菅野所長のエッセイ:また来年


2015.12.25

 さて今週が終わるとTCCは冬休みに入る。とくに楽しみなこともないのだが、まあのんびりできるのはいいことか。暖冬のせいで、年末にはゴルフが2回もある。今冬はスキー場には気の毒だ。

 今年はどんな年だったのか? まあ、本を一冊書いただけかなあ。ほかは冴えない一年だった。これでもう本を書くことはないのかもしれないと思ったが、今週ちょっとした打診があった。内容としては本にできるのかできないのか、まだひじょうに微妙なところで、それを考えてしまって昨夜はほとんど眠れなかった。まあ、休みにはいることだし、じっくり考えていくことにしよう。アイデアを練るときには、まず頭を少し空っぽにしないとね。ま、来年考えよう。

 国の来年度予算が決まったが、収入の四分の一は借金で三〇数兆、借金の返済予定額が約22兆といういびつなものだ。増えているのは公共事業、軍備費などだが、そうやってただただ借金を増やしているだけではないか。年金積立金の株運用によって株価をつり上げようとするアベノミクスは、実体経済とどんどん乖離していくばかりで、そのうち大変なことになってしまうのではないかと不安である。実際、年金の運用では今年ものすごい損失が出たし、リスクが大きすぎるよね。政府は一時的なものと簡単に言うが、一時的とは言え、それだけの税金が消えたんだよね。とんでもないことじゃないの。

 これは自分がギャンブル好きだからわかるのだが、負け分を取り返そうとして勝負を続けるとますます深みにはまるものなのだ。さっさともとの運用配分に戻さないといけない。しかも、国民の金で株を買うという行為自体が法律上問題なのではないかという疑念もあるしね。積立金から何十兆を溶かしたとしても、ギロチンに架けられるわけじゃないから、首相もお気楽なもんだよね。他人の金という意識がないのだろう。

 責任といえば、9月と10月に兵庫県警の機動隊員が自殺した件だが、内部調査では「いじめやパワハラはなかった」として、55歳の上司は注意だけで済んでいる。いじめやパワハラがないなら、じゃ何で自殺したの? これはたぶんあれだな、昔の山形の中学校でのマット殺人と同じだな。被害者だけがいて加害者がいないという、フィクションよりもすごいミステリーだ。何もなかったことにすれば、県警のトップたちも責任を追及されないというわけだ。

 世相はやはり暗い。ということで競馬で明るくなろう。
先週の朝日杯FSもまた予想通りだったが、3着が11番人気の伏兵で、3連単と3連複を少しとってのガミである。読みはいいのだが、今回は薄目に来たなあ。
 そういえば報告を忘れていた。先々週、香港で行われた国際GⅠでは、日本馬が出走した3レースのうち、香港マイルでモーリス、香港カップでエイシンヒカリが優勝。すごいものです、日本の競馬は。賞金的には世界でもベスト5~10に入る大きなレースなんだよね。とくに香港カップは2着にもヌーヴォレコルトが食い込んでのワンツーフィニッシュである。この馬券が買えたなら日本人はみな儲けただろうね。

 日曜の有馬記念。今年は混戦模様。そんな中、本命にしようと思っていたショウナンパンドラが急遽の回避となったので困ったことになった。しかも例によってゴールドシップが出てくるし。
 とりあえず、③ラストインパクトと④ラブリーデイとの3連単マルチかな。相手は、⑥アルバート⑨サウンズオブアース⑪キタサンブラック⑫リアファル⑬ルージュバック⑮ゴールドシップなのだが、⑬⑮は外枠なので軽く見ることにする。

 ということで、みなさんまた来年!

 

菅野所長のエッセイ:今年はどんな年だった?


2015.12.19

今週も無事終わりました。

 水曜から何だか腰が痛くて、ちょっとぎっくり腰の気配もあったのだが、今日の状態を見ると大過ないようなので安心した。昨日はTCCの忘年会。すごく疲れていたので二次会には行かなかったが、それが少し申し訳ないなあ。まあ、でも、仮装で盛り上げたので許して欲しい。

 さて先週の競馬は見事な予想的中で、1着メージャーエンブレムが影も踏ませぬ独走。2着に人気薄だが僕の対抗ウィンファビュラスがきてまあまあの配当になった。3着と4着が入れ替わっていればちょっとしたものだったが、まあいいでしょ。宣言したとおり、これで今年の競馬は満足いくものになったな。すごく負けてるけど。

 メジャーエンブレムは強かったね。こちらのエンブレムはまったく問題ない。ダイワスカーレット並みの名牝ではないのか。
 今年は五輪エンブレムのパクリ問題があったが、一般公募したら1万4000の作品が来たとか。それだけ来ればいいのがあるでしょ。また、新国立競技場もABの2案が紹介されている。どっちも最初からそうすればよかっただけのことなのだが、利権が絡んでるんだよね、こういうことには。

 競技場にかんしては、あるワイドショーで投票した結果、A案がダブルスコアで優勢だった。僕もAのほうが良さそうな気がするがね。B案は、あのアホ丸出しの森が推薦したからさらに不人気となるに違いない。

 今年の漢字が「安」というのに驚いた。どう考えても不安の「安」だがね。安倍政権、安保の「安」だと思うとひじょうに嫌な漢字である。流行語大賞も「爆買い」はいいとしても「トリプルスリー」はないでしょ。どうにもセンスを疑うよね。五輪委に通じるものがあるな。

 明日のGⅠは朝日杯FS。これも難しくないからもう一稼ぎしちゃおうかな。
本命は一番人気もいいところだが、⑪エアスピネル。これを外すわけにはいかない。相手が問題だ。筆頭は⑦イモータル、あとは⑫シュウジ、⑮リオンディーズ、⑨ポールライトニング、⑩タイセイサミット、⑭ハレルヤボーイか。この中でもしもエアスピネルを負かせるとすれば、イモータルとリオンディーズだけかな。今回、不当に人気のない馬はハレルヤボーイである。これが2着にでも来るといい馬券なのだが。でも、今回は堅いところに収まりそうで、配当も安いだろう。

そうか安いの「安」なのね。ああいうものはこちらで勝手に読み替てしまおう。安保法制、福祉や教育予算の削減、高齢者問題・・・「安」じゃなくて「暗」のほうが適切なのではなかろうか。

 

 

菅野所長のエッセイ:ここで勝てば報われるような気がするという勘違いに浸りたい


2015.12.12

 今週も無事に終わったなあ。なんかいろいろと片づけなくてはいけない用事があって、それに追われた。まあ、雑務ではあるのだが、やらなければいけないことがあるもんで、しかも僕の場合は全部自分でやらなきゃいけないし。まあ、それも今日でほぼ終わったので来週は安心だ。

 いつのまにかクラブW杯が始まっていて、Jリーグ王者の広島がオークランドシティとの初戦を堅く勝った。勝ち続ければバルサと当たるわけで、地元の利を生かせればとも思ったが、野津田をケガで失ったのは痛い。
 バルサはネイマールが来るのかどうか微妙だ。このところ絶好調だっただけにそのプレイを見たかったがね。ま、それでも、メッシとスアレスが観られるのだからよしとするか。

 日曜は、阪神ジュベナイルSというGⅠがあるのだが、それよりも、香港で大規模な国際レースが組まれていて、それが注目である。1200Mの香港スプリント。1600Mの香港マイル、2000Mの香港カップと距離別のGⅠがあり、これに、モーリスなどGⅠ級の日本馬が大挙して参戦。ものすごく面白そうだ。でも、これはグリーンチャンネル加入者しか観られないかな。

 このところ、本命対抗とそこは予想がばっちりのGⅠだが、先週のチャンピオンカップは、なんとまるで無視してた牝馬サンビスタが1着。完敗だった。まったく競馬はときに何が起こるかわからない。

 でも今週は、人気になろうが何だろうが、②メジャーエンブレムだ。これで外れてもしかたないという気持ちだが、相手が難しい。候補が多すぎるね。
 とりあえず、⑰デンコウアンジュと⑬ウィンファビュラスが相手だが、④クードラパン⑦クロコスミア①アドマイアヤリードもなかなかだ。⑪ブランボヌール⑮キャンディバローズのディープインパクト産駒は人気先行で抑えまでで、人気薄⑩ペプチドサプル、⑤ペルソナリテ、⑫ウィンミレーユもバカにできない・・・。

  というわけで、まず②の1着固定で三連単をたくさん買う。人気薄との3連複も買う。②-⑰との3連単マルチも買う。②を2着にした3連単も買う。
 買い目が多いが、人気も割れているのでいいや。とくに⑬ウィンファビュラスは不当に人気がないような気がするのでこれがくればいい馬券となりそうだし。⑦クロコソミアもそうだな。
 ②から一頭軸マルチも。その場合は、②-①⑦⑬⑰あたりが本線かなあ。

これだけ絶対と思う軸馬がいるのだから、万が一にも取りこぼしたくないんだよねえ。ここで勝てれば今年の競馬は、損はしたが勝ったような、そんな気になれるのではないか。

 TCCでは来週が忘年会だ。僕の用意はできているのだが、今年はみなさんどういう仮装をするのだろうか。

菅野所長のエッセイ:人生のダブル


2015.12.04

 今週は平穏な感じだなあ。12月になり、何だか着々と終わっていく。出張で話をするのもあと一回だけだし。

 最近「声の形」というコミックを読んでいるのだが、少年マガジンでの連載はもう終わっているそうだ。これが少年誌に連載されていたという事実に少し驚いた。話の内容は、聴覚障害者とそれへのいじめや迫害にまつわるシリアスなもので、今どきの子どもに受ける要素があるのかどうか微妙なところである。実際、マガジン側も、この作品に賞はあげたものの内容が重すぎるということで掲載を見送ったのである。いわゆる幻の作品になるところだったのだ。しかし、その後、ろうあ連盟などとの話し合いなどを経て連載が決定。そしてヒットし、もうすぐ映画にもなるという。

 今どきのガキに「見たくないもの」を見せるという意味で、このマンガはひじょうに成功していると言えるだろう。内容的にマンガである必然性はないけれども、子どもに何かを伝えたいということであるならばそれも了解できる。僕としては、「ワンピース」のようなあり方が最もよいとは思うが、これはこれでインパクトがある。

 ベタではあるが、主人公となる石田将也の存在はマンガの核である。彼は小学校時代には、他人の気持ちも何もわからないいじめっ子だった。転校生である耳の聞こえない西宮硝子を悪質にいじめ抜き、彼女を転校に追いやった。しかし、その報いを受けることになり、仲間からクラスから完全にはぶかれることになる。小学校のその後、中学と、孤立していた石田は、高校になって再び西宮硝子とまみえることになる。あの頃の贖罪のために石田は必死になって彼女とかかわろうとしていくが・・・。
 というのが、あらすじなのだが、この石田が、いじめる側といじめられる側、その両方を経験しているというのが、ベタな設定とはいえ、鍵となる点だと思われる。

 私は昔いじめられたことがあるから、いじめられる人の気持ちがわかるとか、不登校だったからその気持ちがわかるとかいう場合にちょっとした不全感を僕は感じていた。だからカウンセラーになりたいなどという人もいるので、それには特にである。何かがそこには欠けている。やや厳しい言い方だが、そこでもまた片寄った見方しか生まれないのではないか。いじめということでは、いじめる側の視点といじめられる側の視点の両方を持つほうが、よりいじめの本質に迫ること、理解することにつながるのではないかと思う。

 こうした理解のしかたを進めるために、心理劇(サイコドラマ)ではダブルという方法を使う。心理劇の主役となる人物は、主役としての自分を表現していく中で、ときに他の人物に役を移される。そして、その人物から見た自分について何を思い、何を考えるかを語っていく。自分から見た自分、他者から見た自分、その両方をドラマの中で経験していくというこの手法は、私がよく言う「ロールテイキング」ということと強くつながっているものだ。

 というわけで、石田少年がどうなっていくのか、どのような認識に至るのか、このマンガが少し興味深いわけである。

 マンガにする必然性というのはどういうことかと言うと、絵で表現できるかどうかだ。残念ながらこの描き手にはそうした画力が足りないのでね。

 先日の夜遅くだが、ケーブルTVで珍しくもヴィクトル・エリセの「ミツバチのささやき」を放映していたので、ついつい見入ってしまった。もう何回も見たし、エリセのDVDBOXまで持っていた(友人の息子の進学祝いにあげてしまった)のだが、やはり見入る。これはこの作品が映画の中の映画だからだ。映画とは映像である。そして音も加わる。ストーリーではない。
 42年前のこの映画は、10年後には「エル・スール」を生み、その10年後には「マルメロの陽光」とつながっていった。エリセは結局10年に1本のペースでしか映画を発表しなかったが、やはりこれ以上の映画はなかなかないなあ。時代は進み、3Dが全盛になったところで、映像表現としての映画はむしろ衰退しているのではないか。先日原節子が亡くなったというニュースがあったが、女優としての原節子はともかく、やはり小津安二郎以上の映画がその後生まれているのかというと、どんなものだろうか。

 先週のジャパンカップ。本命対抗が1着、3着。先々週に続いて読みは当たる。が、馬券は、2着のラストインパクトを軽視してしまい3連複だけだった。残念。予想上手の馬券下手。
 今度はチャンピオンズカップだな。大本命は⑬ホッコータルマエだが、ひょっとして世代交代が起きるのではないかという思いもある。その筆頭は男馬だけど名が①ノンコノユメ。しかし、府中ならともかく、今度は差し届かないような気がする。まあ、⑬ホッコーから、⑦コパノリッキー、⑭ガンピット、②サウンドトルー、①ノンコノユメへのマルチが安全か。大穴はたぶん逃げそうな⑪コーリンベリーだが、これが3着にでも逃げ残ればいい馬券かもしれない。

菅野所長のエッセイ:恩を忘れず


2015.11.27

 先週は九州のほうに行っていたのだが、関東よりもさらに暖かく、地元の人も今年は異常だと言っていたくらいだ。東京は急に冷え込みがきつくなったが、これくらいが例年並みなんだろう。来週は12月だもんね。

 全国各地に行くと、その地方でしか得られない情報もある。九州のスポーツ新聞はソフトバンクがメイン。退団するのかしないのか、松田の去就が人々の関心事なのである。ま、メジャーに行きたい気持ちはわかるが、実力的に言ってやめといたほうがいいな。

 そのプレミア野球だが、韓国戦でバカみたいな敗戦。選手の選び方から采配まで疑問だらけの小久保ジャパンだったな。監督としてはほとんど才能がないのではないか。星野とは違うけど、内容は精神論しかないし。中田がいなければ予選通過も危なかった。しかし、大谷はできればいますぐメジャーに行って欲しいものだ。

 というふうにあっちにいたので、競馬も観られずである。本命イスラボニータが出遅れながらも3着に食い込み、1着がモーリスと、せっかく久しぶりの本線的中も、あまり買っていなかったのが残念である。日曜のジャパンカップはゆっくりと観戦できるので嬉しい。

 そうそう、鹿児島で鶴丸城址の復元作業というのをやっているのだが、これに対して岐阜県が建材などを支援しているというのがあった。これも、全国紙ではニュースになっているのか?
 何でも、昔、木曽川、長良川、揖斐川の三川の治水に当たったのが薩摩藩士だったとか。世に言う「宝暦治水事件」のことである。これは幕府の命令であって、完全に薩摩藩への嫌がらせだった。工事は困難を極め、事故の死者が30人以上、これに加えて抗議の自害をした者が数名いる。薩摩藩は内部財政が逼迫しているところに、この工事で現在にして数百億を使わされた。そのほとんどは借金である。1750年代中期、250年以上も前のことだ。今回の岐阜県の厚意はその恩返しというわけである。

 こういう話はいいなあ。当時の徳川幕府の劣悪さにも思うところはあるが、歴史というものがこういうかたちで生きてくるというのはいいね。あまり行くところではないが、岐阜県についてもおおいに見直した。ラモスが監督だからFC岐阜を好きになることはできないが、この誇り高さをもってすれば名古屋に劣等感を抱くことなどない。

 1980年代、メキシコで大地震が起こったときに、どの国よりも熱心に支援をしたのは最貧国のエチオピアだった。これもまた歴史をひもとくと、かなり昔の飢饉だったかのときにメキシコから厚い支援をうけたことへの恩返しだったということで、たいへんに感動したことがある。東日本の震災のときも、エチオピアは2500万円の義捐金を贈っている。
 この間、安倍首相がかの地エチオピアで支援の会見をしたが、しかし、こちらのほうはただのバラまき。大盤振る舞いして、内外にいいとこを見せたいというのが見え見えで、なんかやな感じである。ま、しないよりはいいのだが。やるなら、あのときのエチオピアにとっての2500万円の価値に等しい額を出すのが筋だよね。

 競馬でも恩返し馬券というのがある。前に儲けさせてくれた馬が出てくるとつい義理を感じてしまう。今度のジャパンカップにはそういう馬はいないな。むしろ恨みがあるほうが多いかも。しかし、馬のせいではない。自分の読みが悪いだけで。ただの逆恨みだ。
 本命は①ラブリーデイ。悪くても2着か。困るのはゴールドシップが出てくることだが、これは抑えまでだな。しかし、もしラブリーデイを負かす馬がいるとしたら、GⅠ6勝馬のゴールドシップとショウナンパンドラしかいないのではないか。
 ということで、まずは①ラブリーデイ1着固定で、2着3着に⑮ショウナンパンドラ⑩サウンドオブアース⑫ゴールドシップ⑪ミッキークィーン⑬ヒットザターゲット。あとは、ラブリーデイとショウナンパンドラの3連単マルチかなあ。

 

 競馬のほうはともかく、忘恩の輩にはなるまいと、年賀状を書く季節になって思うのだった。幸いなことに忘恩ということはあまりなく、恨みを持つということもほぼないな。そっちは忘れちゃうもんで。

菅野所長のエッセイ:甘くない話


2015.11.19

 今週末は出かけてしまうので早めのアップ。もうこれで遠出はない。あとは来週から3週連続で出かけるが、いずれも都内か近場である。一年同じ場所で仕事をしていると、そういった出張が節目になるところもあるな。昔は、仕事場がいくつもあったので、日々に変化があったものだが。

 今週は懐かしい人たちと久々に会ったが、ほとんど引退した人の中には、伊豆のほうに住んで毎日野良仕事をしているA氏もいた。自分でつくったというみかんをもらったのだが、昔風のすっぱみがあり、ひじょうに美味しかった。ある頃から何でも甘いものばかりなのがとても嫌なのである。何でも8種類の柑橘類を植えているらしい。実家がミカン農園だというのでなるほどである。

 そこで昔風の甘くないトウモロコシを栽培してくれないかとお願いをしたが、もはや種がないのではないかと言われた。やや年齢の低い層の人たちは「食べたことがない」と言う。まあ、最低でも60過ぎだろうな。あれを食べてた人は。

 1930年代からであるらしいが、いわゆるスィートコーンが市場に出始め、僕が中学生になる頃にはほとんどが甘いトウモロコシになってしまっていた。甘くない方が美味しいのに。焼いて醤油をかける、香りも味の濃さも比べものにならない、と僕は思うのだが。以前北海道に行ったときに、行く先々で甘くないのがあるのかどうか訊いたが、すべて首を振られた。

 調べてみると、フリント種という、粒が8列にそろったものがあるらしいが、どうも北海道のあるところに行かないとつくられていないらしい。トウモロコシはすぐに鮮度が落ちてしまうので取り寄せもできない。その農家でも、乾燥させて挽いてしまい、トルティーヤ用にするのだそうだ。やっぱりA氏に作ってもらうしかない。機会があったらまたごり押ししてみよう。

 もっともほとんどの人はトウモロコシの本当のおいしさを知らないで人生を過ごしているだろう。トウモロコシは収穫後すぐか、せいぜい1日2日で食べないと、がくっと味が落ちる。僕にしてもスイートコーンは好きじゃないが、北海道で朝取れのものならむしゃぶり尽くすほど美味しいと思うのである。

 さて、ロシアの旅客機に続き、パリでも大変なことが起きたわけだが、結局シリア空爆を熱心にやっている国はこういう報復にあう。シリアは昔フランスの植民地でもあったから、感情的にはアメリカと同等に狙われやすい。オランド首相は「これは戦争だ」と言ったが、もはやテロと戦争の区別はほとんどない感じである。

 日本では、首相からして「テロは許さない」とか言っているが、もはやピントが外れている。ま、選挙や支持率を見据えれば、ISに対する有志国の「戦争を支援する」とは、言いたくても言えないということだろうが。しかし、向こうの考えは違うだろう。バングラデシュの日本人殺害もISのやったことだが、これまでは個人的な殺害にとどまっていた。でも、今後は日本国内も十分に危ない。ISは甘くないので。

 カナダ国民は選挙で「空爆反対」を選んだ。フランスでの惨事の前とはいえ、賢明だよね。結局、軍需産業と一部の政治家がやりたがるわけでね。ちょっと前のロシアのシリア空爆だって、何だか唐突な感じがしたが、兵器の在庫処分だったのではないかと思わないでもない。テロと戦争の区別も、そもそも東京の大空襲とか、原爆投下とか、あの頃から戦争も無差別攻撃をするようになっていたわけで、シリア、アフガンへの攻撃も一般市民がたくさん死んでいるし。ISと有志国との違いがどこにあるのかよくわからない。そういった国とは一線を画そうというのが、多くの日本人の考えていることだと思うのだが、まあ、どう転んでいくのか。

 日本のサッカーもあいかわらずで、手の施しようがない感じである。とくに吉田、槙野のCBは、カンボジアのFWにさえ1対1で勝てず、ファールで止めるしかできない。唯一の収穫は確かにここ2戦のMF柏木なのだが、これもノーマーク、ノープレッシャーでボールを扱えるからであって、もっと強い国と当たったときにはどうなるのかわからない。世界は甘くないので。

 先週のエリザベス女王杯から暮れの有馬記念まで、7週連続でGⅠがあるということだった。で、初戦は敗退。多少惜しかったが、自分としては完敗だった。今度のマイルチヤンピオンシップも難解で、当たる気がしない。本命は本来ならモーリスなのだが、5ヶ月の休養明けが不安だ。そこで思い切ってイスラボニータを本命とする。相手は5頭。モーリス、ダノンシャーク、フィェロ、サトノアラジン、ロゴタイプだ。まあしかし、やっぱり競馬も甘くないし。

菅野所長のエッセイ:ポンコツの運命


2015.11.13

 MRJの初飛行が成功。数年延びてしまったのが残念だったが、それでも開発開始から7~8年というのはなかなかだし、性能はかなりいいみたいだ。戦後の飛行機製造禁止令がなければ世界の空を席巻することも夢ではなかったのかもしれない。

 いままで国産旅客機といえばYSー11のみ。採算が合わずに生産中止となったが、このプロペラ機もなかなかの名機といわれており残念である。昔、鹿児島から屋久島に行くときに乗ったな。いや、思い起こせば、札幌の丘珠空港から函館のときもそうだったか?
福岡から鹿児島、東京から大島のときもそうだっだはずだ。意外と乗っているのだな。いろんな旅があった。まあ、今後は、大阪、神戸あたりに行くときにはMRJになるのかもしれない。
 何しろ燃費がすごくいいらしくて、ジャンボジェットが離陸してから、水平の安定飛行に至までの燃料で、羽田-伊丹を数往復できるという。となると、きっと料金も安くなるわけでしょ。新幹線なんか乗ってられないかも。とは言うものの、実用になるには2年はかかるらしいし、その頃にはもはや用済みの人間になっている可能性もなくはない。今年は体の変調をきたすことがよくあったからなあ。そう考えると、ポンコツな自分とYS-11がかぶってくるなあ。

 まあしかし、このところは一時期よりも気分的にいいことは確かだ。でもこの間つくづく思ったんだけど、何をやってもすごく楽しいとかいう感じがしない。たとえるならば、すごく面白い映画を再放送で観る感じというかね。それも3回目くらいの面白さ、楽しさというか。何週間か前に「ジャージーボーイズ」を夜中に観てしまったのだが、そのときが3回目で、その終了感が何とも薄かったのだ。10年ぶりくらいに観れば違うのだろうが、数年間での3回目となるとね、最初のときのようにドーンと来ないわけです。

 ところが、実は古いのだが、最近観た「坂道のアポロン」というアニメはちょっとよかった。田舎に転校した高校生(一年)が初めてジャズに触れてその魅力にどんどん引き込まれていく。コミックと違ってアニメだと音があるのがいい。「のだめカンタービレ」もそうだが、こちらはまるで自分とかぶっているからだ。
 中学まではロックしか知らなかった僕だが、高校に入るとジャズピアノをやる奴がクラスにいて、そこからジャズをどんどん知っていったのである。それはまるで知らなかった大人の世界だった。あの経験がなければ自分の音楽人生はもっと薄っぺらいものになったと思うね。物語中でいつも演奏される数々のジャズの名曲、当時僕もそういうところから知識を広げていったのである。

 世界遺産のある神社での、子ども連れの親に対する張り紙の内容が話題となった。「不敬な行動は叱ります」「親はきちんと監督しなさい」。最近では、子どもに注意するとその親が文句を言うことが多いからだそうだ。それはもっともなことで、日本中で起きてもいる。

 しかし、ちょっと気になったのは、ファミレスやテーマパークと違い、「神社はサービス業ではありません」と書いてあることだ。いやいや、そうなのか? 近年神社の御朱印を集めるのがものすごく流行っているが、それはけっこうな商売になってるんじゃないの?そもそも出雲大社あたりにしても、参拝客を集めるために、名称まで変えて演出をほどこしたわけじゃない。古い資料を見ると、もともとは日本中にある「杵築神社」のひとつに過ぎないのである。

 どこの神社も、現実的には駐車場経営とか土地を利用した貸し業で大きく稼ぎ、各種イベントでの祈祷料、札料あるいは賽銭といった、御朱印と同じように何ごとかを売って副収入としている。仕組みとしては一般的な会社やお店とさして変わりはない。霞を食って生きているわけではないのだから、特別だよとは言えないのではないだろうか。
 ま、子どものしつけについては当たり前の話なんだけど、信心というものがない僕にしてみれば、今の神社が特別なものとも思えないということだ。

 日曜はエリザベス女王杯。大荒れする可能性もあるGⅠだが、とくに好きな穴馬もいないし、ここは⑱ヌーヴォレコルトから入るのが賢明だろう。最外は心配だけど。相手は⑩ラキシス、③フーラブライド、⑮ルージュバック、そして⑧タッチングスピーチ、②クィーンズリングまでか。人気次第ではあるが、③フーラブライドが特に面白い存在である。

菅野所長のエッセイ:ゆがんだ関係


2015.11.05

 今週末は出かけるので、これでお終い。

 先日、唐突に日韓の話し合いが行われたが、南沙諸島へのアメリカ海軍のパフォーマンス、米中の対立が強くなって韓国もこれはまずいとすり寄った感である。つまりどちらもポチであることがよくわかる。
 そういう意味では、両国のいがみ合いなどしょせんコップの中の嵐なのだ。韓国による慰安婦像の設置、世界遺産への申請など、気にしないで放っておくのがいい。過去に侵略したのは事実であるのだから、こうやって不快な思いをするのもしょうがないと。

 たとえば、原爆ドームや長崎の平和像、沖縄のひめゆりの塔など、それを見たアメリカ人は世界中の誰よりも心を痛め、目を背けたくなることだろう。こうしたモニュメントは、表向き平和を願う象徴でありながら、一方でわれわれは被害者なのだというアピールなのである。韓国が日本に対してそういうものを持っていてもいいじゃないの。慰安婦問題などそりゃ事実の曲解だよと言いたいところだろうが、アメリカだって「あれは戦争を終わらすために使ったんだ」という名分もあるわけよ。でも、アメリカは「原爆ドームをなくせ」とか言わないでしょ。

 それぞれの国の立場でそれぞれの大義や正義がある。そういう意味では結局つまらないことでいがみ合ってるわけで、少なくとも日韓はいがみ合うほどのことはないよね。今頃になって色々言い出すのは、それは民族性と歴史の違いからくるもので、大国の思惑によって民族を分断されてしまった人々の気持ち、怨嗟は、北方領土を取られたくらいで済んだ日本人にはわかりにくいことなのである。

 ちょっとしたこと、つまらない違いにこだわっているから、私たちは分かり合えない。たとえば、同じ日本人にしたって、大阪人の東京へのひがみとしか思えないライバル意識は東京人には理解できない。そもそも東京の人間は大阪のことをまったく意識しておらず、それがまた彼らの怒りに油を注ぐことになることもわからない。日頃の人間関係も同じで、相手に対する想像力、それを支える知識も大事だよな。

 大阪では、関ヶ原で勝っていれば大阪が日本の中心だったとかという話がいまだに出てくるわけで、そういうのって日本に対する韓国の感情と似ているのではないか。大阪は不思議だ。あれだけメチャクチャばかりやっている橋下市長のことでも、大阪人はどう思っているのかを関西の友人に聞いてみたら、「まったく気にしていない」「久しぶりに前のような元気が出てきたな」というくらいにしか思っていないらしく、その人気はさして揺るがないらしいのだ。こういうのは東京人には理解できないのではないか。少なくとも僕はそうだが。

 近く、大阪では府知事選と市長選があるが、やはり大阪維新が強いようだ。どんなメチャクチャな奴であろうが、東京への対抗意識をあおってくれる人間であればそれでいいというのが大阪人の気持ちなんだろう。タレント好きだし。維新はしょせん橋下になびいたほうが得だと考えているだけの烏合の衆だが、それでも来年は自民との選挙協力がありそうで、そうなるとまたトンデモ教育路線、報道への圧力が強固になっていきそうなのが恐い。

 さて、先週の天皇賞は僕の推したショウナンパンドラがハナ差届かずの4着。中継では差したように見えたが残念な結果となった。再来週のエリザベス女王杯に期待しよう。

菅野所長のエッセイ:アイドルに学ぶ


2015.10.30

 家の近く50メートルくらいのところにコンビニができて、これで体調の悪いときでも出かけられると喜んでいる。そのすぐ近くに、これも最近始まった工事現場がある。横を通ったら「旭化成」の施工である。たぶんいつもよりもマジメに地盤工事をしているのだろうと察する。手抜きばかりしていたらしい奴も、初めて自分が杭打ちを任せられたときには、絶対に失敗してはまるものかと、遺漏のないように仕事をしたはずだ。

 でも、人は変わるものだ。官僚にしても政治家にしても、最初は国のためにその身を投げ打とうと思ったこともあるはずだが、それも変わる。多くの人間はそういう方向に変わるようだが、一方で、前よりもその前よりもいい仕事をしようというふうに変わる人は少ないのだろうか。まあ、易きに流れるというか、たぶんそれは、人のためよりも自分のために仕事をするようになっていくということかもしれない。

 それはどこの世界も同じで、僕がこの業界に入ってみると、ほとんどの人は贅沢にも仕事を選ぶようになったり、考えることを怠るようになったりしているように見えた。何だかみんな怠けてるなあという印象だった。専門家といわれる商売なのに、甘い世界だなあと思ったね。そんなことじゃまずいんじゃないの?と。

 たまたまPerfumeを面白おかしく取り上げる番組を見て初めて知ったことだが、彼女たちがものすごく苦労してきて、13歳から始めて全然売れずに、マネージャーからは大学に進学したほうがいいと言われたこともあったと。たぶんそういう長い下積みの苦しさを味わったせいなのか、コンサートでのファンへのお辞儀の時間が異様に長い。映像を見ると、一回目が30秒近く、2回目が15秒くらいだった。実るほど頭を垂れる稲穂かなを地でいってるな。その斬新なパフォーマンスで世界にもファンが多く、もはや確固たる地位を築いているわけだがね。

 これには頭が下がる思いだ。自分も周りのようにはなりたくないとやってきたと思うが、ここへきて、あそこが痛い、ここが悪いと言うばかりでみっともないなあと反省。あの若い彼女たちを見習って改めようと、例の工事現場を通り過ぎつつそう思ったのだった。「何でもやります。体が壊れるまでは」を昔はモットーにしてたが、いつか「体が壊れる前に」となっていたからな。しかし、そう決心すると気持ちがいい。

 それはそうと競馬も当てたいな。菊花賞はキタサンブラックが勝ち、表彰式では北島三郎が一節歌ったが、思ったよりも盛り上がらなかったのが残念である。3連複、3連単と取ったが、2,3着が入れ替わるとひじょうに太かったのが惜しい。

 日曜の天皇賞は、軸としては⑧ラブリーデイということになるが、僕が期待するのは紅一点⑮ショウナンパンドラである。困った存在は逃げ馬⑨エイシンヒカリなのだが、過去に逃げ馬が勝った例はないので、抑えまで。まずは、⑧ー⑮の3連単マルチで、相手は①ディサイファと⑥カレンミロティック。あとの馬は3連複。同じように①ー⑧のマルチも少し。

菅野所長のエッセイ:京都はお祭りになるか


2015.10.23

 今週はちょっと参ったなあ。水木と、御殿場まで出張なのはいいのだが、両日とも日帰りだったんだよね。理想的には、午後から仕事、終わったらその辺に泊まって翌日午前中にまた仕事というのが望ましいところだ。御殿場は、交通の便もあまりよくないしねえ。 天気がよかったし、相手先の会社もひじょうにいい感じだったので救われたが、2日連続はちょっと疲れた。

 御殿場というのは、あの辺でも平らな場所で、徳川家康の遺体を久能山から日光に運ぶ途中で一時的に安置したことから「御殿場」という名前になったのだそうだ。でも、歴史はもっと古くて、竹之下というところに古戦場があり、これは南北朝時代に、新田義貞の南朝軍と、足利の北朝軍が戦った場所だということだ。

 出張の前には、必ずその土地とその企業の予習をするのだが、こういう習慣は若い頃から変わらない。スキーとかゴルフに行く前もよくやる。日本の都道府県はすべて行ったけれども、ついでに歴史と地理の勉強もしてしまうとより深い経験になる。しかも、地元の人と話すと喜ばれるし、いいことばかりである。今はネットがあるので簡単にできてしまい、多少醍醐味はなくなったけどね。

 火曜あたりは首周りの痛みもだいぶおさまっていたのだが、2日間で10時間以上は乗り物に乗ったのでまた少し痛い。今は肩と腰に来てしまった。でも、これは来週にはどうにかなりそうな気がする。それで、厳しい予感がしていた10月も終わりだな。こうなると、もう、今年はだいぶメドが立ったような気がしてくる。何とか大過なく行くのではないだろうか。

 ニュースといえば、まずはTPP締結か。95%が関税撤廃ということで、まあ、輸入ばかりが増えてしまうし、農業などはどうなってしまうのだろう。政府はずっと前から農協の解体を推し進めていたようで、これからは農業も企業化していくことになっていく。今後、農家は会社となるわけだ。しかしどうなんだ。農業は英語ではアグリカルチャー。「カルチャー」、文化なんだよね。その文化を解体しようとしているわけで、首相の言う「美しい日本」って何なんだ? やっぱり、そこにちゃんとしたポリシーなどは微塵も感じられないね。「一億総活躍」とかわけのわからないものをつくったり、結局また行政法人が増えるだけでしかなさそうだ。

 次は教育関係かもしれない。狙いは教育委員会の解体、首長独裁の教育体制をつくることなんだろうが、どんどんやばい方向に行ってるなあ。多くの企業の経営者と一緒で、日本人のよいところを自ら壊していくんだよね。まあ、誰が何言っても聞く耳持たないわけだが。

 巨人の原監督が辞任したが、来年の参議院選に自民党から出馬するというストーリーができあがっているような気がする。参議院選はちょっと旗色悪いと見てはやくからそういう根回しをしているのではないか。そうだとすれば、戦術的にいつも稚拙な野党も見習わなきゃいけないところだよね。

 日曜は菊花賞。好きな馬がいないGⅠはさびしい。近年ではもっともつまらない菊花賞になりそうだ。菊花賞はとにかくスタミナである。血統的にももっともスタミナがありそうな⑰リアファルが逃げ切りそうだ。2、3番手につけるであろう、④キタサンブラック、⑧ミュゼエイリアンがそのまま残り、残りの差し、追い込み馬は3着止まりというのが僕の展開予想である。⑰ー④⑧-②③④⑧⑨⑩⑪の3連単と、⑰-②③④⑧⑨⑩⑪-④⑧の3連単フォーメーション。④-⑰のマルチも買ってみようか。④キタサンブラックの馬主は北島三郎。もし勝ったら歌いまくるというのだが。もしそうなったら、日曜の京都競馬場はすごいお祭りになる。

 

 

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