菅野所長のエッセイ:生き恥をさらさない方法


2013.12.06

もう12月。一年が過ぎるのはあっという間だが、一週間は実に長い。

 もうどこにも行く予定がないし、イベントも別にない。そうだ、年賀状をつくらなくてはと思ったが、文面に困る。書くことがない。今年は何だかさえない年だった。平穏と言えばそうなのだが、特筆するものはなく、それが淋しい。でも、何か書かなくてはいけないので、目標めいたことをつい加えてしまった。失敗かな。

 免許更新の通知が来たが、何とゴールド免許になったらしい。長い運転生活で初めてだなあ。これは自慢できるものなのか? 年賀状に書けばよかったのだろうか? 結局あんまり車に乗らなくなっただけの話で、行動力、行動性に大きな翳りが出てきたとも言える。

 秘密保護法案が参院でも可決(の予定)。やばいなあ本格的に、これは。石破が、反対デモはテロだと言ったが、結局そういう感覚の奴がつくりたい法律。情報公開最大60年とか、共謀しただけで犯罪とか、中国や北朝鮮のような国家社会を目指しているのだろうか。そもそも選挙公約にもないことをこれだけ強行する裏には、アメリカとの軍事協約が相当程度進んでいることの表れだろう。アメリカの極東戦略の前線基地として日本を位置づけ、ちょっと一緒に戦争でもやってみようかとという気分があるのではないか。安倍、石破なんかね。軍事オタク石破は、かつて防衛相のとき自分の移動手段に軍用機を多用したこととか、色々マスコミに流されたしね。マスコミも徹底操作したいのかもしれない。でも、すでにほとんどの新聞は翼賛状態だから心配要らないのに。
 
 とくに産経の編集主幹は「スノーデンのようなのを出さないためにはいい」とこの法案を支持してたが、とてもジャーナリストとは思えない。そもそも、自国のみならず、諸外国の要人の電話を盗聴しまくっていることがおかしいのであって、スノーデンは命を賭けての告発をしたとも言えるのだ。機密だから何をしてもいいのかと。政府のやることはつねに間違っていないとでも言いたいのだろうか。かつてウオーターゲート事件を暴いたり、田中角栄を追いつめたりしていた、ジャーナリズムの堕落のほうが大きな問題だと思うが。法案に賛成する野党は言うに及ばず。

 企業のさまざまな不正や偽装とかも、ほとんどは内部告発によるものであって、それがなければチェックなど効かない現実がある。政治はそれがもっと大がかりで行われているシステムであって、より厳しいチェックが行われなければならないはずだ。でも、そういう発想は彼らには全くない。ほぼ中国共産党状態。情報公開30年ならまだ生き恥をさらす可能性があるが、60年では何の意味もないし。事にかかわった政治家や官僚ばかりか、国民もほぼ死んでいるかよぼよぼだ。まともな人間が考えることではないな。

 これは平成の治安維持法、この勢いでは、そのうちこんなことを書いていても罰せられるのかもしれないな。ま、別にいいけど。そういえば、昔、新聞にオウムのことを書いたときがあって、そしたら「怖くないんですか? 河合先生もオウムのことは書かないと言ってましたよ」と言ってきた人がいた。ああ、そんなことまるで考えもしなかったなと。その辺は子どものときから全然変わらんな。

 日曜は阪神ジュベナイルFだ。ディープインパクトの産駒にして、父親級の怪物かもしれない⑩ハープスター。たぶんブエナビスタ級ではある。もうこれしかないでしょ。一騎打ちかも思っていたホウライアキコは何と大外⑱番、これは不利。でも一応2番手。⑬マーブルカテドラルも同等。3着候補に⑯モズハツコイ、②トーセンシルエット、①レーヴデトワール、⑦マジックタイム、⑮グランシェリー、⑥フォーエバーモア。人気薄が2,3着に来ればいい馬券になるかも。今回は強気に張っちゃおうかな。特筆することもなかったし。

菅野所長のエッセイ:危機感は大事だ


2013.11.29

 先週はうっかりエッセイをアップするのを忘れてしまいました。金曜から出かけちゃったもので。今週も奈良まで行ったし。もうこれで今年は遠出することもないな。

 先々週の土曜日、夜にオランダ戦があったのだが、きっとボコボコにされるだろうと思っていたので、まあいいやと思い飲みに行ってしまった。しかし、結果は2-2の引き分け。それも0-2からのもので、後半は日本がゲームを制していたというから驚いた。MVPはたぶん大迫だろう。ワンゴール、ワンアシスト。ダイジェストで見る限りどちらもなかなか良かった。これはやっぱり見ておくべきだったかと悔やんでも後の祭り。

 辛口で鳴るセルジオ越後は試合の採点を50点とし、その理由を「危機感が感じられた」と言っていた。セルジオがそう言うのだから確かなんだろうと、そうであればこれはベルギー戦も期待できるのではと思い、朝の4時半頃起きて観戦。

ザックはメンバーをいじると言っていたようだが、実際、不動と思われていた両サイドバックの内田と長友を先発から外し、酒井宏樹と酒井高徳を起用。岡崎でなく清武、ワントップも大迫でなく柿谷のほうだった。なるほどね。「危機感」というのは、セルビアやベラルーシ戦での負けで、このままではいけないということの他に、本田以外はレギュラーとは言えないという起用法にもあるのだなと。その安定志向が気になっていたザックもなかなかやるじゃないのと思ったね。

 試合は、実にばかばかしい先制点を許したのだが、川島および長友の代役の酒井高徳のボーンヘッドだった。こりゃ、前半途中で酒井は交代だろうと思ったが、ザックは最後まで長友と内田を使わなかった。柿谷の同点ヘッド、本田の珍しい右足ゴール、柿谷の見事なアシストによる岡崎のファインシュートときて3-1になったせいもあるが、この辺はザックのがまん強さを感じた。

 試合は終わりかけにセットプレーで1点献上したが、まあ余裕の逃げ切り。ランク5位、W杯予選無敵だったベルギー相手に堂々の勝利である。もっともベルギーはあまり調子よくないのか、先週のコロンビア戦も負けている。しかし、コロンビアも現在ランク4位だし、まあしかたないとして、この日本戦は絶対に負けられない一戦だった。国民の期待も大きいし。この試合のチケットは発売即完売となり、5万人を集めた。そのホームで完敗だからショックだよねえ。ベルギー国民の落胆を思うと気の毒である。

 僕が思うに、これは相性というのが影響しているんじゃないかと思う。サッカーではすいうのがあるからね。たぶん日本はベルギーのようなチームとはやりやすいのかもしれない。そして連勝街道をばく進していたベルギーが本物の危機感を持つのはこの試合を境とするだろう。オランダにはたぶんそんな危機感などなかった。だから日本は互角に戦えた。日本もこの2連戦のような意識をずっと維持できるかだね。そうすればある程度やれるチームだと思う。

 仕事でも何でも、危機感とか、そういう真剣味を失ってはダメだね。

 さて先週のジャパンカップは、かろうじて3連複をとった。人気薄トーセンジョーダンの調教が良かったのでね。しかし、本線で当たらないので、競馬での危機感はつのる。
 今週はジャパンカップダートのほうだが、近年まれに見る有力馬揃いで壮観だ。まるで有馬記念みたい。本命はやはり⑥ホッコータルマエ、対抗に④エスポワールシティ、⑭ニホンピロアワーズの2頭。▲に⑫ペルシャザール、大穴に③メーディア。今回は有力馬が多いので3連複中心。

 

菅野所長のエッセイ:一将功なりて・・・


2013.11.16

 メジャーに行くのが確定と思われた田中将大だが、事態は急転。にわかに怪しくなった。半分の理由は日本側の読みが悪かったということだろう。メジャーとしては、あんなに儲けさせてやっているのに条件を突きつけるとは何ごとかと。まずはそういう感情が布石になっているのではないか。直接の理由は、パイレーツとか、資金力のない球団が文句を言い出して修正案をつくることになったわけだが。

 それもこれも田中という存在が突出しているからだ。日本側は田中を餌にすればメジャーもこっちの要求をのむだろうと考えた。メジャーでも、田中でなかったら他球団がこんなふうに文句を言わないだろう。田中という存在が、日米の思惑を狂わせてしまった。20勝5敗くらいだったらここまでの事にはならなかったのではないか。ま、日本で言えば、江川のときのように、みなが欲望に駆り立てられしまい、結局へんてこな結末になる。

 いまのところ、田中によって自分の野望を満たしたのは唯一星野仙一である。田中(そして則本)のめちゃくちゃな酷使をもって、日本一をもぎ取ったわけだが、自分の野望のためなら将来ある若手をつぶしても何でもかまわないという彼の本質がよく見える。楽天が優勝したこと自体はいいけど、不快だったなあ。とくに田中はメジャーに行くことが確定事項だったし。「一将功なりて万骨枯る」の典型だね。

 昔、落合博満が星野の後を受けて中日の監督になったとき、最初にしたことは、コーチ陣に「どんなことがあっても選手に暴力をふるわない」という誓約書を書かせることだった。ばかばかしいでしょ。プロなのに。でも星野の考え方というのは基本「鉄拳制裁」であって、それが組織に蔓延していたわけよ。
 先日も、大阪でバスケ部コーチの暴力問題が発覚した。例の桜宮高校のことがあって、そういう研修を受けた後だっていうんだから救いようがない。

 近年、バブルが弾けて以降、企業の管理職にはこういう人が増えた。こういう管理職は上の方から見ると一見仕事をエネルギッシュにやっていていい上司のように見える。しかし、その実態は社員の主体的なやる気を低下させているのである。上層部はまるでそれが見えていない。社員の査定とかは上司がやるのが当たり前と思われているが、ほんとは部下にやらせたほうがいい。最近、大学では、学生が教授の講義の出来不出来を査定している。ある大学ではホームページで公開してるくらいだ。質問項目は、準備をちゃんとやっているか、話はわかりやすいか、板書はきれいか、質問を受け付けるかなどなど、僕はいつも「板書」が悪かった。

 先日思ったのだが、管理職というのはふたつに分かれる。上を見て仕事している人か、下(部下)を見て仕事をしている人かだ。つまり、どちらからの評価を大切にしているか。
もちろんどちらも大事といえば大事なのだが、今どきは、上ばかり見ている管理職が多いということだろう。

 さて、先週のエリザベス女王杯は、狙った馬は来なかったが、勝ちに行く馬券も買っておいたので馬単、三連複、三連単をちょっと取ることができてラッキーだった。
今週はマイルチャンピオンシップ。有力馬が多いが、⑬ダノンシャークから1頭軸マルチで、②サダムパテック④ダイワマッジョーレ⑫クラレントの3頭へ。これが本線。とくにサダムパテックは人気がないみたいでいいかも。2頭軸マルチも買っておきたい。しかし、仕事で中継は見られないのが残念。

菅野所長のエッセイ:隠し事もほどほどに


2013.11.08

 毎日わりと節制をしているので、体調は少し良くなってきている感じである。が、それでも気分が重いのはやはり季節のせいかもしれない。

今日の新聞には二つの隠し事にかんする記事が載っていた。ひとつは秘密保護法案審議入りと、検察取り調べの可視化についてである。どちらも、秘密にしたい側とオープンにしなさいという側の攻防だ。
 まず秘密保護法案だが、これはかなり危険な法律だと思う。こんなことより情報公開法のを設定する方が大事だと思うのだが、そんな話はもちろん政府からは全然出てこない。野党も保護法を認める代わりに公開法をつくれと言わないし。情報公開法ができれば日本の政治も少しはまともになる可能性はあるのだが、逆だ、どんどんダメな方に進んでいく。よほど秘密にしたいことが多いのだろう。秘密にしたいのはたいがいそこに悪事が存在するからだ。

 取り調べの可視化なんかはそのことがはっきりとわかる。よほどひどい取り調べをしているに違いない。可視化したくない理由なんてまったくわからん。そこに正当な論理などないだろうに。

 世界的にはアメリカ、ヨーロッパでは多く公開法が確立している。どうも最古のものはスウェーデンらしいが、スウェーデンは一方で、日本と同じように古い憲法が変わらない国でもある。だから保守的な国だなんて言われることもあるが、そういうことではないんだよなあ。

 日本はなんで公開法ができなくて、取り調べも可視化できないのか、ひょっとして、何でも隠すという文化が脈々とあるのかと、人類学的な思考を少しはたらかせてもみたが、きちんと研究するだけの気力などない。
 ただ言えることは、何かまずいことがあると隠したがるのは人々に共通の心理であること、そして力を握っている一部の層が自分たちの利益や権益を守ること、その二つが合わさってるんだろうなと、中学生レベルのような考察だが、そう思う。実際シンプルだよね。なんでそんなことしたがるのかと考え、何でそれを拒否するのかと考えればね。競馬よりはるかに簡単だ。

 僕にも隠し事はたくさんある、かな。ま、公開する義務はないが、飲んだ席では昔の恥ずかしい話をたくさんしてひじょうにうけている。これはつまり私的なことだからいいわけね。政治とか取り調べとか公的なことでしょ。だから公開するのが基本当たり前だという、ほんとに当たり前のことが行われてないと。日本には民主主義が根づいていないというのはこういうことなんだろな。

 競馬は日曜がエリザベス女王杯で、ここから7週連続のGⅠ。この第一弾が難しい
外れてもいいので、今回は珍しく穴狙いで行こうと思う。調教が素晴らしかった①オールザットジャズと、逃げ馬⑩エディンの逃げ残り。この2頭から3連複中心。

菅野所長のエッセイ:野球が終わる季節


2013.11.01

 レッドソックスがワールドシリーズを制したとき、マウンドにいたのはやはり上原だった。MVPは他に譲ったが、一年間を通してみれば、上原こそMVPにふさわしい。
 僕は巨人は嫌いなのだが、上原は別だった。巨人時代、松井にタイトルを取らせるために勝負させてもらえなかった上原はマウンドで泣いていた。たぶんそのとき、日本の野球を完全に見限っったのだと思う。最盛期を過ぎてからメジャーに行ったせいか、ずっとくすぶっていたが、今シーズンの上原は神懸かりの活躍だったな、しかし。

 隔世の感と言うか、昔は、王の記録を破らせないために何人かの外国人選手が邪魔をされたが、今年は違ったね。バレンティンがものすごいペースでホームランを量産し、記録に迫ろうとしたとき、他球団のファンまでも勝負しろとヤジを飛ばしていた。今の人たちは、誰がが記録を作ろうといいと思ってるんだよね。ほんとに昔の人間というのは了見が狭かったということだ。というより、やっぱり巨人なんだが。

 その巨人がいよいよ崖っぷち。戦前は圧倒的に優位と言われていたが、楽天に王手をかけられている。愉快である。しかし、楽天は第6戦の田中にすべてを賭けるようだが、戦法としてはどうかと思う。ま、星野の焦りが伝わる采配である。来年は田中がメジャーに行きそうなので、今年を逃したら無理だからな。なんせ、24勝0敗の怪物がいなくなるんだから。しかし、この焦りの迷采配が次の1戦を超面白くしてくれる。どちらも背水ということで。田中が完全試合でもしてくれて、そして来年はメジャーにいくのが理想だな。

 て、野球のことばかりだが、野球のシーズンが終わるともう晩秋という趣だなあ。例年これくらいから調子が悪くなるのだが、実はすでに先週の金曜あたりから体調が最悪となっていた。頭が痛くて、背中とか、節々が痛くて、寒気がし、鼻水くしゃみに悩まされた。つまり風邪を引いたわけだが、これがつらかった。家には葛根湯くらいしかなく、もうそれも効果なし。でも家を出るのもつらいので、やっと月曜に薬を買いに行った。

 火曜からは遠くに出張だったのだが、こういうときの飛行機は地獄である。耳が激痛となり、もうこのままどうなってしまうのかと思うほどだった。着陸すると収まるのだがね。こういう目にあったのは、今から20年か、15年くらい前だったか、北海道から帰ってくる便で同じ状態になったなあ。あのときも熱があったんだろうな。隣席の人に心配されご迷惑をおかけした。で、このとき飛行機の隣席だったのは、当時ICUのT先生。縁あって、この5月からTCCに来ていただいていてたいへん助けられているのだ。

 風邪でどうしようない身体だったが、家で競馬くらいはできる。先週天皇賞は2着ジェントルドンナを本命にしていたのちょっとだけ3連単を取ったのだが、WIN5が惜しかった。4レース終わって、あとは天皇賞を残すのみ。ジェントルドンナ、エイシンフラッシュ、トウケイヘイローと3頭買ってあるので万全と思っていたところ、1着はジャスタウェイ。ガックリし、そのまま寝入ってしまった。

 来週のために、明日までがんばって、2日間はじっくり休養しないとね。  

菅野所長のエッセイ:対策は簡単なのに


2013.10.24

 先週はコラムを忘れてました。すみません。土曜日は他に行っていたもので。結局ものすごく疲れてしまって、月曜に夜に仕事(ミーティングのようなものなのだが)があったのも忘れてしまった。

なんだかなあ。最近衰えたと思うのだが。
かつては泉のごとく湧いてきた言葉がとどこおる。今月はたまたまいつもよりも原稿が多いのだが、これに苦戦も苦戦。まるで今シーズンのマンUのようだ。

 またまた台風が来るというし。この1ヶ月それだけを楽しみに忙しい中がんばってきたが、ゴルフもあえなく中止となった。原稿もまだできないし。でもその分ゆっくりと休むのがいいんだろうな。

 台風といえば、伊豆大島のことは何ともせつない。何で避難しなかったのかなあと思うが、結局あそこは噴火対策のほうに力点がおかれていたからだなあ。今までああいうことはなかったのだろう。でも、僕は火山島の土砂災害がどういうものかをよく知っている。そういう人は日本でも数少ないよね。あの島でまだ生きている人くらいか。じゃあせいぜい10人くらいかもしれない。
 まさかあんな遠くから泥流が来るとは想像できないものなあ。普通の土砂崩れとは違うんだよね、火山灰のやつは。僕が遭遇したときも数キロ先の山から流れてきた。で、普通の民家などはまずだめ、あっという間に全部流される。原形などとどめない。逃げることなどできはしない。

 しかし、人命だけを考えるなら対策は至って簡単で、体育館などの大きくて頑丈な建物に避難すればいいだけなんだよね。地形から考えれば、どこに流れて来るのかも簡単に予測できるし。津波と違って、量も予測できる。大雨が来たら面倒くさがらずにそれをやればいいだけ。しかし、町長は出張先から戻ってくる様子もなかったし、完全に甘く見ていたというか、勉強が足りなかったというか、そういう点においては人災とも言えるんじゃないのか。自然の驚異には敵わないなんて思ってるとしたら問題だね。人命だけなら救えるんだから。ま、僕から見たらだけど。とにかく残念でならない。ニュースで被害の光景を見ると、あのときと全く同じなんだよなあ。そのことが毎日よみがえるからしんどい。

 そういえば今週は天皇賞ではなかったかな? 菊花賞はダメだったし、GⅠ連敗中。でもね、今度は⑨ジェントルドンナでいいんじゃないか。相手本線は⑥エイシンフラッシュで、⑦ジャスタウェイ⑪トウケイヘイロー⑬アンコイルド⑯ダノンバラードまでか。天気、馬場も問題だが。

菅野所長のエッセイ:心配の効用


2013.10.11

 今週も忙しいなあ。

 この2週、疲れがなかなか取れない。休みには何もしないでひたすら閉じこもっているのにねえ。ひとつには、頼まれ仕事が増えたり、前からあったものの期限が近づいているからだ。とくに雑誌の依頼原稿のほうは、最初から締め切りが近い。たぶん、急遽、誰かの穴埋めなのだろう。ま、しかし、そういうのは全然かまわない。要は、考えたり、書く時間がある程度あれば大丈夫なのである。しかし、今は忙しいので、そういうことがなかなかできない。

 とりあえず、順番として、来週の仕事のレジメをつくるのが先決だな。と、昨日の夜中3時頃、心配で眠れない中、思い立って、何かのチラシの裏を使って草稿を書き殴り、仕事場に持ってきた。これで70%くらいは安心である。パワーポイントは使わないでいいや。そして、原稿は来週だ。

 と、いろいろと心配だ、眠れないと吐露したら、スタッフの一人が「心配しているうちは平気らしいですよ」と言う。ほう、どういうこと? すると、心配しているうちは何とかしようとするので大丈夫、でも何も心配していないと、自分を過信してしまうからだということである。なるほどね、心配していないほうが心配であると。確かに。いつも心配ばかりしているけど、最終的には必ず何とかしてるものなあ、自分の場合。だから、心配しているほうがいいのかもしれない。

 そういえば、凱旋門賞の後の何とも言えない虚脱感から始まっているのかもしれない、この不調な感じは。ほんとに力が抜けていくっていうのは、ああいうものなのだな。ゆっくり、ずぶずぶと沼に沈んでいくみたいな。

 これで、自分の目が黒いうちという悲願のひとつは達成しそうもないともはや覚悟せざるを得ない。勝ったフランス馬トレブは強かった。完敗。あれでまだ3歳の牝馬だもの。同じ3歳ののキズナも健闘して4着。でも、レースぶりからは来年勝つまでの期待はかけられない。それくらいの見る眼はあるもんね。だてに長く競馬をやってきたわけじゃないので。

 とにかく、明日を何とか乗り切り、日曜月曜と引きこもり、でも競馬は少しやって、来週は原稿を8割方は書き、再来週には完成させる。で、月末はちょっとお出かけすると。大まかにはそういう意向でいるのだが、やっぱり心配な感覚は膜のように自分を覆っているようだ。まるで北京の空気のようだな。
 そうそう、最近北京に行った人の話を聞いたら、やはり相当なものらしい。100メートル先のビルは見えるが、200メートル先のは見えない。とくに驚愕するのは、その視界の中で北京空港が変わらずに運用されていることだという。事故が起きたという話も聞かないが、さぞかし怖いことだろう。

 と考えると、北京よりは視界がよさそうだな、僕の場合。なんちゅう比較だろ。
 

菅野所長のエッセイ:言葉の力


2013.10.04

 先週に引き続き、今週もハードだ。しかも、まだ明日を残している。明日はこれを書く時間も余力もなさそうなので今のうちにやろう。

 昨日はとくにひどかったのだが、帰りにスタッフと食事をして遅い電車に乗ったのだが、これが人身事故で練馬のひとつ前駅で止まってしまった。放送によると30分くらいで動くと言うのだが、そんなもの当てにならんだろうと、降りて歩くことにした。たった一駅だと甘く見たのがいけなかった。そもそも疲れているし、多少アルコールも入っている身にはこたえるなあ。だいたい30分くらいで練馬駅。帰り道なので飲み屋でピットイン。ビールを一杯だけ飲んで帰る。

 で、たぶん12時くらいには例によってソファで寝てしまったのだが、3時くらいに目が覚めてしまって、ここから寝られない。ただ、ちょうど男子体操世界選手権(総合)を中継していたのでじっくりと観戦。寝るのは明日の夜でいいやと。

 やっぱりすごいですね。内村航平クンは。他の選手とは異次元の演技である。決して満点のできではないが、ぶっちぎりの金メダル。しかも、銀は若手の加藤凌平クンで、日本選手のワンツーときた。ここでも書いているが、日本体操界はいよいよもって大輪を咲かせるだろう。種目別になると、17歳の白井クンが出てきて、これが世界を驚かせるのは必定である。

 で、思いがけずも、とてもいいものを見せてもらったと満足したので、まあ寝てないのはいいやと。明日も忙しいけど、それさえ終われば日曜は凱旋門賞だ。ここで積年の願いが叶えばこれくらいなんだと思えるのではないかな。ほかにもうまくいってない案件もあるのだが。ま、しようがない。

 ああ、そうだ。今年は流行語の当たり年、なかなかない豊作といわれている。最初は「じぇじぇ」が大本命だったが、後半は「倍返し」が大攻勢。どちらも番組ロス症候群というのがありやなしやと言われている。でもねえ、僕の中でナンバーワンは「一緒に反省します」ですね。「二人で反省します」だっけ? あれはなかなかだった。こんなこと言われたら、男は浮気できないでしょ、少なくとも当面は。その言葉の力がすごい。

 人の気持ちや行動をより動かしたり、コントロールできるのは、こういうものではないか。僕はよく例に出すのだが、トイレの「いつもきれいにお使いいただきましてありがとうございます」の張り紙。、昔は「トイレはきれいに使ってください」というものだった。それが今はどうだろう。ほとんどすべてが「ありがとうございます」になっている。こっちのほうが人を動かす。心理学で言うところの、内発的動機付けというやつである。これと比べると、「じぇじぇ」も「倍返し」もただの流行語でしょ。あ、それでいいのか。

まあとにかく、人間、誰からか言われてやるのではなく、自らそうしようと思うことが肝心なのであった。だもんで、「一緒に反省します」に座布団10枚。
僕も、誰にいわれなくてもいつも反省してます。

菅野所長のエッセイ:鰹にカラシ


2013.09.27

 先週末に出かけていたので、さすがに疲れた。名古屋はまだ暑かったし。でも、仕事が終わり、四日市、桑名を越えて津まで行くと、気候が全然違う。こちらは涼しかった。名古屋と近いのにねえ。

 今回の遊びの合流地点、津は初めて行ったが。とても県庁所在地とは思えないほど何もない。でも、気候的にはとてもいいところだ。

 夜、新鮮な魚を目玉にしているらしい店に行くと、そこは安くて旨かった。何しろ、のどぐろの塩焼きが1050円。もちろん小ぶりだが、かなり味がいい。これはとても東京では無理だ、しかもこの値段で。東京だと2500円くらいからで、旨いのに当たったことがない。カツオも量が多くてたいへん美味しかった。しかし、薬味がカラシなのである。「カラシはちょっと・・・」に、お店の人は「じゃ、ワサビ持ってきましょうか?」えー、ショウガは最後かい?
 でも試しにカラシをつけて食べてみました。これが意外と美味しいので、ちょっとびっくり。カツオはすごいな。マヨネーズでもいけるし。そういえば、昔こっち方面で飲み屋に入って冷や奴を頼んだら、それにもカラシがついてきた。驚くと「こっちのほうはこれが普通や」と言われた。食べ方もいろいろだ。 
 あとは三重と言えばサンマなのだが、そこまで食べるとなると、とても一人では無理だった。みんなもっと早く来て欲しかったなあ。今度津に来るときがあったら、必ず何人かで夕食にしなければ。

 で、今週は疲れから来るのか、どうも睡眠がよろしくない。気がつくとソファで寝ていて、3時くらいにベッドに入る。その繰り返し。最初からベッドにはいると今度は寝付けない。しかたなく、起き出してソファに横になる。そうするといつのまにか寝てしまって深夜に起き、ベッドに入る。どうも今、僕の心身はそれで確立されているらしい。でも、行き帰りの電車ではうとうとだ。
 ま、いいでしょ。そのうち戻ってくるだろうから、そんな寝方でもいいや。カツオにカラシだってありなんだからと、結ぶつくようなつかないような考え。今週は身体のだるさも手伝ってか、あくせくするのはGⅠスプリンターズSに任せ、自分はマラソンランナーとしてのんびりやろうという思いになっている。

 10月6日の凱旋門賞の前に、日本では秋のGⅠシリーズがスタート。⑩ロードカナロアが3着以下になることはないだろうと。もしこれに勝つとしたら先行馬の逃げ切り、逃げ残りしか考えられない。絶好の2枠をひいた②フォーエバーマーク、⑦ハクサンムーンがレースを引っ張る。⑩→②⑦、②⑦→⑩→②⑦の3連単。
 それとハナを譲らないフォーエバーマークによってハイペースになるとも考えられるので、差し馬浮上も。その場合にはロードカナロア1着固定で、④サンカルロ⑥ドリームバレンチノ⑬サクラゴスペル⑮マジンプロスパーも押さえると。予想だけならほぼ完璧だな。

 

菅野所長のエッセイ:ホーディの答え


2013.09.18

 明日から出張で名古屋のほうに行ってきますので、今週は今日でおしまいです。

 凱旋門賞の前哨戦GⅠフォア賞でオルフェーブルが楽勝し、同じくニエル賞ではキズナが接戦を制した。すごいことだ。これでオルフェーブルは一番人気になる可能性が大となった。人気はともかく、日本馬の凱旋門賞制覇がまたもや期待できる運びとなった。が、あんまり期待しすぎるとよくないよな。昨年よりもレベルがかなり高いしね。

 とは言っても、オルフェの楽勝ぶりを観てしまうと期待しないではいられない。去年よりも調子がよさそうだ。キズナも高レベルのニエル賞をよく勝った。こうなると、日本馬のワンツーだって十分に考えられる。

 キズナは、その名前からか、なかなか人気があるらしい。僕の友人の妻と息子が、それぞれ単独で、キズナの勝った日本ダービーを観戦しに行ったという。競馬などほとんど知らないのに、なぜかその日だけはそういうことをしたと聞いてちょっとびっくり。競馬を知らない人に競馬場に足を運ばせるなんて、なんてすごいことだろう。ハイセイコー、オグリキャップ、ディープインパクトくらいだからね。
 とにかく、死ぬまでに観てみたいことのひとつがいよいよ実現するかもしれないのである。10月6日が待ち遠しい。

 もうひとつの願望は「ワンピース」の最終巻を読むことなのだが、こちらは単に長生きさえすれば実現するだろう。しかし、この漫画は本当に良くできている。近いところでは魚人島編が印象的なのだが、作者尾田栄一郎の差別のとらえ方がなかなか鋭い。

 魚人の住む島、魚人島には、人間を憎み、人間を下等な生き物と逆差別するグループがある。これに対して人間と友好的にやっていきたいのが国王派である。
 人間を異様なまでに憎むグループは反乱を起こし、国王派は為す術がないのだが、代わりに麦わらの一味がこれを鎮圧する。ちなみに麦わらの一味は、シャボンディ諸島では、人間から差別を受ける魚人を救け、人間の最高貴族である天竜人を殴り倒すという大事件を起こしてもいる。麦わらの一味には差別意識というものがなく、きわめてソフィスケイテッドされた集団なのだ。

 この闘いの最中、国王派の王子が反乱グループのリーダーに訊く。
「人間がおまえにいったい何をしたのだ!?」
この問いに、首領ホーディ・ジョーンズは無表情にこう答える。
「何も」

 さて、小さなコマなのだが、このシーンはひじょうに興味深い。ひょっとしたら、多くの人は、何もされていないのに、つまり根拠もないのに人間を憎むということを、反乱グループの異常さに帰結させてしまうのかもしれない。わからないけど。

 そうではなくて、差別の本質とはまさにそういうものではないのか。そこには論理的な根拠などなく、差別する側とされる側という彼我の関係を創り出し、それによって自分が優位な存在となること、そして、それ自体が目的化される人間の心のはたらきがあるということだ。近年、ネットなどで差別をあおる連中というのも、ホーディ・ジョーンズとまったく同じように見える。そのあたりをもさらっと描き切ってしまうこの漫画は、誰もたどり着けなかった場所に向かって疾走を続けるのである。

30 / 41« 先頭...1020...2829303132...40...最後 »