菅野所長のエッセイ:四つ輪の錬金術


2018.12.14

先週はコラムを休載したけれども、その1週間になかなか特筆的なことがあった。

まずは、12月の始めに、狭山GCでホールインワンをやらかしてしまったことである。ゴルフはずいぶん長くやっているが、ホールインワンなど自分には縁がないものと思っていた。やはり人生には何が起こるかわからない。
アマチュアがホールインワンをする確率というのは、12000分の1。ゴルフ場に行く回数では3000回。月に2回ゴルフをやるペースだと120年かかる。珍事だ。
しかも、ただの珍事には終わらないのが僕の人生というものか。世の中にはホールインワン保険というのがあって、保険会社の友人を持つ僕は、30万円のものに40年近く入っていた。 はずだった。電話で確認すると、入っていないと言うではないか。そんなはずはないと帰ってから家捜ししてみたら、この春からの更新をし忘れていたことが判明。凡ミスである。たぶん39年間くらい入っていたのにね。残念。

しかし、捨てる神あれば拾う神あり。ホールインワンをしたのはアウディが主催のコンペだったのだ。ホールインワンが出たと聞いたアウディの人が、急きょ記念品をくれるということになったのである。
どうもアウディコレクションというやつからで、一緒に回った友人2人は、「どうもアウディのキャディバッグのようだ。そう言ってた」と言う。ああ、それはちょうど欲しかったし、調べると45000円くらいする高級バッグ。ラッキーと思ったら、もう一人は「いや、キャリーバッグではないか。サムソナイトと言ってた」
と言う。キャディバッグとキャリーバッグ、聞き違えしてもおかしくないが、キャリーバッグは2つ持ってるから要らないなあ、キャディバッグであって欲しいと祈る。

さて、後日送られてきたのは、箱の形状を見ればもう明らかのキャリーバッグ。ちょっとガックリはしたのだが、これを調べてみるととんでもないことがわかった。サムソナイトというのはドイツの有名メーカーだが、普通のネット通販だと約2万円の代物。何だよ、キャディバッグとでは大違いと思ったが、アウディのロゴが入った「アウディコレクション」ではいくらかというと、6万円を越えるのである。
うーむ、アウディも値段が高い方を送って太っ腹なところを見せようとしたのだろうか。それにしても、4つの輪っかが入っただけで3倍の値段になるのか、何たる錬金術。ブランド恐るべし。

ということで保険のほうは残念だったが、何ももらえないところをもらえたのでやっぱりよかったということにしておこう。ちなみに、ホールインワンというのは、信じれない気持ちのほうが強くて、喜びというのはさほどのものではない。何というか、長年やってきたことへのご褒美?おまけ? 俺はやったことあるんだぞ、経験者だぞと言えることが違うってところかなあ。とくに自慢できるということでもない。ちょっと今回は運がよかっただけだもんね。

それよりも、自分的に大きなことがあったのはその先週末の大分でのことだ。それはまた来週。

運よりも自分の推理で引き当てるほうが嬉しい僕としては、競馬のほうがやや当たっているのが嬉しい。阪神ジュベナイルSを本線で当て、海外香港でのGⅠは2レースやってどちらも当てたし。
今週は朝日杯フューチャリティS。本命は断然②グランアレグリア。これを1着固定の3連単か3連複で間違いないだろう。対抗と目される⑥アドマイヤマーズ⑭ファンタジストにはどうも信頼がおけないものを感じているので、さあ困っただが、人気薄①クリノガウディー⑪ニホンピロヘンソンが面白い。この辺が2着に来れば高配当だ。
他は⑪ケイデンスコール⑮エメラルファイト④ドゴール⑤マイネルサーパス。
いま気がついたが、クリノ”アウディ”みたいで、今の僕にはいいんじゃないか。

菅野所長のエッセイ:プーさんを投げろ


2018.12.01

先週のジャパンカップの話だが、アーモンドアイの強いこと強いこと。ディープインパクト以来の馬だな。レース後あまりの激走だったので、相当のダメージがあるんじゃないかと心配だったが、足取りもまあ軽く装鞍所に帰ってくるのだった。それを観てなおさらものすごい馬だなと思う。ドバイ国際、BCターフ、凱旋門賞と、世界の3大GⅠに出てみんな優勝してもらいたいものだ。まあしかし、全部というわけにもいかないだろう。ドバイが一番可能性はあるかな。

一度は終わった「アメリカンアイドル」だが、「新アメリカンアイドル」として、WOWOWでやっている。僕が気がついたときにはもう1,2回はやっていたようだが、その後は順調に観ることができて、この間はトップ24が決まったところだ。レベルはこれまでとさして変わらなく、それなりに高水準。多分今年中に終わるのだろうが、以前のようにのめり込めないのは、審査員があまり面白くないからかもしれない。

中国でのドルチェ&ガッバーナ問題。中国の過剰反応だという声もあるが、そういう過剰反応をする国だということを読めていなかった。こうした現象は中韓ではつねに起こりえるね。日本ならみんなヘラヘラするだけだが。
先日中国人のほとんどは、中国に対して日本が一番の支援国であったことを知らないという記事があった。そうしたことはもう20年前からそうなので今更のことなのだが、日本に対する感謝などないのはひとえに知らないからである。知らせないようにして、反日感情をキープ。反日政策で人気を取ると。
習近平は自分が熊のプーさんに似ているといわれるのが嫌なので、ネットで「プーさん」を検索できないようにしている。ああ、そうなると、フィギィアスケートの大会が中国行われて、羽生クンが出ればけっこう面白いな。習近平はが来賓ならなおよし。
日本の対中ODAについては、以前にネットを活用する中国人ほどそれを知らないというデータがあった。もちろん、そういうことさえも中国人のほとんどは知らないだろうが。

そういう意味では日本は開かれている。そして民主的だ。先日、ある中学校で、老化から見えてしまうトイレのつくりをめぐって、生徒たちがこれをセクハラとして訴え、教育委員会をやっつけたというニュースがあったが、なかなか痛快である。それにしても、それまで改善してこなかった学校や教育行政というのがね。

教育といえば、今書いている原稿は「児童心理」からの依頼だ。「児童心理」はなぜだか僕に原稿をよく依頼してくる。子どものことは素人なのにね。今回の結論はたぶん、熱血教師はよくないですぜというようなことになりそうだな。

もう12月。12月はいろいろ予定がある。来週は出かけちゃうので、コラムはお休みです。
明日はダートGⅠチャンピオンズカップ。ゴールドドリームが回避したので、②ルヴァンスレーブの独壇場かも。大穴として⑥アスカノロマンをあげてはおくが、まあ順当に決まるんだろう。
馬券的には⑦サンライズノヴァ⑧ケイティブレイブ⑪オメガパフュームが主要な相手だが、これに⑤ノンコノユメ⑯インカンテーション⑨サンラズノヴァを加えておこうか。

菅野所長のエッセイ:信頼すること、されること


2018.11.22

突然のゴーン逮捕に驚き。内部告発、司法取引の文字が並ぶと、これはただ事ではないと思ってしまう。その背景を知っていくうちに、これはやはり日産の反乱、クーデター ということになるんだろうと思うね。ゴーンがさらに巨大な権力の座を更新できたのは、当然フランス政府の思惑があるわけだが、たぶんそこでは日産をルノーの完全支配下におくという約束事が確認されたのではないだろうか。マクロンはとぼけているが、ゴーンの最後の仕事はそこにあったと僕は見る。それは日産をフランスに売るということだ。まあだいたいそういうシナリオかな。
外資が参入するということは多かれ少なかれそういうことなのだが、日産の場合はスケールが違う。日本にとっては、大事な臓器を取られちゃうようなものだ。だからとりあえずそれを阻止したということでよかったとしたいのだが、それにしても、こんなふうになるまで抗えなかったのだから、弱肉強食、ビジネスの世界は厳しい。無能な経営のあり方が、ゆくゆくはこんな事態までも引き起こしていく。あの頃リストラされた大量の従業員たちは今どう思っているのだろう。
結局、企業は何のためにあるのかという原点に立ち戻らされるな。日産という企業を通せば、多くの血を流した結果、株主や役員たちが大儲けをしたわけで、そこには従業員ひいては国民的な目線はないと言える。世の中の仕組みがそうなっているからだ。今の政府の政策にしても、全面的に経営者に利するものであって、まさに政財が一丸となって圧政に向かっている感じである。
共通するのは、権力が集中してしまった組織というのは、やがて大きな破局を迎えてしまうということで、いまの日本社会はとても怖いところがある。これと違って、多くの人が決定のプロセスに参加できるのはいいことだな。市民投票で、篠山市が「丹波篠山」市になったのとかね。投票といえば、日本一のゆるキャラ投票で組織票をつくったいくつかの行政体はひじょうにみっともなかった。そもそもこういったところは、自分たちは致命的にセンスが悪いという自覚がないようである。そういうクリエイティブさがないから公務員になっているという自覚を持たないとね。

何だかまた仕事が舞い込んでくる。先日雑誌からの原稿の依頼があったが、テーマがなかなか難しくて、こんなのができるものかと昨夜はなかなか寝つけなかった。でも何とかなりそうなので承諾の返事を送ろう。テーマは「信頼」ということなのだが、何度も原稿の依頼が来るというのは、この編集部からはいちおう信頼されていると考えていいのだろう。

競馬は負け続けだ。しかも完敗といっていい。ここまで読み間違えるかなあ。
日曜はジャパンカップだ。本命はやはり最強の女傑かもしれない①アーモンドアイでいいと思うのだが、人気が落ちたら狙い目と思っていた⑪スワーヴリチャードだが、その後の調教は評価できないので、押さえまで。③サトノダイヤモンドが対抗1番手であるが、それと同等なのが⑨シュヴァルグラン。以下⑧キセキ⑪スワーヴリチャード⑥外国馬サンダリングブルーまでかな。本線は①から③⑨⑧。

が、なんだかみんな「信頼」できないなあ。アーモンドアイに関しては、調教を観るとほかの馬とは走りっぷりが違うなあと思うので、確実に直線足を伸ばしてくると思うのだが、負け続けていると、そういう自分自身が信頼できなくなるわけでね。困ったものだ。
何もいいことないから、馬券くらいは当たってほしい。

菅野所長のエッセイ:パワハラ事情


2018.11.16

明け方がけっこう冷え込んできたなあと感じる。でも、今年はかなり暖冬ということだ。ということは乾燥するということか。ついつい忘れがちだが、昨日から家では加湿器を2台稼働させている。ウィルス対策にはいちばんだからね。

まあ、競馬に負け続けていることも含めて、このところは楽しいこともない。毎日毎日を淡々と過ごしている感じである。要するにきわめて変化に乏しい日々だ。と思っていたら、研修の仕事依頼があった。先の話だが、こういうのとか、連載ではない原稿依頼などがときどき来るとありがたいのだがね。でも、年とともに不要な存在となっていることは明らかで、これには抗いようもないのだ。いつまでも年寄りが張り切っていてもみっともないしね。

おおむねこの季節は気分が降下するのが習わしなので、それもあるのかも。でも、その気分の上下動も昔よりはずっと安定しいている。若い頃はひどかったからな。とにかく、今月さえ越せれば、あとは何とかなるに違いない。

変わったことといえば、昔書いた本がコンビニ用にリニューアルされて出版されたことかな。でも、練馬周辺のコンビニでは見かけない。本当に売っているのだろうか?

職場のパワハラ防止について、これが法制化されるとのことだが、これは僕の仕事に大いにかかわる出来事だ。しかし、経営層は反対していて、これは屈することになるだろうが、法案自体は抜本的なものとはならないだろう。罰を与えることで多少の抑止にはつながるだろうがね。この問題は根が深い。この4半世紀に渡る経緯があるからだ。僕はそれをつぶさに見てきたんだよね。
バブルが弾けて後、企業のほとんどが、成果主義を導入した。やっただけ給料を上げますよという誘い文句を表看板としているが、隠された目的は人件費の節約である。これは、自分の成果を上げることに邁進しなさいという勅命なので、当然のことながら、より自分のことだけを考えて動く人間が成果を上げる。隣席が不在のときの電話など代わりに取ってやることはなかったりする。そういう人が多く昇進していくことになるのだが、彼らが管理職になって考えることは、管理職としての成果を上げ、出世することである。そういう彼らにとって、部下は踏み台でしかない。およそ4半世紀にわたって、多くの企業組織はそういう管理職を育成してきたのである。
ここにメスを入れなければ、パワハラ問題-つまりは生産性低下の問題-は収束していかないと僕は思うのだが、まあ、法案ができるだけでもマシかなとは思う。遅きに失した感は否めないが、まあ「経営者ファースト」だからな。
まあしかし、後追いの国策をよそに、企業はそういうことに気づいているよね。労災などで訴えられたり、いいこうに業績が上がらないとか、痛い眼を見ることでだが。ただ、これではまずいと思っても何をどうしていいのかがわからない。そこに今回の法制化だから、まあいいんじゃないかと思う。

日曜は仕事なのだが、GⅠマイルチャンピオンシップがある。超難解だあ。当たるわけないような気がする。
本命◎は⑮アエロリットなのだが、枠順はよくない。対抗○は⑭エアスピネルだが、これも枠が。▲は⑧モズアスコット。他には⑦ロジクライ⑩ミッキーグローリー②ペルシアンナイト。この6頭の3連複ボックスも買いたい。

菅野所長のエッセイ:バッシングの真実


2018.11.09

先週このコラムがなかったのは、出張とか、身体の調子が悪いとか、競馬に負け続けてふてくされたとかではなく、野暮用で東京に来たという友人が「飲みに行こうよ」と誘ってきたからです。前もって言っといてくれればねえ、まったくもう。
となると、友人を待たせたまま、コラムを書くわけにはいかないので、まあしかたなかったと。半分くらいは書いていたのだがなあ。

今週はちょっと危なかった。水曜の夜に、急にめまいが来て、気持ち悪くなって、汗をかくほど熱が上がって、どうしたのだこれはと思ったが、前にも同じ状態になったことを思い出した。あれは去年のことだったか、ノロウィルスにやられたときだ。記憶にも生々しい。ああ、またこいつかと思ったが、前のときよりも軽い感じである。とにかく一晩寝て様子を見ようとなり、翌朝には気持ち悪さもめまいもだいたい収まっていた。前回は3日間治らなかったけど、今回は動けないほどじゃないので、頭がボーっとするが仕事には行けたのだった。

やはり、抵抗力の低下だよね。この調子では、人生初のインフルエンザ予防接種もしなきゃいけないのか?

毎度毎度バカバカしいと思うのだが、シリアで3年拘束されていた安田純平氏へのバッシングがすごかったな。とは言っても、前のボランティアのときよりは静かか。というのも、フランスではわざわざ大統領が出迎えて労をねぎらうという、日本とは真逆のシーンを多くの人が見たからかもしれない。ジャーナリズムに対する彼我の認識の違いに少し気づき、ちょっと待てよとなったのかもしれないな。
でもこうしたバッシングの最大の原因は、日本人のほとんどがシリアのことに無関心で、ほとんど何も知らないということにある。彼がそこに行ったことの意味や意義がわからないのである。これが北朝鮮で捕虜になったとなれば、いくら無知蒙昧なネット住民でも、反応はまったく違うものになるに決まっているからね。前のボランティアと今回のような場合の、バッシングの材料のための「自己責任論」とは、日本人の倫理観と言うより、日本人の無知と無関心から生まれてきているという考え方のほうが適切ではないかと思うがね。「心理」と言うほどのことではない。

さらに、重要なのは「自己責任」などではなく、「社会的責任」である。何と言ってもジャーナリストなのだから。シリアで3年人質として過ごすという、その希有な体験から、何を知り、何をどう分析したのか、シリア情勢の真実の一つを日本人に伝える責任が彼にはあるのだ。実際、国庫から多額の金が支払われたのだろうし、それと対価となるような情報を提供すること、それが彼の役割である。多分後に書籍かレポートとなるのだろうが、会見でも少しはそこに触れて欲しかったね。質問するマスコミにもね。相手はトランプじゃないんだから、真摯に応対するし。

ジャーナリズムへの認識が違うように、国と国との間には深い隔たりがある。韓国での徴用工裁判は、前にもここで書いたように、「あの約束はあのときのものだから。今は違うし」となる韓国人の国民性が為すものだ。ほんとに困ったものだ。いくら謝罪したり、お金を払ってもゴールの場所を変えられてしまうんだから。まあ、今回は韓国の政府も困っているし、国民も全面的に賛同はしていない感じだが。中国とともに、韓国もグローバルな精神性がまだまだ足りないよね。と言いつつ、日本もね。とくに政治意識の低さはかなりひどいのではないか。
先週は、ダートGⅠが3つまとめて行われ、僕は出かけていたのだが、全部負けた。僕の本命は5着、4着、4着である。参ったなあ。
今週はエリザベス女王杯。断然の本命は⑦モズカッチャンだが、夏の疲れから調整過程がさほどよくない。で、⑤レッドジェノバにも対等の評価をしよう。あとは⑫リスグラシュー、⑬ノ-ムコアと続き、⑧カンタービレ、⑯コルコバード、⑪スマートレイアーまでか。
⑤⑦⑬の馬単ボックスもいいかな。そろそろ当たってくれ。

菅野所長のエッセイ:茜さす


2018.10.26

今週は最悪だぁ。思えば、先週、コラムのデータを飛ばしたあたりからおかしかったのかもしれない。疲れから来ているものなのだが、発熱、筋肉痛、頭痛で火曜水曜と休みとなった。申し訳ない。情けない。 あとは土曜までは何とか務めなければいけないのだが、身体も頭もぼーっとしている。
なんちゅうか、身体のすべてに軽い炎症が起こっているかのような感じで、寝ても寝てもまたいつの間にか眠ってしまうというような、そうだ、これはまるでコアラの生態と同じではないのか。コアラは、主食のユーカリの葉の毒性を中和するために1日の3分の2は寝なければならないと「ざんねんないきもの事典」にある。

先週のコラムには何を書いていたかというと、時事問題と映画の話。時事問題はもう古いので、映画がいいかな。
休みの日に、待望の映画「夏目友人帳」を観に行ったのだがね。感想としては「力作」だったということ。オリジナル脚本のレベルは中の中くらいか。ニャンコ先生が分身してしまうところはいいアクセントとなった。この映画では、花のカットがところどころ出てくる。すぐわかるが、みな夏の花だ。僕が気づいたのは夾竹桃からだが、たぶんそれにに始まり、桔梗で終わる。初夏の花から夏の終わりを意味する花の流れの演出は、凡庸だが憎い。
けれども、最後のカットで桔梗を大写しにしていくのはわざとらしい。ほら、こういう仕掛けがしてるんだよ、わかる?という監督の邪心が最後にもろに出てしまった感じである。原作者の緑川ゆきはこういうわざとらしいことはせずに、ひたすらさりげなく描いていく人だ。「夏目友人帳」のよさは、そうしたさりげなさが作品全体を包んでいるところにもあると思うのだが、作者の手を離れた映画となってそこが崩れたと思った。だから、「友人帳」にはふさわしくない「力作」という言葉を使ったわけである。
騒がしいばかりの世の中で、こうした映画を観るということは静謐な時間を過ごすということだ。「あん」もそうだったが、せっかくの静謐を監督が邪魔してしまう。あれがなければもっといい感じで見終えたのだがね。

ところで、この映画のずっと前の話だが、アニメ「夏目友人帳」シリーズのエンディングテーマの中で、ずば抜けていいなと思っていたAmirの「茜さす」。これが聴きたいがためにCDを買い、一人で夜聴き入る。やはりすごくいい。この曲を作った人はすごいな。でも、他の曲はダメだな。とにかくみな曲調が同じでね。高鈴のときと同じ轍は踏まぬよう、ライブには絶対に行かないと決めた。わざわざ書くのは魔が差さないようにだ。

そういえば今年、アカネサスという馬が今年デビューしている。ロードカナロア産駒の牝馬、見た目はすごいいい馬なのだが、1勝にとどまっている。がんばってほしい。今週の重傷には抽選漏れしたようだ。

ライブといえば、恒例、PUSHIMのビルボード年末ライブのほうは楽友がチケットを取ってくれているのでとても嬉しい。それにしてももう年末の話題だ。TCCの忘年会の日程も決まっているようだし、秋の陽はつるべ落とし、あっという間に今年も終わるのだろう。体調を少しでもよくして、あと2ヶ月ほどを乗りきらなければな。

菊花賞は自信があったのに負けた。こういう負け方は珍しい。本命のエタリオウはちゃんと来てくれたがね。
今週は秋の天皇賞。本命は⑤スワーヴリチャードしかありえない。これに拮抗すると考えていた④レイドオロは、調教過程に一抹の不安がある実力もあるし、いい枠を引いたがちょっと今回ばかりは評価を下げよう。⑦アルアイン、⑥マカヒキ、③ヴィブロスとともに2着、3着候補。それから⑩キセキ、⑨サングレーザー、⑪ミッキーロケットを3着候補。という平凡な予想である。④から一頭軸マルチで、③④⑥⑦へ。あとは④ー⑤裏表のの3連単フォーメーション。

菅野所長のエッセイ:データぶっ飛び


2018.10.19

一度書いたのですが、操作ミスで全部飛んでしまいました。決して改ざんや隠蔽ではありません。せっかく力を入れて書いたのに、トホホ。もうこんな時間だし、書き直すだけの気力がありません。
明日の朝が早いので、菊花賞の予想だけします。
本命は⑨エタリオウ、相手は③ブラストワンピースと②グレイル、この⑨ー②③ー②③④⑥⑩の3連複本線。あとはエタリオウからの馬連馬単で強気の勝負をしようと思います。

菅野所長のエッセイ:テーラーの勇気


2018.10.13

いよいよ秋らしい気候になってきた。が、寒暖差があるので油断はできないなあ。今週は1日だけ朝からすごく調子が悪い日があったのだが、何とか仕事場に来て無事に終えた。自分としては快挙だなあ。偉い!
世の中はものすごいことは最近起こっていないようだ。アメリカの株価下落というのもすぐに反発が来るし、実際にはトランプの保護政策が功を奏せば、向こう数年はいいかもしれないのだし。しかし、ああした保護政策は長い目で見れば生産性の向上にはつながらない。自動車については、そもそもアメリカ車が優れていないからということに尽きるんだから。

中間選挙はいったいどうなるのか? テーラー・スイフトが反トランプを唱えているのにはびっくりだよねえ。カントリー歌手が保守層を敵に回すというのはものすごく度胸がいるよ。実はちょっと心配しているのだ。別にファンではないが。でも覚悟してやってるんならたいしたものだな。逆にカニエ・ウェストがトランプ支持というのは意外すぎるな。いったい何なんだ、こいつは? やっぱりただの馬鹿なんじゃないのか。まあ、影響力はほぼないだろう。むしろマイナスに働くかも、テーラーのほうは、これを受けて無党派層がすごい動きを示している。選挙の鍵を握るのは無党派層ではあるから、民主党が勝ったら立役者ということになるかもしれない。

でも、アメリカのポチである日本は、これからどれだけ損害を受けるのだろうか。アメリカの在庫余りの軍事品ばかり買わされるんだろう。そんな政治家には頼らずに、トヨタがソフトバンクと組んだのは、むしろ遅いくらいだが、日本車の関税にかんする思惑が急速に取り沙汰される現在では注目される一手だ。
在庫余りといえば、今回の安倍政権がまさにそれで在庫一掃セール内閣と最初から言われている。まあ、これからいろいろとバカな大臣がバカな話で賑わしてくれることだろう。

ほんとに公務員というのは何だかなあと思わせたのは、気仙沼の防潮堤問題。住民の猛反対を押し切って建設している防潮堤が22センチ高かった。なぜそうなったのか? 設計段階で職員がその間違いを見つけ指摘したまではいいのだが、建設会社側がそのメールを見落とし削除してしまったので、その案で続行となった。
しかし、ほんとうに深刻な問題は、そのミスを見つけた職員が途中で異動となり、事の確認をしないままとなったことである。そういう重要なプロジェクトにかかわった人間が異動してしまうことに違和感を覚えるとともに、引き継ぎ、申し送りがなかったことに驚く。住民たちの怒るまいことか。当然だな。気仙沼はあの年の春、僕が一番最初に訪れた港だ。津波で惨憺たる状況ではあったが、それでもあのきれいで上品な内湾、気仙沼港を要塞のような堤防で囲うなんてと思ってた。今回のことには輪をかけて虚しいと思う。

さて、今週はGⅠ秋華賞である。ブエナビスタ、ウオッカ、ジェンテルドンナ級の名牝と思われる⑪アーモンドアイ。普通であれば負けることはないが、久々、追い込みきれないケースもある。あのブエナビスタもこのレースは3着だった。まあしかし、着は外さないだろうと見て、ここからの3連複。相手はまず⑦ラッキーライラック⑬ミッキーチャーム⑯プリモシーン。これに続いて②カンタービレ⑥パイオニアバイオあたり。期待はやや人気のない⑯プリモシーンだが。

菅野所長のエッセイ:喜びを見いだす


2018.10.06

涼しくなってよかったのだが、まだ身体が適応していない感じである。先週は、油断したのか身体の調子がよくなかった。ひょっとして風邪ではないかと言われ、試しに風邪薬を飲んだら身体の痛みが消えたので、やっぱりそうだったのかもしれない。
季節的に、風邪を引くという発想がないんだよね。何しろあの猛暑だったからなあ。でも、巷では少し流行っているらしい。
ちなみに真夏に「凍死」する人も多いと言う。酔っぱらって、体温調節が効かなくなっているようなとき、その辺で寝ちゃう場合が多いらしい。体温の調節というのは自律神経の仕事であるわけだが、僕は一度、あれは真夏の鳥取だったか、40度くらいある日にゴルフをやっていて、たぶん脱水になってしまい、寒気を覚えたことがある。こんなに暑いのにヘンだなあと思ってたら、実際鳥肌が立ちまくりだった。こういうこともあるんだなあと、「真夏の凍死」というのもうなづけたのだった。

先週は久々にGⅠスプリンターズ・ステークスがあったのだが、天候不順で、馬場状態の見当もつかず惨敗。ただし、前日のGⅢは3連単をゲットし、順延となった火曜の阪神競馬も当て続けた。そういうことで、今週も当然やるのだが、今週は3日開催でGⅡふたつととGⅢひとつ。ここで詳しい予想はしないが、月曜の京都大賞典は、2頭のGⅠ馬が怪しいと見ている。
日曜は地方でダートGⅠ南部杯があり、フランスでは凱旋門賞がありで、まさに競馬デーだな。全部堅く収まりそうだが。でもまた台風が接近しているので、京都競馬は無事にできるのかどうかわからない。

それよりも先週から「夏目友人帳」の映画版が封切りとなった。豊島園でも上映しているので、空いた時間を見計らって行ってこよう。ここの映画館ではいつもダイエットコークの中を飲みながら観ると、だいたい映画一本が終わるのだが、飲み物と言えば、最近「ほうじ茶ラテ」がコンビニで買えるようになったのが、ささやかながら嬉しいことか。ほんとにささやかだなあ。以前、熊本の田舎のほうの駅で見つけたのだが、それ以外は京都でしか見たことがない。京都の人間に言わせると、京都はお茶の文化だから前からあるということだった。甘いのがちょっと嫌だが、ほうじ茶好きにはなかなか止められないドリンクである。
あまり楽しみがないから、ささやかな喜びを見いだすしかない。これで競馬でもドーンと当たってくれたらいいのだけど。と思ってたら、今日のGⅢがちょっと穴目のほうの馬券が当たったぜ。

菅野所長のエッセイ:「あん」に捧ぐ


2018.09.22

今週は何ともヘンな天気だったなあ。しかし、あの狂熱はかなたに行ってしまい、気温的にはちょうどいいところになってきたかな。僕の場合は、寝るときにトレーナーを着て、布団を掛けなくてもいいのが一番いい感じ。でも、一年の中でそういう時期は短い。すぐに秋は深まり、寒い冬になるのだろう。一年は早く、人生も早い。今のうちにやりたいことはやっておかないとな。
とは言っても、これといって特にやりたいことなどはない。今は好きな温泉でぐーたら過ごしたりするのがいいな。ゴルフは楽しいが、体的には疲れるのでね。
もう少し競馬も当たるといいな。振り返れば、この夏、重賞はよく当たっているのだが、他のレースでやられてしまうのだ。困ったものである。

残念だったのは、ブエルタ・ア・エスパーニャの生中継の時間が短すぎることだった。いつも11時からの放送で、これではレースの5分の1くらいしか観られない。まったくJ-SPORTSは何を考えているのか? これでは興味が湧かなくなるのである。観たのは4ステージくらいだった。そんな自分にちょっと驚いた。この調子なら来年は始めから観ないかもしれないし、ロードレース自体に関心がなくなっていくかもしれない。これも困ったものである。

まあしかし、スポーツでは景気のいい話題もある。大坂なおみの全米オープンは、決勝までの試合を観る限り、今回はセリーナ・Wに負ける要素はなかった。まったくものすごい成長である。セリーナの傍若ぶりと観客のせいで、せっかくの優勝にケチがついたのは残念だったがね。まあ順調にいけば、これからの女子テニスは大坂なおみの時代であろう。まだ20歳。すごいことだ。
昨日は、柔道の世界選手権で阿部兄妹が優勝。決勝では、どちらも内股で相手を裏返しにしてしまうという圧倒ぶりである。これも21歳と18歳。
このところいろんなことがあったけど、僕の耳目を一番引きつけたのは樹木希林の死である。全身ガンということで先がないことはわかってはいたが、やはり残念な死である。 というのも、ここには書かなかったが、以前映画「あん」を観て、彼女の演技にすっかりやられてしまったことがあるからだ。この映画では、他の俳優はただ邪魔な存在としか映らない。いい”演技”をしようという気が出てしまっていて、それが映画に余計な空気を流し込んでしまう。そんなあまりに凡庸な監督やほかの役者たちを救ってしまう樹木希林はまったく別次元である。日本俳優の歴史上唯一無二だったな。もっと観たかった。合掌。

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