良問は悪問を駆逐できるか


2019.11.21

今週も陽気は安定して、すごい寒いわけでもなく、ただ朝夜は晩秋の冷え込みを感じるというものだった。先週過ごしたように、今週も大過なかったことがありがたい。
いろんなニュースがある中で、僕の興味を引きつけたのは、学習院女子中等科の社会の入試問題だった。
これは都道府県別の在留外国人数の表があり、その表から何が読み取れるのか?というものである。さっそく僕も何かを読み取ってみようかと思ったのだが、特に大したものは読み取れない。すぐにわかるのは、人口の多いところほど外国人数も多いというものである。でも、「在留外国人の数は、その地域の人口に比例する」という、そんな単純な答えでいいのかと疑心になる。いやしかし、そんなもんじゃないだろうとさらに考えるのだが、それ以上のものは出てこない。

これではいかん、それではあまりに不明な人間であろうと思い、単純な数ではなく、当然人口比率から考えなくてはいけないだろうと、各都道府県の人口を検索し、それで外国人数を割ってみた。まあ、検索しなくても見当はつくのだがね。
すると、意外なことにはならない。数も比率も東京がトップ。で0.038%。次いで0.03%で愛知。大阪が0.025%、神奈川0.022%と人口上位県は比率でも上位。しかし、3位に群馬、4位に三重、これが意外な結果。
いちおう、順序をつけると、①東京②愛知③群馬④三重、同率の⑤大阪、岐阜、同率⑦千葉・静岡、同率⑨神奈川・埼玉・京都
少ないのは東北と九州だね。秋田0.003%、青森0.004%、宮崎、鹿児島は0.005%、熊本0.007%など。
こうなると少しは見えてくるものはあるな。岐阜と三重が上位なのは、愛知と近隣だからだろう。つまり、トヨタとかの大企業の恩恵が近隣にもこぼれるわけだ。特に三重などは南部は何もないが、名古屋からすぐの四日市などは工業地帯だ。
これに対して、群馬の場合は以前より外国人労働者を受け入れているので有名である。大泉町などは、もはや人口の13%が外国人。伊勢崎市、太田市は3%~4%である。つまりは、外国人労働者を受け入れる産業があるかということと、行政の考えがどうなのかということで、こうした数値は決定してくるということだろう。
結局、労働者を求める産業があれば、そこに外国人も来る。そして、そこそこの産業があり、かつ行政に外国人を求める意志があればそこにも来る。

入試問題の表があらわすものは、人口と産業の多いところほど外国人が集まり、そうでないところには集まらないという単純なことである。それは読み取ると言うほどのことでもない。人口との比率から考察するならば、群馬の例をもって、行政の意思ひとつでこの数値が上がることもある。都市と地方とのもろもろの格差というものは、このようなデータから言っても加速して行かざるを得ないということだろう。しかし、その裏を返せば、そのような格差あるいは過疎化といったものを改善しようとするならば、行政が意志を持って外国人を受け入れていくことにある。
とは言え、こうした考察を、中学受験の小学生に要求するのは酷というものだ。たぶん出題者の意図としては、こうしたもっともらしい見解を欲しているのではなく、考えさせることそのものにあるのだろう。その意味では、何か正解めいたものがあるようなデータこそが悪問であり、何も見えないようなものが良問ということになるだろうか。まあ、こんな問題ばかりになれば、これまでの受験も様相が変わり、もっと考えることができる子どもが増えることは間違いない。
明治維新の頃、富国強兵の「富国」を担うものは第一には教育であった。明治政府はその認識が徹底しており、だからこそ反対する農民の暴動が全国的に勃発する中でも、学校の普及に血道を上げたのである。その強引なやり方こそ批判されなければならないことだが、その認識は間違ってはいない。
さて、競馬はあいかわらずの低調。先週のマイルチャンピオンは、3連複と3連単を少しだけ当てるもガミだったし。今週はジャパンカップ。外国馬がゼロというのが競馬界としては大きな問題だな。メンバーは淋しい。②ワグネリアン⑥ユーキャンスマイル⑧レイデオロの首位争いかな。これに2年前の勝ち馬⑪シュヴァルグランを入れた4頭ボックス(3連単、馬単)で勝負してみようか。

みゆきの拷問


2019.11.16

今週はなんとか無事に務め終えた。一週間ちゃんとやるというのは久しぶりのような気がするのだが、それくらい今は自信がなく不安だ。大事なことは睡眠時間を十分に確保することかな。それ以外のことはよくわからない。
つくづく普通の人が当たり前にやっていることを、当たり前にやるというのは大変なことだ。こんな自分がよく長い間仕事をして来れたものだな。今の自分がそうであるように、年をとるというのは、周りに迷惑をかけながら生きることなんだろう。そうしないようにとは努めるのだが、でもどうにもできなくなる、それが年寄りというものだ。まあしかし、僕の場合は若い頃から周りに迷惑をかけ放しではあるなあ。あまり変わってはいないということか。
「桜を見る会」が急きょ中止となったが、森友や加計などよりも、これのほうが安倍政権の体質をわかりやすく説明するものかもしれない。あらゆることにかんしてやりたい放題の私物化なわけだ。後援会の接待を官費でやっているのは明らかだから、さすがに御用ジャーナリストたちもかばいきれないようだが、それでも共同通信の田崎などは、「すぐに中止にしたのは、すぐれた内閣だ」と思わず口にしてしまうのが笑える。
昔の読売ジャイアンツみたい。横紙破りの江川のドラフト指名はもちろん、巨人びいきで有名だった平光審判はワンバウンドでもストライクと言ったり、放送中に何回「巨人」と言うかで小遣いを稼いでいた解説者の青田とかいたり、ときの強者に与することで利を得る者もたくさんいる。そうした有象無象を多く取り込んでいるからなかなか崩壊しないということもあるのだろう。
労災の認定項目にパワハラを追加することになったらしい。すでに実質的にはパワハラ単独の要因で労災認定は行われているのだが、明記したほうがいいとい判断なのだろう。当然だ。いちばん深刻な問題だからね。5月にはパワハラ法案といってよい改正法が成立しているわけで、こういったものの抑止効果に期待したいところだが、パワハラの問題は、歴史的にも構造的にも根が深いからなあ。どれほど効果があるのかはちょっと不明だ。それは教育現場を考えればわかりやすい。教師の質が問題だとかというレベルではないのは明らかなように、上司管理職の意識の問題にフォーカスを当てるだけではどうにもならないことなのだ。
政治もしかり。議員の倫理や矜持に訴えたところでどうしようもない。大きな仕組みから変えない限りはまともにはならないだろう。とは言え、たとえば国民やごく少数の人間がそれをできるわけではない。私たちにできることがあるとしてもそれは微々たることだ。でもまあ、できることをやっていくしかない。
先日、日本在住の、一人の若い韓国女性が、チョゴリを着て街中に立ち、フリーハグ活動をしているのを知った。悪化していく日韓関係にあって、自分に何ができるかを考え、これを思い立ったという。立派な人だなあと僕は単純に思ったのだが、当初はネットなどで「意味がない」とか「偽善」とかの非難があったらしいのだ。ほんとにこういうことを聞くとSNSなどこの世からなくなればいいのにと思ってしまうな。そういう連中には、24時間眠ることを許さず、中島みゆきの「ファイト」を聴かせ続けるのはどうだ。
明日はマイルチャンピオンSだな。歴史も浅いし、あまり当たった記憶がないレースだ。
本命サイドなら①ダノンキングリー⑤インディチャンプ⑭ダノンプレミアムの3頭なのだろうが、人気薄の馬券も絡めたものにしたい。で、その3頭に②グアンチャーレ③マイスタイル④レッドオルガの3頭を加えた3連複ボックスをまずは買ってみる。

幻想だらけ


2019.11.08

いやあ、この秋はかなりダメダメである。今週も先月と同じく、体調不良で休んでしまった。またまたご迷惑をお詫びしなければならない。平に。昨日から今日にかけてはだいぶ具合がいいのだが、自分で思うには、やはり気持ちのほうから来ている部分が大きいような気がするのである。若いときとは違って、そういう気分の波もかなり収まっているのだけどねえ。とにかく今秋はダメだなあ。

今年も流行語大賞というのがあるけど、そもそもこのイベントはあまり面白くないよね。ただ、後々に見てみると、この年はこういうことがあったなあと思い出すことができるのが利点だろうか。でも今どきでは、検索数で一位になったのを大賞とすればいいだけではないのか? まあ、個人的にインパクトがあったのは「ジャッカル」だがね。

ラグビーと言えば、W杯はずいぶん盛り上がったものだ。サッカーと違って、ラグビーはどういうレベルであっても面白い。僕も昔から高校、大学、社会人ラグビーを見てきた。すごく古いファンである。松尾なんかも高一のときから見てる。そんな僕が今回それほどに燃えなかったのは、半分が外国人(日本で生まれてない)なのに、それを「日本代表」とはどうしても思えないからである。有力選手を輸入して代表に仕立てるのは、日本だけではなく、規定内ではあるのでしかたないが、他のスポーツはここまでのことはない。国内のリーグ戦ならまあいいけどね。ケツの穴の小さい奴、グローバルじゃない奴と笑わば笑え、とにかく僕にはあれが日本の代表とは思えないのだ。

決勝のイングランド対南アフリカは、前半は興味深く観ていた。でも、これは南アフリカだなと思っていたらいつのまにか寝てしまった。南アフリカと言えば、クリントイーストウッドの「インヴィクタス」である。マンデラの意向を受け、肌の色を越えたチームが誕生し、初優勝を遂げる。あの映画は音がすごかった。今回は黒人選手がキャプテンということで、あれからまた時代が過ぎたのだなと思う。
日本戦で見せたFWの破壊力はとんでもなかったね。優勝して当然だろう。
と思ったら、負けたイングランド選手がふてくされて、銀メダルをまるで拒否するかのような態度を示し、世界中から批判を浴びているらしい。スコットランドといい、発祥の地がこれではと思うが、「ノーサイド」の精神なんてのは、そもそも同国人同士の試合から始まっているわけで、終われば同じ国の人間だから仲良くしようねというものに過ぎないのだろう。つまり、きれい事なのだ。でも、こういうのをいちばん内面に持っているのは日本人だな。
ラグビーには「オールフォーワン、ワンフォーオール」「ワンチーム」「ノーサイド」といった美辞があるわけだが、それにあまり幻想を抱いてはいけない。

お笑いチュートリアルの徳井が、まるで平気で脱税しようとしていたという件についても、僕は芸人ならそれくらいじゃないと思っているので、呆れはしたが、まあいいんじゃないと思った。どこか壊れてるもんだよね、芸人なんだから。僕は芸人としての徳井はいいと思うし。でも法が許さないわけで、彼はかなりきつい目に遭う。それくらいの痛い目を見ないと学習しないのもまた人間というものだが、そんなことがあっても学習できないのもまた人間である。彼はどっちに入るのか。とにかく、こういう人たちにも幻想は抱かないほうがいい。そもそも僕なんかほんとうにダメ人間だからね。
日曜はエリザベス女王杯。僕がわりと得意にしているGⅠである。今回も本命は⑧クロノジェネシス。秋華賞は見事だった。対抗は普通に⑪ラヴズオンリーユーなのだが、この馬はあまり器用さがなく、ちょっと危ないと見ている。で、④ウラヌスチャーム⑯スカーレットカラー②ラッキーライラック③シャドウディーヴァなどが2着3着候補。

寒い話題とビッグな話題


2019.11.01

もうすっかり秋だ。夜は寒いときもあって、昨日は初めて暖房を入れた。ちょっとだけだけど。でも例年よりはずっと暖かいらしいのだが。

お寒いのは、政治の世界と僕の競馬か。1週間ほどで大臣が2人辞任するというのはなかなかないことかな。実は、経産相だった菅原一秀というのは、練馬が地元で、選挙のときになると駅前でよく見かけた。その印象というのは、何とも言えないずるがしこさが、眼に、顔に、仕草に宿っているなあというものだった。ま、あくまで小悪人のそれなんだが。でも、根拠もないので言えないでいたので、今回やっぱりなぁである。
法務大臣と合わせて、官房長官である「菅人事」と呼ばれる。どちらも当選6~7回で、そろそろ大臣でもしてやろうか人事であるわけだが、安倍の陰でいつのまにか派閥らしきものを形成していた菅としては大きな痛手だろう。これが他の派閥だったら簡単にクビは切れないが、安倍内の自派閥となると切らざるを得ない。大局には何の影響もないがね。

安倍の腹心である萩生田が文部大臣というのにはちょっとわが目を疑ったものだが、「身の丈発言」でさっそくやらかしてくれた。しかし、そのうち教育勅語を復活させるとか言い出すのではないかと心配である。この人事こそ、この国が、この政権が教育を最も軽視していること、すなわち日本の没落の根本的要因がわかっていないことを示すものだろう。確か、OECDで、GDPに対する教育予算の比率がビリから2番目だぜ。もう先々まで国民の苦労は続くのだな。

教育と言えば、神戸の学校で教員間の凄絶なイジメが発覚したが、この地域には何かあるのだろうか。今年の初め頃、珍しくも、第三者委員会が神戸の教育委員会を厳しく断罪してイジメ被害者家族の溜飲を下げたという出来事があった。このときの委員長は私の知り合いのY氏であり、学校内のカーストの存在を世に知らしめたことを含め、かつてない説得力のある裁定だった。今回もY氏の出番となるのだろうか。

てなことが続いていくうちに、教員になりたいという学生は減少の一途ということだ。そもそもは先生は雑務が多すぎる。運動部の顧問になったりすると、土曜や日曜の試合にも付き添わなければならないなど大変である。その働き方を民間のように改善すればやがて情勢は変わるに間違いないのだが、そんな簡単なことがこの政権ではできない。まったく危機感というものがないのだな。本当の危機は身中にあるのにねえ。教育というものを散々拒否してきた自分が言うのも何だが、国の根幹は教育にある。
さて、天皇賞のアーモンドアイはすごかった。出かけていて観られなかったのは残念だったし、3着のアエロリットも取り逃したしでいいとこなしだが、フランスの芝さえ克服すれば、この馬が世界一ではないかと思うと、来年が楽しみである。

 

 

最近は季節もあってかなりデプっているのだが、そんな中で今年の「新アメリカンアイドル」は楽しい。今ベスト20なのだが、逸材揃いで、やはり番組史上最強かもしれないなあと思うのだった。音楽と言えば、音楽好きの非常勤のスタッフの話。30年前の学生時代にプレスしたレコードが、今頃になって海外で発掘され、それが逆輸入され、ついにはCDデビューとなった。やれめでたい。これからはミュージシャンとの二足の草鞋で楽しくやってほしいものである。身近なところのビッグニュースだなあ。

 

菅野所長のエッセイ:人形の屈辱


2019.10.19

もうすっかり秋だなあ。こうなるともう調子が上がらない。力が湧かない。せめてこれくらいはやらないとと思い、先週は原稿を2本書いたのだが、じぶんでもよくやれたと思う。

台風の被害は予想以上だった。雨台風だったから倒壊などの心配はないだろうと思ったが、雨量が半端なかった。水害対策とは言っても規模が大きいからね、なかなか自治体では対処できない。でも事前にかなりアナウンスしてたからこんなもので済んだという見方もできる。ほとんどの人は自然災害を甘く見ているからな。でも、それもしかたないんだ。モンスター級の災害経験なんて一生に何回もないもの。その体験というのは引き継がれにくい。

結局、復興に向かって国が、国民がいかに支援していくかが大事となる。そんな中で、僕からしたら嫌になるニュースがある。まずは、オリンピックのマラソンを札幌でやるというやつ。いきなり、IOCが「決めた」と言う。どういうことかと思ったら、五輪組織委の賛同があったという。会長は森喜朗だ。まったく。本人は反対できるわけないと言っているが、そんなことはない。そもそも東京に決めたのはIOCなんだから。開催に当たって最も適正な地と言ってるんだから。

寝耳に水は小池都知事。あれ以来置物の人形のような存在だが、さすがにこれは気の毒。何の相談もなかったんだからね。暑さ対策で300億以上の経費を使っているし。そういう金もつまりは税金からだ。「北方領土でやれば」という腹いせの嫌みも今回は許そう。
ま、僕はオリンピックの誘致自体に反対だった。いまどきのオリンピックは、やれば自分のクビを自分で締めるものだからね。はやくもこういうことになったな。これからは札幌でも金がかかる。

こういうことっていうのは、ほぼ政治家の見栄張りであり、功名を挙げるためのものだよね。その中心は当時の知事猪瀬であり、組織委会長にしゃしゃり出た森だな。「札幌開催の意図はわかるが、すでにこれだけのコストを払っている。それをIOCが負担してくれるなら札幌案を呑もう」くらいのことが言えないのか? 言えるわけないか。そんな能力ないもんな。

しかし、政治家たちは、経済成長はなく災害費用はかさむ中、もっと自重してくれと言いたい。とそこで、次の事案だ。安倍首相が「桜を見る会」というのをやっているわけだが、来年度の予算を3倍にしてくれと言っている。まったく何考えてんだか。まあ、彼は「園遊会」をやりたいんだよね。憧れなんだろうが、これぞ、政治家の見栄の最たるものだ。そんなの僕に幹事を任せてくれれば100万円の予算でやってやるのに。

さて、秋華賞は僕の本命クロノジェネシスが快勝。珍しく的中もあまり予算がなくさして儲からずである。今週は菊花賞。本命は⑮ホウオウサーベル。5番人気くらいか。以下⑬ヴェロックス⑤ワールドプレミア⑦ヒシゲッコウ②ニシノデイジーが相手。しかしあいかわらず予算がない。

菅野所長のエッセイ:祈ることしかできない


2019.10.11

先週アップしなかったのは体調不良からである。申し訳ない。頭痛や背中の痛みから始まって、その後喉に来たりして、これは風邪なのだなと気づく。これが夏風邪っていうやつかと言ったら、今はもう秋ですよと言われてしまった。でも、10月になっても30度以上の日があったりして、先週の段階ではまだ残暑という感じであった。それはともかく、火曜、木曜、金曜と休んでしまい、ご迷惑をおかけしてしまった。

今週はだいぶマシにはなったが、それよりも心配なのは台風19号。今年最強というのは間違いなさそうだが、ひょっとすると室戸台風なみという話もあった。今朝の段階では925ヘクトパスカルだった。関東に来る頃には940ぐらいではないかと言われている。それでもじゅうぶんに大きい。
では、明日はどうするのかということを昨日からずっと考えていた。結局、明日はTCCは営業取りやめということにした。やはり、社員の安全が最優先されなければならない。たとえ、出勤が可能だとしても、歩いていて何が飛んでくるのかわからない。台風の怖さは身にしみてわかっているからね。
昨日講演先で営業の人と土曜の営業について話しながら思った。よく「お客様は神様です」と言われ、それが最優先という考えがあり、それは僕もそう思うのだが、こういう緊急時には当てはまらない。こういうときはお客は次点である。 もしも文句や不満があるとしたら、それは一身に受けよう。

それにしても、ほぼ東京や千葉に直撃しそうである。千葉県の南部などはまだ傷も癒えていないのにねえ。それも心配でしかたがないが、僕の家もリビングは全面ガラスなので、何か飛んできたりしたら大変な惨事になるかもしれない。

最強と言えば、「新アメリカンアイドル2」が、長い番組史上最強かもしれない。以前はFOX・TVだったが、WOWWOWプレミアムの放送になったので、この季節にやっているのだ。今は地方予選が終わってのハリウッド予選だが、ベトナム出身の女子高校生マイラがなかなかすごい。ベストパフォーマンスは、グループ予選での”テルミーホワイ”かな。まだまだこれからが楽しみである。

台風とあまり関係なさそうな関西では、GⅠ秋華賞が行わる。まあ、日曜なら関東も天気はいいだろうが。
最近は外れ放しなので自信はないが、本命は⑤クロノジェネシスかな。この馬には2000Mが一番合っているような気がする。一番人気の①ダノンファンタジーは次点。差がなく、⑪フェアリーポルカ⑦ビーチサンバ⑧カレンブーケドールあたりか。⑤からの馬単か馬連が中心かも。

 

とにかく、土曜日はあまり被害が出ないことを祈ろう。日曜日には競馬が当たることを祈ろう。

菅野所長のエッセイ:予見という壁


2019.09.28

この1~2週で思ったのだけれど、裁判や判決というのは難しいなあということ。東電幹部の無罪判決は、刑事罰はなかなか問えないんだろうと、法の理からして予想していたのだが、そもそも法の理というのが難しい。骨子としては、あれほどの津波が来るとは予見できなかったから無罪ということだ。予見ということを中核に置けば、千葉の台風で、ゴルフ練習場の倒壊による被害も、あんな台風が来るとは予見できないから無罪となるんだろう。

それは納得いかんぞという考えは当然あるわけだが、予見という言葉の前には無力なのである。
予見というのは何なのだ。調べてみると、明治時代の民法に「予見」はあらわれる。現在では709条。そこでは、「過失」とは、予見可能な結果について、結果回避義務に違反していたことを指す。で、東電の判決の根拠は、まず予見不可能だったということ、加えて、予見可能であっても結果の回避は不可能だった、したがって東電には過失はないというものである。条文そのままだな。                                                                                                                      しかし、どうなんだ。
裁判で明らかになったのは、事故の何年も前から、東電は福島原発に危険が及ぶことを相当意識していたということ。調査チームは過去のケースに基づき、およそ15メートルの津波が発生すると「御前会議」で報告している。結局この報告は無視されたわけだが、15メートルという数字はほぼピタリと的中である。結果からすれば「予見」していたと言えなくもない。しかも、専門的な職業の場合には、結果回避義務のレベルは、一般よりも高度になると民法には明記してある。

すなわちこの判決では、原発という、一般とはかなり異なる事案であるにもかかわらず、ごく一般的なレベルでの過失責任について結論を出していると言えよう。まあ、例によって国が守ったということだな。モリカケと同じね。

でも、千葉のゴルフ場の件は国はかかわってこないから、この先(の裁判)が興味深い。
予見はできないということには違いないが、争点はそこではなくて、他にも幾多練習場がある中で、この練習場だけが倒壊したとなれば、建築の保安、点検、などに瑕疵があったという論が成り立つだろう。でも、補償するほどの金はないだろうから、有罪となっても被害者は浮かばれない。そのとき国、県はどう動くのか。そこが動かなければ、寄付を集めるくらいしかない。

日曜は久々のGⅠスプリンターズステークス。⑧タワーオブロンドンと②ダノンスマッシュが人気だが、逃げた場合の⑦モズスーパーフレアが侮れない。この3頭に、⑨ディアンドル③セイウンコウセイあたりかな。

 

菅野所長のエッセイ:人災と天災


2019.09.19

先週は、週中から仕事で名古屋に行って、その後は京都に行ってきた。関東に比べて関西は暑い。災害も西日本に偏る傾向にあると思ったら、千葉での台風がすごかった。あの夜は、風がうるさくて眠れなかったもんな。

市原とか南房総とか、僕には馴染みのある地域で鉄塔が倒れ、ゴルフ練習場が倒れ、山間部は木々が軒並み倒れた。先日は、1週間から2週間は電力が復旧しないという報告。市原などはゴルフ銀座だが、ゴルフ場は壊滅状態ではなかろうか。
自然災害の常だが、だいたいは対策の遅れが目立つ。今回は東電のリサーチが甘くて批判を浴びているが、政府の初期対応もなかなかひどい。新内閣の発表で浮かれていたせいだろう。台風がきて、33時間後に初めて閣僚会議があったらしい。地元千葉県の対応も異常に遅いし、住民がかわいそうだなあ。

こういう場合、関係者はだいたいが「自然災害だからしかたない」と逃げ口上なのだが、別に災害の責任を取れと言っているわけではない。人的な部分ではちゃんと努力しろということなのだ。この点で、東日本大災害の東電の旧経営陣に対する最高裁の判決は無罪と出た。大津波は予見できなかったというのが骨子。個人的には、完全に無罪というのはおかしいと思うが、この判決はまあ妥当なのだろう。しかし、そうした経験があってもなお、千葉の停電について「まさか、あんな被害になるとは思わなかった」と言えるのだろうか。社会的責任の大きな企業、半分は国営みたいな東電においてのあらゆる想定の甘さはどういうところから来るのだろうか。

自然災害なのか人災なのか、たとえば福島の汚染水の問題はこのテーマを今後も掘り起こすことになるだろう。安倍政権の軍門に下り予想通り入閣を果たした小泉進次郎だが、早くも管轄が違うと言ったり、この問題と距離を置こうとしているようだ。一応福島と国民向けには耳障りのいいことを言うけれども、実際にはまだ何もしていないし、また何もできない(しない)で終わる可能性も高いな。

 

さて、あの台風の1週間前には、市原のど真ん中で法研のゴルフコンペがあった。実は絶好調の気配があり、自信満々で臨んだのだが、惨敗。自分に負けるとはまさにこれだと思った。驕り高ぶった気持ちでやってしまって、それがことごとく裏目に出た。何回こういう失敗を繰り返せば、まともになるのだろうか。ゴルフでも何でも謙虚さを持たないといけないね。
京都では、八条口のほうのホテルラッシュがすさまじい。最近は烏丸側に泊まることが多かったせいか気づかなかったが、大小取り混ぜてあらたに10近くは増えたのではないか。でも、他の観光地に比べれば、中国以外の外国人が多いかな。たぶん京都は、実用品の買い物には向いてないからかもしれない。京都駅の中には、いつもY氏と行く寿司屋があるのだが、今回もうまかった。すしを食べるわけではないが、毎回魚がいい。こういう外れのない店があるのはありがたいね。京都に行くと、だいたいは、ここで飲み食いをして新幹線に乗って帰るのだ。

今週末は盛岡に行く。盛岡に行くのは10数年ぶりかな。いや、7,8年前にも行ったか。よく覚えてないが、公私合わせて4回くらいは行っているみたいだ。東北に行くと、他よりもお酒が美味しい感じがする。もう名物の麺類はいいので、少しの魚と日本酒があれば満足だな。これが終わると、当分どこにも行く予定がないなあ。それが淋しい。年末には九州に行こうということになっているのだが。できれば、紅葉の季節に温泉にでも行ってみたいのだがねえ。

仕事のほうは、これから2ヶ月くらいかけて、非常勤カウンセラーの面談をしなければならない。総勢60人くらいはいるから、なかなか大変である。以前全員と面談しようと思ったときには、まだ30~40人くらいだったかもしれない。人が増えてしまってからは、全員とやるなんて言わなきゃよかったと、この季節ちびっと後悔するのだが、やっぱり面倒でもこういうことはやらないといかんよね。と気を取り直すのである。

菅野所長のエッセイ:管理職はイヤだ


2019.09.07

韓国の政治というのは独特だなとみなが思うようになっているだろうが、韓流歴史ドラマにはまっている僕としては、李氏朝鮮時代の政治、ただの派閥争いと寸分違わないという印象だ。現代でも同じことを繰り返しているわけだ。
とは言え、それは韓国だけに当てはまることなのいだろうかと思った。世界に国という単位が生まれたときから、そこに公の政が始まったわけだが、ひょっとしたら人間の歴史の中で最も変わらないのが政治なのかもと思った。それは結局、権力争い。おおかたは武力から選挙に変わったけど。

なかでも韓国は、政権交代によって元大統領が犯罪者になってしまうのがここのところの通例だ。だから必死。文大統領は、自分が投獄されないために、次の5年、”革新”政権を継続させなければならない。だから、あそこまで無理筋を通そうとする。これが悠々自適の生活が待っているなら違うんだろうね。それは”タマネギ”とて同じ、ここで負けたら大変だから、何が何でも今の立場を守ろうとする。
こうしたこと、日本人からしたらみっともないと思えることについて、韓国国民は案外寛容に見える。長い歴史の中で、政治とはそういうものだという認識が深く刻み込まれているのかなあ。そういう意味では、香港は違うな。ついに条例改正案が撤回されることになったが、まだまだそれを勝利とは思っていない。しかし、目指すゴールは遠いぞ。

中国にしてみたら、香港では一敗地にまみれたけれども、アメリカとの経済戦争では一歩も引かないし、着々と世界の盟主への道を歩んでいる感が強い。アメリカのベンチャー企業を始め、多くの国の企業が中国資本の傘下だ。そのIT先端技術は抜けている。
アメリカや日本などが驕り高ぶり、生産力がなくなっていった間にものすごいエネルギーで追いつき追い抜いた。もうこれはとても勝てないな。日本もアメリカの属国をやめて、中国と仲良くしたほうがいいと思うぞ。「滴滴」も日本に来たし。

日本の生産性が異常に低下したのは、失われた20年に示される悪政も大いにあるが、それに絡んで働く人間の意識が変容したこともあるのではないか。
先日の国際的な調査によれば、「管理職になりたい」と考える社員の比率は21%。断トツの最下位。ただし、沖縄県人だけが答えているわけではないから、この数字の意味はそう単純ではないだろう。いわゆる出世志向がなくなったのは確かで、仕事ばかりでなく、他のことも楽しめる人生を送りたいとバランス感覚を大事にする人が増えたことも確かだが、自分が納得できるような仕事をすることが大事だと考える人も多いのではないだろうか。
たとえば、カウンセリングにくる年配者で、早期退職を考えたり、再雇用について考えたりする人の中には、次に仕事をするのなら、「社会や人の役に立っていると実感できる」ことをしたい述べる人が多い。いいことだなと思う。昔のワーカホリックな時代に比べれば、仕事への意識としては雲泥の差だ。 でも、そうなると経済戦争には勝てない。今の中国のように、昔の日本のように、貪欲なまでに利益や成功にこだわる人間のほうが強いのだ。それが悲しい。

菅野所長のエッセイ:変わるべきはどっち?


2019.08.30

最近は夜が涼しいのでよく眠れるのが嬉しい。

先日ソウルで日本人女性が暴行を受けた事件があったが、これに対して韓国での反応はほぼまともなものだった。政治的には反日、嫌日が多数派のようだが、それでもこういう暴力はいけないと、これはこれ、それはそれという識別がなされている。軍事、経済的には報復措置をとるけれども、国民感情はまた少し違うわけだ。もともと韓国での反日的な感情は安倍政権に向けられているものであって、日本人そのものをものすごく嫌っているわけではない。それはたぶん、日本人も同じだろう。が、むしろ、互いの政権のほうが国民を反日、嫌韓にあおっていたり、そうなることを望んでいる印象が強い。
文大統領も安倍首相も、そしてトランプもだが、結局権力者としてのメンタリティは寸分違わない。彼らは自分の理想のために世の中を変えようとする。反日も、軍事化も、自国保護も、自分の考えは絶対に間違っていないという妄念とともに。企業でも、行政体でも、あるいは学会でも、みなそういうことをやるよね。

でも、基本的な認識が間違ってるんじゃないの? 自分のためにではなくて、世の中のために自分を変えきゃ、組織のために自分を変えなきゃ。僕なんかは、資質的には彼らと同じで突き進んじゃう暴君タイプだが、そこは自分をずいぶん変えたもんだが。えっ、そんなふうには見えない?  そうならば不徳千万、情けない。

まあとにかく、韓国の政治状況はなかなか大変なことになっていて、文政権もまったく不安定なものになった。やっぱり、大統領制というのは、民主主義の中に仕掛けられた独裁制という感じで、あまりよくないのではないか。しかし、中国と一緒で、歴史的な文脈からするとなじむのかもしれないがね。

もっとも大統領制ではない日本でも、今ややりたい放題の状況。しかし、前提としてはアメリカの属国という枠内に過ぎないとも言えるのだが。空母化させた「いずも」を最初に使うのがアメリカ海軍と聞いてまたもや呆れ、関税では言いなり、北のミサイル実験にも、アメリカに届かないやつならと意に介さず、トランプはこれを擁護。首相はただ黙り込むだけ。ガキの使いか? まあ、1948年以来の自民党の成り立ちからして、半世紀以上もこうなのだった。この国が自立するのはいつのことか。

1 / 4012345...102030...最後 »