バッシングの真実


2018.11.09

先週このコラムがなかったのは、出張とか、身体の調子が悪いとか、競馬に負け続けてふてくされたとかではなく、野暮用で東京に来たという友人が「飲みに行こうよ」と誘ってきたからです。前もって言っといてくれればねえ、まったくもう。
となると、友人を待たせたまま、コラムを書くわけにはいかないので、まあしかたなかったと。半分くらいは書いていたのだがなあ。

今週はちょっと危なかった。水曜の夜に、急にめまいが来て、気持ち悪くなって、汗をかくほど熱が上がって、どうしたのだこれはと思ったが、前にも同じ状態になったことを思い出した。あれは去年のことだったか、ノロウィルスにやられたときだ。記憶にも生々しい。ああ、またこいつかと思ったが、前のときよりも軽い感じである。とにかく一晩寝て様子を見ようとなり、翌朝には気持ち悪さもめまいもだいたい収まっていた。前回は3日間治らなかったけど、今回は動けないほどじゃないので、頭がボーっとするが仕事には行けたのだった。

やはり、抵抗力の低下だよね。この調子では、人生初のインフルエンザ予防接種もしなきゃいけないのか?

毎度毎度バカバカしいと思うのだが、シリアで3年拘束されていた安田純平氏へのバッシングがすごかったな。とは言っても、前のボランティアのときよりは静かか。というのも、フランスではわざわざ大統領が出迎えて労をねぎらうという、日本とは真逆のシーンを多くの人が見たからかもしれない。ジャーナリズムに対する彼我の認識の違いに少し気づき、ちょっと待てよとなったのかもしれないな。
でもこうしたバッシングの最大の原因は、日本人のほとんどがシリアのことに無関心で、ほとんど何も知らないということにある。彼がそこに行ったことの意味や意義がわからないのである。これが北朝鮮で捕虜になったとなれば、いくら無知蒙昧なネット住民でも、反応はまったく違うものになるに決まっているからね。前のボランティアと今回のような場合の、バッシングの材料のための「自己責任論」とは、日本人の倫理観と言うより、日本人の無知と無関心から生まれてきているという考え方のほうが適切ではないかと思うがね。「心理」と言うほどのことではない。

さらに、重要なのは「自己責任」などではなく、「社会的責任」である。何と言ってもジャーナリストなのだから。シリアで3年人質として過ごすという、その希有な体験から、何を知り、何をどう分析したのか、シリア情勢の真実の一つを日本人に伝える責任が彼にはあるのだ。実際、国庫から多額の金が支払われたのだろうし、それと対価となるような情報を提供すること、それが彼の役割である。多分後に書籍かレポートとなるのだろうが、会見でも少しはそこに触れて欲しかったね。質問するマスコミにもね。相手はトランプじゃないんだから、真摯に応対するし。

ジャーナリズムへの認識が違うように、国と国との間には深い隔たりがある。韓国での徴用工裁判は、前にもここで書いたように、「あの約束はあのときのものだから。今は違うし」となる韓国人の国民性が為すものだ。ほんとに困ったものだ。いくら謝罪したり、お金を払ってもゴールの場所を変えられてしまうんだから。まあ、今回は韓国の政府も困っているし、国民も全面的に賛同はしていない感じだが。中国とともに、韓国もグローバルな精神性がまだまだ足りないよね。と言いつつ、日本もね。とくに政治意識の低さはかなりひどいのではないか。
先週は、ダートGⅠが3つまとめて行われ、僕は出かけていたのだが、全部負けた。僕の本命は5着、4着、4着である。参ったなあ。
今週はエリザベス女王杯。断然の本命は⑦モズカッチャンだが、夏の疲れから調整過程がさほどよくない。で、⑤レッドジェノバにも対等の評価をしよう。あとは⑫リスグラシュー、⑬ノ-ムコアと続き、⑧カンタービレ、⑯コルコバード、⑪スマートレイアーまでか。
⑤⑦⑬の馬単ボックスもいいかな。そろそろ当たってくれ。

茜さす


2018.10.26

今週は最悪だぁ。思えば、先週、コラムのデータを飛ばしたあたりからおかしかったのかもしれない。疲れから来ているものなのだが、発熱、筋肉痛、頭痛で火曜水曜と休みとなった。申し訳ない。情けない。 あとは土曜までは何とか務めなければいけないのだが、身体も頭もぼーっとしている。
なんちゅうか、身体のすべてに軽い炎症が起こっているかのような感じで、寝ても寝てもまたいつの間にか眠ってしまうというような、そうだ、これはまるでコアラの生態と同じではないのか。コアラは、主食のユーカリの葉の毒性を中和するために1日の3分の2は寝なければならないと「ざんねんないきもの事典」にある。

先週のコラムには何を書いていたかというと、時事問題と映画の話。時事問題はもう古いので、映画がいいかな。
休みの日に、待望の映画「夏目友人帳」を観に行ったのだがね。感想としては「力作」だったということ。オリジナル脚本のレベルは中の中くらいか。ニャンコ先生が分身してしまうところはいいアクセントとなった。この映画では、花のカットがところどころ出てくる。すぐわかるが、みな夏の花だ。僕が気づいたのは夾竹桃からだが、たぶんそれにに始まり、桔梗で終わる。初夏の花から夏の終わりを意味する花の流れの演出は、凡庸だが憎い。
けれども、最後のカットで桔梗を大写しにしていくのはわざとらしい。ほら、こういう仕掛けがしてるんだよ、わかる?という監督の邪心が最後にもろに出てしまった感じである。原作者の緑川ゆきはこういうわざとらしいことはせずに、ひたすらさりげなく描いていく人だ。「夏目友人帳」のよさは、そうしたさりげなさが作品全体を包んでいるところにもあると思うのだが、作者の手を離れた映画となってそこが崩れたと思った。だから、「友人帳」にはふさわしくない「力作」という言葉を使ったわけである。
騒がしいばかりの世の中で、こうした映画を観るということは静謐な時間を過ごすということだ。「あん」もそうだったが、せっかくの静謐を監督が邪魔してしまう。あれがなければもっといい感じで見終えたのだがね。

ところで、この映画のずっと前の話だが、アニメ「夏目友人帳」シリーズのエンディングテーマの中で、ずば抜けていいなと思っていたAmirの「茜さす」。これが聴きたいがためにCDを買い、一人で夜聴き入る。やはりすごくいい。この曲を作った人はすごいな。でも、他の曲はダメだな。とにかくみな曲調が同じでね。高鈴のときと同じ轍は踏まぬよう、ライブには絶対に行かないと決めた。わざわざ書くのは魔が差さないようにだ。

そういえば今年、アカネサスという馬が今年デビューしている。ロードカナロア産駒の牝馬、見た目はすごいいい馬なのだが、1勝にとどまっている。がんばってほしい。今週の重傷には抽選漏れしたようだ。

ライブといえば、恒例、PUSHIMのビルボード年末ライブのほうは楽友がチケットを取ってくれているのでとても嬉しい。それにしてももう年末の話題だ。TCCの忘年会の日程も決まっているようだし、秋の陽はつるべ落とし、あっという間に今年も終わるのだろう。体調を少しでもよくして、あと2ヶ月ほどを乗りきらなければな。

菊花賞は自信があったのに負けた。こういう負け方は珍しい。本命のエタリオウはちゃんと来てくれたがね。
今週は秋の天皇賞。本命は⑤スワーヴリチャードしかありえない。これに拮抗すると考えていた④レイドオロは、調教過程に一抹の不安がある実力もあるし、いい枠を引いたがちょっと今回ばかりは評価を下げよう。⑦アルアイン、⑥マカヒキ、③ヴィブロスとともに2着、3着候補。それから⑩キセキ、⑨サングレーザー、⑪ミッキーロケットを3着候補。という平凡な予想である。④から一頭軸マルチで、③④⑥⑦へ。あとは④ー⑤裏表のの3連単フォーメーション。

データぶっ飛び


2018.10.19

一度書いたのですが、操作ミスで全部飛んでしまいました。決して改ざんや隠蔽ではありません。せっかく力を入れて書いたのに、トホホ。もうこんな時間だし、書き直すだけの気力がありません。
明日の朝が早いので、菊花賞の予想だけします。
本命は⑨エタリオウ、相手は③ブラストワンピースと②グレイル、この⑨ー②③ー②③④⑥⑩の3連複本線。あとはエタリオウからの馬連馬単で強気の勝負をしようと思います。

テーラーの勇気


2018.10.13

いよいよ秋らしい気候になってきた。が、寒暖差があるので油断はできないなあ。今週は1日だけ朝からすごく調子が悪い日があったのだが、何とか仕事場に来て無事に終えた。自分としては快挙だなあ。偉い!
世の中はものすごいことは最近起こっていないようだ。アメリカの株価下落というのもすぐに反発が来るし、実際にはトランプの保護政策が功を奏せば、向こう数年はいいかもしれないのだし。しかし、ああした保護政策は長い目で見れば生産性の向上にはつながらない。自動車については、そもそもアメリカ車が優れていないからということに尽きるんだから。

中間選挙はいったいどうなるのか? テーラー・スイフトが反トランプを唱えているのにはびっくりだよねえ。カントリー歌手が保守層を敵に回すというのはものすごく度胸がいるよ。実はちょっと心配しているのだ。別にファンではないが。でも覚悟してやってるんならたいしたものだな。逆にカニエ・ウェストがトランプ支持というのは意外すぎるな。いったい何なんだ、こいつは? やっぱりただの馬鹿なんじゃないのか。まあ、影響力はほぼないだろう。むしろマイナスに働くかも、テーラーのほうは、これを受けて無党派層がすごい動きを示している。選挙の鍵を握るのは無党派層ではあるから、民主党が勝ったら立役者ということになるかもしれない。

でも、アメリカのポチである日本は、これからどれだけ損害を受けるのだろうか。アメリカの在庫余りの軍事品ばかり買わされるんだろう。そんな政治家には頼らずに、トヨタがソフトバンクと組んだのは、むしろ遅いくらいだが、日本車の関税にかんする思惑が急速に取り沙汰される現在では注目される一手だ。
在庫余りといえば、今回の安倍政権がまさにそれで在庫一掃セール内閣と最初から言われている。まあ、これからいろいろとバカな大臣がバカな話で賑わしてくれることだろう。

ほんとに公務員というのは何だかなあと思わせたのは、気仙沼の防潮堤問題。住民の猛反対を押し切って建設している防潮堤が22センチ高かった。なぜそうなったのか? 設計段階で職員がその間違いを見つけ指摘したまではいいのだが、建設会社側がそのメールを見落とし削除してしまったので、その案で続行となった。
しかし、ほんとうに深刻な問題は、そのミスを見つけた職員が途中で異動となり、事の確認をしないままとなったことである。そういう重要なプロジェクトにかかわった人間が異動してしまうことに違和感を覚えるとともに、引き継ぎ、申し送りがなかったことに驚く。住民たちの怒るまいことか。当然だな。気仙沼はあの年の春、僕が一番最初に訪れた港だ。津波で惨憺たる状況ではあったが、それでもあのきれいで上品な内湾、気仙沼港を要塞のような堤防で囲うなんてと思ってた。今回のことには輪をかけて虚しいと思う。

さて、今週はGⅠ秋華賞である。ブエナビスタ、ウオッカ、ジェンテルドンナ級の名牝と思われる⑪アーモンドアイ。普通であれば負けることはないが、久々、追い込みきれないケースもある。あのブエナビスタもこのレースは3着だった。まあしかし、着は外さないだろうと見て、ここからの3連複。相手はまず⑦ラッキーライラック⑬ミッキーチャーム⑯プリモシーン。これに続いて②カンタービレ⑥パイオニアバイオあたり。期待はやや人気のない⑯プリモシーンだが。

菅野所長のエッセイ:喜びを見いだす


2018.10.06

涼しくなってよかったのだが、まだ身体が適応していない感じである。先週は、油断したのか身体の調子がよくなかった。ひょっとして風邪ではないかと言われ、試しに風邪薬を飲んだら身体の痛みが消えたので、やっぱりそうだったのかもしれない。
季節的に、風邪を引くという発想がないんだよね。何しろあの猛暑だったからなあ。でも、巷では少し流行っているらしい。
ちなみに真夏に「凍死」する人も多いと言う。酔っぱらって、体温調節が効かなくなっているようなとき、その辺で寝ちゃう場合が多いらしい。体温の調節というのは自律神経の仕事であるわけだが、僕は一度、あれは真夏の鳥取だったか、40度くらいある日にゴルフをやっていて、たぶん脱水になってしまい、寒気を覚えたことがある。こんなに暑いのにヘンだなあと思ってたら、実際鳥肌が立ちまくりだった。こういうこともあるんだなあと、「真夏の凍死」というのもうなづけたのだった。

先週は久々にGⅠスプリンターズ・ステークスがあったのだが、天候不順で、馬場状態の見当もつかず惨敗。ただし、前日のGⅢは3連単をゲットし、順延となった火曜の阪神競馬も当て続けた。そういうことで、今週も当然やるのだが、今週は3日開催でGⅡふたつととGⅢひとつ。ここで詳しい予想はしないが、月曜の京都大賞典は、2頭のGⅠ馬が怪しいと見ている。
日曜は地方でダートGⅠ南部杯があり、フランスでは凱旋門賞がありで、まさに競馬デーだな。全部堅く収まりそうだが。でもまた台風が接近しているので、京都競馬は無事にできるのかどうかわからない。

それよりも先週から「夏目友人帳」の映画版が封切りとなった。豊島園でも上映しているので、空いた時間を見計らって行ってこよう。ここの映画館ではいつもダイエットコークの中を飲みながら観ると、だいたい映画一本が終わるのだが、飲み物と言えば、最近「ほうじ茶ラテ」がコンビニで買えるようになったのが、ささやかながら嬉しいことか。ほんとにささやかだなあ。以前、熊本の田舎のほうの駅で見つけたのだが、それ以外は京都でしか見たことがない。京都の人間に言わせると、京都はお茶の文化だから前からあるということだった。甘いのがちょっと嫌だが、ほうじ茶好きにはなかなか止められないドリンクである。
あまり楽しみがないから、ささやかな喜びを見いだすしかない。これで競馬でもドーンと当たってくれたらいいのだけど。と思ってたら、今日のGⅢがちょっと穴目のほうの馬券が当たったぜ。

菅野所長のエッセイ:「あん」に捧ぐ


2018.09.22

今週は何ともヘンな天気だったなあ。しかし、あの狂熱はかなたに行ってしまい、気温的にはちょうどいいところになってきたかな。僕の場合は、寝るときにトレーナーを着て、布団を掛けなくてもいいのが一番いい感じ。でも、一年の中でそういう時期は短い。すぐに秋は深まり、寒い冬になるのだろう。一年は早く、人生も早い。今のうちにやりたいことはやっておかないとな。
とは言っても、これといって特にやりたいことなどはない。今は好きな温泉でぐーたら過ごしたりするのがいいな。ゴルフは楽しいが、体的には疲れるのでね。
もう少し競馬も当たるといいな。振り返れば、この夏、重賞はよく当たっているのだが、他のレースでやられてしまうのだ。困ったものである。

残念だったのは、ブエルタ・ア・エスパーニャの生中継の時間が短すぎることだった。いつも11時からの放送で、これではレースの5分の1くらいしか観られない。まったくJ-SPORTSは何を考えているのか? これでは興味が湧かなくなるのである。観たのは4ステージくらいだった。そんな自分にちょっと驚いた。この調子なら来年は始めから観ないかもしれないし、ロードレース自体に関心がなくなっていくかもしれない。これも困ったものである。

まあしかし、スポーツでは景気のいい話題もある。大坂なおみの全米オープンは、決勝までの試合を観る限り、今回はセリーナ・Wに負ける要素はなかった。まったくものすごい成長である。セリーナの傍若ぶりと観客のせいで、せっかくの優勝にケチがついたのは残念だったがね。まあ順調にいけば、これからの女子テニスは大坂なおみの時代であろう。まだ20歳。すごいことだ。
昨日は、柔道の世界選手権で阿部兄妹が優勝。決勝では、どちらも内股で相手を裏返しにしてしまうという圧倒ぶりである。これも21歳と18歳。
このところいろんなことがあったけど、僕の耳目を一番引きつけたのは樹木希林の死である。全身ガンということで先がないことはわかってはいたが、やはり残念な死である。 というのも、ここには書かなかったが、以前映画「あん」を観て、彼女の演技にすっかりやられてしまったことがあるからだ。この映画では、他の俳優はただ邪魔な存在としか映らない。いい”演技”をしようという気が出てしまっていて、それが映画に余計な空気を流し込んでしまう。そんなあまりに凡庸な監督やほかの役者たちを救ってしまう樹木希林はまったく別次元である。日本俳優の歴史上唯一無二だったな。もっと観たかった。合掌。

菅野所長のエッセイ:会見やぶにらみ


2018.09.08

だいぶ涼しくはなったのだが、この間の台風、関空に取り残された人たちを気の毒に思っていたら、北海道には朝方に震度7の大地震。起きてニュースを見てビックリ。この夏はほんとに災厄が多い。
実は、神戸に行っていて、帰った翌日に神戸では台風の直撃である。僕の場合は、この夏、台風と猛暑の合間合間に各地に行っているのでひじょうに運がよい。

ただ、先週の神戸ではとても不愉快な思いをしたな。
学会のついでに、例のプラド展を兵庫県立美術館に見に行ったのだが、この建物が酷い。安藤忠夫のものだが、まるで観る側の立場に立っていない自己満足建築物だ。迷路のようになっており、どこを通ったらいいのかわからず、何度も行ったり来たり。お年寄りや脚の悪い人だったら大変だろう。タクシーの運ちゃんに聞いたら、「ここから乗る人は皆ブツブツ文句言ってますね」だと。土曜なのにずいぶん空いてるなあと思ったが、悪評は十分に広まっているからだろうか。
展示もなんだかライティングが悪く、ひじょうに観にくい。まあ、ベラスケスの重要な作品はあまりないので良かったが、それにしても、昔マドリッドで観たときのあの感動はまるでよみがえらない。震災復興のシンボリックな意味で建てられたらしいが、それだけにますます残念なことである。たぶん日本一行ってはいけない美術館だろう。

冠水した関空もまた飛べるようにはなっているが、関空を管理する会社の会見が何もあまり責任を感じているふうに見えなかった。「想定以上の高潮なんだからしゃーないですやん」という印象。でも、過去に2回くらい同じようなことになってるんだから、対策が甘いというそしりは免れないな。同じ海上空港の名古屋セントレアの防潮フェンスは関空の倍くらい高いように見えるし。
他に会見で不信を抱いたのは、体操の速見コーチ。これもあまり反省しているふうではないなあと思ってたら、後日、宮川選手に暴力をふるっていた動画が拡散された。これはすごいよ。ひどい。目を背けたくなる。これこそ想定以上。日常的に行われていたのは確実だな。指導力もないのにコーチになっている悲劇とも言えるがね。会社の上司と一緒。
で、こんな目に遭ってた宮川選手がなぜコーチをかばうのか? これにはいくつかの見方がある。ひとつはDVカップルにありがちな関係性。「ほんとはいい人なんです」「根は優しいんです」と青痣をつくっている彼女たちは語り、周囲はため息をつく、あれだ。男性コーチと女子選手ではしばしば疑似恋愛関係になりやすいしね。
つぎに宮川選手が相当鈍いかだ。本人が暴力を認めている一方で、宮川選手はそのほとんどを「暴力はなかった」と言う。ほんとにそう認識しているなら、彼女のものの見方は相当変わっていることになる。
僕は違うと思うね。暴力と認めると、自分の立場が不利になると考えているんじゃないかな。彼女の目標はとにかく代表選出、オリンピックに出ること、それだけだ。そこに至るために積み上げたプロセスを今さら変更できないと思っているのではないか。だから、暴力なんかありません、悪いのは協会側ですと言い張るしかない。ま、あくまで推測だが。彼女の会見から僕が感じたことは、この子はすごくしたたかだなということだった。
もっとも、協会側、塚原(妻)も相当のもんだろう。本人は別に大した選手じゃなかったが、夫は、ムーンサルトで世界に衝撃を与えたあの塚原光男だ。夫の威を借り、女子体操の世界を牛耳っていたわけね。
昔から朝日生命クラブのあり方は問題視されてたからね。読売巨人と同じで、いい選手をがんがん引き抜いて帝国をつくり、協会の中でも隠然たる力を揮っていた。近年、指導ぶりが古いので、いい選手が出ず、つぶれる選手も多いので人気がなくなった、というのも巨人と同じ。
まあこれを機会に目一杯膿を出して欲しいものだ。

で、来週は仙台に仕事で行っちゃうので、このコラムはお休みです。

菅野所長のエッセイ:勝ったのは百姓だ


2018.08.25

まだまだ残暑が続くけど、やはり一時期ほどではない。まあ、西日本に比べたら東京はマシだな。

この間まで、ホットな話題は秋田、金足農業の活躍だった。あまり高校野球には関心がない僕でも、決勝は気になったものな。春夏連覇をした大阪桐蔭だが、すっかり食われてしまった。かわいそうだがしかたない。判官びいきってやつでね。昔の青森三沢、東京の国立のときはもっとすごかったぜ。
それにしても、世間の声は負けても「よくやった」である。「勝たなきゃ意味ないよ」という、あのW杯のようなことはほぼない。野球ファンとサッカーファンの気質の違いというのもあるのだろうがね。

確かに野球というのは変なスポーツで、他に比べれば、ピッチャー以外はあまり一生懸命働いている様子もなく、そういう意味ではひじょうに退屈なスポーツである。試合もダラダラと長い。その退屈さを埋めるために、野球は物語を必要とする。その物語とは単純なもので、公立校、部員が少ない、予算がない、有力選手を集められないなど、要するに、恵まれない者が恵まれている者に勝つというものである。
しかしながらこの物語は、狡猾なことに、だから負けてもしかたがないという保険がかかっている。秋田県はもちろん、日本中が応援しつつも勝利への期待は緩やかだ。決勝で惨敗しても誰も選手を責めはしない。

かく言う私も金足農業を応援していた一人である。出張などで秋田に行くたびに閑散とした繁華街に心を痛め、もとより自殺率のひじょうに高い県であることも気になり、秋田の人々に少しでも活力が生まれることを祈るからだ。そして、その願いは優勝こそしなくとも叶ったような気がする。結局、僕は、野球自体はどうでもよくて、それ以外のところに関心を寄せているのである。

学校への寄付金が全国から2億近く集まったり、その後のフィーバーぶりを見れば、優勝したのは大阪桐蔭だが、勝ったのは明らかに金足農業である。映画「七人の侍」の最後に、激戦を生き残った志村喬が加東大介にこう言っているではないか。
「勝ったのはわしたちではない。勝ったのは百姓だ」
勝ち負けと言えば、昨日は、何とU-20のW杯で、なでしこが優勝。本代表の凋落ぶり、ダメダメぶりを見ている者にとっては、???がいっぱいつく衝撃である。準々決勝でドイツに3-1で勝ったところから、この???は始まり、決勝はスペインに3-1で勝って!!!に変わった。とくにスペインの若手は相当強いと聞いていたので、まさかの勝利である。数年後を考えたら、数人残して本代表と入れ替えした方がいいんじゃないの?
一方で、U=20男子代表のダメっぷりときたら本当に情けないかぎりである。せっかくW杯で希望が見えたのに、この世代からは誰も上がってこられないとわかって、がっくりである。
今日からは最後のグランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャが始まる。いつも言うけど、ブエルタは映像がすごいんだよね。スペインの光は濃いんだよなあ。
スペインと言えば、来週末に神戸で学会があるので、ついでに兵庫県立美術館にベラスケス展を見に行こうと画策している。東京のは行けなかったのでね。僕は、ベラスケスの絵と、ヴィクトル・エリセの映画があれば至上の官能を味わえるのだ。スペインに感謝。
ということで、来週はこのコラムはお休みです。

菅野所長のエッセイ:油断禁物


2018.08.18

いやあ、この2週、コラムにアップしませんでしたねえ。

週末に出かけることが多かったせいもあるが、何より、これに限らず、忘れることが増えてきたからだ。やっぱり年なんだな。
先日は、免許証がなくなっていた。高崎のレンタカー屋で免許を出そうと思ったら、財布の中のどこにもない。しかたないから、疲れたと言ってホテルの部屋で休んでいる友人に電話して代行してもらったのだが。
しかし、免許証だけないというのはどういうことか? 5月にやはり札幌のレンタカー屋で免許証を財布から出して以来、たぶん目撃していないので、あのときに何かあったのだろうか? そもそも免許証を出すなんてことは一年でもほぼないのでねえ。レンタカーか、郵便局か、それ以外にはなさそうだし。
とにかく、ないと困るので、東陽町の運転免許センターに行って再交付した。これで安心。免許にかんしてはもう忘失はないだろうな。でも、再交付のために、区役所に住民票を取りに行ったら、そこに折りたたみ傘を忘れてしまった。翌日に行ったらあったけど。とにかくひどいね、この健忘は。今のところ仕事に支障はないのが救いだが、こんなことでは安倍政権のとんちんかんぶりを笑うこともできないのではないか。
EUが人々の健康を害するとしてサマータームをやめようかというときに、日本ではサマータイムを導入しようとか言っているのが笑止だ。こんなふうにして、「失われた30年」というのがまだまだ続いていくのだな。

この夏は、出かけることが多いのだが、きわどいところで猛暑日から免れている。京都、高崎、甲府と、どこも38度越えの合間に行って、32,3度で済んでいるのだから強運と言う他はない。しかも、台風が通り過ぎた後だったりして。
もうこの先ああいう猛暑はないだろう。月末には神戸に行くが、このあたりも35度を超えることはないだろうねえ、もはや。昨日今日と、東京は風が涼しくて秋の気配だ。むしろ台風のほうが心配か。9月は、神戸と、中旬には仙台に行くな。
そういえば、近頃の京都もやはり中国人ばかりだな。最近は着物を着ての市内観光が流行っているようで、見たところほとんどが外国人。多くは中国と東南アジア、中東もいるね。祇園あたりはこういうので一杯だ。昔は欧米人が多い京都だったが、今はすっかり様変わりしたね。銀座と一緒だが。

あまり書くことがないなあ。エアコンなしで寝られるのがいいんだけど、薄着だと体が冷える感じもある。また残暑がぶり返す可能性もあるし、油断は禁物な季節の変わり目になったということか。油断せずに忘れ物もしないようにしよう。

菅野所長のエッセイ:トーマスとトーレス


2018.07.26

日本代表の監督が森保になると聞いてちょっとがっかり。別に悪いやつではないが、何せ世界のトップレベルを知らない。だから戦術が立てられない。西野が無策だった理由の一つでもある。

監督人事は「関塚に一任する」と言って、協会の理事長側は責任を押しつけたわけだが、お人好しの関塚はそう言われて舞い上がったのか、「5,6人は候補がいます」などと報道陣の前で言ってしまった。それですぐに森保になったんじゃ「5,6人」の意味がないだろ? しかも結果が悪ければ「あれは関塚が決めたことだ」となる。
要するに、今回の人事は、協会に世界とのルートを持っている人間がいないことを露呈したわけだが、チームの融和を図るという意味だけなら日本人監督はいい。ハリルと西野の違いはそこだけだったのだが、それはそれで意味はある。チームが仲良しというのは、そうじゃない場合と比べてかなり強いのである。

昔、アメリカの海軍だったかでこんな実験があった。チームを編成する際に、各分野(狙撃、爆弾とか)に秀でた者を組み合わせた場合と、そういうことは関係なく、ただ日頃仲がよいチームとを比べる。すると、パフォーマンスに優れていたのは仲良しチームだったという結果だ。つまり、優秀な人間だけを集めれば生産性が上がるということは起こらないのである。チームワーク、良好な人間関係が必須条件となるのだ。
だから日本人監督が悪いというものではない。しかし、その前のチーム作りでは世界を知る指導者の存在が必要だ。ある程度それをやってから日本人にするのはいいと思うがね。
たぶんロシアで日本のサッカーは進歩した、もう外国人は要らないと勘違いしてるんじゃないか? 今回はたまたま、パラグアイ戦でメンバーが入れ替わったからああなっただけでね、確信をもって、ああいうサッカーができたわけではない。森保に一からチームを作れるのか? その手腕はあまりに未知数だ。アンダーの監督やってたときの世代が持ち上がればやりやすいのだろうが。
そういえば「ジャイアントキリング」最新巻は、今回の選手起用を暗示するような内容でなかなか興味深いものがあったな。それにしても最近のサッカー漫画は面白い。「ジャイキリ」はまだまだ続くし、最近で出色なのは「アオアシ」だな。サッカーをよく知ってるもの。作者たちと協会の連中と入れ替えたらだいぶマシになるだろうに。
それよりいまはツール・ド・フランス。佳境は佳境である。スカイのチーム事情がよくわからず、エースはトーマスなのかフルームなのか、ずっとマイヨジョンヌを着ているのはトーマス、フルームは3位(26日現在)。チームとしてはどっちが優勝でもいいのかもしれないが、そのぶん優勝争いのガチンコ勝負も見られないと思うと、最悪につまらないツールだったということになるんじゃないのかと心配だった。
しかし、水曜の魔の17ステージ、5年ぶりにキンタナがツールの優勝を飾ったステージ。総合争いのグループでの駆け引きに期待したが、勝負所でまたもやフルームが後れをとった。それもあっさりと。トーマスは2位まで上がってさらにタイム差を広げた。今回はトーマスのほうが強いんじゃないかと薄々思っていたのだが、たぶんこれでチームスカイとして守るべきエースはトーマスに決まったような気がする。今回は強い。自転車トーマス!だ。
鍵を握るのは、2位のデュムランだな。18,19ステージとデュムランが優勝を狙って博打に出るかどうか、そうやって混戦になったときフルームにもまだ勝機があるかも。さて、どうなるか?  たぶんもうトーマスで決まりだな。
国内サッカー。日曜はイニエスタが日本デビュー。本調子にはまだまだだったが、それでもすごいねえ。ポドルスキが怪我でいないのが残念。
一方、鳥栖に移籍のF・トーレスについては、なかなか真面目な男なんだなと思った。けっこう体を作っていた様子で、動きにキレがあった。たぶん真面目すぎるから、これまで多くの大事な場面でシュートを外してきたのだろう。鳥栖は、鹿島から金崎を電撃移籍させ、トーレスと組ませる目論見なのだろうが、そのフロントの意欲は買いたい。順位はビリから2番目、J2降格だけは何としても阻止したいわけだ。わりと資金はあるみたいね。とにかく、僕はなぜかトーレスに注目したい気持ちになっているのだ。

そういえば、なんて名前だっけ、自家用ジェットでW杯決勝をタレントと見に行った奴。すごい資産があってプロ野球球団を買いたいと言ったそうだが、そこは流れ的にサッカーだろ! と、お笑いならすかさず突っ込まれるところだ。こういうのが何だか格好悪いって感じがする。SNS上の批判が金持ちへのやっかみだけじゃないとすれば、そういうふうに漏れ出てしまう格好悪さにあるんじゃないか?  ま、どうでもいいことなんだが。

W杯が終わり、ツールも終わろうとしている。8月末のブエルタまで楽しみがないなあ。まあ、出かける以外は仕事に励もうとは思う。

週末京都に行くのだが、どうも台風が来そうである。散々なことにならなきゃいいのだが。

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