菅野所長のエッセイ:少し新たな気持ちで


2015.02.06

 ああ、忘れそうになった。明日は栃木に行くのでこれが書けなかったのだった。
もう8時も過ぎているのでちょっとだけ。

 人質事件は残念な結末になったが、ヨルダンも、世論およびアメリカの意向を優先するしかないので致し方ない。やはりわざわざこういう事態を招いた首相と政府が問題である。国会で外相が広くは日本も有志国連合であると答弁したりして、そっちへまっしぐらである。

 世界のどこからもほとんど敵視されずにやってきた今までは何だったんだろう? 一番の防衛は敵をつくらないことだと思うのだが、首相は中韓、イスラムとケンカを売り続け、今回は日本にもテロの危険があるということになってきた。イスラム国に日本国内でテロをする体力と意欲はほぼないとは思うけど。

 しかし、そんなに戦いたいのかねえ。たぶん戦う姿勢を見せる勇壮な自分に酔いたいのだろうが。世界の指導者、とくに先進国の指導者はもっと繊細だよね、実は。ときに弱気な姿勢を見せたり、ときどきで多様な顔を見せる。安倍首相は違うもんな。窮地に陥るほどムキになる。子どものメンタリティだね。そのまま大きくなっちゃった。やっぱりランドセルを背負わせたい。

 ところで今週は睡眠がもう一つ良くない。日曜に仕事があったせいかな。疲れちゃって、帰りは電車寝過ごしたし。今週はきちっと休もう。明日はちょっと遠くで仕事だが、いつもよりは早い時間に帰れるはずだし。

 最近はドラマ「クリミナルマインド」がお気に入りだ。FBIの行動分析官、プロファイラーの話。「24」とか「プリズンブレイク」よりも大人向け。見終わったときの感覚が断然いい。こういうのは読後感じゃなく何て言うんだろう。ほかのドラマでは、ほんとにどうしようもない人間がどんどん出てくるのだが、こちらではそういうのはほぼ犯人だけである。嫌悪感は残らない。すごく長いシリーズになっているのもうなづける。

 心理行動分析だから、自分の専門と近いわけだが、はっきり言って分析自体は平凡である。で、むしろ決め手になっているのは洞察力。その点がいい。こいつは犯人じゃないとか、たいした根拠もないのに判断する。説明はうまくできないのだろうが、これが現場にいる者の力だよと思うのだ。

 そういうわけで、明日は朝から出かけ、夜には「クリミナルマインド」を観て、競馬の予想をする。なかなかいいねえ。先週、珍しく競馬で大きいのをとって、だいぶ取り戻したし。そうこの前はいつだったかわからないくらい久しぶりにWIN5を当てた。配当が残念だったが、まあよしとしよう。

 

菅野所長のエッセイ:情報疲れ


2015.01.31

 人質問題は思ったよりも長期化してるなあ。しかし、交換要求はまだ希望がある。でも、ヨルダンのパイロットが生きているのかは定かではないし。

 とにかく、政府がどのような交渉のしかたをしているのかだが、けっこう張り切ってやっているように見える。まあ、政権としてはどう転んでも悪くはない。助かれば、国民は喜んで支持率はアップするし、助からなければ、「世界はこんなに危険だ。だから、憲法を変えなくてはいけない」と主張できるし。
こういう出来事で誰が得をするのかを考えると、やはり未必の故意と言うべきではないかと僕は思うのである。「テロには屈しない」なんて言ってたのもあっさり変えるしね。ま、そのへんは誰でもわかることだろうが。

 そもそも「テロには屈しない」というのは当たり前であって、それは「屈するべきでない」という意味で、誰でもそう思うことなのだ。アメリカやイギリスも「屈しない」「交渉しない」とは言うが、水面下ではいろいろとやるのであってね。実は建前に過ぎない。そんなことを声高に言っても何にもならないのだ。

 暗い夜道で強盗にあって、ナイフや銃を突きつけられたら財布を渡すしかない。それは恥ずかしいことではない。許されるなら、せめて現金だけにしてくれとか交渉することもできる。イスラム国に2億ドルやるくらいなら、ヨルダンにあげるほうがいい。あちらの国の事情もなかなか複雑だから、日本の都合のいいようにするには何パターンかの「交換」が必要となるだろう。

 どういう結果になるにせよ、その後のパフォーマンスに気をつけないとな。そもそも、危険だとわかっているのなら暗い夜道を歩かないようにするのが常識だが、わざわざ挑発に出かけるような人は国家にとって危険な人物と言わざるをえないのでないか。
 何だか情報を追うのにも疲れてきてしまって、僕としてはその後のことに頭が切り替わりつつあるね。結局首相のパフォーマンスに巻き込まれてしまった感じだ。

 というわけで、最近は自分の仕事に集中しようとしているが、どうも思うようには進まない。推敲に次ぐ推敲で。でも、何とかしないとな。せっかく時間がわりと空いているのだから、2月中には100枚分くらい書いて格好をつけたいと思っているのだ。
 今年の冬は、いまのところだが、いつもに比べて調子がいいような気がする。夜もまあ眠れるし。全体的に暖冬なのが好影響なのかも。ああ、それと年末年始に完全に閉じこもっていたのが良かったような気もするなあ。やっぱり休みの日は生産的なことはしないことだな。と思ったが、明日は仕事でここに来なくてはいけないのだった。いつもより朝が早いのが心配である。

 

菅野所長のエッセイ:暴走の果て


2015.01.24

 今日は一日人質問題が気がかりだ。72時間が過ぎたがとくに今のところ動きはない。 朝には後藤さんの実母が特派員協会で話していたが、正直ちょっとピントがずれていて、見ながらハラハラしてしまった。

 しかし、2週間前には子どもが生まれていたとか、知らない情報も得られたり、そうでなくとも国民の一番の関心事である中継のはずなのに、NHKが途中で止めたのは何だったのか? 1時間20分の会見だなのい、20分くらいしか経ってなかったぞ。母親はつたなくもエコロジスト的な見解を述べる人で、その原発反対、戦争反対的な主張に対し、NHK上層部がストップをかけたのではないかと疑いを持つ。安倍政権に不利な情報は流さないのが方針だからな。

 政府は早くから「身代金は払わない」とか「テロには屈指ない」と威勢のいいことを言うが、それは単にアメリカおよびイギリス追随の姿勢を示すだけのことで、国民感情からしたら、とくに後藤さんという人は死なせてはならない人物と映っているのではないだろうか。過去にもスペイン、ドイツ、フランスなどが交渉により人質を解放したのは周知のことであり、われわれはアメリカ人ではないのだ。

 そして、どうも理解に苦しむのだが、一人は去年8月、もう一人は10月に拉致されていることはわかっていたのに、のこのこ中東に行って対イスラム国の資金を提供する首相である。そんなことしたら切り札を出してくるかもしれないくらいのことが予測できないのだろうか。しかも資金提供もイスラエルよりの国であって、アメリカの属国であることを激しく強調するものであるし。どうしてもやりたいのなら、前もってトルコやヨルダンの諜報機関と秘密裏に折衝して、イスラム国とのパイプくらいは確保しておいてからやるのが外交というものだろうが。

 それくらい外交音痴で間抜けだということもあるのだが、一方で、政府は承知でやったのではないかという疑念も拭えない。つまり、こういう事態になることも承知だったのではないかと。安倍首相は、アメリカに倣って「日本はテロには屈しない」ということを言いたかった、それでだけの目的ではなかったのか。世界に向けてそうアピールしたい欲求が満々なことは前々からわかっていたしね。首相周辺にもそれをやるとやばいことになるとわかっていたのがいると思うが、口を出せないか、言っても聞く耳持たないのだろう。

 と、ここまでは、金曜日に書いた。72時間を過ぎても動きはない。この後カンファレンスでその後には飲みに行くのが通例なのだが、これが気がかりですぐに帰った。それでも動きはない。どうなっているのか? 今日の朝も同じだ。テレビではいつものお気楽な番組を流し、そんな事件などないかのようだ。

 首相は、イスラム国が直接身代金を要求していたことは確実に知っていた。でも、基本、後藤さんのようなジャーナリストは彼の敵だしね。その人命は決して尊重はされていなかった。それよりも、アメリカ主導の有志国連合に自分をアピールするのが大事だし。
 結局、彼のスタンドプレーがこのような事態を招いたといっていい。中東に行ってイスラム国に宣戦布告をしたのだから、そりゃあちらも怒り心頭だ。人質といっても未聞の要求と条件をつきつけたことでそれはわかる。
 大変なことになったなあ。日本はアメリカと完全に同じと理解されてしまった。まったく違うのに。そもそもアメリカがテロを受けるのは当たり前なのである。散々大義のない戦争を仕掛けてきたからね。そして彼らは戦争をしているという認識だから、身代金は払わない。なぜか、戦争している以上、国民も戦闘員だからである。

 例によってアホな連中が「自己責任」をあおり、いつもなら僕もそれはあるよなと思うのだが、今回は違うぞ。これは、首相と、その暴走を許した政府にかなりの責任があるよね。こうなったら、200億くらい払ってもいいから許しを請うた方がいい。防衛費が1000億円上がったぶんがあるし、東電の理不尽な大黒字から支出すればいいのだ。ただし、人質が無事かもわからないのだが。

菅野所長のエッセイ:あれから20年


2015.01.17

 今週は平穏だなあ。

 先週来た心理系雑誌の執筆依頼ももう片づけてしまったし。締め切りまで1ヶ月以上あるけど、できれば今週中に終わらせたかったからね。これでまた本来の仕事に戻れる。めでたい。

 去年の終わり頃だったら絶対に無理だった。PC作業はだいたい10分が限度だったからな。いまはけっこうやってもまあ大丈夫、肩も背中もあまり痛くならない。なので、毎日居残りしてせっせとやっている。そうしたら、思いの外、速く終了した。身体の調子でこんなにも違うものかと。

 そもそも精神的なものが違ってくるね。何だかやる気が出てくるんだよなあ。冬はだいたい調子が下がるのが常なのだが。結局、去年のあの頃がひどすぎたので、今がいいと思えるのだろう。いわゆるコントラスト効果。しかも、あんな状態だったのに、ほぼ休みもせず、よくやったほうじゃないかと思えてくるし。俺って偉いんじゃないのか? ほんとは。

 こういう調子は長続きしないとわかっているが、少なくとも今月は失速しないで済みそうな気がする。そんなこと言ってるうちに年度も替わるだろうし。1月、2月は楽しみなことなど何もなく、もう仕事しかないし。どこかで1日、2日休まないといけないかな。3月になればゴルフもできるだろう。

 そういえば、「ホイットニー」という映画が公開になるという噂を聞いたが、詳細がわからない。もとはテレビ映画らしいのだが。家の近くの映画館で観られるなら行きたいがね。

 年末年始は、何もしないと決め込んでいたので、家に引きこもってひたすらアメリカドラマを観ていた。もう古いけど、「プリズンブレイク」「24」とか。面白いことは面白いのだが、ジェットコースター的で、続きを観ないと収まらない面白さであって、早く終わってくれないかなあという気分も出てくる。「24」なんて、24回が8シリーズもあるんだから。そのマンネリに付き合うのもたいへんである。ほぼ「ガラスの仮面」のようなものだな。休みで家にいるときは、競馬とそれだけ。文句なしに怠惰な生活、たいへんに自分らしい。

 昨日は録画しておいたアジアカップを見たが、イラクがけっこう日本を研究していて、とくに前半はサイド攻撃に対して厚いデフェンスを敷いてきた。そのぶん、中央が空いたのでそこを突けたが、本田のPKのみというのはさびしい。イラクは日本をリスペクトしすぎた感じで、それに助けられた感である。
 もはやアギーレは歴代の中では選手交代が多少的確だ。乾の代わりに清武が入ってパス回しが俄然よくなった。しかし、いつも安定して動く選手が少ない。乾はフリーランが少ない、森島は浮き球のさばきが下手くそ。縦パスをどんどん入れようという意図はわかるが、精度が悪いので展開に結びつかない。もうちょっと、左足のつま先、右足のかかとといった単位でのパスができるようにならないとね。

 そのアギーレだが、解任は決定的だろう。しかし、先送りする協会は、どうやって責任を免れようかとしか考えていないんだろうな。大仁会長はまあお飾りのようなものだが、強化部長の原の責任はW杯に続いて重い。こいつを辞めさせないとどうにもならんね。現役時代もただ足が速いだけのウィングだったが、逃げ足も自慢なのかな。

 東京はなんだか暖冬気味だ。寒さには強いほうだけど、寒くないに越したことはない。神戸では、あれから20年か。生まれた子が成人式だから時が経つのは早いものだ。東日本の震災で、テレビの特集で、ある家族はいつも夕飯は家族みんなで食べるというルールをつくったという。家族がそろって食事をするという、当たり前のことが何よりも大事だと思ったからだ。

 今回の原稿でも僕は書いている。当たり前と思っていることが、不断の努力と営為の上に成り立っているものだと。僕が災害を体験してから40年近くになるが、自分の中ではいっこうに風化しない。仕事でいつも「当たり前」を強調するのも、ベースはここからきているのだろうな。

菅野所長のエッセイ:パンドラの箱


2015.01.09

あけまましておめでとうございます。遅ればせですが。

 何にもしない年末年始だったなあ。そのわりにあっという間に終わり、明日から仕事だとなったときには、できればもう2,3日休みたいと思ったね。何もしないでいるのはほんとにいいことだ。
 とにかく肩や背中のあの忌まわしい痛みを解消するというのがテーマだったが、まあ、それはだいぶよくなった。PCに向かうとやっぱり痛くなるが、去年ほどではないから、まあいいだろう。いつも年明けは暇なので、それもいい。チャンスなのでできるだけ原稿を進めようと、えっちらとやっているが、苦手な部分を書いているので進みが悪い。

 でも、水曜日、自分でも思いがけない見解が生まれてきて、何だかパンドラの箱を開けてしまったような気になり、身体が震えてしまった。ものを書いていてこんなふうになったのは初めてじゃないかなあ。覚えてないだけかもしれないが、あっても一回くらいのものだろう。30分くらいは心身が震えてたね。いやあ、すごい体験だった。こんなことってあるんだなあ。

 これは何というか、フーコー先生に一歩近づいたんじゃないかとも図々しく思った。さっそく東さんあたりに「こんなことを発見したぜ」と連絡しちゃおうかなと考えたが、バカみたいかなと思ってやめておいた。
 で、一日あけて読んでみると、そこまでの見解ではないような気もしてきたので、やっぱり調子に乗らなくてよかったとも思う。しかも、開けちゃいけない箱だから、これでまた業界から嫌われ者になることも確実なような気もする。いままでもそうだったからそれはいいのだが、ま、本になるまでは黙っておくか。

 というわけで、遅い歩みではあるが、新年早々から頭だけはフルに使っている。すると、昨日はある雑誌からの原稿依頼が来ていた。重なるものだなあ。こんな時期に書けるのか?と不安になったが、あちらの編集部も心得ているので、僕が書きやすいようなテーマを与えてくれている。これは何とかなるなと引き受けることにした。何だかんだ言いつつ、いつも引き受けてしまうのだがね。できればまだ暇なうちに、2週間以内にはこれを片づけてしまいたい。できるかな?  ま、締め切りには1ヶ月以上あるし。

 競馬のほうはどうにもなりませんね。有馬記念はまさかのトゥザワールドが来ちゃうし、正月の東西金杯もだめだった。しかし、当分GⅠはないので、公に恥をかくこともないな。今週の重賞は荒れそうで面白いのだが、日曜は仕事だしね。

 結局、とくに何ということもない新年の報告である。でも、これもいつもの通り。ひとつまた年をとっただけのことで、特別な気持ちになることもなく、また淡々と日常が始まっている。
 ああ、そうだ、12月に軽いダンベルを買って、その後思いつくと筋トレのようなことをしている。効果がわかるのはいつ頃なのだ? だいたい2週間から20日くらいになるかなあ。ま、1日にしたら5分、10分くらいのことなのだが。だってねえ、10時くらいに帰宅して、それから寝るまでの時間しかないからなぁ。
 バネ指はほぼ治癒したが、去年秋からは左肘の痛みで、ゴルフがままならなくなっている。それをカバーしようと筋力をつけようと思っているのだが、はたして功を奏するのだろうか。

 

菅野所長のエッセイ:今年の音楽


2014.12.27

 いよいよ今年も終わりだなあ。

 あまり冴えた年ではなかった。とくにゴルフがよくない。バネ指がよくなったと思ったら、今度は左肘を痛めたし。競馬も終盤は少しよくなったが、年間通じたらよく負けたものだ。先週の朝日杯は、3連複は少しとりましたがね。祖その後考えを変え、②ダノンプラチナと⑭クラリティスカイの2頭で勝負したのはいいが、人気薄⑥アルマワイオリが2着。これが3着なら大もうけだったが・・・。  今年、自分としては、何かあまり印象に残る、これだというものはないなあ。ああ、ロードレースの楽しみがわかったのは収穫だったか。

 木曜日の夜に、小田和正の「クリスマスの約束」という番組があって、たまたま観たのだが、ミュージシャンが一堂に会して行ったメドレーは、意外にもなかなかクオリティが高かった。日本という国は、個々の力はたいしたことなくても、みんなでやるとなかなかなものになる。これはスポーツも産業も音楽も一緒なのだな。

 というわけで、これに触発され、この一年音楽のことを回顧すると、まずは、キャンディス・グラバーの待望のファーストアルバムにガックリきたことを思い出す。キャンディスはこれでディーバになり損ねたかもしれない。あとは、グラミーあたりで圧巻のステージをみせるか、地味にゴスペルでもやっていくかかなあ。
 昔、グラミーで、ビヨンセがプリンスと「パープルレイン」で共演したときのド迫力ステージは忘れられない。ビヨンセが名実ともにディーバと認められたのはあのときではなかったか。

 松岡直也が亡くなったのもショックだったね。彼が率いるウイシングを二度と聴けないのかと思うと悲しかったねえ。あのとき渋谷に見に行っておいてよかった。僕としては、山下洋輔に頼んで、”山下洋輔とウイシング”というかたちでやってくれればいいと思うのだが、まあ、実現しないんだろうなあ。

 今年の発見は、遅ればせだが高鈴だな。車に乗るとこれしか聴かない。「夏目友人帳」とともにほんとに収穫だった。来年は絶対にライブに行きたいものだ。

 評判だったブルースギタリスト濱口祐自も、新しいほうのアルバムをいちおう買ってみた。プロデュースが久保田麻琴なのを見て心配したが、まあなかなかよかった。
濱口は、もともと那智勝浦の漁師の家に生まれ、独学でブルースギターをやっている人だ。還暦間近になってのメジャーデビューで話題となったが、こんな人が今までプロにもならずにいたことには正直驚く。

 しかし、どうなんだ? 何かが足りないと思うのは僕だけなのか。聴いているうちに、これはBGMの域を出ていないじゃないかと感じてくる。昔、爪も牙ももがれて演奏せざるを得なかった頃のバディ・ガイを聴いたときの印象とかぶる。もちろん、それとは事情がまったく異なり、濱口の演奏は自由闊達といってよい。ライ・クーダーには及ばないけど、それなりに技術も十分だ。にもかかわらず、なんだよね。

 たぶんだが、勝浦という田舎でシコシコとやっていたのはいいけれど、結局、他流試合とか、外の世界との接触が決定的に不足していたからではないか。そういった経験を通しての、自らの音楽の構築-脱構築と言ったプロセスがなかったからではないだろうか。
つまり、道場剣法のような感じ? ま、僕だけしかそう思ってないかもしれないので、何とも言えんがね。勝手な感想だ。ま、現場の経験が決定的にないのに、カウンセリングを語っちゃう輩よりは全然いいんだけど。

 さて、明日は有馬記念。ジャッパンカップを観て、⑬エピファネイアは、現在の日本最強馬かもしれないと。中心はこれ。相手は⑭ゴールドシップで、まずは⑬-⑭のマルチ。④ジェントルドンナは当初切り捨ててる予定だったが、最もいい枠を引いた強運は無視できない。逆に⑮ジャスタウェイは気の毒な枠を引いたので抑えまでか。穴は⑪サトノノブレスで、⑪-⑬のマルチも買おうかな。
 牡馬3強がみな不利な外枠。まるで上手にハンデをつけたようなグランプリとなった。馬券じゃなくてレース的な関心は、「世界のジャスタウェイ」が、距離、枠というハンデをどう乗り越えるのかである。だんだんジャスタウェイを応援したくなったな。

 というわけで、皆さん、よいお年を!

 

 

菅野所長のエッセイ:寒い季節


2014.12.19

 今週は寒いの一言。

 水曜に、都内だが仕事で外を歩いたのが悪かった。身体が冷え冷えになってしまって、ちょっと風邪気味になったのか、くしゃみと鼻水に悩まされ始めた。 昨日の朝などは、出かけるときにニベアだと勘違いして、顔に思い切り歯磨き粉を塗りたくってしまった(隣にならんでたもんで)。おかげで必要以上にしゃきっとしたが、ちょっと熱もあったのかもしれない。
 帰りなどは、駅で降りた瞬間から寒い。家に向かいながら2回コンビニに入って暖をとる。コンビニは便利だなあ。しかし、東京はまだマシである。日本海側や北日本の方々は大変だよな、早くも。

 寒いのは季節だけじゃなくて、意味のない選挙が終わって、世情もさらに寒くなりそうだ。これで安倍政権はますますやり放題。もっとも恐いのは秘密保護情報、憲法解釈による自衛権の発動だ。防衛省が提出した秘密保護条項は4万数千。国防関係に秘密が多いのは当たり前だが、たぶんシビリアンコントロールを外れていくだろう。中国や北朝鮮にどんどん近い国家になっていくようだ。子ども給付金が停止されたり、教育福祉には金が回らず、税金は国防や原発のためにもっと使われるようになるのだろう。
 
 アメリカの人気ドラマを見ると、「プリズンブレイク」「24アワーズ」にしても、とにかく政府の陰謀ばかりである。それも本当にひどいもので、あそこまで描かれるということから、基本、政治家は信用されていないことがよくわかる。だから監視しなくちゃいけないということ、そして開示しなくてはいけないということが、原発のコアキャッチャーのように補填されているのだ。

 CIAが拷問は有効でなかったと発表したが、そんなことがわざわざ開示されるのもアメリカらしいし、日本では考えられないよな。かつてのウォーターゲート事件、「大統領の陰謀」が明るみに出た事実は大きいのだろう。それは新聞記者によって暴かれたわけだが、日本でも田中角栄を失脚させたのは、見た目はちんちくりんなジャーナリスト立花隆だった。あれは日本のジャーナリズム史上画期的なことだったね。でも今はどうだ、イスラム国にいくという学生の取材を試みたジャーナリストが家宅捜索を受けたり、こりゃもういつかの時代に回帰しているんじゃないのか。まあ、それが、安倍首相の理想の国家像なのだろうが

 そういえば、「美味しんぼ」の『福島の真実』編に対しては、たぶん大きな圧力がかかっているのではないか? そんなに好きなマンガでもないのだが、むかし山上たつひこの「光る風」が圧力がかかって休載になったことは僕にとって忘れようがなく、今回も同じことが起きているなと思うのである。

 まあ、寒い話ばかりでもナンだから、あったかくなる話は、先週のジュベナイルステークス。久々に本線の的中で満足。⑯ショウナンアデラの直線一気の差し脚、強烈だったねえ。
 1番人気の①ロカだが、体型と走法からマイルはあきらかに距離不足。来年のオークスや秋華賞は断然の本命になるだろうがね。これが一番人気になったのは先物買いを目論んだ人が多かったからだが、おかげで本線なのに220倍もついたぜ。ラッキー。

 この季節、TCC忘年会が昨日終わったのだが、僕の場合は持ち出しがあるのでいつも忘年会貧乏になる。だから先週の的中には救われたなあ。この調子で、今度の日曜は朝日杯フューチャリティSを迎える。ここもいけそうな感じである。人気馬サイドではあるが、当たらないことにはね。
⑯ブライトエンブレム本命で、②ダノンプラチナとの3連単マルチが大本線。相手は、オルフェ-ブルの弟⑨アッシュゴールド、⑭クラリティスカイ、⑮タガノエスプレッソ。3着候補に①ネオルミエール、③コスモナインボール、⑧ナヴィオンだな。あんまり大きい馬券にはなりそうもないが。

菅野所長のエッセイ:30年目の失敗


2014.12.12

今週は長いなあ。でももうすぐ終わりだ。

 どこかで書いていることだが、昔の話、友人とこれまでの恥ずかし体験というのを披露し合ったとき、ある人の話がとても面白かった。いまは音楽プロデューサーの彼は、そもそも自身が面白いのではあるが。
 ある日の休日、兄と会うということで原宿で待ち合わせだった。多少大事な要件だったらしい。しかし、寝坊をしてしまった彼は、これでは遅れてしまうと、ひじょうにあわてて家を飛び出した。しかし、電車を乗り継ぎ焦りながら原宿に向かうと、むしろちょっと早くに着いてしまった。ああよかったとホッとし、駅前で兄を待ちながら、ふと足元を見て彼は驚愕した。なんと履いているスニーカーが、左右、色も何も違う種類のものだったのだ。
 まずはこの時点で酒席は大爆笑。でもここから先がもっと面白い。
彼が立っている場所は原宿の駅、折しも当時の原宿は歩行者天国の先駆けでとんでもない人の数でごった返していた。
「いやあ、人間ていうのは変なものだよねえ。人がいっぱいいることでますます恥ずかしくなるわけよ。で、動転すると、わけのわからないことをするんだよねえ」
 何をしたのかというと、落ち着こう落ち着こうと、この窮地から脱するにはどうしたらいいのかを考え、そうだ、靴屋に行って靴を買ってしまえばいいのだと、急ぎ店を探し始めた。話を聴く僕も、そうかそれしかないかと同感したのだが、困ったことには、どこに靴屋があるのかよくわからない。そうやって人混みの中をウロウロしていると、さらに気持ちが追い込まれていったのである。
「で、あとで考えるとバカだなあと思うんだけど、途中でビッコを引き始めたんだよね。そうすればごまかせるんじゃないかと」→爆笑
「でもビッコの演技をし続けるのもしんどくて、おまけに暑いしで、もうポタポタ落ちるような汗をかいてねえ。で、ポケットにバンダナがあると思い出したと。そのとき、これのほうがいいんじゃないかと、片方の足にそのバンダナを巻いて歩き始めたんだよね」
その姿を想像してまたまた大爆笑。泥沼にはまるというのはこういうことなのかと。何をやっても裏目になってしまう。

 なるほど、これは恥ずかしい。自分は絶対にそんなことにはなりたくないと、以来、出かけるときには間違っていないかに気をつけるようになった。しかし、今日の朝、家から出て3分くらい経ったころ、どうも歩いてバランスが悪いなと。最初は膝の関節とかが変なのかなとか思ったが、もしやと思って足元を見ると、同じ黒い革靴だが違うのを履いていたのだった。まあ、ほとんど人に気づかれるようなものではないが、ひじょうに歩きにくいのでまた戻って履き替えたのである。やっぱり玄関が暗いのに面倒くさいからとライトをつけなかったのがいけなかったが、途中で気づけてよかった。あの話を聞いてから、もう30年近くが経つ。

 で、これはさすがにいつもの電車には乗れないかなと思ったが、約10分のロスがあるにもかかわらずぎりぎりセーフ。10分かかるところをいつも20分前に出るからね。このリスクマネージメントはわれながら素晴らしいな。12月分の執筆ノルマももうほとんどやってしまったし。この2、3日は、前より背中が痛まない。それでもまだまだ痛いのだが。

 競馬はずっと負け街道驀進中である。ここまで勝てないかなあ。今週は阪神ジュベナイル。調教がもう一つパッとしない感があるし、名前もパッとしないが、⑪レッツゴードンキは3着以内を外さなさそうである。対抗は④ココトノアイと⑯ショウナンアデラ。これに続くのが⑬コートシャルマンだが。3着候補に、⑤スマートプラネット⑰ダノングラシアス⑩クールホタルビ⑥トーセンラークといったところか。⑪からの流しに加え、④⑪⑬⑯のボックス(馬単、3連単)が手堅いかも。今回はちょっと力が入るな。

 

菅野所長のエッセイ:鳥のお話


2014.12.06

高には追われ いつのまにか12月になり、最初の週が終わるわけだが、体調的にはだいぶ元に戻ってきたようで、PCに向かっても前ほどには背中や肩が痛くならない。ふつうに考えれば、来週はもっといいはずである。

 今週は、はやぶさ2号が無事うち上がったということがめでたいことだった。帰還するのは2020年の12月らしい。2020年は、オリンピックだし、なかなか賑やかな年となるのだな。問題は、その頃にも自分が元気かということだ。あんまり自信はないな。しかし、はやぶさ2の場合、帰りのほうが速いというのはどういうことなのだ? 

 本物のハヤブサは鳥類で最速と言われているが。最近では山に住みづらくなったらしく、都会の高層ビルに巣を作るという例もあるらしい。チーターと同じで、速いけど強くない。小さいしね。タカには追われ、カラスにも負ける。でも、基本弱い生き物は速いのだな。逃げるために。インパラとかガゼル、それからイボイノシシも意外なことにすごく速い。現地のやつが”ケニアエクスプレス”と呼んでたもんな。

 僕は一度、ハヤブサではなくてトンビを間近で見たことがある。もちろん、海の近くでピーヒョロと鳴いているのは誰でも見たことあるだろうし、油断しているとカラスのようにお弁当をさらいに来るやつもいる。でもそんなんじゃなくてね、昔金沢のほうに行ったとき、あれは和倉温泉だったな、ビルの最上階にあるレストランにいるときだった。窓の外に、トンビが何羽も飛び交っているのである。近いときには窓から2,3メートル。顔も眼もみんなはっきりと見えて、やっぱりトンビは猛禽類そのものの顔をしているのである。間近で見るとけっこう大きいし。その大迫力の飛行ショーにはしばし見とれてしまった。たぶん遊んでるんだろうが。
 カラスもそういうことをやるね。昔、駒沢公園で、何回も木の上から下まで滑空を繰り返しているカラスを見たことがある。それをずっと見てる僕もなんだが、とりあえずそいつにはジョナサンという名前をつけてやってその場を離れることにした。いつ終わるのかわからないし。

「かもめのジョナサン」の冒頭は、確かジョナサンがまだ誰もできないような飛び方をしてやろうと訓練しているシーンではなかったか。あの頃は、あの本がヒットしたような時代だった。香港の学生を見ると、昔を思い出すのはそれだ。正しいことをしているのになぜ敗北しなければならないのか? 彼らもまたその思いを抱えることになるだろう。対権力ではなく、一般市民からも見放されていくというのがもっとも悲しいことなのだ。
 このところのアメリカの人種差別デモもあるが、こちらは参加者に白人の数がかつてなく多いような気がするのは僕だけか。このあたりがアジアとは違うところかもしれない。どうしようもない国に見えて、そういうところはなかなかだ。かつてベトナム戦争の最中に戦争反対のデモがわき起こる国だからな。根底には、自分たちの力で、政治を、国を動かせるという信念があるわけだ。

 ということで、負け続けの競馬だが、今週もGⅠがあるんで予想しなければ。名前も場所も変わったチャンピオンズカップ。ダートの王者を決める一戦だ。⑧ホッコータルマエ、⑪ワンダーアキュート、⑭コパノリッキーの3頭を中心に、⑮インカンテーション、②ベストウォーリア、③クリソライトあたりかな。

 

菅野所長のエッセイ:わが身を守る


2014.11.28

 思いの外ダメージは大きかった。今週になって、もちろん先週よりはいいのだが、帰る頃になるとすごい疲労感を覚える。しかし、食べるほうは大丈夫で、よく眠れる。これは疲れた身体が回復を要求しているからだろう。

 週初めに良くなったと思ったのは、相当ひどかった状態から少しでも戻るとすごく良くなったかのように錯覚したからではないか?いわゆるコントラスト効果というやつで。元通りになるのは来週以降かな。

 しかし今回は学んだぞ。自分の限界がちょっと見えたからね。最初は風邪かなと思ったのだが、振り返れば疲労からくるものに違いない感じ。結局はオーバーワークだったわけね。これからは2,3日の出張後は一日の休みを入れよう。それ以外でも、もう少し休みを入れよう。面接数も減らさないといけないし。今年はかなりがんばってやってきたのだが、やはり年齢相応っていうのがあるようだ。もっとわが身を守らなくてはね。

 わが身を守るといえば、見本となるのは安倍政権だな。選挙になると700億からの経費がかかるという。無駄使いもいいところ。税金なんていくら無駄にしてもいいから自分を守る、そんな鉄面皮ぶりは、みっともないこと夥しいが、100分の1くらいは今の自分に必要かもしれない。

 しかし、今回の選挙、立候補者は何か話すことがあるのか? となると、名前の連呼しかないので、休日は騒音に悩まされそうだ。ま、今回のことで、日本の政治は政治家のためにあるということがよくわかるよね。「政治家の、政治家による、政治家のための政治」てか。正確を期そう。「政治家の、政治家と官僚による、政治家と官僚と財界のための政治」か。連中はほっといて、やはり自分たちがしっかりしなくちゃ。それと、自分たちはああいうふうにならないこと、それが大事ね。私欲というのは結局すべてをダメにする。日本のバスケット界がいい例だ。

 韓国で産経新聞の裁判が始まるが、ふつうに考えれば新聞側に悪意があったと証明するのは難しいはずだ。先日は船の沈没事件での船長が死刑にならなかったのをみれば、今回もまともな結果に収まることも期待できるが、対日本となるとどうなんだろう。しかも、韓国は近年マスコミに対してはとくに言動を抑圧する方向にあるし。
 で、これが対岸の火事かというと、日本での安倍政権の方向性もこれにどんどん接近していて、首相などあからさまに報道を規制しようとする発言が相次いでいる。秘密情報保護法を成立させてますます治安国家を目指している政権によって、日本社会も韓国化、中国化していっている。デモも言論もあぶないぞ、そのうち。この3国、そのメンタリティたるや、アジアと言えば、やっぱりみんなアジアなんだな。

 競馬で負け続けなのもメンタル面では大きいような気がする。ジャパンカップはどんと当てたいなあ。本命が③ジェンテルドンナであることは疑いようがないが、相手が難しい。調教がよかったのは、④エピファネイア、⑧デニムアンドルビー、⑨イスラボニータ、⑯フェノーメノである。しかし、①ジャスタウェイ⑥ハープスター⑩ワンアンドオンリー⑮スピルバーグの実力馬も捨てられない。今年はすごいメンバーだな。外国馬を入れるとGⅠ馬が10頭!

 うーむ、まず買うとしたら、ジェンテルドンナとスピルバーグの2頭軸マルチかな。大穴は、カナダの⑦アップウィズザバーズ。しかし、何だか当たりそうもない。展開有利なイスラボニータのがんばりに懸けて、③ー⑨のマルチも押さえたいところだ。

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