菅野所長のエッセイ:今週の疑問


2013.03.01

 3月。暖かかったり寒かったり。三寒四温の季節であるなあ。
コンビニに行ったら、ホワイトデーの商品がならんでいる。そういえば、ちょっと前はバレンタインのチョコが同じ棚にあった。

 ホワイトデーとか言い出したのはいつのことだったか? まったく商魂たくましいものだ、こんなものに誰が乗るのだと思っていたら、世の中ではすぐに一般的になったようである。でも、僕には関係ありません。チョコをもらえないから関係ないのではなく、そんな商法に乗るのがどうかしていると思うからである。

 ところが、これを普通に「お返し」ととらえると、それをしないのは人としてどうなのか?という空気も漂ってくるから厄介だ。何かをもらったらそのお返しをするというのは、日本の民族性に見事にマッチしたということなのだろう。お返ししなければならないという強迫観念はわれわれのお得意である。いつの頃から、バレンタインのチョコは、まさに「贈与の一撃」となって世の男性に襲いかかっているわけである。(おおげさかな?)

 つまり、そういう強迫観念が生じてしまうのも、これが「義理チョコ」だからである。「義理」だからこそ、それに報なければいけない、となる。バレンタインデーが定着してから、かなり時間が経ってのち、このホワイトデーなるものが出現したのも、これが本来の意味から離れて(とは言っても、それも商魂そのものなのだが)、「義理」となって盆暮れのお遣いものと同じようになったからだろう。

 バレンタインにチョコをあげるのが始まったのは、僕が中学生くらいのころではないか。当時は、女の子にとって大変な一日だったと記憶しているが、その日は男女ともに大いにときめいていた。高校に進んだ頃には、「あんなのは子どものやること」という雰囲気で、誰もそんなことはしなかった。チョコ進呈は思春期成り立ての頃には、言葉が要らない、都合のいい愛の告白だったが、いい大人はそんなことくらい直接やるものだとみなが思っていたのだろう。たぶん。
 時代は移り、いまは99%が義理チョコだから(僕の場合は100%)、何もときめかないし、面白くもないだろうに。廃れているのか、あいかわらずなのか、ま、どっちでもいいことだが。

 まったく話は変わり、昨日のニュースで、原子力規制委員会が、福島の子どもの甲状腺検査期間を短縮するという考えを打ち出した。これはいったいどういうことか? もう放射能の心配はないからやめる、というわけではなさそうで、逆に、甲状腺の異常がかなり見られるからではないか。もうおかしすぎる話。
 1 そもそもこの検査は生涯にわたってやるべきという趣旨の元にあった。2 検査結果には不審な点があるとされていた。 3 その後も甲状腺の異常例が継続している。
 昨日、福島の海でとれたアイナメから基準量の5000倍のセシウムが検出された。除染は進まず、原発事故の問題は何も解決していない。どうも福島から国民の目をそらそうという魂胆があるのだろう。

 こんな状況にあって検査をやめるというのは、真実を明らかにしたくないからに違いない、と誰でも推測できるところだ。原発再稼働、さらなる開発推進をするためには、原発は危険だという世論を作らせないことが肝要と、自民党、電力会社他の企業はその狙いを隠そうともしないな。政府翼賛の大新聞も大きく取り上げずにそれをフォローする。ジャブジャブの補正予算に関しても何の批判もしないし。ま、定期購読はやめてよかった。

菅野所長のエッセイ:リスクマネジメント


2013.02.22

 今週はこれといって書くこともないなあ。でも、考えさせられたのはこれか。当時の記録をつぶさに追うと生々しくて、胸が苦しくなる感じである。

 明石市の歩道橋事故の刑事判決。免訴となって、遺族の方々は心痛のご様子だったが、その態度はなかなか立派だった。

 もとより過失っていうのは罪を問うのは難しいし、過失共犯となれば尚更だろう。しかし、現場を担当した地域官たちは実刑で、その上の人間がそうでないというのは、もやもやしたものが残るのは当然である。やはり検察が身内の警察を調べると手心が加わるのではといういつもの疑念もわくし。

 リスクマネージメントという言葉がよく言われるが、これは本来、気が小さくて心配性な人が担当してこそ成立するものである。警察っていうのは、スポーツ界と同様、そもそもそういう人が有意に少ない組織である。だから、いろいろとばからしい問題や事故が起きる。未然に防ぐことができない。

 実は、世の中には、そういうふうに気が小さくて心配性の人がいるから、様々なことが未然に防がれていることに気がつかなくてはいけない。なのだが、何も起きないということは、特段な価値や意味を与えられないのである。僕らのカウンセリングというのも、そういう性格が強くて、たとえば僕はながらく大学のカウンセリングを通じて、退学とか自殺とかをずいぶんと防いでいるわけだが、そういうことは数字に表れないので、成果としてカウントされないのである。だから、よく学生の親がお礼にきたりすると、こっちへお礼はいいから、学長に言ってくれないかなと思ったものだった。

 つまり、「過失」とは言うが、本当にそうなのかということである。「事故は予見できなかった」と言うが、それは本当かと。会場の見取り図はわかっているし、見物客の数もわかる。この何年かの様子もわかる。それなりの人が担当すれば、その危険は当たり前のようにわかることではなかったのか。
東京ドームでのコンサートとかは、とくに帰るときなど、いちいちアナウンスされて席を立たなきゃいけなくて、嫌になるほど管理されてはいるが、そうしないとやっぱり出口で事故が起きてしまうだろう。わかりやすい。

 明石の事故もあまりにわかりやすい事故だったと、遺族や関係者は感じておられるのだろう。その不条理に対する異議申し立ては却下されたわけだが、現在の法律では民事責任を問うだけで精一杯なのか。刑事上の結論は、現場担当者の単独犯行ということになったわけだが。何だか、政治家とその秘書みたいなものだな。
それにしても遺族の方の態度は立派だった。

菅野所長のエッセイ:困っただらけの世の中


2013.02.15

 今週は軽い頭痛がしていたのだが、風邪ではないし、どうも肩とかの凝りからきているらしい。毎晩困った夢を見ているせいか、起きたときには、寝る前よりも身体が硬くなっていることが多い。そのせいではないか。

 しかし、世の中には僕の困っていることなど塵に思えるような困ったことが続発している。中国は、レーダー照射は日本のねつ造だとか、見え見えのことを言ってくるし、北朝鮮はまたもや核実験だ。これをイランが批判しているというのが面白いが、イランは自分たちは平和目的でやっているのだと言ってのける。ま、そう言われて反論できる保有国などありはしないので、正しくないことはない。

 日本のねつ造と強弁する中国だが、少し間があったことを思うと、おそらくは軍部側の勝手な行為であったのだろう。新体制はまだ軍部を掌握できていないということなのかもしれないが、それでも、軍部としてはこれくらいのことをやってもお咎めはないと思っているのだろう。政府、軍部とも、日本に対しては、フィリピン近辺の国と同じく何をやってもいいという気分になってきているようだ。困った国である。そうやってウソの情報にまた国民はあおられるわけで。

 とは言っても、それは日本も同じようなものではないのか。原発の建屋の調査を拒んだ東電もまた、恥も外聞もなくひたすらシラを切り通す。これほどまでに拒むのは、もちろん絶対に知られたくない事実があるからに決まっているが、そういう行為そのものが却って真実を明るみに出してしまった感もある。とにかく、そういうところは中国や北朝鮮とあまり変わらないな。メディアリテラシーが上と言うことくらいで。

 レスリングがオリンピック競技から外れるというのもちょっとした驚きだ。陸上、重量挙げ、水泳にならんで、古代からの競技なのに。野球が外れたのはきわめて順当だと思うが、レスリングがダメで、どうしてテコンドーなんかが残るのだ。集客数とか視聴率とか言うが、実際のところは、委員や理事への働きかけの問題でしょ。サッカー連盟でも繰り返し起こることだが、連中に甘い蜜を吸わせたところが生き残ると。情報によると、投票者のうち3人は、韓国で名誉博士号を与えられている。困ったもんだ。

 遠隔操作の犯人が逮捕。これも困った奴である。何でも以前にも逮捕歴があるということだが、その裁判の席で「そういうことをすると他人が傷つくということを考えなかったのか?」の質問に、「(そもそも)他人が傷つくということが想像できなかった」と答えている。
 昔「淋しい女と困った男」(双葉社)という本を書き下ろしたが、そこで扱ったのもこういう人たちの存在である。僕は昔から、「他者感覚」という言葉を使って、こういう、病気ではない「困った人」たちについて、「他者感覚」の不足や欠如の問題と論じているのだが、やはりこれはひじょうに根深いことだったのだなとつくづく思うのだった。なお続くいじめや体罰の場合も、「相手が傷つく」という想像や観点すらない「困った人たち」の存在が根底にある。この本は、自分ではもっともできのいい面白い本だと思っているが全然売れなかった。これも困ったもんだ。
 
 近々困っているのは、今年最初のGⅠフェブラリーステークス。有力馬多すぎ。当初は⑭テスタマッタと考えていたが、調教がいまいちなので迷った。思い切って、ダート初挑戦の⑪カレンブッラクヒルが先行して逃げ残るという図を期待するが、これとは別にテスタマッタからの王道馬券も買いたい。

菅野所長のエッセイ:サッカーを見習おう


2013.02.08

 最近どうも夢見が悪い感じである。ものすごく怖い夢を見るというのではないが、道に迷ったり、途方に暮れたり、毎晩何かに困っている夢を見ている。

 自分の調子を測るには起きるときで、目覚ましに起こされているときはあまり調子がよくない。いまは毎朝そうだ。ま、しかし、鬼門のこの季節であるから、まだいいほうかもしれないが。

 日本対ラトビア戦、しっかりと録画をしてゆっくり観た。ラトビアは、プレーが激しくもなく汚くもないので練習台としてはまことに都合がよい。しかも強くない。

 しかし、前半は日本もダメダメな試合ぷりだった。もう2日ほど練習する時間があれば少しマシにはなったのだろうがね。でも後半は別チームのように攻めの形がつくれた。それはひとえに後半になって遠藤が入ったからである。ここが問題。いつまでも遠藤頼みではねえ。遠藤に替わる人材が待たれる。

 ファンが選ぶ、代表に加えて欲しい選手の投票というのが進行中なのだが、現在1位はセレッソの柿谷。2位が闘利王。いまや日本のサッカーファンは本当に目が肥えている。もちろん、大津が出てきただけで嬌声をあげるような”にわか”もいるけれども、大半は選手の力をよく見抜いているし、戦術の理解にも長けている。J・リーグ誕生以来、驚異的なスピードで力をつけた日本サッカーだが、観る側の質も同時に高くなっていることは見逃せない。他のスポーツとは一線を画しているね。

 柔道とか野球とか、多くの競技は指導者がろくなものじゃないのでレベルも当然上がらない。サッカーは指導者になるための研修や試験が厳しく、そこをクリアしないとリーグの監督にはなれない。一方野球はひどいもので、鉄拳制裁の星野仙一とかが大手を振っていまも監督をやっていたりする。こういうことはスポーツ界だけのことじゃなくて、一般社会でも同じ。人をマネジメントする力などは問われずに、上司になってしまう場合がほとんどだ。どれをとってもサッカー界を見習えと言いたいところだが、ちょっと無理なんだろうな。とくにスポーツ界は。
 今回の暴力事件に関して、かつて女三四郎と呼ばれた山口香のインタビューを読んだが、これも何だかんだ正義の味方みたいなことを言いつつ、最終的には保身に走ったなというのが僕の印象である。選手に戦わせて自分は逃げた。
 こんな調子では、告発した15人の運命も危ういのではないかと心配だ。じわじわと圧力がかかって、いつのまにか柔道界から排除されてしまうことになりはしないだろうか。

 うーん、なんだか今日は元気が出てこないなあ。はやく啓蟄の頃にならないだろうか。

菅野所長のエッセイ:謝罪の明暗


2013.02.01

 先週、なかなか寝つけない日があった。どうも何かが頭に引っかかっている感じで、これはもしやと夜中に起きだし、ケーブルテレビの番組をチェック。なんと鋭い勘であることか、明日から「アメリカンアイドル」のシーズン12の始まりだった。さっそく録画予約。無事に初回を観ることができた。
 話には聞いていたが、審査員はランディ・ジャクソンを残して総入れ替え。マライヤ・キャリーを入れたのが今回の目玉なのだが、これとニッキー・ミナージュとの女の戦いがたいして面白くないが、怖い。ミッキーはよっぽどマライヤが嫌いと見え、言葉の端々に嫌みを入れる。かちんときたマライヤが応戦。もう子どものけんかだ。はたしてこの体制が続くのか?
 さて、初回のニューヨーク、2回目のシカゴと、今回も逸材が次々に出てくる。ほんとにアメリカという国はどうなってるのだ? 今のところ前回と違うのは若干アダルトな感じかな。今のところ印象的だったのは、なかなかできの良い自作曲を歌ったおかまみたいな奴と、名門バークリー音楽院の女子学生だが、今後他にもたくさん出てくるだろう。この季節はこれが楽しみである。

 今日の新聞には、3つの陳謝があった。まず例の柔道だが、トップクラスの女子選手たちの声はちょと間違うと世間の目に触れなかったかもしれない。連盟は隠蔽しようとしてたからね。教育関係と同じだ。で、大津の生徒自殺の件を見ると、生徒への「いじめ」の実態は日常的にひどいものだったことがわかる。これを見て見ぬふりをしてきた担任、学校の責任は重い。

 こうやって次々に「体罰」や「いじめ」の告発がなされるのはとてもいいことである。みんな我慢しすぎ。それらは「体罰」でなく虐待であるし、「いじめ」ではなく暴行・暴力、つまり犯罪なのである。スポーツ界、教育界、そして働く場所でもこうしたことがはびこっていて、それがこの国を底のほうから地盤沈下させていると僕は思っている。体罰なんて結局、指導力、教える力、技術がない人間のすることである。ちなみに、ドイツの体育大に留学した人は、そこでウオーミングアップだけで300のやり方があることを習ったそうだ。

 最後に笑っちゃうのが、AKB峯岸みなみの丸刈り謝罪。まあ、何もしないより利口ではある。これでしばらくの間は「あの丸刈りにした子ね」と人々の記憶にとどまるだろう。タレントとしては、まさに「悪名は無名に勝る」である。
 それにしても、こうした謝罪のしかたは、何ともアナクロ。つまりヤンキーの落とし前の付け方である。モー娘はヤンキーのにおいが充満する集まりだが、それに対してAKBはお嬢さん風な雰囲気で勝負していた。しかし、それでもヤンキーは数人いて、峯岸もその一人、少なくともシンパなのだろう。

 かつてナンシー関は、芸能界がほとんどヤンキーに乗っ取られていることを喝破した。福山雅治なんかがその代表。AKBはできるだけその悪臭がしないようにしていた部分もあったと思うが、やはりいくら隠してもいざというときには隠しきれないのだな。お相手もエグザイルだし。そこま丸出しだ。そうだ、高橋みなみと峯岸みなみの二人をモー娘にトレードするっていうのは名案ではないか。

菅野所長のエッセイ:冬は狡猾に


2013.01.25

 週末になると忙しくなるなあ。今度は休みなので、日曜が来るのだけが楽しみだ。何だか、ちょっと油断すると風邪になりそうな予感がするものだから、体を休めたいのである。
しかし今週が終われば良いことがあるのかというと、まあそうでもない。とにかく体が無事ならばよしということだけだ。あんまり自信ないけど。

 今年はやはり例年よりも寒いんだね。でも東京はまだいい。明日からは日本海側とかすごい雪になると言ってたし。そちらのほうの方は大変だ。十分に気をつけてください。何でも8年くらい前以来の豪雪と言うことだし。

 記憶をたどると、妙高のほうにスキーに行ったとき、豪雪で長野からの電車が止まったときがあった。で、バスに乗り換えとなってスキー場に到着したのがずいぶんと遅れた。あのときじゃないかなあ、記録的な豪雪とは。
 でも、考えてみれば、毎年だいたいスキーに行ってたね。北海道とか、信越とか、日光とか、万座もあった。もちろん温泉のあるところが必須条件。もうそういう元気がない? ま、その他の事情もあるのだが。

 しかし、いろんな仕事を早めにしておいてよかった。早すぎるかと思わないではなかったが、やっぱりこういうことがあるから正解だね。体に不安がなくなったら次なるものをまたやっておこう。きっと、来年度になれば、いろいろと余裕もできるだろうと淡い期待をしているのだ。実際、学会関係の仕事とかはもうしないようにするのは決めてるし、面接や講演の数も少しは減らしてもいいんじゃないか、何せ還暦だし。こういうときだけは都合よく年齢を持ち出す狡猾さなんてものも身につけてもいいんじゃないかと。

 とにかくほんとの寒さはこれからではないのか。雪が降るのも2月が多いし。
 そういえば、正月がいい天気だったので、ゴルフでもしてればよかったとここで前に言ってたが、千葉でゴルフをした人に聞いたらものすごく寒かったんですと。確かに天気はよかったが、風がすごく冷たくて心が折れるほどだったと。そうかあ、やっぱり家にこもってて正解だったんだ、行かないでよかったと、そのときの気分なんか忘れて都合のいい考えになった。ま、狡猾に、都合よく考えながら、この冬は乗り切っていこう。

菅野所長のエッセイ:学校も企業もおんなじだあ


2013.01.19

 大阪のあるスポーツ高校で顧問の体罰が自殺を招いた。後からどうしようもないような事実が明るみに出るが、これに対して橋下市長は断罪を主張し、これに対して生徒や受験生がかわいそうという声も上がっている。

 橋下徹は嫌いだが、これについては僕は支持的な意見だ。というのも、この問題はバカな一教師だけの責任や問題ではない。あのような異常な事態があるのを知りつつ、見て見ぬふりをしてきた学校に大きな問題がある。スポーツ科だけでなく、今年度は受験無しにするのはどうかとさえ思う。そうすると、一学年ぽっかりと穴が空き、その不在を見るたびに学校の者はこの事件を思い出すだろう。2,3年は。そんなふうにしないと人はすぐ何もなかったかのように振る舞ってしまうものだ。それでは、あの気の毒な少年や家族が浮かばれない。

 そんなふうに過激に思ってしまうのは、社会でも同じようなことが起きているからだ。とくにいま企業や職場で一番深刻なのはパワハラの問題だと僕は確信している。うつ病の多くがこれによって引き起こされているが、なかなか止まないのも、これを上層部が放置しているからである。不況にあって、とにかく売り上げを伸ばせ、稼げと下に圧力をかける中で、大声で怒鳴り、部下を恐怖で支配する管理職は、上層部にとって忠実な飼い犬のように思えているのかもしれない。こういうパワハラ型の上司は、いわゆる権威的性格というものを持ち合わせているので、上は米つきバッタのように振る舞うので上の覚えがよいことも手伝っている。この連中は、部下を犠牲にして自分を守ることしか考えない。こういう体質の組織が強いわけもない。多くの社員は、その不条理さの中で働きがいを失っているのだ。

 こういう管理職こそが組織にとってもっとも危険な存在であることをわからないとな。それがどれほどに組織の生産性を低下させているか、数字ばかりを見ている経営層はここに考えが及ばない。リーマンショックの影響がどうのとか言うが、実はもっとも肝心な、組織作りに大失敗していることに気づかないのである。この仕事していてひしひしと思うのは、日本の経済不況の根本的なものは、成果主義の導入など、目先の利益の追求などによって、企業が自ら組織を弱体化させてしまったことである。衝撃的なことには、数年前の話だが、ある企業では自殺が死因の一位になった。もちろんそんなことは公表できないわけだが、そんな信じられないことが起こっている現実に対して、きちんと考えた方がいい。
 
 桜宮高校のこともどう見ても部活動の中で起こっている犯罪でしょ。「体罰」とか「いじめ」とか呼んでいると何か本質的なものが見過ごされる。昨夜、サンデル教授が仕切って学校のいじめを議論する番組を見たが、発言する中学生のレベルが低いのでややがっかり。いまどきなら、もっと思考する子どもがいてもいいのになあと。それも「いじめ」という名称によってみなが情緒的になってしまうからなのかなあ。やさしい子どもたちばかりではあるの

菅野所長のエッセイ:内憂外患の年始め


2013.01.12

 先週は初出勤の土曜日だったのだが、意外な忙しさに紛れて、コラムのことを失念ししてしまった。申し訳ない。遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

 最初がこうだから、今週はどうなるかと思ったが、やはり年始め、忙しくはない。土曜日は別だが。年末年始は、予定通り、31日だけゴルフに行き、あとは何もしない怠惰な生活に終始した。しかし、正月はきわめて晴天だったので、千葉辺りにゴルフ旅行でもしていれば最高だったなあとは思う。でもそれはそれで疲れたかな。

 明けてみれば、何だかしかし、やることがたくさんあるような気がして気持ちはあまり休まらない。いろんなことへの準備だな。ちょっとした原稿と、これまで面倒なのでしてこなかったが、いくつかの資料をパワーポイント化しなければいけない。ああ、面倒だ。

 新政権が何だか景気のいいことを言ってるが、くれぐれも「思い切った政策」だけはやって欲しくない。20兆円拠出とか、財源はどこなのだ? 民主政権ではさんざん叩かれた財源問題だが、今回はなぜかマスコミは追求しない。自分たちを守ってくれる政権だからなんだろうが、このままでは借金がふくらむ一方だ。それにそうした予算も、復興予算のようにシロアリ官僚たちに食い尽くされるのも明らかだし。
 法人を重点的に守る政策だが、たとえ多少潤っても彼らは内部留保に回すだろうから、たいして雇用がよくなるわけでもないだろう。各家庭にはいつのまにか様々な税が積み重なっており、一般国民の負担はますます重くなる。自民党の政策下で、まるでわれわれは「生かさず殺さず」の状態にされていくような、そんな感じだ。

 そもそもよくわからないのは、日本だけじゃなくて、世界中の大国が借金だらけだということ。単純に考えれば、全部を足したらプラスマイナスゼロになるものだろうに。結局、マネーゲームが招いたことなんだろうか、地上にはない金を動かす虚構経済にどっぷりとつかった結果がこれなのか、門外漢にはよくわからんのだが。

 ま、しかし、政治は当てにしないでやっていく他はないというのが、おおかたの日本人の考えだろう。僕としてはアベノミクスでなくてスガノミクスを遂行していかなくてはならないわけだが、本は売れないわ、競馬は負けるわで、わがスガノミクスは惨憺たる有様である。金杯も惨敗。売り上げ伸びず、出て行く一方。世の中も自分もだめだ。内憂外患、外憂内患。
 これを考えると新年早々気が重くなるが、自分のことは自分でやっていることだからしかたないね。

菅野所長のエッセイ:ラルフローレンのちゃんちゃんこ


2012.12.27

 僕は28日で仕事納めとなる。

よくここまでたどり着いたな。ま、1週間もすればまた始まるけど。
年末年始、とくにやることはないので、のんびり仕事をするのも悪くないか。
1月、2月と気にかかる仕事が控えているので、早いこと安心したい。来月中旬までの原稿仕事があって、それは書き終わって送ってしまった。これで安心するかと思えばそうでもなかったわけで、まだ気になっていることがあるらしいのだ。
 今回は、最初はあまり乗り気ではなかったのだが、書いているうちに楽しくなった。というのも、書いているうちに思わぬちょっとした発見があったからで、やっぱりとにかくやってみるものだなと思った次第である。

 何だか今年は忙しかったという感じしか残らないね。後半がそうだったからだろうなあ。気が休まらないわけか。風邪や食中毒があってよかったのかもしれない。

 先週は忘年会があって、これがなかなか楽しかったのだが、最後にサプライズで僕の還暦祝いなんてのがあって、もうびっくり。ラルフローレンの赤いちゃんちゃんこ(セーター)をいただいた。ありがたくゴルフに使わせていただこう。二次会でもまたサプライズで非常勤の有志から「ワンピース」の”白ひげ”のフィギィアとたばこをいただいた。ありがたいことである。にしても、やっぱり、もはやジジイのイメージしかないのであろう。

 それにしても、知らされてないとびっくりするものだなあ。そもそもそういうことされることがないし。なんせ人徳というものに欠けるもんで。
 誕生日を盛大に祝ってもらったのは一度だけ、昔、年末年始にアフリカはケニアにいったとき以来である。食堂にいる外国人たちがみんなで祝ってくれて、あのときは心底嬉しかった。何しろ、1月1日なので、子どものとき一切なかったからね。だから、その後も何かされることに慣れてなくて、どうリアクションしていいのかわからなかった。いまはだいぶ素直に喜べる感じがあるので、このへんは成長したといっていいのだろうか。

 しかし、還暦、還暦と言われると、何だかものすごいジジイになったみたいで、その辺がピンと来ないね。まだまだこれからだなと思うし、実際、年に見合ったような生活や人生のスタイルじゃない。ますます忙しくなっている感じだし。でも、貯金とかしなくちゃいけないのかなあとも考えることもあるが、いつもま、いいかとなってしまう。やっぱりしようがないよね、これが性ってやつなんだろう。小さいときからジジイになってもまともなことが全然できないダメな僕。

 有馬記念、ゴールドシップとルーラーシップの3連単マルチは正解だったが、2着がノーマークで取れなかった。こうなったら、29日の大井競馬、交流GⅠ東京大章典で今年最後の勝負をしてみよう、と、還暦直前になっても懲りずにバカをやるのである。

 ということで、また来年!

菅野所長のエッセイ:忘年の前に


2012.12.21

 今週も明日の土曜日を残すのみとなった。今日はこれから忘年会である。今日という日を迎えるために、毎日11時にはベッドイン(ひとりで)するようにしたのだった。ま、忘年会で大騒ぎするわけでもないが、TCCのスタッフが一堂に会するイベントなものなのね。

 でも、何でだか。毎朝けっこう眠い。眠り足りない感じである。やっぱり疲れがあるんだろう。競馬も負けるし。でも、先週は当日のパドックで勝った⑭ロゴタイプがひじょうにいいなと思い、⑤コディーノとの馬連と3連単マルチを買ったのだった。3連単のほうは③まで手が伸びていなかったのが残念である。

 日曜はいよいよ有馬記念。それなのに、オルフェーブルとジェントルドンナが出ないのには「何だよ!?」と思うが、オルフェーブルにかんしては、陣営の視界には来年の凱旋門賞しか入っていないのだろうと思えば、出ないのもいい決断である。ま、しかたない。 というわけで、最強の決定戦ではないけれども、いちおう予想をしておこう。⑬ゴールドシップと⑨ルーラーシップという当たり前の結論。これに②エイシンフラッシュの3頭立てにしたいところである。

 ほんとは⑧トレイルブレーザーから流そうと思っていたのだが、調教がひどすぎ。でも買うかも。そしたら先行馬馬券となるので、⑥トレイルブレーザーから④アーネストリー、⑭ビートブラックを相手にした3連複、3連単となる。どっちにしようか決めかねる。忘年会の時間は迫るし(あと25分)。

 
 しかし、馬券は投票する甲斐があるが、選挙のほうはどうなの? 自民党は大勝したが投票率は戦後最低。やっぱり、前に予想したようにみんなもう選挙なんて無意味だと思うようになっったんじゃないの。無理もない。市井のほとんどの人は政治から恩恵を受けることを経験していないからね。法人とか電力会社はそうでもないわけだが。

 経済の立て直しって言葉にみな弱いが、もうそんな劇的な回復や成長を追求すること自体が無理である。しばらくこういう状態でがまんしていこうというほうが現実的だし、僕は東日本の復興のほうが緊急の課題ではないかと思う。そして教育だ、なんといっても。国家10年の計で行われてなければならないと思うね。
 それがもう、復興予算が関係ないところに2兆円以上も使われているし、安倍総裁は、教育というと「愛国心」だとしか思えないようだし、未来の党ができてようやくほんとうに第3極と言えるものができたなと思ったが、朝日や読売はこれを躍起になって潰しにかかるしで、またまた夢も希望もなくなるのかなあと。

 ま、忘年会とは年忘れと書くわけで、しばしの間はそういうことは忘れてこよう。

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