ツール、仮眠、W杯、仮眠、仕事


2018.07.13

今週はたいへんだ。
W杯も大詰め、ベルギー対フランスは絶対に見逃せないし、クロアチアとイングランドも興味深い対戦だし。それが夜中の3時から始まるのだからたいへんだ。
しかも、ツール・ド・フランスが先週末からスタートしているし、これも見なきゃいけないから益々たいへんだ。平日だし。

で考えた作戦は実に平凡なのだが、まず夜中の3時まで少しでも仮眠を取り、準決を見終わったらまた少し眠る。そうすれば、4、5時間は睡眠が取れる計算だ。ところが、物事はそう目論見通りにいかない。火曜の夜に友人と電話では話したら、このまま起きて観戦すると言う。それを聞くと、仮眠を取る自分が何だか正しくないような気がして、よし俺もそうしようと思ってしまった。そこで、まずはツールの第4ステージを観戦し、その後2時間は、ケーブルのオンデマンドで時間をつぶした。

ベルギー対フランス戦。ブラジルと死闘を演じたベルギーに対し、楽に勝ち上がったフランスは相当有利だなと思っていたがね。前半終わって0-0も、何となくベルギーは分が悪い。それまでの試合と比べて、みな体のキレが悪いのだ。その中でもアザールはいいほうだったが。
で、CKからフランス先制。ここからのフランスは実にいやらしいチームだった。え!フランスってこんなチームなの?と思うほど、徹底的な守備。それだけベルギーを警戒しているとも言えるが、ベルギーはどうあっても隙を見いだすことができない。具体的には、フランスのボランチがすごくて、中央付近は盤石、鉄壁。業を煮やしたベルギーは、FW追加投入で、ひたすら右からのセンタリングを決め込んだ戦法をとったのだが、これが機能せず、しかも、デルプイネを後方に下げることにもなったので、ますます攻め手がなくなってしまった。で、危なげなく逃げ切り。

まあ、スカッとしない試合だったね。ベルギー対フランスなら、空前のスペクタクルなフットボールを観られると思った期待は完全に裏切られたな。前半はまあまあだったけど。

フランスは強い。それは認めよう。でもねえ、何と言うか・・・。ジダン、アンリたちが輝いていたあのフランスの華麗なサッカー魂はどこに行ったのか? しかし、これも時の流れか。美しくても勝てないサッカーより、泥臭くても勝つサッカーを選んでいるのだな。
よく考えれば監督はデシャン。ジダンたちとあの時代を共にしながらも、堅実堅固なイタリアサッカーが身に染みついたフランス人だ。フランスのサッカーはもう、セネガルやコートジボワールなどのアフリカ諸国にしかないのかもしれない。

で、これでガッカリしたので、僕としてはクロアチアに期待するしかなくなった。次の日はさすがにきついが、観れなくてもしかたないから、絶対に観ように変わったのだった。で、ツールの第5ステージを観ながら、そろそろ眠っておこうと思ったのだが、サガンがこのステージ優勝を狙っているとのの情報が入り、これも見逃せないとなった。前日のステージでは、ゴール前で前がふさがり2着だったのだ。
5ステージはゴール前に何百メートルかの急坂があったり、屈指の難しいステージといわれている。去年もこのステージはすごく面白かったな。サガンにとって決して有利とも言えない。実際、次々にクライマーも上がってくる中、アシストの力で足をためることができたサガンも坂をこなし、渾身のラストスパート。他を競り落として優勝。見事なものだった。このとき、12時半。よしW杯まで仮眠だと、すぐにベッドに入る。W杯もこういうふうに後味がよければいいのにと考えながら。
クロアチア対イングランド。クロアチアは延長戦続きで疲労が溜まっているので不利だろうなと思っていたら、そこへイングランドが先制。このFKは見事、止められない。そして、もともと地味な今回のイングランド代表であるから、やはりここでも守りに入る。しかし、フランスのように盤石ではなかった。後半23分、クロアチアが同点に追いつく。こうなるとイングランドも攻めなくてはならず、疲労のクロアチアも息を吹き返した。ここからがひじょうに面白いゲームとなるはずだった。
いや、つまらないのではなく、実際面白いのだが、これまでの激戦の疲労がクロアチアを徐々にむしばんでいくのがありありと見えて、観ていると息苦しくなるのだ。イングランドに比べて年齢も高いし。一方、同点にされたイングランドはラシュフォードを投入。これは僕が観たかった選手なので嬉しかった。
延長戦。両チームとも攻めきれず、これはPK戦かなと。そうなったら、経験しているクロアチアのほうが有利なのかどうなのかと考えたりしていたら、クロアチアがゴール前に絶妙の浮いたパス、ここに走り込んでいたマンジュキッチがゴール。少し時間はあったが勝敗は決した。

しかも、残り時間、クロアチアは引いて守ろうとはしなかった。疲れた体に鞭打って、前線から3,4人がイングランドにプレッシャーをかけに行くのである。試合開始のときと変わらない。この戦法を決めているのはもちろん監督なのだろうが、W杯で初の決勝進出がかかっている中でこれをやるのはすごいことではないか。これが俺たちの戦い方だという信念があると感じた。クロアチアの戦いに乾杯。スカッとしたゲームだった。後味がいい。イングランドも良くやった。

決勝はクロアチアがフランスに勝って欲しいと思う。そしてモドリッチがMVPとなって欲しい。が、やはりフランス有利は否めない。フランスはチームとしては未完成なのだが、選手個々の力がすごいからな。
でも、ここでクロアチアが勝つことには、大きな意味があるように僕には思えるのだ。この決勝戦に来るまでに、負けはしたがすばらしいサッカーをしたチーム、勝ち負け以外のものを感じさせたチームがある。たとえばモロッコがいて、セネガルがいる。あるいはアイスランド、ウルグアイ。そして何よりもベルギーがいる。そんな敗者たちへの讃歌となるのがクロアチアの勝利だと思えてならない。負ければレクイエムか。しかし、今回そこに日本が入らないのが残念だ。

まあしかし、どんな結果になろうとも、クロアチアの戦いは僕の心を打ってくれることだろう。
さて西日本では、未曾有の集中豪雨。被害にあった方々にはお悔やみ申し上げるが、あいかわらず土砂崩れへの対応が甘い。
今回良かったと思うのは、避難者への住居7万戸を確保したこと、要請前に、多大な救援物資を供出したことなど、これまでにない政府のスピーディーな対応である。一方で働き方とかカジノの法案をこんな時期に強行したりはどうかと思うが、少しは災害へのノウハウの学習ができてきたことは喜びたい。政治ってこういうことのためにあるんだよね。

菅野所長のエッセイ:志ん生が見る日本フットボール


2018.07.05

戦いは終わった。日本はよくやった。
やっぱり、勝ち負け、結果ががすべてじゃないでしょ?
あの試合を観れば誰でもわかるのではないか。ブラジルやドイツじゃあるまいし、日本はまだ「結果がすべて」なんて言えるようなレベルにあるわけじゃないんだよね。

W杯のちょっと前まで、日本は確実に参加国最弱だった。でもすべてはパラグアイ戦で変わった。代表監督の力というのは、究極、どの選手を使うかという人選力、選手の力を見る目にあるんだと思う。たとえばオシムさんのとき、FWに巻を起用して「いくらなんでもそれはないよ、オシムさん」と思ったものだったが、実戦での巻を観てその予見は覆ったものだった。その点、トルシェやハリルはダメだったな。彼らは技術ある選手が嫌いだった。もしトルシェに普通の眼力があったならば、日本はとっくにベスト8入りは果たしている。(あのトルコ戦でなぜ西沢を使ったのか! なぜ中村俊輔は選ばれなかったのか!)
乾は、ハリルだったら自分は選ばれなかったと言っている。香川もスタメンは危なかった。もし乾や香川がいなかったら予選は全敗必至だったろう。ハリルは縦の攻撃を強調したが、それも柴崎をFWの底に置きさえすれば解決することだったのだ。

西野もパラグアイ戦でやっと少し気づいたわけだが、しかし、もともとのあまり確かでない眼力に頼ることも多く、起用してはいけない選手を起用した。ポーランド戦は言うに及ばず、ベルギー戦でも、疲労困憊の柴崎のほうがエネルギー満タンの山口よりまだ上であることがわからない。延長を視野に入れれば、本田を入れるのは死路なのだし。

しかし、負けはしたが、選手たちは、自分たちの力でポーランド戦の汚名を晴らした。だからこそ、ベルギー戦でのスタメンで、あのサッカーなら、ポーランドを2-0,3-1くらいで撃破できたはずである。僕はそれを観たかったんだよね。

まあそれはもういい。ベルギー戦は、日本のサッカー史上、最も勇敢で美しい戦いだったから。感動の度合いでいえば、FW久保竜彦を擁したときのヨーロッパ遠征、チェコ戦に匹敵するものだった。
どう考えても勝てそうもない相手に前半0-0。これでベルギーには焦りが出て、日本には「やれる」という感覚が強まった。柴崎の芸術的なスルーパス、ちょっと運が良かったけど原口のゴール。そしてまたまた乾のファインゴ-ル。セネガル戦のときと違い、GKがちゃんと視認できてたにもかかわらず、触れもしなかったね。今大会初めて真価を発揮した香川も誉めたい、そして吉田。最終戦はもうひとうだったが、サッカーを始めたのが遅い酒井宏樹もようやく開花した。唯一のJリーガー、昌子もよく期待に応えた。柴崎は完全に日本のコントロールタワーとなった。これで遠藤のような柔らかいパスをもっと出せれば完璧なのだが。
もっとも賞賛されるべきは、やっぱり、アザール、デプルイネ、ルカクに自由に仕事をさせなかったディフェンスだよね。とくにアザールにはまるでハエが群がるようなデフェンス、あれでなくては日本は世界の一流と戦えない。Pエリアに入る前に数人がかりで止め、ボールを奪い、カウンターを繰り出す。その戦い方こそが日本の生きる道だろう。
そのために、90分、走れて、ハードワークできる人材が必要となる。その代表が長友だ。セネガル戦、柴崎のロングフィードをトラップミスしたものの、2人のDFの間を縫ってボールをキープしたあの立ち上がり、数メートルの動き、子ネズミのようなスピードは世界でも稀ではないか。でもあと4年は持たないか。

でも、どうなんだ? ベルギーの1点目。他の国のGKならパンチングで外に出してるんじゃないの? たとえば韓国の若いGKとか。何しろ、シュートじゃないんだから。普通ああいうゴールは「献上点」という。うーん、不運、仕方がないと言えばそうも言えるのだが・・・とにかく川島だからな。正面に来るのは弾けるんだけど。
2点差以上を追いかけるチームにとって何より重要なのは、とにかく最初の1点を返すことだ。それがあるかないかで気持ちが断然違ってくる。逆に、あのシュートでもないハイボールを凌げば、日本が2-1で勝つ目がかなりあったろう。だって、あれが後半24分。どんなに強いチームでも、2点差なら相当焦る時間帯である。実際、その少し前の後半20分に2人交代させてベルギーは勝負を賭けてきたのだった。そして1点献上。こうなると、とりあえずあと1点取ればという気持ちになったベルギーは、すかさず5分後に同点とした。それも交代したフェライニだ。

観ている僕としては、こうなればあとはベルギーのシュートの雨あられ、日本は為す術なしだなと思ったが、これまでの代表と違うのはここからの粘り、踏ん張りだった。コートジボワールのときもオーストラリアのときも、砂の城が崩れるようだったからねえ。ここからあのロスタイム失点までの時間こそが今回の代表のハイライトだったのではないかとさえ思える。もっともベルギーにすれば、同点にさえすればもうこっちのものという余裕だったかも。急がなくても点は取れると。最悪延長でも、さらに大丈夫と。
本田のFKはちょっと遠すぎたよね。正面過ぎるし、あれを狙うのはどうかと思う。ま、こぼれ球狙いというのもあるのだが。しかも、もう柴崎がいなかったし。このFKも最後のCKもよくいえば一発狙い、普通にいえば偶然頼みである。でもそれじゃダメなんだ。対スウェーデン戦でのドイツは、そのワンプレーでゲームが終わってしまうにもかかわらず、FKで緻密なフォーメーションプレイを敢行した。何の知恵もなく放り込むなんてことはしない。僕が思うに、本田が入ると日本には賢さが失われてしまうのである。キック一発依存というか。でも、韓国のソンフンミンじゃないんだから、無理無理。
最大の戦略ミスは、最後のCKである。あそこはカウンターを警戒した布陣にし、自陣に何人か戻した上で、ゴール前は少数で戦わなければいけない場面である。それはサッカーの常識、世界の常識だ。そうしなかったのは西野のマネージメント不足なのか、何も考えてないか、加えて本田の功名心か、どちらもか。
延長になればボロボロにされた可能性もあるのでね、まあ不問に付してもいいんだけど。サッカー知ってれば、どれほどアホなやり方かはわかる。ポーランド戦の球回しと言い、これと言い、西野は運頼みになる癖があるようだ。世界を知らないからというよりも、切羽詰まると、考えることを放棄してしまうタイプなのかもしれない。

まあしかし、延長でもまず勝てはしない。ベルギーのスピードは衰えないもの。それが最後のとんでもないカウンターに現れてる。ルカクもねえ、

「あそこでスルーするんかい!」
「そんなん普通できひんやん!」
「ルカク、半端ないって!」

90分動き回っても、自分が点を取ってなくても、あんなゴール前でも、頭は冷静。すごい、俺が俺がだけの本田とは違うねえ。本田が蹴ったCKの不成功から9秒後に生まれたルカクのプレイ。あれは対照的だったな。

ということを、サッカー部出身の旧友に話したら、「あのプレーは、繰り返しミニゲームをして叩き込んだもの」「そうでなければ、あのルカクが我慢できるはずがない」と言う。ああ、そういうことか。だよなあ、ルカクは誰よりも俺が俺がだ。しかし、ああいうギリギリの場面でこそサッカーの質の差、歴史の差が出るのだな。優勝候補で2年間無敗のベルギーから2点を先制し、あとちょっとで勝てたと思い、日本も世界に近づいたと思いたいわけだが、その「もうちょっと」「あと少し」の差が、実はとてつもなく大きい。あのカウンター、あのワンプレーにはそれが凝縮していたということだ。

落語界のレジェンド、古今亭志ん生は、自分よりも上の噺家と自分を比べて「あと少しの差だな」と思ったら、そこにはものすごい差があるのだと看破した。囲碁ならば、いつも10目以上で負けている相手に、あるとき3目で負けたからといって、実力が近づいたと思うのは滑稽であるように。

日本が良い勝負できたのもベルギーが強くてしかも紳士的だったことがあるよね。汚いプレイしないもん。だから日本は今までもわりと相性がいいのかもしれない。しかし、実力差は歴然だった。考えてもみよ。残り20分で、0-2をひっくり返すなんて、相当の力差がなければできない。あれはベルギーサッカー史にとっても、歴史的な逆転劇だろうが。
その差を埋めるのはたいへんだが、しかし、今回のそれはベルギーとの差である。あの展開に持ち込めることができたら、他の16強の中でそれをひっくり返せそうな国はブラジル、フランス、ウルグアイくらいのものではないだろうか。つまり、世界の超一流とはすごい差があるが、Bクラスとなら互角の勝負ができる、今回のチームはそこまでは近づいたと言えそうである。今の日本がどれくらいの位置にいるのか? 船はどのあたりを航行しているのか? それを知る術は4年に一度のこの場所しかない。

 

(そういえば、ウルグアイのカバーニがフランス戦に出られないとのこと。フランス絶対有利か。ちなみに、ここまでの最高のゴールは、ウルグアイ、カバーニからスアレスへの超ロングパス、スアレスの長いクロスに合わせたカバーニのヘディングだろう。あれほどのものはサッカー史上でもなかなかないんじゃないの)

 

 

 

さて、パラグアイ戦からベルギー戦までを通して、ポーランド戦はスルーして、日本がどういうサッカーを目指すのか、誰にでもはっきりしたことを祈ろう。それが大きな収穫だ。問題は、次のW杯で、現在20代前半の若手がどれだけ伸びてくるか、W杯開催時にいちばん油の乗りきった選手が中心となれるかどうか、そのためにはヨーロッパでレギュラーになれないようではひじょうにまずいと。
具体的にはセンターバックが最重要課題。杉本健勇を説得してまたディフェンスに戻ってもらい、昌子と組ませるのがいい。そして2人にはプレミアかブンデスに行って、W杯まで修行してもらうと。

監督をどうするのかも大きいね。世間の風潮は西野は名監督ではないかとなっているが、それはどうか? ハリルよりはよかった感じはあるが。でも、パラグアイ戦があったからたまたまこういう結果を得たわけでね。彼自身は、世界との戦いでは誰を起用していいのかわかってなかった。本人も世界との差が見えていないと言っているし。必要なのは、世界との差、違いがわかっており、日本の良さをわかる人である。つまり日本人にはいない。いままでオシムさんしかいなかったね。

ああしかし、4年後の大きな課題がまだあった。自分はこんなふうに元気にW杯を観ることができるのだろうか。

菅野所長のエッセイ:W杯がやりきれない


2018.06.30

前回のコラムで、僕たちはいったいサッカーに何を求めているのか?ということに触れたが、まさにその問題が大きく浮かび上がることになったな。僕はこれまで嫌と言うほどサッカー観てきたし、だからああいう場面にも慣れっこだ。とくにW杯の予選では必ずあるし。しかし、負けてるチームがあれをやるところは観たことがない。ほぼ100%、0-0とかで引き分けている場合である。はたしてサッカー史上にもあるのだろうか?

これは日本のサッカー史でも、世界のサッカー史でも類い希な事件となったような気がする。世界の場合は、この試合を機にルールの改正があるかもしれない。自陣でボール回すのは何秒以内。時間オーバーになると相手ボールになるとか。バスケットなんかは似たような罰則がある。あるいは攻撃精神の欠如が見られた場合には1点負荷とか。実際、ボクシング、柔道、レスリングではやってるし。W杯終了後、FIFAでの議題には登るのではないか。

日本の場合では、サッカーにとどまらず、日本の精神史に刻まれてもおかしくない事件だと思う。僕の関心はほぼここにある。

ネット上の統計を見ると、「あれでいい」がわずかに上回っているな。正確な統計ではないが、僕の印象も「あれでいい」が多いような気がする。
さて、僕はというと、どちらが正しいということではなく、結局サッカーに、スポーツに何を求めているかなのだと思う。前回言ったように僕が求めているのは決して勝ち負けだけでない。負けたからといって悪いわけではない。勝ったことすべてが賞賛されるべきでもない。負けるのは悪くない、悪いのは勝負しないことだが信条の僕であるから、あそこで攻めてかりに失点することがあっても代表を責めるなんてことはしない。むしろ誇りに思うだろう。という僕の考えと同じ人もけっこう多いのだが、全体的に見ると劣勢のようだ。
今回の西野の判断には、本人個人のものもあるだろうが、多分世間(日本)も同じように思うだろうという判断もあったと思う。そうでなければ、ああいう指示などできない。

日本人がこのように結果優先を考えるようになったのはいつからだろう。
たとえば、甲子園でゴジラ松井秀喜が全打席敬遠されたとき、相手の監督を擁護した人間はほんの一握りであり、卑劣な行為、スポーツマンシップに悖るとして日本中がバッシングを浴びせたものだった。当時の日本サッカーは今と比べものにならないほど弱かったが、しかし、今回のことを当時の人たちならどう思うのだろうか?
あるいは、それよりはずっと後、ベンチから敬遠を指示されてマウンドで泣いていた上原(巨人)の姿を結果オーライの人たちはどう記憶しているのだろうか。

ただし、僕だってあれを擁護するくらいの考えは持っている。もちろん、予選突破は最重要なミッションではあるしね。
そもそも、スタートメンバーを見たときに、西野には勝とうという意志があまりなかったのがわかる。引き分け狙い。それどころか槙野、宇佐美、川島、山口と、味方にとって危険な選手を4人も入れてるんだから。そして酒井豪徳を右サイドアタッカーに起用なんてわけがわからない。勝つどころか、負けも覚悟の布陣だよね。
今回皆は川島を賞賛しているが、2つのセーブはW杯に出るGKなら当然のプレーと僕には映る。好プレーではあるけど。間違いなくファインプレーと言えるのは、槙野のオウンゴールを防いだところだ。槙野の危険さに注意を払っていたところはさすがに長年一緒にやっていただけはある。あれは川島でないと防げない。ノイヤーでも無理。

しかも僕は愚直に最後まで攻めろという意見ではない。失点はせずに、しかし、チャンスがあれば点を取りに行く。それくらいのことなら、今回のポーランド相手ならできるはずだと思う。それくらいできないで決勝トーナメント行く資格などあるのかとも思う。
ただし、それはそういう布陣でなければできないな。槙野、山口を交代させ、昌子、長谷部を入れてDFを強化し、柴崎を前目のポジションに動かすと。しかし、これでもちょっと足りないな。先発メンバーがあんまりだったから。

結局、先発を見たときの残念な思いのほうが、残り時間の「あれ」よりも僕には大きいのである。それがよくわかった。

そしてまた残念なことには、W杯コロンビア戦、セネガル戦と高まっていった代表への僕の思いはもう半分ほどにしぼんでしまった。世界のようにこのチームを敵視などはしないし、ベルギー戦もがんばって欲しいと願ってはいるのだが。でも、何か自分の心の中の心棒が抜き取られてしまったような気分、ああ、これは、やりきれなさというやつかもしれない。

菅野所長のエッセイ:窮鼠はライオンに立ち向かえるか


2018.06.22

コロンビア戦、いやあ、バカづきでしたね。でも、それを呼び込んだのも、開始直後からの日本の攻め気である。俗にゲームの入り方がよかったって言うやつ。相手デフェンダーを振り切った大迫、こぼれ球を思い切り撃った香川。あそこはよかったねえ。
MOM,MVPは誰もが認める大迫。とくに後半のピンチ、ゴール前のハメスのシュートを阻んだのはなんとワントップから戻った大迫だった。次に柴崎。やや守備的な位置にいたので思ったよりも見せ場はなかったけど。長谷部に足を引っ張られてた感もある。負傷も大したことないようなので安心。
ところで、どこもかしこも大迫という中、英BBCは乾に最高点をあげていた。よく見てるなとも思ったが、サッカーに何を求めているのかというところで評価は常に分かれるのだろう。これはオシムさんも言ってたね。日本人は、いったいサッカーに何を求めているのかをよく考えたほうがいいと。
僕の場合は勝ち負けじゃないね。チームのために、労を惜しまず、体を張って戦う。そして組織的にクレバーに戦うこと。

で、BBCが乾を選出した点についてよく考えてみた。すると、「何かが起きるんじゃないか?」という気持ちにいちばんなるのは乾にボールが渡ったときだなと思いついた。つまりワクワクすると。スケールは違うけど、クリロナ、メッシ、ネイマールがそうでしょ。日本ではそういう個は埋没しがちだ。スーパースターはいない。そんな中でそういう気持ちにさせてくれるのは現状乾くらいではないか。BBCはそこに価値を見いだしているのではないかと思った次第である。
ちなみにセネガルでは、まず自分たちが楽しむこと、そして観ている人を楽しませること、それがサッカーだという考えである。

まあ、いちばんの勝因はコロンビアが負けてくれたことかな。日本をなめてたね。もし研究されていれば、香川のPKは多分止められていただろう。

セネガル戦は、GK以外はほぼ同じメンバーでいくべきだ。川島は僕が出してはいけないと言った選手である。今回もひじょうに危なかった。なんで西野は使うかなあ、お気に入りの宇佐美も後半アップをしてたので気が気じゃなかったぜ。あとは長谷部がボールを持つとひどかったんで、これが何とかならんのか。
てなことを考えてたら、今回は3バックにしたほうがいいのではないかと思い立った。3バックの真ん中は長谷部。今やブンデスでもそこでやってるし。左右に昌子、吉田。長友、酒井のSBを含めて実質5DF。超守備的布陣。ボランチは柴崎、山口(大島)FWに乾、大迫、香川、GKは中村。
とにかく、前半は0-0で折り返し、セネガルの焦りを誘うと。

しかし、いくら準備したところでセネガルは強い。コロンビアの比じゃないと思う。怪物揃い。ポーランドに勝ったのはまったく意外ではなく、そもそもH組でいちばん強いと思ってた。だから焦りを誘うしかない。その辺はアフリカ人だからね、雑になってミスを連発する。
だから、とにかくデフェンスだよね。1対1になっちゃダメ。必ず複数で対処する。長友、酒井が当たり、山口、柴崎がパスコースを塞ぎ、長谷部、昌子、吉田がカバーする、そういうことを決めごとにしてハードにやる。決めごとは大事だよね。コロンビアでの失点は、事前に壁は「飛ぶな」という指示があったにもかかわらずみんな飛んじゃったらしい。そういう指示があったと知らない僕は、あのシーンでテレビに向かって思わず「グラウンダーが来るぞ!」と叫んだもんな。だって、ロナウドやメッシならともかく、角度的に右上隅は無理筋だったんだから。もっとも、GKが川島でなければあれは止めてたと思うが。
攻撃面では、サイドからのクロスは上げても無駄だからやらない。向こうは195センチがいたりするので、空中戦はしない。ボールはグラウンダー。CKもすべてショートコーナーにする。ま、それくらいの指示は出てるだろうがね。でも、だからこそSBは守備に専念できるのだ。
それにしても、これで予選第3戦まで楽しめる。本来は2戦で終わるはずだったのだから、これがありがたい。大迫始め、よく走ってくれたからな。ほんとなら、3-0、4-0で勝たなきゃいけない試合だったが、贅沢は言うまい。とにかく、ああいうふうに全員が体を張ってハードワークをすることでしか望みはない。それが弱国日本に残された唯一の戦い方であり、そこにしか活路を見いだせないことをチーム全員がわかっていないといけない。だから、本田や宇佐美は要らないのだ。本田はアシストはついたが、あの短い時間にどれだけパスミスしてチームに危険を招いたか、それを考えないとな。出すなら、0-1で負けてての残り10分くらい。あと、ポジションがないのかもしれないが、スピード、フィジカルともにある武藤を使いたいよね。香川の交代要員かな。あっと驚く、柴崎とのダブルボランチもいいかもね。でも、そういう練習はしてないか。

で、初戦でほぼすべてのチームを観たが、本命は断然ベルギーだなと思った。アザール、ルカクなどの攻撃陣がいつも脚光を浴び、もちろんすごいのだが、それよりもDF陣がいい。あの統率感にはちょっとびっくりだな。 あとは、フランス、クロアチア、ドイツのヨーロッパ勢、大穴はセネガルだな。ベルギーを「プレミアのオールスターズ」と言った私の友人は、それでもブラジルを推したが、今回はヨーロッパが強いんじゃないかな。

そういえば、先日ベルギーで、動物園から逃げたライオンが撃ち殺されたというニュースがあった。セネガル代表チームの愛称は「テランガのライオン」だ。決勝トーナメントで、ベルギーがセネガルを撃破するシーンがありやなしやだ。

さて日曜は、前期最後のGⅠ宝塚記念。好きな馬がいない。こうなったら、まったく人気のない⑭スマートレイアーで遊んでみよう。調教がとてもよかったし、このところ遊び心が足りないと思ってたし。
総流し的に馬連と3連複で楽しもうか。7枠からの枠連も。あとは④ミッキーロケットも穴としていいな。③サトノダイヤモンド④ミッキーロケット⑨サトノクラウン⑩ヴィブロス⑭スマートレイアー⑯キセキの三連複ボックスは買っておこう。

菅野所長のエッセイ:まずはナイジェリアのユニから


2018.06.15

W杯前の最終、パラグアイ戦は久々にいいものを見た。これまでのメンバーをがらっと入れ替えたわけだが、僕からすれば、やっと第一候補が数多く入った。乾、武藤、柴崎というヨーロッパでもチームの主力となっている3人。そして、吉田、槙野という鈍重なCBコンビから、若い植田、昌子の鹿島コンビ。同じくらいの不安材料があるとすれば、若い方を使うのがいいに決まってるのだ。
これが皆控えだったところに、監督たちの不明があったな。そういう意味でこの試合は大収穫。彼らがいいと思った選手でやってたら全部ダメダメで、やけになって総入れ替えしたら、それが最強の布陣だったと西野にもわかった(かもしれない)ことが大きい。
しかも、この試合で何よりすばらしかったのは、みな全力でハードワークに徹したことだ。右SBの遠藤も下手は下手なりによく動いたし、ワントップの岡崎も例によって走り回った。点取る気配はゼロだったけど。前半0-1だったが、僕はそこそこ満足してたもんな。パラグアイの1点は、どうしようもなかったしね。後半のパラグアイは、シュート1本だったのではないか。それが入っちゃったけど。
まあ、パラグアイもまったく大したチームじゃなかったのは確かで、その辺にケチをつける奴もいるだろう。セルジオ越後とか。が、いままでそういうチームとやってて全然勝てなかったんだからね。A代表の勝利は中国戦以来だと。情けな。
それから本田もベンチのままでいい。守備しないし。チームの中心は完全に柴崎だ。柴崎がタクトを揮えるよう動ける選手が必要である。しかも、柴崎は反則ギリギリで相手の速攻を止めるディフェンスをしていた。あれはリーガ・エスパニョーラで相当鍛えられたな。乾も同様だが。
よほどのアホじゃない限り、W杯でのメンバーは決まってくるでしょ。基本はこれでしょ(下記)。吉田、槙野は昌子のサブ、宇佐美、川島は出さない。とくに宇佐美は。柴崎と武藤は必ずずっと出す。初戦、ハメス・ロドリゲス潰しのために山口を起用するのはあり。要は、柴崎がやりやすいようにメンバー構成するか、それと労を惜しまず走る選手だ。宇佐美を使うような監督だから、そのへんわかってんのか心配だ。
それでも勝てるかというと微妙すぎるが、全員がハードワークして恥ずかしくない試合をして欲しいね。パラグアイ戦を観て、そういう期待は持てると思った。南米チームはそこそこボールを持たせくれるので、コロンビア戦がいちばんチャンスありそう。引き分けの。

 

(FW)                      岡崎(大迫)

 

(MF)     乾       香川        武藤

 

(MF)         柴崎       長谷部(山口)

 

(DF)   長友     昌子    植田     酒井(高)

 

(GK)            中村
予選リーグをざっと見回すと、いちばんガチンコで面白いのは、ポーランド対セネガルだろう。H組は日本が全敗濃厚だが、他の3チームにとっても「死の組」と言えるのだ。一般的にはポルトガル対スペインがベストマッチだと思われているけど、この2チームは引き分けでもよしと思ってるからね。とくにスペインは。今のポルトガルは強いし。
次は2回戦のアルゼンチン対クロアチアで、条件としては、どちらかのチームが初戦に負けか引き分けを喫している場合に限る。ポルトガル対スペインと並んで予選リーグ屈指のカードはイングランド対ベルギーだが、これは3回戦だ。予選突破を決めての消化試合になる可能性が高い。

結局、予選で熱くなれるのは弱いチームであって、その意味では、日本人はかなり予選を楽しめることになる。2回戦までは太鼓判だ。
予選の楽しみ、あとは何かな? ああ、そうだ。W杯史上最高のデザインと評判のナイジェリアのユニフォームだな。ナイジェリアは予選敗退が濃厚だから、早めに見といたほうがいいよ。

菅野所長のエッセイ:世間はどうあれ


2018.06.07

日大も財務省もまったく同じだから嫌になるのだが、一つ大きく違うのは、関東学連が監督コーチの指示があったと断じた点である。つまり、これが第三者機関としての機能を果たしたわけで、政府のほうはとにかくこれを避け続ける。首相は、真相を解明し、膿を出し切るなんてことを前から言ってたわけだが、膿自体が膿を出し切るなんてジョークでしかないしね。籠池理事長の拘留期間だって異常だったのではないか。こういうやり方は中国と同じだよなあ。でも、日大と違って逃げ切っちゃうのかねえ、このままでは。

まあ逃げ切ったとしてもこの先は大嵐だろう。アメリカの貿易方針が転換すれば日本経済への打撃は甚大だし、米朝会談がうまくいけば、今後北朝鮮の脅威を外交利用できなくなり、軍事化にブレーキがかかる。カジノなんか、当てにしてる中国人は、とうに爆買いなどやめて日本の不動産に目を向けてるし、働き方改革なんてのは、ますます国民から働く意欲を奪っていくだろうしね。竹中とか、働く苦労を知らないばかりでなく、労働者を食い物にしようとしている輩だから、トンデモな法案にならざるを得ない。ますますやばい方向にこの国は向かっているなあ。何よりも日大と同じなのは、知も才もない人がトップにいるってことだ。

明るい話題も当分は望めない。W杯は何だしなあ。前回三竿が落ちたことに触れたが、そもそもポルトガルの中島がガーナ戦にさえ呼ばれてなかったのが合点がいかない。やっぱり、将来的なことを考え、若手をもっと登用すべきだろうに。まあ、さかのぼれば、何で西野なんだってことにもなるのだが・・・。今現在の選手の活力ということでいえば、武藤、長友、乾、長谷部、本田はいいと思うのだが。中島はここに匹敵するよなあ。
ナイジェリアのユニフォームがW杯史上最高にかっこいいというのが話題だが、実力では無理だから、日本もそっちのほうで話題づくりでもして欲しかった。
そういえば、レアルマドリーの監督ジダンが退任とか。どこかの代表監督になるという噂もあるが、日本も交渉に行ってるんだろうなあ? ジダンは金には執着しないという噂もあるので、もしかしたら意味があると思うと引き受けるんではないか。むかし河合隼雄先生もそう言ってくれました。とにかくいい監督さえ呼べば、日本だって強くなれるんだ。
それにしても、ロナウドも辞めるということだし、この最強チームは今後どうなるのか。ジダンはセネガルのマネが気に入っていて移籍話が進んでいたらしいが、これもどうなるか。でもそういう選手たちを相手にしなきゃいけないわけよ、日本は。今のDF陣ではワンフェイクで軽くぶち抜かれる。まあ、勝ち負けはいいからフェアプレイ賞を狙うのはどうかな、せめて。

競馬はダービーに続き、安田記念もボロ負け。大好きなレースなのに無念だ。快調だった春のGⅠ戦線も、最後になってこの体たらく。あとは宝塚記念があるくらいで秋まではお休みだ。でも、新馬戦が始まったのでそれが楽しい。
多少楽しみなのは、来週のゴルフ全米オープン。松山がどれくらい復調しているかである。もしも相当程度復調していれば首位争いも可能だ。が、全米オープンはメジャーでも最も難しいとされる。絶好調でないと無理か。でも、あと2週あるから。
このところ、ずっと休んでいないのでさすがに疲れが出たなあ。競馬を観戦できないということはそういうことだ。やっぱり年齢的にもう少し休まないといかんのだがねえ。今週末はまた出かけるのでそこが不安だ。ちょうど梅雨に入ったし。まあ、それがあるんで、雑誌の原稿は終わらせてもう送信してしまった。締め切り日より20日早い。でも自分としては遅いな。テーマ的にあまり楽しめなかったのもある。何か面白い依頼があると嬉しいのだが、なかなかそうもいかない。あとは連載ものもやっておいた。これで少しは心おきなく出かけられる。世間はどうあれ、サッカーも競馬もどうあれ、自分のやるべきことはちゃんとやらなくちゃね。

菅野所長のエッセイ:日曜はダメよ


2018.06.01

W杯が近い。しかし、日本代表には何の期待も持てないのが悲しい。せめて人選だけでもと思ったが、まあ武藤が選ばれて良かったのと、三竿が落ちたのが残念だったかな。
明るい話題がないね。世間的にも自分にも。原稿はあと数日で何とかなりそうだが、ずっと日曜が休めてなくて、オークス、ダービーと家で観られなかったし。今週は安田記念だが、これも仕事だし。

日大の問題は真相がわかるほどに、現政権の問題と同じなことが見えてくる。そういえば、現役部員の声明文というのが、世間的にはどう受け取られたか知らないけど、僕は大いに不満だね。ほんとに宮川君を守るというなら「監督の指示があった」と言うべきだろうに。盲従していた自分たち、見て見ぬふりをした自分たちも彼と同罪なのだという意識はないのかな。
このへんがまた政権と他の自民議員、官僚との関係と同じだなあと思う。ああ、これに検察も加わっているようだが。
そりゃあ、日大にしても安倍政権にしても、ああいう狂気な権力者は怖いだろう。でも、一片でも良心があるなら戦えと言いたいよね。少なくとも日大の教職員組合は戦いを挑んだ。まあこれは野党のポジションか。問題は、身近にいて、いろいろ知ってて、ただただ保身を考えていることが醜い。林文科相なんか、すぐにきゃんとなってるし。

ただし、日大の闇もなかなか深い。さかのぼれば70年代の大学紛争。学生を鎮圧するために、日大当局は運動部(とくに格闘技系)と手を組んだのだった。これは他大学ではほぼ見られなかった。この結果、日大の運動部は大学の中枢に入り込むようになり、じわじわと権勢を拡大していった。その代表が今の理事長。かつて大学、社会人とアマ相撲では敵なし。一年後輩の輪島などは子ども扱いだった。僕は当時の彼を知ってるからね。
昔の日大は「総長」制で、これがオール日大の頂点だったが、今は学長制となっている。総長は教員から選出され、絶大な権力を握っていた。これはこれで問題だったのだが、現在は、理事長がトップの地位だ。田中英寿は、体育会系の事務職員から上り詰めたと思われ、同じく内田前監督がナンバー2。教員は彼らよりも力がない。これは中国の大学とよく似ていて、あそこでは学長や教授よりも、共産党から派遣された学生部長や課長が実権を握っている。
それはともかく、ばりばりの体育会系が大学の実権を握るとなると、そこに知性はまるでない。それどころか、田中理事長などは暴力団組長とも昵懇なことはわかっているし、子飼いの内田前監督も同じキャラだろう。で、クビになどできないでしょ。クビにでもしたら洗いざらいしゃべられるし。という噂が流れているが、リアルだな。第三者が介入して金の流れでも追えば一発のような気がするが。アメフト部の問題によって、ここにメスが入るかだよね。そうなれば相当の改革ができる。

てなことを言ってたら、内田前監督が常務理事も辞任とのニュース。本丸(理事長)までは行かせないよう、ここで止める気なんだろうが。
政権のほうは難しいな。検察が取り込まれているようだし。改ざんしても罪にはならないという結論だもんな。かかわった人間皆不起訴。どうなってるんだろう。まあ、日大と違ってこっちはより狡猾だからな。

さて安田記念だが、超荒れ285万馬券のダービーの後だけに、予想するのが少し怖い。しかし、自分を信じよう。本命は⑮サングレーザーと⑤ペルシアンナイト。この2頭の3連単マルチ。相手は①スワーヴリチャード②サトノアレス④アエロリット⑨レッドファルクス⑪リアルスティールかな。それと2頭からの馬単マルチ。人気薄で面白いのは⑪リアルスティールだ。あと、忘れてたが、香港馬⑦ウエスタンエクスプレスは調教を見る限りいい感じだ。で、⑤⑦⑪⑮の4頭ボックスで馬単、3連単もいいな。

どうせまた観られないんだがね。しかし、競馬が観られなかったよりもショックなのは、Jスポーツが放映権を逸したので、ジロ・デ・イタリアが観られなかったことだ。もう終わったらしい。すごいレースだったと。18ステージが終わって、3分22秒差で総合4位のフルームが、19ステージで大勝負に出て、後半80キロを独走。総合1位となり、最終日までそれをキープ。ついに3大ツールを制覇したんですと。せめてそのステージだけでも観たかったなあ。

菅野所長のエッセイ:十字架を背負って歩け


2018.05.24

ああ、PCの調子が悪くて最悪だあ。やっと入力できる。
明日から出かけちゃうので、今日アップすることにしましたが、今週は何と言ってもアメフトの二つの会見だろう。
昨日のコーチ、監督のほうは、司会を含めて日大の体質がもろに出たな。あれは要するに選手が忖度してやったということだ。やっぱり安倍政権と同じだね。いくら証拠と言っていいような資料が出ても、知らぬ存ぜぬを貫き通す。
これに比べて、選手Mの会見はまあ立派なものだった。僕はこの会見を見ながら、柳瀬や佐川は何を思うのだろうかと考えたね。はたして、安倍、麻生、菅も含め、彼らには選手Mのような良心があるのだろうか? いや、ないのだろうな。
しかし、M君がかわいそうだから復帰させてもいいんじゃないのという意見には賛成できない。教唆とはいえ、彼自身がやってしまったことは帳消しにはならない。彼は一生その十字架を背負って生きていかなければならないのだ。それが償いということだし、実は自分の誇りを守ることでもある。つまり、彼は大人への一歩を踏み出したということである。多かれ少なかれ、多くの人が自分の中に呵責と、それに伴うわずかばかりの誇りを抱えて生きているものだ。
もしも、どこかで彼と見え、がんばっている姿を見ることができたら、僕は大いに彼を讃え、鰻重を2人前くらいおごってやりたいなと思う。

さて、日曜はダービーである。先週のオークスはまたまた予想通りだったが、3連単がつかなさすぎてガミった。でも、2着のリリーノーブルを重視したところはわれながらなかなかだった。ダービーの本命は⑧ブラストワンピース。①ダノンプレミアムハは2400mが長い可能性がある。で、対抗評価。後は⑬グレイル⑤キタノコマンドール⑥ゴーフォーザサミット。この3頭は距離が大丈夫。ダノンが飛べばいい馬券になりそうだが。

菅野所長のエッセイ:大きな構造小さな構造


2018.05.18

今週は暑いのが困った。昨日などは交通的に何とも不便なところに出張で、初めて水戸線というのに乗ったが、ほぼ1時間に一本。都内でJRが遅延して急きょ新幹線を乗り継いで何とか間に合う。しかし、駅には何もない。そういうこともあるかもと、あらかじめ買っておいた昼食を駅で食べたが、正解だった。場所もよくわからなくて、暑い中をずいぶんと並みに歩いたなあ。
まあしかし、そろそろ学会のシーズンで、週末は出かけることが多くなる。土日月とかつぶれるのは痛いが、気分転換にはなるからね。

日大アメフトの事件は強烈だったな。ああいう指導者はほんとにいかんね。その後の日大のコメント(すぐに撤回)などを見ても、森友や加計の問題とよく似ている。選手が勝手に忖度した、そんな指示は出していないというところなんかまったく同じ事件のように見える。選手たちは監督の言うこと聞かないと干されるのだろうが、これまた同じ。政権に不利なことを言った林芳正文科相がすぐさまキャバヨガに通っていることをリークされたが、前川前事務次官のときのガールズバーと同じ。俺たちに逆らうと痛い目に遭うぞと、わかりやすく脅す。そういうことされちゃたまらんと、みな逆らわなくなる。
金正恩がスッポンの養殖を失敗した人間を直ちに銃殺にしたと脱北者からばらされ、これに怒った北が何だかんだと言っているわけだが、日本では、さすがに銃殺はできないから、社会的な死を与えようとする。まあ構造的に同じなのだ。中国、北、日本と、1強、独裁の政治形態は当然ながら似たような統治システムを生んでいく。何とかならないか。

大きな構造が、その中の小さな構造を規定していくと。政治の構造と大学の運動部の構造が同じ、会社もそうだな。そういう理論は何といったか?

 

まあ自分としてはやることはいろいろあるので、ちょっと暑いけど、一踏ん張りしないとね。先週の競馬は、ヴィクトリアマイルは、予想通りリスグラシューが2着に来てくれた。3連単も取ったが、それよりも、馬単が100倍以上ついたのは大きかった。一息つけたね。今週はオークス。また東京にいないんだけど、いったいどういう結果になるのか。一番人気⑬アーモンドアイは歴史上の名牝となる可能性がある馬だが、やはり距離が心配ではある。上位馬で馬体を比較すれば①リリーノーブルが適しているのではないか。アーモンドアイがトンじゃうことも考えられるので、①リリーノーブル②ラッキーライラック⑧サトノワルキューレ⑬アーモンドアイの4頭ボックスが本線かなあ。

菅野所長のエッセイ:天は見ている


2018.05.11

バルサと契約切れのイニエスタがヴィッセル神戸に来るとか来ないとか。もし来たら大変なことだな。神戸戦はプラチナチケットになる。サガン鳥栖がF・トーレスと交渉中というのもなかなかだが、ニュースバリューとしてイニエスタにははるか及ばない。金満な中国リーグもイニエスタ争奪戦に加わっているが、イニエスタよ、金じゃないだろ。日本はいいぞ、リーグのレベルはともかく。

先日友人と話したときに、今地上波で観る価値がある番組として、テレ東の「世界!日本行きたい人応援団」で意見が一致した。以前僕はあまり観ていなかったのだが、ある頃からは虜のようになっている。これは日本の文化等が大好きな外国人を日本に招待し、その滞在の様子を番組とするものだ。たとえば、海外で、自力で醤油をつくる人が日本の伝統的な醤油倉で修行するとかである。受け入れる方は彼ら外国人を温かく受け入れ、大抵は自宅で食事に招いたりするシーンがある。

そうした交流を観ていると、日本人のいいところが余すところなく表現されているように思える。だから観ていて気分がいいのだ。昨今、日本人の嫌なところばかりが目につくからね。国会の参考人招致とか、あそこまでいろいろ出てきても、たとえ証拠となるようなものが出てきても、とにかく「知らぬ存ぜぬ」で通しまくればいいという体だから、あれではどうしようもない。昔はよく言われたものだが、「誰は見ていなくてもお天道さんは見ている」という意識などどこにもないのだな。僕なんかこれにずっと支えられてきたようなものなのだがね。とにかく安倍、麻生、菅、佐川、柳瀬と、地に落ちた日本人を次々に見せられている感じだ。

ちょっと前のTOKIO4人の会見も、いったい何のためにやったのかわからないなどという声もあって、僕もそう思わないではない。しかしながら、メンバーの不祥事に対する4人のやや過剰とも思える反応や謝意は、一連の疑惑にかんする政権側の反応と比べてみれば、ありきたりに言えば誠実なものなんだろうなと思うわけである。

ゴールデンウィークはNHKマイルがあって、春のGⅠシリーズで初めて当たらなかった。振り返ても難しいレースだったな。今週は、牝馬GⅠヴィクトリアマイル。有力馬が多すぎてこれまた難しいが、もう⑯リスグラシュー本命だ。こういうときは、基本は「格」で決める。そうなると、相手は①レッツゴードンキ⑩アエロリットを主力とするが、3連複3連単よりも、⑯リスグラシューからの馬連、馬単に力を入れる。出かけてるので見られないのが残念だが、お天道さんが見ていてくれるだろう。

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