菅野所長のエッセイ:久々の会談


2012.10.26

 今日は夜まで仕事して、それから奈良に行かなければならない。明日は朝から講演研修がある。前日に奈良入りできるのはいいが、着くのは12時過ぎだぜ。

 最近はこういうのが多くて、気持ちがのんびりしないなあ。何しろ、先週は菊花賞の予想を忘れてしまったくらいだから。予想は、①ゴールドシップが不動の本命で、馬券もとったのだが、大きい方には来なかった。しかも、WIN5が的中も本命ばかりで7000円しかつかないしょぼさである。

 日曜は秋の天皇賞、通称秋天だ。5戦無敗の⑯カレンブラックヒルにいよいよ土がつきそうな気配がある。枠も不利だし。と思っていたが、その他実力馬が久々だったり、調教があまり良くなかったりで、ちょっと頼りないのである。しかも、日曜は雨が降るとの予想もある。うーむ、今のところ2通りの馬券を考えてみた。ひとつは逃げ馬②シルポートが3着くらいまで粘ってしまうケースだ。先行馬決着。これはすごい大穴。もうひとつは、正攻法で、④フェノーメノ、⑥ルーラーシップの3連単マルチ。相手は⑪ジャスタウェイ⑬ダークシャドウ⑭トランスワープを中心。 この5頭のボックスもいいかも。

 ま、しかし明後日のことなので、どうも気分的には盛り上がらない。それよりも日曜はゆっくり休まないと。昨日は風邪気味だったし。前の晩が遅かったからなあ。

 実は一昨日、帰りの電車で電話が入ってきた。通話するわけにはいかないが、いったい誰かと見れば、何と東さん(東豊氏)であった。留守電によると、新宿で編集者と飲んでいると。そこで、急きょ飯田橋で降りて新宿で合流したのが10時くらいになったか。時間はあまりなかったが、短時間で焼酎をがばがば飲みつつ、久々に話ができてひじょうに楽しかった。それにしても、前もって言ってくれればね。

 日本評論社から新刊が出るらしいのと、今回は内閣府の仕事もあって東京にいるらしい。なかなかの活躍だ。僕なんかもう本を書く気力はあまりなくなっているのに。何かいつも疲れちゃってて、これ以上の仕事ができる感じがしないのである。
この間は初めてのことだが、連載の依頼もお断りしてしまったし。その辺の話をすると、東さんはだいたいお見通しで、書こうと思えば書けるけど、自分の満足するレベルにはいかないからではないかと言う。その通りなんだよね。さすが。
 
 帰りの道すがら、つらつらと昔のことを思い出したが、この東さんと出会わなければ、今の僕はないことは確かである。いろんなことがわかったつもりになってる凡百なカウンセラーの一人だったと思う。ところが、僕にとっては大きなヒントになったエピソードも彼はだいたい覚えてない、まあそんなものだ。だいたいその場の思いつきで言ってるところがあるからね、彼らは。彼らというのは、もう一人の高良さんのことも含めてだが、この二人はものすごく似てて、どちらも天才系。僕のような凡人にはちょっと追いつけないので、考えて考えてやっていくしかない。おかげで、だいぶマシになったが。

菅野所長のエッセイ:ブラジルマジック


2012.10.19

 なんとフランスに「勝っちゃった」と思ったら、続くブラジル戦は0-4の完敗。ま、しかし、これでだいぶ力関係、世界との距離がわかってくる。そういう意味での収穫は大ありだった。そもそもフランスは、W杯予選スペイン戦に向けての調整試合と位置づけていた。だからベンゼマ、リベリともフル出場はさせない。ただし、日本に負けるのは屈辱と思っているので、それなりに本気だったが。

 フランスにとってはいい調整になったようだ。1週後のスペイン戦は引き分けに持ち込んだし。

 一方ブラジルは、開催国であるから予選は免除。こちらは調整などでは決してなく、けっこうなメンバーでやってきた。何しろ母国開催だからねえ、以前のようなスーパースターはいないし、チーム力のアップを図るのに必死。しかも、イラクなどとは違い、曲がりなりにもフランスに勝ったチームであるから、これを叩きつぶしたいと思うのが道理である。
 
 で、結論は、やはり世界のトップにはとてもかなわない。とくにブラジル戦は、観ていて、ここが良くないとか何が悪いということもなかった。でも、0-4。ただのわかりやすい実力負けである。個々の実力も、チームの戦術も、すべてに大きな開きがあった。フランス戦では好き放題に突破した長友も、相手がバルサのアドリアーノではどうしようもなかった。DFではがんばってたけど。
 で、こういう負け方はスッキリしてよかった。日本はどう戦うべきかがよくわかる。フランス戦のようにひたすら守って、カウンター。現時点、残念ながらそこにしか勝機はない。前から言ってるように、ブラジルのような南米は、ヨーロッパのようにゴリゴリ当たってこない。だから日本も球を持たせてもらえるので、一見チャンスがたくさんあるように錯覚するが、肝心なところでは守りきられ、逆襲に遭う。
 敗戦後、本田はやけに強気なことを言ってたが、勘違いだと思うぞ。終わってなお、ブラジルの術中にはまっているのではないか。ブラジル恐るべし。

 DF面を考えると、両サイドは内田と長友、代替に駒野だろう。酒井はアジア戦限定。世界のトップクラス相手では、大きな穴の空いた網で魚を捕るようなものである。
センターバックは吉田と今野。大問題は遠藤、長谷部の両ボランチ。ここがDFでもがんばらないといけないが。若手、山口蛍の台頭が待たれるな。

 ところで、負けた腹いせか、フランスの国営テレビがGK川島を揶揄。「フクシマ効果」と。まったくとんでもないことを言うもので、フランス人のエスプリも地に堕ちたなと思ったが、考えてみると、フランスは世界でも一番くらいの原発推進国だ。フクシマの問題は、実はこの国の多くを揺り動かしているはずだと思う。しかし、自国の政策、方針を自己否定するとか曲げるということはしないしできないお国柄。でも、不安は隠しようがない。そうした心の葛藤があるいはこういうかたちでどす黒く出てしまったのではないかとも推測できる。ま、そんな分析をしたところで何だということもないのだが。

菅野所長のエッセイ:食当たりの季節


2012.10.12

 激太りのレディ・ガガが、コンサートのステージで何回も吐きまくるという醜態を演じたというニュースがあったが、先週末の私はガガどころではなかった。何と食中毒。悲惨。

 先週の金曜は10半頃帰ったのかなあ、コンビニで焼きそばとついでに買った唐揚げを食べたのだが、ま、どちらかがよくなかったらしい。夜中の12時過ぎに、急に前触れもなく首から上がカーッと熱くなり、頭がグラグラ、気持ちが悪くなってくる。あ、これは食中毒に間違いないと思ったのは、かれこれ20年前以上に寿司屋でサバに当たったことがあるからだ。あのときも同じようにカーッと熱くなった。時間も同じ。食べてから2時間くらい。

 違うのは、サバは全身にものすごい蕁麻疹が出たが、今回はそれはない。たぶんあのときよりはマシなんだろうなと思う。でもつらい。気分は最悪。もうこのまま死んじゃうんじゃないかと、そんなはずもないのだろうが脳裏をよぎる。あのときもこんなにつらかったのかなあと思い出そうとするが、はるか昔のことなのでよくわからない。たぶん、ものすごい蕁麻疹のほうに気を奪われていたのかもしれない。

 で、おきまりの嘔吐、下痢である。もう吐くものなんかないのに、夜通しトイレに。ついでに下痢も。下痢している間に吐き気、吐いているときに下痢が襲ってくるとこれがまた、ご想像にお任せするが、ひじょうに難儀なのである。それ以外は横になっているしか術はない。どんな超人もこの事態には勝てるはずもない。ちょっと良くなったような気がして立ち上がると、途端に気持ち悪くなり、吐き気が襲う。それでトイレに行ってまた横になる。
 とにかく身体に取り入れてしまった毒素が体外に出るまではこれが続くんだなあと思う。翌日はあまり症状が出なくなったが、立つと気持ち悪くなるのは変わらず。もう前の晩からほとんど仕事はあきらめていたが、予想以上で、そもそも歩くことができない。仕事場に電話してキャンセルの手続きをやってもらうが、こういう場合はいつもほんとうに申し訳ない気分だ。夕方からは学会関係の大事な会議があったのだが、これもキャンセルするしかない。あとで、実質的には行かなくても大丈夫なことがわかって少しホッとしたけど。

 日曜はひたすら横になって過ごす。月曜は暦の上では休日だが、大学のほうには行かなくてはいけない日だった。でも、当然無理。気持ち悪さや症状はないが、とにかく歩けない。日曜に、おかゆなどを買うためにしかたないからコンビニまで歩いたが、それだけでもう全身の力が失われ、帰った途端に倒れるように横になる有様。いやあ、もうダメですね、ああなると。たまたまテレビで観たが、食中毒というのは、1年で9月と10月が一番多いんですと。知らなかったなあ。

 で、火曜からやることをやっているだが、一日一日回復しているのがわかる。そのバロメーターは駅の階段。火曜なんかは登るのがほんとにつらくてつらくて。完全に高齢者の気分。今日あたりもまだしんどいと感じるのだが、かなりマシだ。
 明日は山梨まで行かなければいけないし、日曜も都内だが仕事だ。ま、さすがにもう大丈夫だけど。でも、ものをちゃんと食べられるだろうか。懇親会もあるし。

 てなわけで、日曜のGⅠ秋華賞は観戦できず。もうこれは⑭ジェントルドンナで1着は堅い。1着固定の3連単だが、2,3着を絞るか広げるか、それが問題だ。

 ああ、凱旋門賞のオルフェーブルは残念だった。エルコンドルパサーのときとほとんど同じような負け方。デジャブか?と思うほどだ。あれが1999年。単純計算では、あと約20年経たないと期待馬は出てこないのかと思ったが、あっそうか、オルフェーブルが元気でまた来年チャレンジしてくれればまだ「この眼が黒いうちに」の期待は持てるな。くれぐれも食あたりなどさせぬよう、厩舎関係者に注意を促しておきたい。

菅野所長のエッセイ:悲しきカエル


2012.10.05

今週はさすがに疲れましたね。
水曜日に日帰りで秋田に行ったのが効いたなあ。あの辺になるとさすがに日帰りはきつい。ちょうどいい時間に飛行機がないのがネックである。

 このところ、どこに行ってもちょっとした探索を楽しむことがまったくできない。12月にまた広島方面に行くことになっている。尾道なので、街中を見たり、倉敷の大原美術館にも行きたいのだが、望みは叶うのだろうか。そういえば札幌にも行く予定になっているが、こっちは日帰りだろう。今月来月はどこかに行くにしても近場だし。

 しかし、今日あたりは「まっ、いいか」という心境になっている。NHKでやっていた草間弥生の番組を観たせいかも。83歳になっても衰えない創作意欲、海外を飛び回る気力には圧倒された。自分なんかまだまだである。国民栄誉賞くらいあげたらどうか。

 と思っていたら、今日吉田沙保里に国民栄誉賞濃厚というニュース。うーむ、それはいいが、北島康介はどうなるのだ、女子レスリングなら同じく3連覇の伊調の立場は? 政府が人気取りを考えるのはわかるが、ちょっと勇み足ではないの? どう考えても、水泳の北島のほうが上でしょ。

 ま、勇み足をするのもわかりすい。解散総選挙なら惨敗必死の民主党は、とにかく神風が吹くのを待っている状態だからだ。今回の授与も、誰がどう見ても納得というものではないからまたもや失点になりそうだ。

 大間原発の再工事とか、まったく何が何だか。ちゃんと言葉にいったものを、あっという間に反故にするのだから、これはどうしようもない。当初、どじょうをキャッチにした首相だが、最近はカエルにしか見えない。つまり「カエルの面にしょんべん」である。ここまでのことは小泉以来か。

 次の選挙は史上最悪の投票率になるのではないか、と僕は危惧している。つまり、選挙に意味がないとみなが感じるのではないか。実際これでは、日本では選挙制度は意味がない。とすると、これは中国や北朝鮮などと、国家としては同列になってしまう。
 実は、選挙に替わる何かがないものかと考えて始めているのだが、これがなかなか。生まれたときからそういう社会にいるからね、発想が乏しい。裁判員制度みたいに抽選で国会議員とか内閣とか決めちゃうとか、国会議員はなしにして、官僚の中から政治担当を決めるとか、そうなると天下りじゃなくて、天上がり? いずれにしても、今よりはマシになるような気がするのだが。

 カエルで思い出したが、天井の低い空間にカエルを置いておくと、そのカエルはその高さまでしか跳躍できなくなるという話を聞いたことがある。真偽は定かではないが、いかにもありそうな感じ。実際、自分自身もそうなんだなあと思うし。

ああっと、有力馬の相次ぐリタイアで、10月7日の凱旋門賞の本命は断然オルフェーブルになったらしい。ここで勝てなかったらいよいよ観る機会はなくなった感もあり、勝手にプッレシャーを感じている。前哨戦を再度観ると、思ったよりも楽勝ではなかったなあ。心配だ。

菅野所長のエッセイ:こんな時代のセルフケア


2012.09.28

 いやあ、ちょっと忙しくて身体がきついなあ。仕事が終わったときには肩と背中がバリバリだ。結局出張が多いとそのしわ寄せがきてしまうということだ。来月もいろいろ出かけなければいけないし、今年は土、日に仕事というのもけっこうあるし。ま、今のところ精神的には大丈夫なのだが、とにかく朝起きるときがつらい。これで父親が存命だったらと思うとぞっとするね。
 とにかく、秋が深まるにつれ、僕の調子は徐々に悪くなるので気をつけていかないと。

 今週は久々のGⅠスプリンターズステークスだが、それよりも僕の関心は10月6日のフランス。凱旋門賞のオルフェーブルである。今回オルフェーブルが負ければ、生きているうちに日本の馬が凱旋門賞に勝つシーンは見られないだろうと思うのだ。いちおう前哨戦の一つであるフォア賞は完勝した。期待は大きい。

 それにしても、「ワンピース」が完結するまで生きていられるだろうかとか、そういうことを考えてしまう年代なのである。気持ちのほうは、いっこうに大人になれず、まだまだ子どもなのだが、3か月もすると還暦なんだよね。まったくピンと来ないし、どうでもいいことなのだが。

 10月も忙しいが、月末にゴルフをやる悪巧みが成立しているので、それを楽しみにやっていこう。マラソンの給水ポイントのように先々に何か楽しみをつくっておくことは、生きていく上で必須である。「あと2週間すればアレが待ってる」「1週間経てばコレがある」と思いつつ、今日をがんばると。ま、そういうことが心の支えになるんだよねえ。で、これを繰り返していると「あと1週間すれば定年だ」となりますよと言ったらけっこうウケていた。

 こういうふうに自分で自分を守るセルフケアのニーズは高いので、僕としてはいろいろな方法を用意している。この間反響があったのは、月曜日は楽な仕事にしておくこと。くれぐれも月曜の朝から朝礼や大事な会議などをやってはいけないと。そういう会社は実は生産性が上がらないと僕は思っている。そういうことをやるから、みんなすでに前夜から気持ちが重くなってしまうし、休みなのに気楽に過ごせない。当然、月曜も。ごく一部のテンション高い上役を除いてね。本当はみんな月曜の朝イチからそんなことやりたくないわけよ。
 ブルーマンデーを気楽なマンデーにすれば1週間を楽に入ることができ、その結果いい仕事ができるようになるのだ。

 秋のGⅠシリーズが開幕となると、ここでも予想をしなければなるまい。でも気勢が上がらない。このところ大敗続きなもので。今度のスプリンターズSも有力馬が多い。いちおう⑭カレンチャンが3着以内には入ると信じて、そこからの3連単マルチか。最有力の対抗は⑪パドトロワね。しかし、有力馬が外枠に揃ったので、波乱もあるのではと思う。
 馬券的には土曜日のダート重賞、シリウスステークスのほうがいい。こちらは⑩グレープブランデーと⑬ヤマニンキングリー⑭メイショウエバモアに絞って勝負しちゃおうかな
。枠連5-7 7-7と、3頭の馬単、3連単のボックス。
  

菅野所長のエッセイ:はっきりさせない解決


2012.09.21

 先週はこのコラムを休んだのだが、木曜から出かけていたのだった。それも、仙台2日間、続けて名古屋3日間という強行スケジュール。最終結論は、どこに行っても暑い!
ちょっとは涼しいのではないかと期待した仙台も、真夏日が観測史上2番目ということでいきなり暑かった。もちろん名古屋はもっと暑いし。ま、昨日あたりからだいぶおさまってきて、東京の来週は30度を超えないらしい。よかった。

 そうそう、東北新幹線で、斜め前の席に何かすごい鍛えられた肉体の奴が乗ってきたなあと思ったら、何とあの中田英寿! こりゃ珍しいと、友人二人にメール報告。別にしてもしかたないけど、暇だったので。すると、僕の横でお菓子をほうばってた奴も中田に気づき、こっちはスマホを取り出してツィッター。ああ、今はそういうことね。

 仕事なんだろうが、マネージャーとおぼしき女性と、2,3人の付き添い。これが”チーム中田”ってヤツか。でも、他とはひと言も交わさず、福島までずっとPCとにらめっこしてたね。何と言うか、風貌とは裏腹に、サッカーの臭いも香りも一切ない感じ。うーむ、そういう人生なんだな。たまには山梨帰ってんのかなあ?

 仙台で2日間の研修、その後は名古屋で学会。もうずっとホテル生活だったが、ありがたいことに、最近ホテルでは夏でも加湿を備えるようになってる。広島のときもそうだったし。以前は、夏に2泊以上すると必ず喉を痛めたものだったが、今回はまったく大丈夫だった。家と違って、ホテルの部屋は密封されてるからね。エアコンは危険なのだ。

 とは言え、やはり疲れましたよ。5泊もすると。しかも、仙台では牛タン食べられなかったし、名古屋で味噌串カツときしめん(新幹線のホームで)くらい。ひつまぶしとか名古屋コーチンの焼き鳥、味噌煮込みうどんと名古屋の食べ物は大好物なのだが、諸般の事情でかなわずだった。
とにかく、明日の土曜が休みで良かった。

 オスプレイが試験飛行を今日始めたが、結果として中国対策になるのかもしれない。そこはひとつの利点となるだろうが、しかし、事故は明らかに多い。人為的なミスだと言うが、実際操縦は難しいらしい。何でも、ジェットとヘリの二つの技術を併せ持っていないと難しいのだそうだ。でも、原因が問題じゃなくて、事故が多いことが問題なのだ。アメリカみたいに、広大でへんぴなところがたくさんある国はいいが、狭い日本ではねえ。岩国のあたりだって、近くに人はたくさん住んでるよ。
 ま、アメリカにしてみれば日本人が死んだってどうってことないわけで、それは沖縄を見ればわかる。これが母国だとそうはいかず、確か1か月前頃だったが、コロラドの基地周辺でオスプレイの訓練飛行をやるときに、地域住民の抗議があって、軍はすぐに計画を変更したという話がある。その対応はひじょうに速かったよく覚えてるのだ。

 しかし、中国の問題がある。オスプレイと引き替えに、日米安保の発動が取り沙汰されたのはまず間違いないだろう。噂では、中国のデモには、当局がバイト代まで出しているというが、いかにもありそう。現代の暗黒大陸だな、中国は。

 しかし、こんな事態にしたのはどこかの考えの足りない知事だ。戦国時代なら、これのクビを差し出して収拾を図るところだね。そもそも、周恩来、鄧小平の時代から、尖閣の問題はなあなあにしておこうという了解があったんだよね。なあなあで、どちらともいえないという状態にたゆたうのが最適な道だった。そうでないと、フォークランド紛争みたいになっちゃうわけで。
 だから、もしも、ありえるとしたら、共同所有的なものとして、資源を共同発掘しましょうかみたいな折り合いのつけ方だってあるし、そうなると中国だって全部寄こせとは言わなくなるかもしれない。
 そもそも海底資源なんてものは、発掘コストに見合うだけのものが出てくる保証はないのであって、リスクはとてつもなく大きい。ただ可能性として持ち続けるだけの代物でもある。ま、ゴルフで言えば、使いはしないけどいちおうバッグに入れておくドライバーみたいなものかな? ちょっと違うか? だから、中国だって尖閣を手に入れたとしてもそれをどうするのかはわからない。

そうだ、中国に高値で売って、それを社会保障に回したらどうか。

菅野所長のエッセイ:熊野町を勝手に応援する


2012.09.07

 女子サッカーU-20、ドイツのあまりの強さに唖然呆然。日本だって弱くないんだけどねえ、スピード、当たりで圧倒された。攻撃は大したことない感じもしたが、デフェンスが強い。日本はやはり懸念の守備陣がどこか綻ぶ。ひたすら攻撃的チームを目指してきたからしかたないのだが、今回は、守備も大事だということが学習できればいいのだろう。 まるで北京五輪で負けたときのなでしこのようだな。打倒ドイツ、アメリカと、上の世代と同じ道をこれから歩むことになる。

 それから、男子サッカーもそうだが、世界のチームは、最初から100%の力を出して攻撃してくる。日本のスポーツでは、最初は様子見とか言ってのんびり構える習慣があって、サッカーもどうもそこから抜け出せない。で、最初に圧倒されて、デフェンスラインが下がってしまうことが多い。そろそろ最初の10分以内に一撃必殺の点を取るくらいの気持ちにならないといけない。ま、国民性的には向いてないのだが。

 男子強化試合のUAE戦は後半しか見られなかった。これも冴えない試合だ。UAEのほうがパス回しが全然上手いぞ、どうなってんだ。シュート力がないから助かったけど、後半だけでも0-2で負けてもおかしくなかった。ま、選手を試す試合ではあるが、成長の跡が見られる吉田以外のDF陣には困ったもんだ。伊野波は遅いし、水本は相手が仕掛けてくると下がるしかできない。内田に替わる右サイドバックは駒野でいいが、センターバックがなあ。僕の考えでは、今からでも酒井宏樹をCBとして特訓させるのがいいと思うのだが。

 水、木は広島に行った。熊野町というところに行ったのだが、町役場にいきなりなでしこの銀メダルおめでとうの旗が。はて、ここの出身者でもいたのかなと思ったが、さにあらず。町長さんの話によれば、以前、なでしこメンバーが町名産の化粧筆をプレゼントされたことがあって、それは僕は何かのニュースで見たがそれがこの町とは知らなかったが、それ以来、女子サッカーやサッカー協会とのつながりができたということだった。

 あとで調べると、国民栄誉賞の副賞として熊野筆が選ばれていたのだった。もともとは熊野は書道の筆が主流だったのだが、化粧筆をつくるようになって、これが世界的にも有名なものになった。近々あるサッカー協会のパーティへの招待状も届いていると、町長さんはニコニコ顔だが、ご多分にもれず、過疎化の時勢にあって、町をどう良くしていったらいいのか、それを日夜考える身であれば、こうしたチャンスはぜひ生かしたいのだろう。

 町長さんはなでしこのメンバー誰か一人でもいいから呼んで、子どもたちに銀メダルを触らせてあげたいと言うが、なかな実現は難しいらしい。あきらめずにオファーをしていればいつかは実現しますよと僕は言い、なおかつ日本にいるメンバーよりも海外組が帰国したときのほうが可能性が高いとも、偉そうに助言した。そうするとドイツ、フランクフルトにいる熊谷あたりに今からオファーすればいいと思うね。

 何でそう思うのかというと、僕自身そんなたいしたものじゃないけど、長年いろんなところかたら呼ばれる身ではあるので、呼ばれる側の気持ちは分かっているからである。で、ギャラとか日程とか都合というものはあるにはあるが、結局は呼ぶ側の熱意とか情熱にほだされることがほとんどなわけです。昔、あの河合隼雄先生を講演で呼んだことがあって、河合先生の周辺を中心として驚かれたことがある。「ツテも何もなさそうな菅野が何であの超多忙な河合先生を呼べるんだ」と。確かに、僕もまだ30代だった。でも、河合さんも「お金とかそういう問題じゃないんですよ」と言っていた。
 そういうわけで、いつか熊野町の子どもたちが銀メダルを前にして自分もサッカーがんばろうと思う、そんな日が来ることを祈る。

菅野所長のエッセイ:デモのある社会


2012.08.31

 明日は法研のゴルフコンペがあるので、今週は今日まで。このコンペは毎年暑い上に、歩きなので、座り仕事の僕には分が悪い。で、途中まではよくても、残り3ホールくらいで崩れるのが常である。先週は関西でゴルフをやってきたが、暑くて、コースは難しいわで散々な目に遭った。そういう目に遭うためにわざわざ関西まで行ってきたわけで、自分のバカさ加減を思い知るのだが、決してそういう自分が嫌いではない。僕にとって自分のバカさを確認するのは大事なことなのである。

 昨日は、ヤングなでしこの日韓戦を録画で観た。DF陣にはかなり不安があるものの、攻撃力はなかなかだ。ナイジェリア、ドイツもいるけど、たぶん攻撃面の実力的には世界一ではないのか。韓国も決して弱くはないので後半は攻めきれなかったが。国立の入場者数は24000。スイス戦が16000人だから、注目度も上昇。準決は30000越えるだろう。決勝まで行けば日曜だし、50000人も夢じゃないのでは。でも、このチームにはそれくらいの価値はある。よくもまあ、こんなチームが育ってきたものだ。

 こうした数字は主催者発表だが、多めに発表するのが当たり前。東京ドームでの巨人戦の水増しは一時期ひどかった。では発表以上に観客がいる場合なんてないだろうなと普通は思うが、先日は例外を見た思いがした。オリンピックメダリストたちのパレードである。主催者発表50万人だが、あれは50万人できくのか? ちょうど、TCCからすぐの「銀座通り口」からスタートして8丁目まででしょう。いつも歩く銀座通りだからわかるし、交差点ごとに十字に人にあふれる状態。とんでもない数ですよ、あれは。
 と言いつつ、確信が持てないのは、50万人もの人が集まった光景など見たことがないのでね。現天皇が皇太子のときの成婚パレードのとき以来ではないのか、僕もよく知らんけど。とにかく、あの企画は大成功。当然4年後もやるだろう。ひょっとしてメダルよりも選手のモチベーションを上げるかもね。でも、「代表になった人たちも参加させてもいいんじゃないですか?」という優しい発言もある。ま、そういう考えがあってもいいが、僕は反対ですね。

 原発のデモも一時期よりは減ったが続いている。最盛期で主催者が5万とか7万とか言ってたときに警察発表は5千人だもんな。見たところ、確実に数万はいたね。そうやって反対派は過小に言うのも普通だし、そもそも当初マスコミがほとんど取り上げなかった。 今のマスコミはあまりにも露骨な翼賛で、原発推進、消費税賛成。そして小沢つぶし。しかし、もう多くの人がだまされなくなったね。日本で動いているのは大飯の3号機、4号機だけ。そしてこれがなくても電力は足りるということもこの夏証明されたし。消費税を上げてもそれは社会保障には行かず、公共事業という名のばらまき、土建国家体制の復活に費やされるだけということもはっきりしているし。

 まったく何でこんなことになっちゃうのかと思うのだが、諸悪の根源のひとつは松下政経塾かなとも思う。この連中はそもそも社会に出たこともなく、ただ机上の政治だけ。自民党から公認されず、しかし政治家になることしか頭にないので民主に入り、権力を握ったらひたすらその座を守るだけが目的となる。だから、マニフェストを実行することなどあまり重要ではない。一見リベラルに見えるのだが、体質は根っからの自民党と言ってよい。

 ましかし、国会を取り巻くデモは効いた。さすがに、原発ゼロの選択肢も口にするようになった。「デモなんかしても社会は変わらない」とは、60年代、70年代のことを念頭にすれば分からなくもないのだが、しかし、柄谷行人は「変わる」と断言する。それは「人々がデモをしない社会」から「人々がデモをする社会」と変わるということだ。いつもながら柄谷さんはさすがだ。「漱石試論」の頃以来、昔から僕は感心しっぱなしだ。

 中国では反日デモが盛んだが、それは当局にとって都合がいいからで、現実は同窓会を開くときにも調査が入る。つまり本当のデモではない。むかし、ベトナム戦争時のアメリカでは国内で戦争反対のデモがあった。そういう社会こそが健全である。となると、日本はなんとも言えないところがある。大使館の車が襲撃され、中国では「愛国無罪」が叫ばれる.それを見て日本人はカッカと来るわけだが、尖閣での中国漁船の体当たり映像を漏出させたしまったとき、日本でも同じように「愛国無罪」を訴えた人が多かったのではないか。あまり変わらないなあ。

 それにしても、「強国」である日本が、中国を始め、近隣の国に侵攻したときと、約70年の歳月を経て今や逆転してしまったなあ。「強制送還」させるのはいいとして何もファーストクラスにすることはないだろと思うが、結局、国が弱いといろいろ理不尽な思いを余儀なくされるということだな。あの頃、中国も韓国もさぞかし理不尽な思いを味わったのだろうなと思う。しかし、そんなことを繰り返す歴史にも、人間の心にも嫌になるなあ。

 柄谷さんの話だが、もう10年以上も前、実際にお会いしたことがあるのだが、予想以上に抑うつ的な感じの人だった。たぶんこの人はすべてのことに深く絶望していて、しかし、その絶望を棚上げして生きている人ではないかなと僕は勝手に思っている。そうした境地から見えるものは、他の人とはちょっと違うのだろうな。

菅野所長のエッセイ:背伸びは禁物なのだ


2012.08.25

残暑というにはあんまりな暑さ。いったいいつまで続くのか。
 今週は前々から2日間休みを取ってあったのだが、何の予定もなく、どう過ごしていいのかわからず、しかたないから後楽園の場外まで行って地方競馬をやる。これが当たらんし、暑いしで、途中で帰ることになるのだが、頭痛が収まらずで、とても嫌な一日だった。次の日は懲りて、どこにも行かずにいたら、珍しいことに何回もうとうとしてしまった。やはり夏の疲れというのか、やっぱり休んでよかったのだな。

 今日は、5時で面接を終えて、関西へ向かう。わざわざゴルフをやりに行くのだが、明日も暑いんだろうな。本来は昨日からの学会があるのだが、9月以降何かと土曜日に用事があるので、今日あたりは休むわけにもいかないのである。

 休みになって、珍しく甲子園を観たが、あまり面白くなかった。有望な中学生をかき集めた学校しか勝ち上がれないもんね、もはや。光星学院なんて地元青森の選手なんかいるのかって感じで、応援するほうもしらけている印象。そういえば、次回オリンピックでは卓球がなくなるのではないかと噂だが、結局、どの国の対戦になっても出てくる選手は帰化した中国人で、これでは意味がないというわけだ。やめるの賛成。日本選手には気の毒のようだが、今回はいなかっただけで、日本も同じようなことやってたし。

 高校野球にしても卓球にしても、こういうやり方は結局自滅の道をたどるのではないか。もっと勝ち負けなんか気にせず楽しく行こうぜ。自分たちの力でやって負けたっていいじゃんと、私は思うのだが。

 ずっと前、人から薦められて読んだ山岸涼子の「テレプシコーラ」というマンガがあるのだが、これがなかなか面白かった。もともと僕は山岸涼子が好きじゃなかったが、この作品はたいへんに面白い。で、何で嫌いだったのかもよく分かった。この人はずっと背伸びしてたんだね。世代的に周りにはあの「24年組」と呼ばれる天才たちがいる。大島弓子、萩尾望都、竹宮恵子。そんな中で山岸は、彼女たちに対抗しようと、小難しく、しかし破綻している理屈でマンガをつくっていた。それが「テレプシコーラ」にはそぎ落とされ、ただ大好きなバレーへのあこがれと尊敬を前面に、一人の少女の成長を描く。主人公と同じように、山岸も背伸びをしない。上品な「ガラスの仮面」と言うか、後半は「タッチ」の主題をも織り交ぜて、読む者をぐいぐいと引っ張る。前半、例によって悪い癖が出ているのだが、途中で気づいたのか、そこを強引に封印して、ただの少女マンガであることを受け容れるのである。
 こんな年になってやっと自分というものをわかったんだろうな。もっとも、大島や萩尾とかの天才に触れれば、意識するなというほうが無理だったのかもしれない。でも結局、自分の好きなことを好きなようにやるのが一番なのだ。

菅野所長のエッセイ:夏ばてエッセイ


2012.08.18

 世間一般と同じく、この仕事も8月はだいたい暇な時期に当たるのだが、そう思えたのはほんの一瞬。忙しいじゃないの、とくにこの頃。だからオリンピックが終わってよかった。睡眠が確保できるから、何とかこなせる。

 観る側としては気楽にまた4年後かなんて思うのだが、若い年代は早くも来年や4年後を見据えている。女子サッカーU=20の世界選手権が明日から始まる。先日、このプレマッチ(日本対カナダ)を観たが、日本チームはひじょうに上手い。サッカーセンスだけならなでしこを上回るね。しかも、エースの京川舞が故障で不在であの強さ。とくに田中陽子がすばらしい。彼女たちの中の5~6人は確実に4年後の主役だ。その頃には22~23歳という絶好の年代となるし。

 サッカーと言えば、先日のベネズエラ戦は、ちょっと消化不良だった。ザックが何を考えているのかよくわからんゲーム。途中から勝つことにこだわってしまったのか。3-0くらいなら、酒井(高)、宮市を出したのかもしれない。まだアジア予選のテストなんだから、もっと余裕が欲しかったね。

 それにしても、吉田はまだ伸びしろもあるからいいとして、センターバックにはずっと苦しむな。伊野波は見限ったほうがいい。まだ水本のほうがよさそう。そして遠藤、長谷部の両ボランチの不調、衰えはいかんともしがたい。これなら、成長めざましい山口蛍を加えるべきだろう。岡崎があそこまで下がって守備に行かなければならないのも、遠藤と長谷部の責任ではないのか。岡崎かわいそう。
 好調なのは本田で、まるで血に飢えた野獣のようなプレーぶりだ。もう完全にビッグクラブにいてもおかしくない。実際、リバプールが狙っているという噂もあるが、これはもうお買い得ですよ。ただし、PKは蹴らしちゃダメ。

 と、もう8月も後半だが、自分の状況はいったいどうなっているのだ? 今月締め切りの原稿は周到に終わらせたので一安心。最近、マジメな原稿を書くのは難しいし、疲れるなあ。それがたまたま2本あったんだよね。2か月くらいかけて書いたわけだが、しばらくこういうのは書きたくないね。1200字くらいで、書いて楽しくなるもののほうがやっぱりいい、自分としても。 

 9月からはは出かけることが多くなる。もしかして東京にいるのは半分くらい? 飛行機の予約も早めに終わったけど、それはそれで疲れるんだろうなあ。まあ、暇になることは期待せず、でも気楽に考えよう。

 何か他に書くことがあったような気もするのだが、このエッセイも夏バテ気味だ。

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