパワーポイントづくりも、バイトの学生さんにやってもらってるし、ほんとに一人じゃ何もできゃしない。「ワンピース」のルフィじゃないが、それだけは自信がある。

 自信喪失気味なのが競馬である。先週は、予想通りスノーフェアリーとアヴェンチュラの1,2着。当たることは当たったが、配当が小さい。でも、3頭目が絞りきれなかったもんなあ、やっぱり。
 今週はマイルチャンピオンシップ。これは超・超難解レース。人気も相当割れるだろうね。単勝5倍以下の馬なんかいるのだろうか。これは3連単当てる人がいたら大したものだぜ。
で、こういうときに穴狙いは正当だ。快足③シルポートの単騎逃げは確実である。その逃げ残りに賭けよう。それから、①フィフスペトル⑥エーシンフォワードといった人気のない馬も買ってみたい。ああ、しかし、日曜は仕事だった。このレースは観たかったなあ。

 観たいといえば、マキノ雅弘監督「次郎長三国志」シリーズが待望のDVD化だそうだ。これは「ワンピース」最新巻の末尾に、作者が書いていたので知ったが、すぐにケーブルTVの日本映画専門チャンネルでも盛んに宣伝するようになった。
 前から言っていることだが、僕にとってこの映画は日本映画のベストスリーに入る。ちなみにそれは「東京物語」「ソナチネ」「次郎長三国志」なのだが。
 嬉しいことには、DVD買わなくても、特別放送で全作品をやってくれるのだそうだ。それが12月4日。ああ、ここもやっぱり東京にいないので観られない。まあ、録画しとけばいいのだが。

 

菅野所長のエッセイ:TPPにPSA


2011.11.11

 今週は出張が2回あって、そのしわ寄せでか面接が多い。今週と来週はなかなか厳しい感じである。それが過ぎると出かけることが多くなるのだが、当然そのしわ寄せがまた来ることが予想されるなあ。まあしかし、がんばらないとな。あまり愚痴もいってられない状況だ。

 厳しい状況は日本も世界もだ。TPPの参加をどうするか、首相が決断を迫られてびびっているようだ。これは無理もない。きっと首相なんかやるんじゃなかったと後悔しているのではないだろうか。どっちに進んでも、どうなのか? とにもかくにも、アメリカの狙いは見え見えで、別に環太平洋で共存共栄を図ろうとか、そんなことは微塵も考えていない。外国の市場を食い物にして自国経済を何とかする、それだけである。沖縄基地のことがうまくいかないからと、そのお詫びにまた年貢を差し出すのか。これまでもいいようにやられてきたのにねえ。

 僕はどちらにしたらいいのかよくわからない。どのような約束事になるのかも見当つかんし。政府の側に食うか食われるかの覚悟があって、不利な条件は一切跳ね返すような交渉ができる人間がいるのかどうかにかかっていると思う。つまり外交力が試される。そういう人物がいるというなら参加はありだが、はたしてそんな人材がいるのか、ひじょうに疑わしい。で、一部の製造関係以外をいいようにされてしまうだろうから、やめておいたほうがいいと思っているのである。そもそも韓国や中国といったシビアな眼で外交をする国が参加をしないのは自国の利益にはならないと判断してのことだしね。不利益が分かったらいつでも抜けられるとか、そういう契約にするとかしとかないと危ないね。

 とはいっても、このまま坐して死を待つというのも困るわけで。6月以降また借金が10兆増えたというし、もう止めどがない。ユーロではギリシアに続き、イタリアも死に体。こうなると、当然ユーロ安、円買いに拍車がかかり、1ドル60円台になっていくことも予想される。何とかしないといけないのは確かだが、ほんとにもうどうしたらいいか。と門外漢の僕がこう思っているのだから、責任感ある政治家や官僚(いるとすれば)の皆さんは胃に穴が二つ三つ空いてもおかしくはない。ほんとにそういう仕事って大変だよね。ちゃんとやろうとすればの話だが。

 イタリア経済はもはや危険水域に達したわけだが、僕の方の危険水域、PSAの値は今日4,9と出た。かわらない。前回はガンはないとなったが、数字は変わらず危険水域。今後ガンが見つかる可能性は約30%だという。で、あの衝撃だった生検というのは二度とやりたくないので、血液検査でつなぐことにした。それが次は2月の話。それでにどうなるものか。ただし、先日人間ドックではあった尿潜血が、今回は見あたらずで、何だかよく分からんことだ。まあ、まだまだ付き合いは続くと。

 競馬は不調。絶不調。今週はエリザベス女王杯。一昨年は馬単25万円をとりつつ、3連単は惜しくも取り逃がした。これは僕にとってはとりやすいレースではある。今年は、去年の優勝の外国馬スノーフェアリーが参戦。実力はこれが断然と見るが、大外⑱番枠。これがどう出るのか? しかし、いいハンデかもしれない。馬券はこれとの絡みだな。本線は①アヴェンチュラ②イタリアンレッドとの3連単マルチ。とくに①だ。相手はたくさんいる。③ホエールキャプチャ④アパパネ⑦アニメイトバイオ⑧レーヴディソール⑩フミノイマージン⑮エリンコート⑰レディアルバローザ。絞るなら、③⑧⑩までだが、⑩ー⑱のマルチも買っておこうか。

菅野所長のエッセイ:現代の水争い?


2011.11.04

 東京は小金井市のゴミ問題はなかなか考えさせられるところである。
発端は、市長が自分のマニュフェスト的なビラに、近郊の市にゴミ処理を頼んでいる現状を「20億円の無駄使い」と記したのだが、この「無駄使い」という表現に、ゴミ処理を引き受けている他の市が怒ったというものである。せっかく善意でやっているのにと。で、もう小金井のゴミ処理はしないと。

 この問題を収拾できない市長はわずか半年の任期で辞任を表明。しかし、あと2週間くらいしか処理ができないわけで、それ以降のゴミはいったいどうなるのか? 市民としてはきわめて深刻な事態になりなんとしている。

そもそもは、それまであったゴミ処理施設が老朽化で2007年に使われなくなったので、近郊の市にお願いするしかなかったのだが、僕が思うに、老朽化で使えなくなるのが分かっていて何の手も打たなかった前市長の責任の方が大きいはずである。
 現市長としては、そのような無策な前市政に対する批判として、年間20億も外注にかけるのはおかしいと言いたかったのであろう。しかし、これは市民向けの言葉とはなり得ても、確かに善意でやってくれている他市に向けた言葉としては適切さを欠いた。それは間違いない。けれども、他の市は他の市で何とも狭量な話ではないのか。

 と、ここで思い出すのは、もう20年くらいは前の話だったと思うが、吉野川の水利権の問題。当時、雨が降らない日が続き、とくに香川県はひじょうに深刻な水不足に陥った。ときの知事は、香川にも流れる四国最大の河川である吉野川の水を分けてもらえまいかと、その水利権を有する徳島県知事に頭を下げて頼んだ。しかし、これを徳島県は拒絶。

 当時、僕はびっくりして何でそうなるのかと思ったが、調べてみると、この吉野川の水利をめぐる対立は遙か昔から脈々と続いているのだった。しかし、そんな水争いなんて昔の話だろう、いまはそれこそ水に流してはと思うのだが、今の時代でも徳島側は絶対に譲らない。その狭量さにも歴史があるのだなあと、半ば呆れ、半ば感心したのだった。

 その水が、下手をすると東京ではゴミになるのでは。よくわからんが、狭量な他市の市長は、記者上がりの小金井市長の考え方とかやり方が気に入らないのかもしれない。とくに多摩地区でさほどに根深い対立図式なんてあるはずもない。とそこで生まれ育った僕は思うので、あるとすれば最近の話でもあり、だとしても、それは前市長に向けられるべきだろうし、ただひたすらその狭量さに呆れるのみである。

菅野所長のエッセイ:7万の祝福と千の歓声


2011.10.29

 少し前に雑誌の原稿依頼を受けていて、さあやっと取りかかろうと書いていたのだが、枚数を勘違い。1750字と思っていたが、執筆要項をよく見ると7000字だった。さあたいへん。時間はまだまだあるのでそれはいいのだが、よし終わった、これで次の仕事だなと思ったのでちょっとがっくり。でも早いとこ片づけないといけない。文章の骨組みはできているが、肉をつけるはどうも苦手だ。自分の身体に贅肉をつけるのは得意だがなあ。まあ、しかし、数日中には終わらせないといけない。

 先週土曜日に大阪へ仕事に行き、次の日は予定通り菊花賞を観戦すべく京都競馬場に出陣した。競馬場の混み合いが嫌いなので、GⅠレースはほとんど行ったことがない。いつ以来だ? ヤマニンゼファーが勝ち、馬連600倍をつけた安田記念以来か? そもそも京都競馬場は初めてだ。札幌競馬場を一回り大きくした感じ。東京競馬場に慣れ親しんでいると他の競馬場はみな小さく見える。でも雰囲気はなかなかよくて、新潟競馬場に大きさも景色も似ている。

 ディープインパクト以来の三冠馬誕生か、ということで観客が多い。6万8千の入場者数と言うからこの競馬場としては満員なのだろう。まあしかし、菊花賞というのは馬場を約2周するので面白いのなんの。最後の直線に入ったところで本命オルフェーブルが堂々の先頭。そのまま脚色衰えずに勝った。その瞬間の観衆の歓声どよめきと言ったら、これはもうすごい。オルフェーブルの馬券を買っている人も勝っていない人もみな勝ちどきを挙げ、人馬を祝福する。やがてそれが静まっていくのだが、祝福の空気はいつまでも場内を満たす。6万8千人がなんと言えない幸せな空気に包まれるのである。ああいうのは初めての体験だな。

 こういうのはその場にいないとわからない。野球でもサッカーでも、点が入りそうな予感、これは打ちそうだなという空気が流れる。あれはいったい何なのかなあと思うが。ま、そういう中でも最大、6万8千の想いが一つになるというのはすごい。たぶんディープインパクトのときもナリタブライアンのときもそうだったのだろう。
 考えてみると、関東の人間はダービーとかのビッグレースは関西の人よりも数多く観られるが、三冠がかかるという特別なレースにかんしてはそうはいかない。今回はだから東京の人間としてはほんとに貴重な体験だったなと思う。その場にいられたことが幸福だ。

 昔、アイネスフウジンという馬がダービーを勝ったときに、騎手の中野栄に対して、自然発生的に「ナカノ」コールがわき起こるという、日本競馬史の中でも画期的な”事件”があった。
 これは若いときには嘱望されていた中野が、スランプからアルコール依存となり、そうしたどん底からまた再起し、40も過ぎてアイネスフウジンという馬と出会ってこれに賭けているということをファンが知っていたからである。先週の「池添」コールもそうだが、引退レースを飾った「オグリ」コールなど多々あり、今や当たり前の風習だが、実はその起源はこの「ナカノ」コールだったのである。スターホースとも言えず、スター騎手でもないのに、このようなことが起こるのは奇跡のようだった。
 当時これをテレビで観て、その場にいない自分を呪ったものだったが、オルフェーブルのおかげで何十年の呪いも解けたかな。次にまた三冠がかかる馬が出たときにはぜひ行ってみたいと思うのである。

 そういう歓声は東京でもあった。ドラフトで、日本ハムが菅野を強行指名しクジを当てたときである。日ハム偉い。他の球団は何をやっているのだ。数々のドラフト破りをしてきた巨人がまたもや策してきた謀略を許してはいけない。ドラフトの意味がなくなるでしょ。コアなファン1000人が集まった会場の拍手と歓声が何よりもそれを物語っていたな。あれは全球団が菅野を指名すればよかっただけの話なのに。

 で、明日は秋の天皇賞。通称、秋天である。GⅠ馬が7頭だって。超豪華メンバーで予想も難しい。絶対本命と思ってたアーネストリーが大外⑯番。これが原因だ。これは当たらんな。まあ買うとすればだが、⑦ダークシャドウと⑱アーネストリーとの3連単マルチか。相手は、④エイシンフラッシュ⑤ブエナビスタ⑧ペルーサ⑪ローズキングダム⑬ミッキードリーム。もうひとつはブエナビスタ1着固定の3連単か。
 

菅野所長のエッセイ:自分の身は自分で守ろう


2011.10.21

 さあて、また1週間が終わろうとしている。明日は大阪に行くのでTCCは今日までなのだ。

世相はあいかわらず冴えない。電気料金1世帯あたり108円分をとり、それを原資に官僚のための天下り法人が8個もつくられていることに、今さらながら唖然。これでは国を挙げて原発と東電を守ろうとするのもますます納得だ。それにしても、ここまでやると犯罪に当たらないのか? 役員による自民党への献金もあるしね。なぜ検察は動かず、大マスコミは騒がないのか。

 北海道は富良野の東郷ダムの話もこれまた呆れる。水が貯まらないダムのために3百何十億円もつぎ込み、あまつさえ農民からは協力費として1億円を巻き上げる。ダムなどあきらめ、即刻お金は返すべきだろうに。公共事業をすること自体が目的化している好例。何で事業仕分けのときに出なかったのかも謎だ。

 身近なところでは、荒川区で市民が自分たちの足で放射線量を量り、行政にこれをちゃんとやってくれと4000の署名を集めたが、環境課はこれを拒否。うーむ、行政がリーダーシップを取ってなおかつこのような人々の協力を得られるのだから、これこそ理想的な地方行政のあり方を示すものだと思うのだが、なぜやらないのか理解できない。
ひょっとして、真実が明らかになるとやらなければいけないことが出てきて困るのかもしれない。実際、チェルノブイリで放射線量を調査する研究所が廃止されているが、その理由も調査さえしなければ何もないことになるからだということらしいのだ。

 やはり、われわれは自分で自分の身を守るしかないのか。懸念されるのは来年の花粉の時期だろう。スギ花粉はいったいどれくらいの影響があるのか。これはこれから調査をするというのだが、国の出してくる数字は信用ならないからな。
 そういえば、春頃だったが、強力に勧められてプラズマクラスターを購入。僕は花粉症でもないし空気清浄などあまり必要ないのだが、花粉症の知人が絶賛するのでそれならと買ったのである。これはなかなかすごい。タバコを吸い始めると数秒後にはこれを察知。たちまち緑色ランプがオレンジに変わり吸引している。花粉症、ハウスダストなどある人には救いの神だな、これはきっと。別にシャープの回し者でも関係者でもないのでご安心を。

 さて、明日は大阪だが、春にも2日間の研修に行っているところだ。そのとき夜の飲み会で秋にもという話になり、競馬好きの理事長から今度は競馬にも行きましょうと言われたのだった。酔っぱらってあんまり覚えていないのだが、僕のことだから、そういう話で盛り上がったことは間違いない。で、それなら菊花賞のあるときと。つまり今度の日曜日である。オルフェーブルの三冠がかかった菊花賞を京都競馬場で観られるのは嬉しい。

 しかし、菊花賞は少しテンションが下がった。なぜなら出てきたら絶対買ってやろうと思っていたスマートロビンが回避。なぜだ? 人気薄、絶好の狙い目だったのに。
 僕は菊花賞がわりと得意である。3〇〇〇メートルはみなが初距離だから、血統と体型、走り方から類推するのが確かだからだ。こういうのが得意。だからオークスも同じように得意なのである。スマートロビンは完全に菊花賞向きだったのになあ。

というわけで、⑭オルフェーブルと⑬ウィンバリアシオンの2頭がいいという当たり前の予想となる。体型的には⑬のほうがいいことはいい。次はかなり落ちて、⑤フェイトフルウォー⑱ショウナンマイティ。超大穴は、調教が素晴らしく、血統も魅力な⑩ロッカヴェラーノ。まあしかし、かなり堅く収まりそうな気配ではある。それよりも、先週は1レースだけ外したWIN5。こっちを取りたいものだ。

菅野所長のエッセイ:私の頭の中のスケジュール


2011.10.14

 今週はなかなかたいへんだなあ。でも、何となるんじゃないかというところまで漕ぎつけたかなと思えるのは喜ばしい限りである。

 仕事の依頼というのはほんとにこちらがコントロールできなくて、忙しいときに限ってまたやってくる感じだ。マーフィーの法則か?
まあ気のせいなのだが、そう思いたくなるということだ。通常の仕事だけで精一杯な感じがするのに、それにいろいろと加わると、今の自分ではきついということだろう。

 でも、どういうわけか、先日学会から審査論文の依頼がきて、これをじっくり読むとなかなか興味深いものがある。で、受諾のはがきを出す前に、あっという間に書き上げてしまったのだから、これは調子のいいときの自分だなと思う。まったく、締め切りは11月の半ばというのに。

 そういえば殺人魚も夢に出てこない。昨日気がついたのだが、あの殺人魚は伊藤若沖の「鯉図」の絵柄そのものである。それだけインパクトのある絵だったのだな。

 審査論文はまだいいのだが、首をひねるのが子ども関係の原稿を依頼されるときである。子どもは、実生活でもいないし、仕事でも会うことはほぼないし、よく分からんのだが。それでも、素人が書くのもまた面白いんじゃないかという編集部の意図をありがたく汲んで、いつも勝手なことを書かさせてもらっているのだが。今回はすぐにあきらめちゃう子どもの問題ということだ。あきらめない心を育もうということなのだろうが、自分がそういう子どもだったからなあ。さて、そこからまったく成長していない大人としてはどういうこと書こうかとちょっと考えているところだ。締め切りは1か月以上先だし、これは余裕だな。

 で、来週、大阪での研修の資料をまとめれば、とりあえず安心。再来週から、11月の大学でのセミナーの資料作り。同じく3日間に及ぶ研修会の準備と。いずれもなかなかたいへんなのだが、それでも準備と時間との関係が大まかにも見えてきて、ようやく自分のハンドリングできる中に収まってきた感がある。今までは自分の頭の中からはみ出てた感じ? 人はこういうときにパニックになりやすいのかもしれない。

 競馬は外れたり当たったり外れたりで、結果負けが混んでいる。ダメだなあ。今週は秋華賞。あんまり取りやすいレースでもないという印象があるが。本命は⑫ホエールキャプチャで不動か。同じような顔ぶれのオークスは50万円超の馬券をゲットしたが、今回はそういうことにはならないだろう。対抗は④アヴェンチュラ、同格として⑯マイネイザベル⑱マルセリーナだが、⑥ピュアブリーゼ①キョウワジャンヌも面白い。

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